読了日記

2006年04月30日(日) 「毎日かあさん 3 : 背脂編」


「毎日かあさん 3 : 背脂編」
(西原理恵子著,毎日新聞社)



内容:2004年03月14日の日記参照。


こーゆーのが漫画の凄いというかえらいというか、独特の所だよなーと思う。
実のお父さんの実家を探険しに行く44歳と41歳(だっけか)の、りえちゃんとお兄ちゃん。二人とも良い中年で、子供が二人ずついて、廃屋となった家を見て回る二人の言動は穏やかそのものだ。
でも、りえちゃんの髪型は「かあさん」のそれでなく、昔からの馴染みのおかっぱだ。
子供抜きに、お兄ちゃんと二人で廃屋を見て回るりえちゃんは「かあさん」でなく人の子の兄妹、と。それを文字で書かず、髪型一つで分からせてしまう。
上手いなぁ、と思うし、漫画が大人の文化としても活きている国に生まれ育って良かったなと思いました。



2006年04月26日(水) 「うちの3姉妹」


「うちの3姉妹」
(松本ぷりっつ著,主婦の友社)



内容:漫画家である著者の、3人の娘の日常を綴ったブログを単行本化したもの。


以前、古田のブログ本を立ち読みして非常に腹が立ち、ファン以外は手に取るもんじゃねーな、こんなモンと思ったので、ブログ本というのはちょっと手を出すのに躊躇ったのですが、著者の描く漫画はそこそこ好きだし、絵は好きだし、イラスト付きだし、ってんで、外見だけで売れるわけでもあるまいにロクなネタ無くただ数行の近況に写真を添えるだけのコアなファンのコレクターズアイテムに成り下がってはいまいと購入。
いや、一応ブログはチェックしたことはあります。日参するには至りませんでしたが。

ネットチェックはタダで良いんですが、そもそも「パソに向かう」が嫌いなので、最低限しか続きません。特に好きな絵物は、何度も見たいからこそネットのブックマークでなく、本を開くパタンが良いという。
更新頻繁なブログだと過去記事検索するだけでも一苦労なので、更新少ないサイトより足が遠のく場合があります。

まあ、内容によりますが。
日々刺激的な刹那的な今でないとな、な、まあ、ゲームのプレイ記とかそういうのは毎日チェックしますが、子供の生活記録なんて「今日読まなければ」というものではありませんし。

どっかのブログランキングトップだそうです。
面白くないとは言いませんが、ちょっとは意外。
漫画家らしく、絵は可愛いし、ただもらしでなく一応起承転結付けているし、それなりの読み物ではありますが、あくまで「日常」です。
ブログ文化というのはパンピーコミュニティーの発展形なんだなと再認識しました。
「より多くの人の共感」。ブログで受けるにはそれが一番の要素なんでしょね。
いや、何事においてもそうかもしれませんが、不特定多数の支持を得るものって大概コアな人には温いじゃないですか。読書家にはどっかで愛を叫んだ本が受けなかったように。
多くの共感より人とは違うものを。そういう意味で、ブログは、どこにでもある話が何より受けて、そーゆー所はこっち側とは違うなーと。

子供観察物としては結構面白いと思いますが、そういう分野に興味のない人は読まぬが吉。

しかしブログ本なんだからさ、書いた日付入れておいて欲しかったなー。
いや、その日の出来事がどうこうでなく、時間軸が有る方が良いと思うわけですよ、こういうものは。



2006年04月12日(水) 「ヴォル・ゲーム」


「ヴォル・ゲーム」
(ロイス・マクマスター・ビジョルド著,東京創元社)



内容:士官学校を卒業したマイルズは、全く希望していなかった人里離れた気象観測基地に配属されてしまう。この任務を無事勤め上げれば希望する宇宙船配属にしてやると言われたのだが、次々と事件が起き…。マイルズシリーズ。小説。


相変わらず息吐く暇もない展開。
前作のような、ノーブレス・オブリージュを強く感じる事はなかったけど、それはそういう展開ではなかったのと、当然過ぎて描く必要がなかったからかなと。

前半と後半のバランスが…悪いというか妙というか、繋がりがあまり美しくない。いえ、面白くないわけでなく、こういうことをソツなくやりそうなのにやってないから目立つというか…。ゴミ部屋に紙屑が捨てられていても目立たないけど、ピカピカに磨き上げられ整頓された床の上だと目立つ、そういう感じ。

前半にだけ出てきた何人かは良いキャラしていたというか使い捨てには見えなかったので、今後のシリーズに登場するのかなと思ってみたりして。

グレゴールの登場の仕方があまりにも意外で、暫くマイルズが幻覚見ているのかと思ってしまいました。

面白いんだけど結構疲れるので、短編も読んでみたいなー。ない?



2006年04月02日(日) 「とりぱん 1」


「とりぱん 1」
(とりのなん子著,講談社)



内容:エッセイマンガ。ジャンルコード:“野鳥”。


4コマオタク系で評判が良かったし、絵も嫌いではなかったのでいきなり購入。…当たりだったから良いけどさ、1回連載チェックするくらいしろよ…。

動物実録系で嫌いなのは
・動物が人のような意志を持つ(喋る等)
・動物が動物のように見えない(キラキラお目目とか)
あと、ネタに捻りがなさすぎるとかありますが、こっちは基準が細かいので省くとして。
そういう意味では、嫌い要素が全くありません。

動物の、ごく普通の行動を面白く漫画にしているという意味では、「ハム研」と方向性は同じかな。
あっちがほのぼのなら、こっちはちょい斜め。
鳥も作者も目つきが悪く、その悪さが可愛い。
動物エッセイ系にあまり見られない、作画レベルが高いのも嬉しいです。シンプルとデフォルメは違うよね、うんうん。

要らん所で気になった点2つ。
30cmものわらびって堅くない?「良い」わらびとは言わない気がするんですが、地域差?そして若芽が柔らかくて美味しいので、小さいわらびを採るのはタケノコが地上20cmにも伸びては意味がないのと同程度に許されることだと思っていましたが、これも地域差?大きくなるまで採らなければ次代が保証されるというものでもなし。

もう一つ。
奥付ページの「N.D.C.726」。
省略形としては「.」は正しいだろうし、日本十進分類法の本体にも書いてありますが、なんとなく慣例で「NDC」が良いなと思ったり。
しかも726(漫画)か…。いえ、正しいとは思いますが、488(野鳥)が良いな、何となく。


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やまだ