「ああ娘」(西原理恵子+父さん母さんズ著,毎日新聞社)
内容:娘を持つとーさん,かーさん達の、娘の逸話を集めた投稿作品集にりえちゃんの絵と漫画を書き下ろしたもの。
娘は息子と比べて面白くないなぁ。ネタ的でないというか。 「娘は“上手い”」が全編通して語られている(それがベース)けど、“上手い娘”だった時代がなかった私としては、異郷の話のようで。 「お父さんのお嫁さんになる」は言った事も思ったこともありませんでした。多分、夫を男の最上位と位置付けていなかったからでしょう。 父親とお婿さん、そんな両方都合よさげなものを一人に纏めるのも勿体ない…両方欲しいという欲張り心も有ったから…いや、「夫はただ良いだけじゃない、面倒なところもある」と、別に持って良いばかりのものでもないと思っていたきらいがある。
毒が薄いのは、りえちゃんの娘さんがあまり毒がないからかも。
| 2006年12月06日(水) |
「鳥 : デュ・モーリア傑作集」 |
「鳥 : デュ・モーリア傑作集」(ダフネ・デュ・モーリア著,東京創元社)
内容:デュ・モーリアの短編集。小説。
図書館から借り物。
ロマン・ミステリィ系? 推理ものっぽいもの、ホラーっぽいもの、サスペンスっぽいもの、ファンタジックなものと、まあその系。
良くある手法ですが、ラストがぽーんと放り出される感じのものが多い。 「この後は自分で考えてね」という、まあ、良く言えば余韻を大事にした、読者の想像力を尊重した描き方。 でもどーも、そこに行くまでの描き方がしっかりしていたからか、ちょっと不満。 テーマパークのアトラクションを途中まで乗り物で移動して巡った後、ワクワク感絶好調で「これからどうなるのかな?」と思った所で「さ、じゃあこっからはアナタの好きなように作ってね」と放り出された気分。 「気に入らない」でなく、この先もモーリアの筆で見たかったのに!という感じ?
「裂けた時間」。この手の話は実は嫌い。 馬鹿馬鹿しいと思いつつも、「自分がこんな目にあったらどうしよう」と考えて悲愴な気持ちになるから。
「鳥」。 カフカの「変身」に似た寒さを感じました。理由が明確でない事象に対する恐怖。
「番」が一番好き。 タイトルは原題に近い方が良い気はするし、この所為で勘のいい人は楽しめないかもしれませんが、なーんも考えない私は、普通にラストでびっくりし、思わず、読み返してしまいました。 知らずに読んだ時と、知ってて読んだ時とは感じ方が全然違います。見える絵が違う。 今までにもある手法ですが(モーリア時代の“今まで”に有ったかなど知りませんけどね)2度読んだ時に見えた絵の美しさに一本。
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