読了日記

2005年05月29日(日) 「ダック・コール」


「ダック・コール」
(稲見一良著,早川書房)



内容:鳥がモチーフの短編小説集。


Iサンより借り物。

一応連作短編の形は取っているけど、完全な短編集と見た方が楽しめる…っつーか、後でどう繋がるかと待っていたら期待はずれというか。
夫々に面白かったです。だからこそ、「まだ後がある」と思って読みたくなかったな。

あの石は私も見てみたい。



2005年05月28日(土) 4コマ雑誌連載まんが各種

4コマ雑誌連載まんが各種


「ウワサのふたり 2」
(小笠原朋子著,竹書房)


この人の線が好き。結構女の子が突っ走り系の話を描いて、そういうのはそんなに好きでないんですが、これは好き。
アイドルと隠し子とその周りの人々のドタバタ加減が絶妙で、キャラがみんな良い人ばかりだから見ていて暖かい。
…ところで、すず先生のお父さんって、もしかして俳優さん…?



「ももいろスウィーティー 2」
(ももせたまみ著,白泉社)


あ、これは4コマだけど雑誌はアニマルだっけ。
はるかさんの彼、連載で途中から追っかけていた時は名前が出てなくて、バラす回もたまたま見忘れていて誰か知らなかったのですが、まあ涼くんだろうと思っていてその通りだったわけですが、馴れ初めとかちゃんと描かれてなくてがっかり。ま、あまり好きなカップルでないからいーか。
ヒロコ先生の時はきっちり描いて下さい。…カドちゃんがいる限り無理かな?(笑)



「おうちでごはん」
(スズキユカ著,竹書房)


4コマ雑誌連載(ライフMOMO)だけどショートストーリィ。
連載1回目を見た時、何ボーイズラブやってんだよ!と呆れたけど、食べ物に絡めた色々な人の話だったので、OK。別段そんなに面白いと思わないのですが、何でか買う事に躊躇いも後悔もなかったなー。
絵、好きなタイプだし。

フランス人のおかーさんとすずなちゃんが可愛い。



「主任がゆく! 5」
(たかの宗美著,ぶんか社)


「しろみ」で当たりでしたが「白巳」たぁ思わなかったよ。
絵がそう上手くないだけあって(おい)きっちりネタで勝負しています。ほれ、絵が上手い人ってネタが不味くても絵だけで押し切るとこあるじゃん?全ネタとかでなくとも、1回に1本とかでも。絵が上手くないとそういうの出来ない分、ネタがしっかりしていて良いというか。<微妙に失礼。
しかしゲストキャラが定着せんなー。そういう戦略?
関係ないけど、コミティアでこの人の同人誌を買いましたが、古いだけあって、絵もネタもも一つでした。



「サイダースファンクラブ 1」
(小坂俊史著,竹書房)


安定してますが、しすぎが心配。量産し過ぎると早く枯れるよ。少し仕事を減らした方が良いと思うがどうか。や、今現在は大丈夫なんですけどね。



2005年05月27日(金) 「不思議のひと触れ」


「不思議のひと触れ」
(シオドア・スタージョン著,河出書房新社)



内容:幻想作家、スタージョンの短編小説集。


Iサンより借り物。

えらい読みやすいなぁ、私のスタージョンレベルが上がったかなーと思ったら、読みやすいものを集めたというだけらしい。(笑)

どう解釈すれば良いのか分からない部分が結構あったけど、書ききれていないというより確信犯か。

「高額保険」のラストが不明。というか、最後の一段落で分からなくなった。あれは、文章そのままを読めば良いのか、実はあそこは刑務所(or精神病院)で、頭のイカレた男の妄想なのか。素直に読めばそのまま、刑務所のような運送業者なんだろうけど…。運送会社だけど、実は彼は上に「泥棒をしようとした」と疑われていて、隔離(左遷)されたのかもしれない、とか。

「裏庭の神様」。私が神様に会ったら、取り合えず画力を上げてもらおう。文章力もあげてもらおう。眼病とか、生活には支障ないけど、根をつめると途端に悪化する病気を治してもらおう。家族と自分に、厄災の降りかからぬ人生を約束してもらおう。そんだけ願ったら、あとはやはり神様を、無かったことにしよう。…と、シミュレートしてしまってちょっと虚し。

「閉所愛好症」は冴えないオタクどもの選民願望を満足させるネタ。

原文で読んだら美しい文なんだろうなと思った。訳が悪いわけでなく、逆に良い…というか、原文の良さを引き出そうとしているからこそそう思った。

スタージョンのとっかかりとしては良い本かもしれないけど、これが読めたからって他のスタージョンが読めるとは限らないので、どうだろう?



2005年05月26日(木) 「ダ・ヴィンチコード 上下」


「ダ・ヴィンチコード 上下」
(ダン・ブラウン著,角川書店)



内容:省略。暗号解きのミステリー。小説。


図書館から借り物。

…臭い臭い。キリスト教臭(しかも現代の、歪められたり分化,極化したりして発酵したそれ)がプンプンして、そういうのが嫌いな、私みたいな人間は終始嘔吐感と戦う始末でした。

テンポは早いし構成は一応ちゃんとしているしストーリィも悪くはなく、文は平易で簡単に読めましたが、常に臭い気になってしまって。
キリスト教臭がするトイレのすぐ脇で、美味しいが大味なコース料理を食べている気分。料理は凝った技巧はないけど手はかけてあり、「この素材何かな?」「○○だね。」と、出自の分かる味。それぞれの皿に特徴があり、一皿毎に飽きることはないが「これはもの凄く美味しい!」と驚くものはない。そして常にトイレの存在が、忘れようとしても気にかかり、時折誰かが戸を開けたのか強烈に臭ってくる。

「結構美味しかったね〜。」「うん。…でもさ、また来たい…?」「…トイレがちょっとあれだったよね。」「臭ったよね。」「それでも来たいってほどは美味しく無かったしね。」
そんな感じかな。
トイレの臭いが気にならない方はどうぞ。

この人の話は初めて読みましたが、これはシリーズ2作目っぽいですね。んで、前回はヒロインが違ったらしい。「ボンドシステム」とでも名付けましょうか。シリーズだけど作品毎にヒロインが違うという。まあ、好みでしょうが、私はヒロイン固定の方が好きだなー。男の人の好みですかね。色々な美女と絡んで、しかも縛られたくないというのは。いえ、女にもそういう願望はありますけど、1作毎に一人でなく、どの作品でも常に沢山の色男と絡みたい…囲まれたいという感じ。男が一穴主義というより(だったら毎回変えるもんか)器が小さいだけじゃないかな。男は腕の中で鮮魚の如き女を囲おうとするから暴れられて持て余す。女は首輪(所有の印)をつけてある程度自由に遊ばせるから長く,何人でも同時に飼える。そんな感じかも。

テンポが早いのでただ読み飛ばす人は楽でしょうが、謎を解こうと思う人は早すぎるかも。まあでも「解く謎」というより「明らかになる謎」で、謎解きの条件が解かれる直前まで出て来なかったり、登場人物固有のものだったりするので、読者が挑戦する類のものではなさそうなのでそれでも良いのか。
謎解きがしたい読者には出来の良くない本だと思うがどうか。

この本が世界で売れたのは、世界でキリスト教人口が多いからだという気がする。「シオン議定書」とか、そういう謎や疑惑の空気を自然に吸って育った人間は、また違った楽しみ方が出来るのかもしれない。もっとも、そういうのが好きなカルトな人は逆に文句がいっぱいあるでしょう。

キリスト教というか、キリストの教義を掲げつつ蛮行を繰り返す連中に嫌気がさしているような人間には白ける,唾棄する部分が多かった。
…そう思うと「臭い」を消してしまったらこの作品は成り立たなくなる…半分も魅力がなくなるのかな。トイレじゃなく料理そのものの臭いか。クサヤとかドリアン系?

ウンチク系は時々ほうと思う所はあった。読んだ途端忘れたけど。(笑)<多分読み手の記憶力の所為。

テンポは早いけど緩急は下手な気がします。猛スピードで先を急いでいる時に「ねぇ〜、このドレス綺麗〜?」などとのほほんと聞かれている感じ。スピード感があるというより、突っ込む暇を与えないようにしているというか。

黒幕が出て来た途端すっっと醒めた。「こいつかよ」と。意外ではあるけど感心する意外さではない。貼られ続けて来た引っかけの罠が、引っかけさせる事を主眼に貼られ、確かに齟齬はないけれどここの描き方は狡いんでないかと思う所が振り返ってしばしば。第一、ヤツが黒幕なら何故あそこですんなり渡してしまいませんでしたか。

司教とアルピノのあの子との絆はちょっと萌えでしたが、そうやって個人に執着出来る…収束するのでしたら大義を掲げる必要はないと思うんですけどー。

ちょっと好感持ったのは、司書の女性が明るくて役に立った人だったこと。ここいら辺がアメリカ文学ですね。つーか、日本文学じゃない、か。

訳は、ここ最近悪訳に苦しんで来た身からすれば日溜まりのように安心出来ました。…「ここはもっと良い訳がありそうだ」と思った所はありましたが。
しかしなんでどんな洋書も単位は訳さない?「ヤード」とか「エーカー」とか言われても大きさが把握出来ません。メートル法に直してほしい。それてもあれか?単位をそう訳すのは「リリー」という人名を「百合子」と訳すように無粋な事なのかしらん。

エンタメ作品としては悪くはありません。対象(読書)年齢7歳〜という感じ。
もう一度言います。
臭いが気にならない方はどうぞ。
でも、もっと臭いのが好きな人にも勧められません。



2005年05月10日(火) 4コマまんが各種


「天使のお仕事 1」
(佐藤両々著,竹書房)



「ビジュアル探偵明智クン!! 1」
(阿部川キネコ著,芳文社)



「うちら陽気なシンデレラ 3」
(真田ぽーりん著,少年画報社)



「夫婦な生活 7」
(おーはしるい著,芳文社)



「派遣社員松島喜久治 6」
(ふじのはるか著,芳文社)



「ハルコビヨリ 2」
(小坂俊史著,竹書房)



4コマは単行本レギュラー作家に嫌いな人が多いので、月にそう何冊も買う事はまずないのですが、今回は被ったなー。4月末発売から5月頭発売分で買ったもの。

「うちら〜」だけは雑誌で見ていないから買ったもの。(それなりに好きだけど雑誌で見ている連載は単行本は追っかけていない作家なり。)
他は雑誌で見ているけど購入したもの。
まあ、惰性で買っているものもありますが、どれも買ったら2度読みとかするものです。

「天使〜」は絵がちょっと五月蝿い感じだけど4コマの正しいメソッドは踏んでいる。産婦人科の看護士の話。
「ビジュアル〜」は作者買い。初め見た時は今までにない「毒」に唖然としたけどそれが段々快感に(笑)。そうか、みっちょんは最初は依頼人だっけ。忘れていたよ。
「ハルコビヨリ」も作者買い。見ていておもろいコンビだけど、何で里見がハルコとくっついているのか…。割れ鍋に綴じ蓋?昨日夢でこれの同人ネタが出てきてちょっと笑った。軽くH入りって…今考えるとちょっと寒い。

こうして見ると、私の好きな4コマって、「4コマ1本でネタが収束している」「その上で後のネタと連続するものがある」「1回分の連載で手に負えないネタはやらない」という辺りが基本らしい。それ以外に絵の好みとかネタの選別とかありますが。
まあ、読者として少女漫画出身ですので、少女漫画でやるべきようなネタを4コマでやる漫画は嫌いですね。4コマの男性読者さんの感想なんか見ていて、昨今の“ストーリィ4コマ”を褒める口調には、少女系ストーリィ漫画を読み慣れて居ないが故の感想が多く見られてイライラします。
まあ、“ストーリィ4コマ”が、少女系ストーリィ漫画を「読まない」「読めない」人の為のものだと割り切れば良いんでしょうが、「4コマ」が読みたくて雑誌買っている身としてはウザいんじゃー、じゃー!!
あれとかそれとか、本来ならストーリィ系で持ってくる題材でじゃん!まあ尤も、あれとかそれとか、ストーリィ系に持って行ったら、陳腐で浅くてコンテ段階でボツでしょうが。…ああ、だから掴みが簡単な(その人らにとって)4コマでやるのか。


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やまだ