読了日記

2005年04月24日(日) 「オペラ座の怪人」


「オペラ座の怪人」
(ガストン・ルルー著,角川書店)



内容:舞台は19世紀末のオペラ座。「オペラ座の怪人」に見初められた歌姫を救うべく、彼女を愛する幼なじみの子爵が立ち上がる。小説。


かめちゃんより借り物。

大正,昭和初期の怪奇ものの雰囲気かな。
友人のSさんが、猟奇ものに表れる「東洋の恐怖と欧米の恐怖は質が違う」というような事を言っていて、東洋は精神的な恐怖(雰囲気とかアイテムとかか?)で、欧米(とくに最近のアメリカとか)は肉体的恐怖(殺人とか)だと。そういう意味では結構東洋的。

しかしこれ読むのに1ヶ月かかったよ…。いらいらして段々腹立ってきて。
いえ、訳なんですけどね。古くさいし誤訳っぽいとこ多いし、現代に照らせば他にもっと良い訳あるだろう!てな所が満載で。訳者自身が100年以上前に生まれた人なんでそれ自体は不問に伏すとして、どーせなら新訳で出せよ!
古めかしさを活かしたいと思ったのかもしれませんが、カビの生えた訳より原作を美麗に訳し直すだけで十分古い良さが出ると思いますけど。「おかあちゃん」とかどうかと思うよ…。「オの怪」(多分原作ではイニシャル?)って、何かのギャグかよ…。

アイテムやストーリィは良いと思う。でもあの訳には本当に腹が立った。美しい文章で読みたかったです。



2005年04月23日(土) 「愛がなくても喰ってゆけます。」


「愛がなくても喰ってゆけます。」
(よしながふみ著,太田出版)



内容:食い道楽のYながFみが、東京にあるんまいお店を食い倒す、ショートショート漫画。


食い物紹介漫画は好き。bk1でタイトルだけ見た時はどんな漫画か想像できず、購入しませんでしたが、実際に書店で見て「これなら欲しい」と買ったクチ。店頭売りの長所。…でもbk1で買っていればポイント付いたなり…。

「この漫画に出てくる食い物屋は実在するけど登場人物はフィクション」という旨注意書きされています。エッセイ漫画っぽいんですが、本当にこういう環境にあるなら羨ましいことだなぁと。
いや、実生活をそのまま漫画にしただけでもこう美味しいというのが、ね。
まあ、実生活を元に、さらに面白くなるように創作した…だと思ったんですが、どーでもいーや。

脚色する部分にしても小道具というか、細かい所が上手いなーと思ったのが、S原さんの顔とか。とぼけに見えるけど、所々見惚れる。そんな所。

紹介されている店は、食道楽にはリーズナブルですが、食い物に執着しない人にはちょい高い。
関係ないけど、食道楽でない男の人って、ランチに2500円払うとか、ディナーに6000円とか、もちよりでパーティーして一人2000円…なんて結構嫌がる。「高い」ってさ。でもそーゆー人に限って、飲み代1回5000円とかへーきで出しちゃうんだ。ろくに食ってないのに5000円…。アルコールなんて、よっっぽど拘る店でない限り、酒屋で買っても味変わらないし数段安いからお得なのに5000円…。そっちのが信じられません。

住んでいる場所と関係あるのかな?中野区方面が多かったよーな…。
モツ屋と飲茶は行きたいと思った。銀座のチョコは、ココアは飲んでみたいけど高いなり。高いだけ美味いと良いけど、洋菓子は私は目が厳しいと思う。←比較的好きでないから。好き度60%くらいかな。でも私もYながさんと同じく、他がもっっと好きだから他人よりは甘いものが好きなのかも…。

グルメガイドとしてだけでなく、ちゃんと漫画としても良いレベル行ってました。続けて出してほしーなー。纏まっちゃっているからこれで終わりかしらん。



2005年04月22日(金) 「メリーちゃんと羊 2」


「メリーちゃんと羊 2」
(竹田エリ著,集英社)



内容:2004年09月15日の日記参照。4コマギャグ漫画。


誰に理解されなくてもいい、竹田さんの思うように突っ走って下さい。ついて行きます。但し、併走ではなくポイント毎に旗を振る立場として。
…いえ、一定数には理解されているし愛されていると思います。2巻も出たくらいだし。

おじさんの人型が格好良かった。



2005年04月16日(土) 「女の子ものがたり」


「女の子ものがたり」
(西原理恵子著/小学館)



内容:「私」と、その女友達の話。漫画。


りえちゃんの漫画を読みあさっている人間にとっては「どこかでみたような…」話。でも「ぼくんち」ほど「集大成」にはなっていない。まあこの薄い1冊ざ描ききるには「女の子」は複雑なのかもしれません。あるいは、描きすぎるともっとドロドロしたものになるとか。

デジャ・ヴュ。
りえちゃん側でなく、「りえこの為にりえこの友達を助けた」という、きかん気の強そうな女の子。あれの、縮小版っぽいことを私、子どもの頃やってました。私が庇ったあの子は、りえちゃんと同じように、私の事が嫌いだったのかな…。



2005年04月09日(土) 「モンキー・パトロール 6」


「モンキー・パトロール 6」
(有間しのぶ著,祥伝社)



内容:2002年8月8日の日記参照。


「私は優しい男とは恋に落ちない」だっけ?3巻か4巻かでの香ちゃんの独白。決意とかでなく、冷静な自己分析から来る諦めにも似た結論。あれが私にも、ずーっと呪縛になっていて、「ああ香ちゃんはどうあってもモリタとはくっつかないんだ…。残念だなぁ」と寂しく思っていたのですが、すっかり裏切られましたね。(笑)
「ああ言っていたじゃん、何で!?」とは思わない。あの時あの結論が香ちゃんには真理だったはず。作者が設定を忘れていたとか歪めたとか変えたとかでなく、香ちゃんという人が、少しずつ変わっていった、それが上手く描かれていたなぁ、と思う。
オジャブー&野市もそうだけど、一点物の割れ鍋に綴じ蓋…いや、お互い唯一人で、まー羨ましいったら。
すず&とらおの、いまいちハマりきっていないいびつな所も良いけどね。

かすりさん!地味に良い味出してます。…しかし本当に何で野市家に嫁いだんですか?

玄夜が今辛いなぁ。…まさか「愛憎くん」の金造の位置じゃあるまいな…。個人的には花梨奈ちゃんとヨリを戻して欲しいが、話的にそうはいかないか?…まあ、「話的に」どうという予想を良い意味で裏切ってくれる漫画なんで、どう持っていってくれるかは期待。

今、自分に恋人が居ないことがすげー悔しい。居たら「みょ〜〜〜〜ん」を是非試してみたいのに!そんなに凄いのか!?巻末のレポートは本当なのか、ヤラセ(つーかギャグ?)なのか。知りてーーー!!

関係ないけど、この作者の日記読んでいて、受けるイメージから、「ああ、この人プロだなー」と思ってしまう。あの文描いている人がこんな漫画描けるのはそれだけ「プロ部分」が「自分自身」と浮いているからなのかなと思うわけ。<微妙に失礼。



2005年04月08日(金) 「バカ姉弟 4」


「バカ姉弟 4」
(安達哲著/講談社)



内容:2002年12月7日の日記参照。


あんまり面白い感じがしなかったなーと思ったのですが、3度も読み返すうち、味が出てきました。
思うに、脇キャラが増えすぎて焦点がブレすぎるからかと。
いえ、姉弟が焦点で、それには合っているんですが、どの脇キャラも良い味出しているので「あの人は出ないの〜」「もっと描いてよ〜」となって不満に思うのかなと。
そういう意味で、どんな細い脇キャラも上手く描く人というのは損というか寡作が許されないというか…、まあ、大変だろうなと。大乃元某のように、使い捨て脇キャラにまっっったく魅力がない方が話としては締まるのカモね。←よっぽど嫌いらしい(笑)。



2005年04月06日(水) 「ふくふくふにゃ〜ん : ごはんの巻」


「ふくふくふにゃ〜ん : ごはんの巻」
(こなみかなた著,講談社)



内容:4/4の日記参照。


ごはんの話題を集めてあるみたいです。
良い感じなんですが、やはり古い絵がいきなり混ざっていたりして、文庫収録方針に不満。同じような話題だと飽きるので、刊行年順が良かったなー。

人間はデブは好きでないですが、ネコはデブが良いです。良いよね〜、でぶにゃん。



2005年04月05日(火) 「蒼天航路 1〜16」


「蒼天航路 1〜16」
(李学仁原案, 王欣太絵/講談社)



内容:三国志(演義?)の曹操を主人公にした歴史漫画。


三国志っちゃ、NHKの人形劇を所々見たくらいなのにあまり好きな題材でないです。漫画や小説で色々題材にされていますから、有名な所は少し知っていますが全然詳しくない。
だのに何で好きでない…嫌いかというと、三国のままだったから。三国がそのまま発展して一つずつ国になったなら良い…、「ある国の創世」の話ならまだ良いんですが、漢が滅んで晋が興った間の、つなぎの乱世というイメージがあるから。
戦いの中に様々なドラマがあるのは分かりますが、平らかな世をエンディングとしない国取り物語は読んでいて疲れる。
まあ、そんな訳で、大した知識も無く、話題だっつーんで古本屋に有ったもんで買ってみたわけです。(最後数巻は新刊で買ったけど。)

前半はそれなりですが、最近の巻はちょっと退屈。曹操が圧倒的な存在になりすぎていて、彼自身に波乱や不足や隙がないから。今や彼の周囲の人物の流動によってのみ物語が動いている気がする。いや、曹操も動くんですが、心がどっしりし過ぎていて、動いている感じがしない。安全装置にまっったくの不安のないジェットコースターに、長いこと乗っている…それはそれで怖いか(笑)。
曹操が主人公だと言うのに、中盤に「今までの話は劉備が出てくるまでの布石」と思えたのは曹操の、その完璧さ故だろう。

でも劉備は全然好きになれない(笑)。いや、友人にするには良いかもしれないけど、凡人たる私が上司として仰ぎたくない人間。やだよ、こんな人に命預けるの。

孔明が気持ち悪い!でも嫌ではない。いや、近付きたくないんですが、怖いもの見たさ…変質者の生態をブラウン管越しにちょっと眺めたいようなそんな感触。この気持ち悪い孔明が、今後、有名なあそこやどそこで、どんな活躍をしてくれるのかと思ったら、赤壁?の所?で、曹操に振られてから付き物落ちてしまったみたいで結構普通の人になってしまってザンネン。つーか主人公側じゃないから全然出て来ねーの。主人公側でも人物多いもんだからなかなか出てこない人はいっぱい居ますが。

呂布が割と好きだったなー。軍師との関係とかさー。狼少女がだんだん人間になっていく可愛さがあった。

上手いんだか狡いんだか、なかなかろくでもない人物が、「あ、この人結構良い人じゃん、良いじゃん、これから注目〜」と思い出した次の瞬間に死ぬ。何人目かになると「あ、次のページで死ぬな」と分かるようになってしまった。
絶頂期に一太刀の下果つるのが殿方の美学(の一つ)なんでしょうかねー。ああ、残念なことよ。

曹操が死んだら終わりなのかなー。だとするともうじき?
どういう終わらせ方をするのかが楽しみです。



2005年04月04日(月) 「ふくふくふにゃ〜ん : こたつの巻」


「ふくふくふにゃ〜ん : こたつの巻」
(こなみかなた著,講談社)



内容:ねこのふくふくと、飼い主のおばーちゃんのまったりとした日々漫画。


がつんと面白いわけでないが、ふくふくやおばーさんの表情が良くて、台詞が殆ど無いのですが、頬や目の動きで感情がしっかり分かってしまって、所々吹き出してしまったり。
似たようなネタ(のとっかかり)がいくつか有るので、文庫で一気に…より、連載している雑誌を読んでほんわかするのが良いかも。

「こたつの巻」って、もしかしてその手のネタを中心に集めたのかな?
冬場ネタが多かったというのもありますが、収録が年代順でない気が。ふくふくの顔が違う(古い?)のがいくつか有って、ネームが無いだけに「これはふくふくとは違う猫」と判断してしまって、いつふくふくが出て来るか待ってしまいました。



2005年04月01日(金) 「平安あぶない乳兄弟」


「平安あぶない乳兄弟」
(大和名瀬著,実業之日本社)



内容:なんちゃって平安時代のボーイズラブ4コマ漫画。


絵は上手いと思うし描き込みは丹念だし、ネタは悪くないしキャラもそれなりだと思うけど、あんまり萌えないし凄く面白いというわけでもなし。
絵が好きか、この手のボーイズが好きなら買って良しだけど、「面白い4コマが読みたいなぁ」で買うとちょっと失敗カモ。

好みの問題になるでしょうが、もう少し絵は簡単な方が好き。あ、でも1p、最近(?)の絵で描いたイラストがあってそれは結構好み。…どう違う…ああ、立体感かな?顔の立体を、トーンでなく線でホリなんかを表している感じか?

まあ、誰か欲しい人居たら言って下さい。あげます。
いえ、手元に置きたくないほど面白く無かったんでなくて、多分もう読む事はない…読みたいと思わないだろうなと。


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やまだ