読了日記

2004年09月30日(木) 「お元気ですか」


「お元気ですか」
(新井素子著,広済堂出版)



内容:寡作のライトSF作家新井素子のエッセイ。


新井素子のファンとか、そのひととなりに興味があるとかでない人には薦めません。つーか別に新井素子ファンにも薦めない。読んでみても良いんじゃない?くらいにしか。
でも私は買うし読みますし後悔してません。

ヒカ碁がきっかけで囲碁にハマっているという、一連のエッセイには「素子さんっ、同類!」「いいなー、旦那と一緒に囲碁教室」「そーそー!もっと日本棋院に言ってやって!」「いや、それは…」と言いたい事がいっぱいあった。
星さんやお父さんに囲碁を教わっておけば良かったという悔恨は痛いほど分かる。上手い人に教わるのも大事だけど、尊敬している,好きな人に教わるというのは言い表せない喜びが付いて来ると思うの。「この人の元で上達出来たら」、そう思える人が、過去にであれば居たのに気付けなかった。取り返しが付かないだけに悔しいだろうなと思う。
しかしいいなー。素子さんのホームパーティー、混ざりたいなぁ…。



2004年09月29日(水) 「52%調子のいい旅」


「52%調子のいい旅」
(宮田珠己著,旅行人)



内容:エッセイ。旅行エッセイというわけでなく、エッセイの題材の中に時々旅について触れているという程度の、まあ、「宮田珠己の」エッセイ。


えーこちゃんより借り物。借りてたの忘れてて積み上げてあった本の中から見つけた時にはちと焦った。

なるほどなーと思ったところとか有った気がするんですが、読んだ端から忘れて行きました。でも読んでいる間はそれなりに面白かったので暇つぶしの一冊ということで。

原発の回で、「被曝」をずっと「被爆」と書いてあったのが気になった。校正、気付けよ。それとも何か意味があって「被爆」で通したのかな?



2004年09月25日(土) 「文鳥様と私 6」


「文鳥様と私 6」
(今市子著,あおば出版)



内容:著者が飼っている文鳥ズのエッセイまんが。


感想は前回(2003年04月19日の日記)と大して変わらず。

バーバラとしんのすけを擬人化してボーイズラブが1本書けるなぁと思った私は終わっている気がします。



2004年09月23日(木) 「娼年」


「娼年」
(石田衣良著,集英社)



内容:退屈な大学生活を送っていたリョウは、バイト先のバーにあらわれた会員制ボーイズクラブのオーナー・御堂静香から誘われ、男娼の仕事をはじめる。女性の様々な欲望に触れるうち、リョウの心に変化があらわれる。小説。


Iサンより借り物。

ただ性を売るだけでなく、知性や感性を総動員させ客の満足を引き出す、「高級娼夫」。自分の魅力に気付いていない若い男の子がその世界に飛び込んで思わぬ才能を…ってのは設定としてはありがち。…とは書いたけど、じゃあどこで見たかというと一条ゆかりの漫画くらいで、「どっかで読んだ」でなく、女性の内にある隠微な欲望としては「ありがち」ということか。目新しさはなく、「白日の下に晒す」という、禁忌の破壊?が、まあ、色?

似た設定モノってのはそこら中に溢れているわけで、その中でどう書くかが作家の腕なわけで。ちょっと見ない設定だと絶対数が少ないだけすぐに別の似たものが思い出されてしまうのは不利っちゃ不利かも。

「こういう男娼が居たら良いわぁ」という願望?妄想?が、この小説を評価する時のプラスになるかもしれない。男の人はその観点からはどう評価するのかちょっと知りたいっす。

「色々な女性」と言うわりには話し方が(語尾とか)同じ感じなので、個性が感じられなかったのが残念。環境的な個性は有ったから、言葉でも個性を出させられればもっと良かったのになと。まあ、男娼を買う女性ばっかりだったので、そういう共通性が言葉の類似を生んだのかも。そこまで考えて書いているのなら凄いなと。語尾もだけど漢字変換かな。ボギャブラリーと。人が違うとそこいらも違うと思うんだけど、というか石田作品は結構漢字変換が私にとっては特異な所があるので、それで目立つのかもしれません。

Hシーンがあまりエロく感じなかったなー。即物的すぎたかなー。同人のが(男同士に限らず)萌える。



2004年09月19日(日) 「トンデモ本1999 : このベストセラーがトンデモない!!」

「トンデモ本1999 : このベストセラーがトンデモない!!」(と学会著,光文社)


内容:「トンデモ本(作者の意図とは違った楽しみ方の出来る)」の紹介と突っ込み。


図書館より借り物。

世の中には凄い本があるものだなぁ、と感心。紹介されていた本、実に、1冊たりとも読んだ事がありませんが。
活字になったものは正しいと思う人が多いんだから、ちゃんと考えて本出してくれよと思う一方、確信犯もあるし、それに騙される方も悪いという気も。
紹介された本の間違いを科学的に指摘してあったりするのですが、そもそも科学が理解出来てないのでその間違いの指摘すら分かりませんでしたが、そこは流して。

文面に多少の見下し感というかこき下ろしの不快さはありましたが、まあ、オタクの文っちゃこんなもんでしょう。
そしてもし私がここで紹介された本に出会っていてもトンデモ本と判定出来たかは不明ってーか、流して読んでしまう(「信じる」わけでなく)かも。アンテナを立てている人って凄いなと。

ところでこの本、某大学の文学部の研究室から借りたんですけど…、ユダヤの陰謀系の本の所に付箋が挟まっていたんですが、どういう意味ざんしょ。



2004年09月15日(水) 「メリーちゃんと羊 1」


「メリーちゃんと羊 1」
(竹田エリ著,集英社)



内容:メリーちゃんはお父さんとお母さんを亡くし、おじさんの羊に育てられている。お友達のお父さんはパンダだったりライオンだったり犬だったり魚だったり。メリーちゃんの世界では、人型と獣型は隔世遺伝で交互に生まれる。不条理4コマギャグマンガ。


竹田エリでないと描けない漫画だなぁ。
前作の「SMH-始末署の星」は警察という実在機関に不条理を多用しそこが引かれた感があったけど、ここまで舞台が壊れて?いると清々しい。読者を選ぶだろうけど。
「T女」の方が好きだけどこれも面白いと思うよ。

ところで、「パサラちゃん」の2巻って出ないんすか?



2004年09月14日(火) 「おおきく振りかぶって 1,2」


「おおきく振りかぶって 1,2」
(ひぐちアサ著,講談社)



内容:高校野球もの。漫画。


Nさんより借り物。

まあ、読め。
面白すぎて日に10回も読み直したような漫画の感想なんか書きたくない。下手な文で色褪せてしまう気がするので。

主人公がいじけ性ですぐ泣くヤツと読む前に聞いていて、絶対嫌いなタイプと思っていたのに、読んでみたら可愛くて可愛くて。「いじけ性ですぐ泣く」けどステレオタイプでなく、彼にしかない理由や意志やプライドや葛藤が有って、それが心に響いてきて、まー愛しいったら。ぎゅっと抱きしめるおかーさんの気持ちが良く分かる。

田島がピンで好き。あの才能であの性格。「欲しい」と思ってしまう。変な意味でなく、私がチームを作るとしたら凄く欲しい人材、そーゆー意味で。

まあ、読め。
良い意味でも漫画です。「あり得ねー」けど「あったら良いな」のチームがそこに在ります。



2004年09月13日(月) 最近読んだ漫画

以下全て内容省略


「ときめきトゥナイト 1〜16巻」
(池野恋著,集英社)



Nさんより借り物。
漫画のテンポが昔のものだなー。ちょっとバタバタしている。でもスピーディーです。中味がぎっしり詰まっている感じ。昔の漫画ってそうだったよなー。最近の、絵だけ達者でページ食う割には全然話が進まないいらつく漫画は少し昔に戻れば良いと思う。

蘭世のパパの若い頃にときめいてしまった。



「エビアンワンダー 全2」
(おがきちか著,少年画報社)



Nさんより借り物。
正統派、今風漫画ファンタジー。設定とかエピソードとかきちんと纏まっているので、絵が好きで今風漫画ファンタジーが好きな人は買いかな。



「Landreaall 1〜3」
(おがきちか著,一賽舎)


Nさんより借り物。
同じく、正統派、今風漫画ファンタジー。
bk1では「全4」となっているみたいですが、まだ続いているそうです。
幼い領主?とか、外交官とか乳母とか、女性キャラの立ち具合が好きです。



「チカマニアックス」
(おがきちか著,大都社)


Nさんより借り物。短編集。
…エロ?
まあ、ファンはよろしいかと。



「ハニー・クレイ・マイハニー」
(おがきちか著,少年画報社)


Nさんより借り物。標題作(中編)+短編。
サンタクロースの話が好きです。闘うシーンの絵が躍動感があるなと思いました。



2004年09月12日(日) 「エンジェル」


「エンジェル」
(石田衣良著,集英社)



内容:ある夏の夜、青年実業家・掛井純一が見たものは自分の埋葬現場だった。何者かに殺され幽霊となった純一は、自分を殺した者が誰なのかを探るうち、一人の女性に恋をする。小説。


Iサンより借り物。

ノリとしては「ゴースト」とか?
初手から弁護士が怪しいって分かっちゃったり、小島さん(だっけ?)が「還」って、彼女のお腹に赤ちゃんがいると分かった時点でオチは読めてしまうけど、推理物ではないので、それは別に良し。
あとは「どう読ませるか」?

死は大概自分の思い通りに出来ないものである。自死でも、生き難さから仕方無しに選んだと考えれば、「自分の思い通りに」出来た死と言えるかどうか。また死のやり直しというのは基本的には出来ない。
「意に添った死」「死のやり直し」その2つの憧憬を具現化させたお話だったのかなと。

薬を打ったのが彼女だとしたら、純一が死んだと知った時の反応は、少し部外者的すぎる気がしたが、まあ、許容範囲内。

しかし1作毎に上手くなるね、この人。



2004年09月05日(日) 「ビート・キッズ 2」


「ビート・キッズ 2」
(風野潮著,講談社)



内容:高校に進んだ英二は、同級生とバンドを組む。小説。


どうでも良いが、↑程度の内容なら書かなくて良い気が…。いや、「読んで得て欲しい部分」は内容にもって行きたくなくてね。長々と説明するのも興ざめだし…とか思うとどうしても…。「英二のドラムが帰ってきた!」とか煽るのも恥ずかしいしねぇ…。

七生と遠恋ですね。1ではどっちかなーと思ったのですが、この巻で七生×英二に決定(笑)。離れていても繋がっている感じがいいなー。「龍臥邸」の時の御手洗と石岡くんみたい。<おい。

相変わらず拾い損ねている伏線やら剪定しきれていない枝葉はありますが、勢いあるしええねん!という感じ。

基本的に、みんな脳天気(良い意味で)に前向きなので、読んでいて楽です。



2004年09月03日(金) 「ビート・キッズ」


「ビート・キッズ」
(風野潮著,講談社)



内容:転校先の中学で、英二は半ば強引に吹奏楽部に勧誘され、そこで天才ドラマー、七生と出会う。大阪弁で繰り広げられる、涙と笑いの世界。小説。


児童文学というのは萌えられるのが多いなぁ。
そりゃそうか。何をテーマにしようが、このジャンルの基本、人間成長ものには友情が欠かせないし、異性間の友情というのはいつの世代でも書きにくい。自ずと同性間になるわけで、強い友情は性愛に変換する事は(その属性を持つ読み手にとっては)容易い。そら萌えるわ。

最初、望が男だと勘違いして、一人称が「私」なのに、「奇妙な中学男子やなぁ。大阪では普通なんかなー」と訝ってしまいました。や、こーゆー文学って、大概ユニセックスやん?ちゃんと女の子が出てくると思わなかったわけですよ。

ストーリィは洗練されているとは言い難いけど、勢いで読ませる。コミカルなキャラ設定が良い。重苦しさを長続きさせない展開は、ご都合主義とか単純にとられる恐れもあるが、楽しい波に乗ったまま読める。大体、ご都合主義ってのはエンターテイメントの基本だし。

同ジャンルとしては「DIVE!!」の方が好きだし上手いと思うけど、「バッテリー」の方が良く出来ているとは思うけど、普通の、中学生に薦めるとすればこっちの方。良いよね、勢いのあるお話。
予知夢めいたエピソードは、おばちゃん的には要らないと思うけど、若者的には興奮するのかなー。

標題紙のチャチぃイラストは要らん。


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やまだ