Turn, Turn, Turn
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2004年01月22日(木) はーめんどい世界情勢

ようするに豚はぜったい安全。豚を食う「敵」の姿を見せてさらに憎悪を増長させるんが狙いか? 牛も鶏もタイミングがぴったしすぎて、すごく無責任に言えば、笑ってしまうよ。この世界のパワーゲーム。


2004年01月15日(木) aiko評

ぶっちゃけ、聴いてて恥ずかしくなるくらいのミスチルの技法全開なんですが、女側に立ったミスチルというか女版桜井というか、プロデューサー・アレンジャーも相当な反則ペナルティー必至なレベルなんだけど……、それでも、それだからこそ、aikoは素晴らしい。

「えりあし」は、日本ポップス史の殿堂の封印を解いた超大名曲。これを歌う子には無条件で惚れます。ちゅうか、サビの切なさのラインがもう完全に、俺はあえて大絶賛で指摘するけど、チューリップ「青春の影」の日本中の涙腺を今日の日まで緩め続けたあの一節を拝借している。これをやったaikoは素晴らしいぞ!

四分間なのも素晴らしい。

多用しているけれど、曲の最後で声をずーっと伸ばすのも、想いよ届いて欲しいという切々とした希求の強さと儚さがあって、さらにそれが伝わらない絶望を加速させてて、マジで素晴らしい。

俺はもちろん女じゃないから、女性の気持ちなんてのは本来的には分かってあげられるはずも無いんだけれど、それでも、涙が知らずに溢れているような、共感を覚えることができる歌詞を書いている。それは、愛や恋の本質の針の穴のような一点めがける、めちゃくちゃ強くて凛としたベクトルだから。

「えりあし」はただの後悔の歌じゃないからね。

本当の自分を探すために、あえて、本当に大好きだった彼の元を飛び出していく、そんな、人間にしかできない偉大な選択をスケッチしてる。

紅白を見た人は、何か異質なほどの感動を覚えたと思うけれど、クライマックスは圧倒的にエモーショナルになる。「5年後あなたを見かけたら/背筋を伸ばして声を掛けるね/一度たりとも忘れた事は無い/少し伸びた襟足を/あなたの下手な笑顔を」。この歌詞に乗せたあの歌とメロディーは本当に切なくて、心が締め付けられる。本当はもっと彼の姿なんて甦ってくるんだろうけど、二つに絞ったのも素晴らしい。一時期奥田民生がクライマックスで事例の連呼をして、GLAYなんかが真似して一部で流行ったけれど、この曲にはそんな営業はいらない。あの二例だけで、素晴らしい。

本当の恋愛をしたことがある人は、この世界に何人いるのか分からないけれど、少なくとも言えるのは、恋愛って言うのは本当に本当に複雑で、奥が深い。もう好きじゃなくなったのに離れられなかったり。大好きでその相手しかいないのに離れたり。遺伝子と理性の狭間で揺れるその恋愛の宇宙的な拡がり、そこにaikoはちゃんと苦悩しながら、格闘しながら、一つの自分なりの解を分かりやすく提示してくれる天才を持っている。


2004年01月11日(日) コラボが新鮮

今回の『BRIDGE』の桜井×槇原対談は、95年くらいからずーっと読みたかった対談で、実現してすごく面白かったなー。「分かってる」話の展開になるから絶対面白いのは決まってる。桜井って言えば、坂本龍一との対談はクソだったね。噛み合ってなかった。そういや出張先のビジネスホテルで寂しく見た小田和正とのライヴは良かった。

意外な、あるいは待望したコラボレーションがすごく新鮮。単体では生まれない化学反応みたいなのが、下世話な例えながら、ある。

しかし、去年は槇原が作詞作曲編曲全部渾身の提供をした、あの曲は素晴らしかったね。SMAPが歌うのもそうだけど、年末年始のカラオケで普通の人達が歌うとこを聴いてると、本当に良い曲だなって実感して感動する。

「花屋の店先に並んだ/いろんな花を見ていた
ひとそれぞれ好みはあるけど/どれもみんなきれいだね
この中で誰が一番だなんて/争う事もしないで
バケツの中誇らしげに/しゃんと胸を張っている」

「困ったように笑いながら/ずっと迷ってる人がいる
頑張って咲いた花はどれも/きれいだから仕方ないね
やっと店から出てきた/その人が抱えていた
色とりどりの花束と/うれしそうな横顔」

ちゅうAメロが好きやね。極論すれば、槇原の中性的な眼差しが、全人類的な救いに昇華しとる。

あと、歌ってくれたのがSMAPで良かった。まあ例えるなら、キンキでもゴスペラーズでも、スピードでも、モー娘でも駄目だった。日本の宝であるSMAPだからこそ良かった。あらゆる局面で五人五様の実績を残している彼らだからこそ、歌うべきだし歌って良かった。

紅白ん時、SMAPの方もキムタクの提案で最初に一人一言語ったけど、改めてあの五人はそこで言葉にして話してみて、その意義っていうのが胸にぶち響いたんじゃないんかな。しっかし、あの歌、メディア側は満場一致でトリにしますよ、そりゃ。しなきゃ。それに比べて女はどうでもいい曲。そりゃ大量得点差だっつーの。そんな大衆は馬鹿じゃない。

とりあえず、オチないオチですが、今年のコラボで楽しみなのは、オアシスとデスヴェガね。さあ、ロックンロールの本質と沸点取り戻せるかな。


2004年01月10日(土) 2004年スタート

なんか「2004年」って、改めて考えると、すごい時代に来たもんだね。「2004年」、うーん、「2004年」。未来的だな。数字だけは。

明けましておめでとうございます。紅白を見た後、年明けて人並みにお世話になってる方々(仕事やってる可哀想な人もいるけど)に挨拶なんかの電話入れて、そのあと、朝生見てしまった……。茶番、あれも。結論が出ない。

今年のニッポンはとりあえず、「軍隊」に「行ってらっしゃい」で始まるわけで、これはすごいことなわけです。今の俺らの周りにはいろんなメディアがあって、そこでもう頭がパンクするくらいの情報が氾濫してるから、一つ一つの「濃さ」が分からなくなってるわけだけれど……。まあ、いいや、僕らも意を決してくださいね。

今年最初に聞いたアルバムは、初外出ん時にCDウォークマンで聞いたジュニア・シニアだな。象徴的!

歴史をすべて笑い飛ばして進んでくくらいの余裕が必要だね。


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