| 2006年10月06日(金) |
「西の善き魔女 1−5」 |
「西の善き魔女 1−5」(荻原規子著,中央公論新社)
内容:所は“西の善き魔女”と称される女王が統べる国。変わり者の天文学者の娘フィリエルは、領主の館での舞踏会で、母親が女王の娘である事を知り大いなる運命の歯車に巻き込まれて行く。小説。
Nちゃんより借り物。
ベースはファンタジー色をしておりますが、恋愛小説です。ラブもあるファンタジーでなく、ファンタジーに見せかけた直球のラブロマンス。
「空色勾玉」の時も思いましたが、2作で確信。 私、荻原さんとはカップリングが合わんわ。 いっっちばんつまんねーカップリング組まれてしまいました。 ファンタジーならともかく、萌えないカップリング話を5冊も読むのは苦痛で苦痛で。まだ3作目くらいまでの、恋愛色が濃くなかった頃は楽しく読めたのですが、そこから先は二人がくっつくための冒険譚ですから、興味が薄いというか、勝手にやってろというか。
また自分の気持ちに気付いた後のフィリエルがどんどんバカになっていくのがキツくてねー。 いや、盲愛は決して嫌いではないです。でも向かう先が私のストライクゾーンからボール10個ほども離れた男だと思うと面白くない。
ファンタジーが主でそっちで無茶苦茶面白いってなら恋愛は目を瞑りますが、恋愛が主だもんだからカップリングが合わないとキツい。 「イチオシでないけど、こういうカップリングも良いわねー」くらいなら、お話がちゃんとしていれば読めますが、「このカップリングはパス!」という場合はいくらストーリィが良くても受け入れ難いです。
話のテンポは凄い好き。 書き込みタイプの作家なら2巻かけてネチネチ描くよーな場面を数行で終わらせてしまったり、悩み事は最短手順で解除させてしまったりと、かる〜く読みたい私にとって、肌に合います。 でもカップリングが合わないのはなー。
いえ、ピンでは決して嫌いでないんですよ。こーゆークソガキが居ても良いし、将来が楽しみでもあります。 でもフィリエルの相手としては、萌えないにも程がある。 あくまで好みの問題です、相手が彼なのはちゃんと正統だとは思います。
テンポは良いけど、ストーリィはちょっと引っかかるかな。いえ、これも好みの問題ですが。 実在の童話が禁忌と出てきた時点で、おかーさんが実はこっちの人間だったとか、この世界はハルマゲドンの後かとか懸念はしました。そーゆーの、嫌いなんで。 いや、それでもこっちとそっちが平行世界というか、バランスが取れている世界なら良いんですよ。 こっちが神の(視点を持つ)世界であっちがこっちを知らない原始世界というのが嫌い。こっちもあっちも、お互い向こうの事は(限られた一部しか)知らない、なら良いんですけど。 まあ、これも好みです。 竜と剣と魔法の国に、先端科学社会は介在して欲しくない、というのが一番かな。
新書版で読んだのですが、イラストも嫌いなタイプで難儀しました。勝手にさいとうちほ辺りに変換してましたが(笑)。 この後外伝とか、新シリーズとかあるらしいですが、取り合えずもう良いです。
しかし惜しい。 荻原さんの、展開とテンポは好きなんだけどなー。 カップリングの違う恋愛モノは読めないや。ああ、惜しい。
あ、でも腐女子モードは余分。 あーゆーのは読み手が作者にナイショで楽しむのが良いんです。据え膳は食いませんよ。
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