「陰陽師 12」(岡野玲子著,白泉社)
内容:2002年11月30日の日記参照。
12巻で完結のはずが延びて次巻になったようです。
モトは夢枕獏の小説ですが、もう別物ってことで。
話が難しくなっている。理解しようと思えば出来ない事はないと思いますが、したくない。私は晴明はどうでも良いもん。博雅が好きなんだもん。二人がほのぼのと事件を解決したり、ほろほろと酒飲んでいるのが好きだったもん。
比丘尼がずーっと伏線になっていたならそれはそれで凄いなーとは思うけど、やっぱ晴明はどうでも良いもん。
連載も既に終わり、13巻で完結だって知っているから買っているけど、じゃなきゃもー買わない所だわ。
| 2005年07月30日(土) |
「マドモアゼル・モーツァルト」 |
「マドモアゼル・モーツァルト」(福山庸治著,河出書房新社)
内容:モーツァルトは実は女だった…という設定で書かれた「異説・モーツァルト」。漫画。
今度観るミュージカルの原作だってんで買ってみました。 高かったよ!!豪華本つーても1冊で箱に入っているだけで2800円もしたよ!
ネット書店の画像を見る限り、全然好みでない絵で、実際見てもそうだったんですが、このストーリィには合っていたと思う。 音楽の才能はあってもこの時代女は音楽家として成功出来ないってんで、父親に男として育てられた…という話は良くあるパタンですが(「実際」でなく「漫画として」です。言うまでもないか)、性をねじ曲げられて育った暗さはモーツァルトにはなく、何とかと紙一重の天才の破天荒ぶりがこの方面でも活かされていて良い感じ。
こういう「異説」ものの常として、他は史実に忠実…異説に沿うと史実がどういう色を持って浮かび上がるかがちゃんと出ていて面白し。
ただもう一つインパクトが無いというか物足りないというか…。 モーツァルトがあっけらかんとしすぎて、その方が好きだけど、重い問題も簡単に描かれてそれも原因かなと。…でも何を足せば良いかと言われるとちょっと困るかな。これはこれで上手く完結していると思う。 でも借りて読むでも十分だったかと。
しかしこれをミュージカル…。 あのキャストだと原作の良い色は絶対出せないと思う。原作をモトにしてどこまで違った色を出せるか、それを楽しみに見てみたいです。私としては、どーせなら恋愛色を前に出して欲しい所。
「小説以外」(恩田陸著,新潮社)
内容:恩田陸のエッセイ集。
図書館より借り物。
恩田陸のファン向け。 テーマがある本でもなければ、切り口や考え方が独特というわけでもない。文体が面白いわけでもありません。 エッセイ中毒,恩田陸のファンでなければ読んで良い事ないと思います。少なくとも買わなくて良いかと。
恩田陸の本を読みたい人は小説をどうぞ。
「そんな毎日」(おーはしるい著,竹書房)
内容:おーはし家のアメショ、ポパイにまつわるエッセイ漫画。
おーはしさんの絵はシンプルな絵のが好きなんで、ちょっとキラキラ入っているのはちょっと…。
ネタは面白いんですが、ポパイがキモい。ネコ見えない。別の物体に見える。エイリアンというか。目が不味いんでないかと思いますが。 ある意味、ここまで「ネコ」を自分の絵で描けてしまうのは凄いと思いますけどね。
| 2005年07月24日(日) |
「おおきく振りかぶって 4」,「ピアノの森 10」 |
「おおきく振りかぶって 4」(ひぐちアサ著,講談社)
内容:2004年09月14日の日記参照。
この人、キャラの描き分けがあまり上手くないなー。というかバリエーションが少ない? この巻で登場人物が増え、それが如実に分かるように。
お話は面白いんだけどね。 廉のおかーちゃんが良い味出してます。廉とそっくりな顔がまた可愛い。
…所で、廉のおとーちゃんってどーゆー人間よ。
「ピアノの森 10」(一色まこと著,講談社)
内容:2003年05月04日の日記参照。
なーんだー女絡みの話ばっかかー。 カイの恋愛はいまいち何でそーなんのか分からないのでこの巻の良さはきっぱり分からない。
中だるみの巻として次回以後に期待、ってとこかな。
「百器徒然袋−雨」(京極夏彦著,講談社)
内容:2005年03月06日の日記参照。その前作。
Iサンから借り物。
「風」より出来が良い気が。「風」は途中でからくりが読めてイライラしましたがこっちは割と最後まで謎でした。 謎?部分のストーリィはどってことないのに、それを登場人物がどう関わっていくかで随分独特で面白く感じる。これぞ、キャラもの。(褒めてます。)
このシリーズは、榎木津という理不尽な存在のお陰で、陰鬱な事件も痛快に展開する。 関わり合いたくない人だけどハタから見ていると面白いな〜。
関くんが出てきたのは意外だった。 てっきりこのシリーズは名前しか出て来ないもんだと思ってました。 出て来たら主役が食われるしね。(「ナンバーワン下僕の座」を争うという食われ方なので食われた方が幸いなのかも。)
| 2005年07月20日(水) |
「銀の檻を溶かして」 |
「銀の檻を溶かして」(高里椎奈著,講談社)
内容:薬屋を隠れ蓑に、人ならぬものの関わる事件を扱う探偵業をしている三人(?)の妖怪の事件簿。小説。
Iサンより借り物。
キャラもの。 三人とも食い付きの良い外見(ショタ,ジャニ系,お兄さま)しているんでそーゆーのに琴線弾かれるよーな人はいーんじゃないっすかー?
好みでしょうが言葉の選び方が嫌い。 描写が雑多すぎ。 新刊本が欲しくて本屋に入ったら、要らん雑貨やCDや菓子が置いてある複合書店?で「見つけ難いんじゃー!」と叫ぶそんな感じ。 作者はそれがお洒落だと思っているしそういう店を好む客はいるでしょうが、本屋に本を求めて来る人間には目障りだし探索の邪魔だし、第一、そんなに別のモン一杯置いたら肝心の本が置けんじゃろう!という。
人物が浅い。 まあ、長期シリーズを見越して小出しにしているんでしょうけど、にしたって!
妖怪設定が全然活きてない。 まあ、長期シリーズ(以下略)。
きっと今後、三人の特技とか過去とか繋がりとか出てきて、糸が絡んだり解れたりあっちこっち〜って感じなんでしょうが読まなくて良いっす。
BLものだったらもう少し萌えたかもねー。…や、あのキャラで私が萌えるとは思えませんが。 BLってさ、ライノベ界の醤油みたいなもんかも…って今思った。 多少不味い,味のない料理でも、それかければ食べられるようになる、っていう。 まあでもすんげぇ不味い料理はいくらかけてもムダですけど。
あ、でも自信を持ってお勧め出来るほどの駄作ではありません。 複合書店がお好きな方,キャラ萌えが出来る方は楽しいかと思われます。
| 2005年07月18日(月) |
「騎士の息子 上下」 |
「騎士の息子 上下」(ロビン・ホブ著,東京創元社)
内容:第一王位継承者の庶子であるフィッツの成長物語。小説。
Iサンから借り物。
粗筋だけ見ると、フィッツは親から名前を与えられず(もしかしたら忘れたのかも?)「フィッツ=庶子」と呼ばれるし、フィッツの登場で父親は王位継承権を捨て僻地に籠もってやがて暗殺されるし、王(祖父)から暗殺者になるべく訓練を受けるし、心を分け有った犬とは引き離されるし、すっげー暗そうで辛そうで、ろくでもない感じでしたが、読んでみると、実に淡々とした、それでいて満ちているお話でした。
王子が死んじゃったのは嫌だったなー。
三部作だそうですんで次も楽しみ。(未訳)
| 2005年07月17日(日) |
「絵に描いたみたい」 |
「絵に描いたみたい」(松永也槻著,ムービック)
内容:学園BL。
ネット古本屋の価格合わせの為に購入。
…えーっと。私にはBLの属性がない事がはっきりしました。 節子さんは可愛かったです。
文章はしゃきしゃきとしてちゃんとヤってますが、やはり色気が足りないよーな気がします。
リニューアル版ですが、絵は前回は西崎さんだったそーで。…そっちのが良いなぁ…。
| 2005年07月16日(土) |
「ユーグランドの幽城」 |
「ユーグランドの幽城」(松永也槻著,フランス書院)
内容:男性向けエロ小説。
ネット古本屋の価格合わせの為に購入。
作者の、別名で活動している4コマが好きなんで試しに買ってみましたが…。
1冊につき20枚前後のエロ挿し絵というのは流石フランス書院!…好みじゃなかったけどね。 Hシーンも満載!何回ヤんねん!
…ただこの方…、ちょい理詰めな所があって、いまいちエロくないです。んで、エロにしては設定懲りすぎのよーな。 もっとこー、バカっぽい単純なので良いと思いますよ、エロは。
「鳩の栖」(長野まゆみ著,集英社)
内容:少年を題材にした短編集。
図書館からの借り物。
…相変わらずやなぁ、長野さん。 大学時代、学園祭に講演に来たもんでその時に2冊ほど本を買いまして。講演で、本気で「少年は“少年という生き物”なんです。少年は卵から生まれるんです」と力説されていたのには「この人、あっぶねー」と思いましたが、その時のまま。 「少年」という何にも属さない生き物がいる。その「少年」の「生態」を書いた小説。
お話なので、現実ではないので「少年」は成長しない。というか「少年期のみを書く」ことで違う生き物に変わる現実を無かった事にする。 小説ならではだと思うけど、それでも時々「少年期の固定」の為「少年のまま」殺す。死を持って少年を「少年」に固定する。その方法があまり好きでない。 いや、たまになら良いけど5本中2本とかやられるとねぇ。
「じゃ」でなく「ぢゃ」と書く手法もあんまり…。 非現実感の演出かもしれないが、「ぢゃ」により思い起こす古い時代臭というものが他から感じられないのが違和感が。現代の話なのに「ぢゃ」だというのがアンバランスに感じて。 …や、多分「演出」でなく長野さんは「その世界の人」なんだと思いますが。 かつて、三島由紀夫が森茉莉の作品で「薫製肉をハムと読ませるのはどうかと」云々とか評したが、後に森茉莉本人に会い、実際にそう読ませる世界の人…文学的にわざとそうしているのではないと分かってから見識を改めたと言う話を聞いた事があります。 多分長野さんもそういう、日常でも「ぢゃ」を使う世界の人なんだと思うんですけどね。
漂う少年愛臭がまた妄想をかき立てるに良い感じだけれども、こっからBLに展開してくんないかなーとも思ってみたり。誰か同人誌出してないかな?
まあ、時々読むには良い作家だと思います。 たくさん読むときっと飽きるけど。
| 2005年07月06日(水) |
「ショート・トリップ」 |
「ショート・トリップ」(森絵都著,理論社)
内容:「旅」を題材にした超短編集。
図書館からの借り物。
…えーと、ナンセンスファンタジー? どっか壊れている感じ。それも、「不思議の国のアリス」に出て来たような、基本からどっか壊れている輩が「あっはっはー」と瞳孔開いた目で笑い乍ら書いたよーな、そんな。
1編が原稿用紙3枚程度のもので、40編。 中には「良いな」と思うものもあったけど、殆どが「何じゃこら」「だから?」という。 お話にどこかで筋を求める大人には良さが(それがあるとして)分からない話でしょう。 中学生以下の、「どこがおかしいか分からないけど、感性で笑える」という、素直(?)な本の読み方が出来る人たちの中には琴線に触れる人も居るでしょう。
…しかし連載中1通も手紙が来なかったって…。つまり反響が無かったということで、それなのにこんな立派な本になっちゃうって、過去の実績って凄いわね。 や、編集側には売れる手応えが有ったのかも知れませんが、「森絵都」の名前でなければ半分も売れていなかったんでないかと思うし編集も本にする企画は簡単には通せなかったのではないかと思う。
| 2005年07月05日(火) |
「ポヨポヨ観察日記 1」 |
「ポヨポヨ観察日記 1」(樹るう著,竹書房)
内容:まんまるの、猫にあるまじきフォルムのポヨ(で良かったっけ、名前)を中心にしたほんわかギャグ4コマ漫画。
絵は可愛いし、最近の不必要なまでにトーンを貼って薄っぺらくなったマンガと違い、適当なデフォルメと書き込みが利いている。 キャラも立ってます。 ほんわかと読むに良い感じ。
おとーさん、クロ、英辺りがお気に入り。
「親バカの壁」(魔夜峰央著,白泉社)
内容:魔夜峰央の家族エッセイ漫画。
「親バカ」を全面に出してはいるが、夫々の個性とそれを上手く引き出してギャグにして描く作者の力量は見事。
…マリエちゃん、絵ぇ上手くなったねぇ…。コミケ、行くんだー。バレエで短期留学?すげー。等々。全然知らない子なのに成長を見守る近所のおばちゃんモード。
あまり出て来ないが、たまに出てきてカツンとボケをカマす、奥様がステキ。
| 2005年07月01日(金) |
「げんしけん 1〜6」 |
「げんしけん 1〜6」(木尾士目著,講談社)
内容:マン研でもアニメ部でもない、中途半端なオタクサークル「現視研」を舞台にした漫画。
6巻の特装版に同人誌が付いていて、それ描いているメンツに釣られて特装版を買い、ついでに1巻から揃えたっつー、どう考えても本末転倒。
大学のサークルで、何をするわけでない、部室に来ては萌え話。なんとなく東淀川大学のギリシア問題研究会を思い出してしまう。
まあ、「オタクの生態」を描いているわけですが初めはどうも共感が持てないというか温いというか薄いというか。 大野さんが出てきてコスプレし出してからちょっと面白くなり、荻上ちゃんが入ってきて、コミフェスで同人誌作って…という最近の3巻はわりかし面白かった。ようやく「こちら側」の話になった、という。
「こちら側」と「あちら側」の線引きは、どうやら私は「創るか創らないか」でしているようです。 読み専でも良いんですが、笹やんのように、いまいち弾けきっていない、照れがある、そういう男オタクにはいまいち冷ややかです。や、滝沢君(「辣韮の皮」)も近いんですが、彼はもう一線を越えていると思うし。
…しかし男向けってそうなんですかね。 初同人誌200部を完売狙ってしちゃうってところが憎いというかムカつくというか。 売り子が可愛ければ買ってしまうんですかね。どうですか、男オタクの皆さん。 初手から完売を視野に、儲けも頭に入れて本を作る姿勢というのは、おばちゃん、イジケちゃいますよ。初めはコピー本を10部くらいから作っておけ!もしくは、フルカラー表紙のオフセ本を調子扱いて200部刷ったけど、10部しか売れずに愕然…とかやれってよ! 荻上ちゃんがハガレンでどう目が出るかを注目。女オタクは結構厳しいヨ。
「スクラムダンクの貢麗」にはわらかしてもらいました。
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