ミドルエイジのビジネスマン
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2009年02月21日(土) 楽しい週末の飲み会

週の初めから金曜日の飲み会の誘いをもらい、楽しみにしていた。久しぶりの飛び入りゲストも加わり、和気藹々(あいあい)の酒宴だった。

麻生太郎総理大臣や中川昭一財務大臣のふがいなさを肴に話が進んだが、参加者6人のうち、総裁の首を挿げ替えて、安定感のある自民党に引続き政権を担ってもらいたいという人が一人。今のままでは、あまりにひどすぎるので民主党に政権交代をさせるべきだという人が自分を入れて少なくとも3人だった。今選挙をすれば、自民党は大敗する。

確かに、麻生首相はひどすぎる。自民党を擁護する一票の人も、麻生さんは国民を守るという気概がまったくないと、あきれていた。なんでも先週だかテレビでやっていた映画(多分「ミッドナイトイーグル」)で、日本アルプス山中で北朝鮮の武装テロ組織と戦っていた部隊が守りきれないので、ナパーム段を投下して自分たちもろとも焼き払ってくれと要請してきた隊長の息子に向かって、総理大臣が「この顔がお父さんを殺した男の顔だ」と言いながら命令を下したという話をしていた。身近な人に犠牲を強いながらも、国民全体を守らねばならないリーダーの苦悩をそこに見たということであった。たしかに、麻生首相がそういう場面で悩むという姿は想像できない。

爪を噛む癖のあるような小心なくせに虚勢を張る男、ものごとが思うように行かなければすぐ人のせいにするような男、反論できない立場の人に見下した皮肉な口調で質問を投げかける安っぽい男をリーダーとして総理総裁に選んだ自民党国会議員の責任はあまりに重い。おそらく、あの人が長い年月をかけて総理大臣になるまでに、周りで泣かされた人が数え切れないくらいいたに違いない。


2009年02月15日(日) 春一番

2月13日金曜の夜から14日の朝にかけて、すさまじい突風が吹き荒れた。春一番ということだ。土曜日に外出した子供は暑い、暑いと言いながら家に帰ってきた。

去年買ってきた梅の苗木を大きな鉢に植えておいたら、今年は一輪だけ咲いた。梅に申し訳ないような、けなげさに心打たれるような。

梅一輪 春一番に 立ち向かう


2009年02月08日(日) 久し振りの新幹線

週末、新幹線で仙台まで行ってきた。急げば、用事は一日で足りたかもしれないが、ビジネスホテルに泊まって、一人の時間を楽しんだ。

仙台市は、おそらく東北地方で唯一活気のある都市だろう。駅前のみならず駅の裏までもが、どちらが表か分からないくらいまでに再開発された。地下鉄も新たに東西に伸びる路線の工事を始めたようだ。

最近ではパルコまでできてしまった。超高層マンションも林立して、住友不動産が赤い模様の付いたマンションを開発しているし、三菱地所もその隣に作っている。あのアパグループは超高層なのに温泉付きというマンションとホテルの複合施設(?)を、これは駅の裏側に建てたし、極めつけは、地下道のポスターで見ただけなのだが、森グループが例によって巨大なオフィスビルとマンションのセットを開発しようとしているらしい。

駅前を行き交う人々の顔には活力があり、若者も多い。また、観光客も多くてバランスよく発展しているのだろうと想像させる。だが、昨今の経済情勢に鑑みれば、果たしてこれらの開発が全て順調に完遂されるのか、不安にもなる。都心の大規模再開発のブームはご多分に漏れず、東京から1年以上遅れててやってきたように見えるのだ。工事の真っ最中に、世界がひっくり返るような不況に見舞われて、オフィスやマンションは果たして満杯になるのだろうか。


久しぶりに新幹線に乗って嬉しかったので、新幹線の中で句をひねる。

木もしなる 吹雪に突進 新幹線

満月も 一緒にかっ飛ぶ 新幹線 

腰曲がる おばばの宝だ りんご畑



2009年02月01日(日) 対照的な二人

たまたまなんだろうが、対照的な二つのビジネスを見た。ビジネスと言うよりかは経営者と言うべきか。

ひとつは、コンピュータの仕組みを提供することによって個人の顧客が儲かる機会を与える。経営者は、システム開発が好きな人に全部任せた。そのシステムを利用した人は利益を得るかもしれないが、損失を蒙るかもしれない。積極的に甘言を弄することもないのに、人々はチャンスを掴もうと集まってくる。ルールは、はっきりしているので、損をしても自己責任だから文句は言わない。驚くほどのスピードで会社に利益が溜まっていくが、ビジネス全体の本当のリスクはどこにあって、誰がそのリスクを負担しているのか。

もうひとつは、珍しいことは一つもない小売店のチェーン展開だ。いい年のおじさんが独立して始めたら、彼に惹かれてドンドン従業員が集まってきて、その人の下でこそ働きたいと、みんな一生懸命にやっているらしい。遠いところに店を出そうと思っていたら、準備段階から参加できるように勝手に引っ越していって、早く開店しろと待機していたという。売上げは伸びているが、会社は本当にそのビジネスで利益を出せるのか。

大都会の超高層ビルを舞台にしたテレビドラマに出てきそうな指先の長いカリスマ経営者と、その人と話しているだけでみんなが笑顔になるこれまた人情ドラマでも見ているかのような経営者。2009年の1月、自分は本当に現実を見ているのだろうかという体験をした。真実はどこにあるのだ?


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