読了日記

2004年08月31日(火) 最近読んだ漫画

以下全て内容省略


「カミヨミ 1」
(柴田亜美著,スクウェア・エニックス)



「PAPUWA 5」
(柴田亜美著,スクウェア・エニックス)


柴田さんの漫画は、ギャグで始まったものがシリアスになるより、ハナからシリアスでギャグが混ざる,もしくは初手から最後までギャグの方が面白いと思う。
そういうわけで、「カミヨミ」は予想に反して(おい)今のところ面白いです。
「あやかし天馬」とキャラが同じですが、前世設定?スターシステム?何らかの繋がりがあると思うのですが。
日明大佐が菊理に「私の花嫁衣装を着せてあげよう」というシーンは好き。

柴田さんの漫画は、どれも、親が子,子が親,友同士が強い愛情と絆に結ばれているのが好き。裕福な家庭(家族に恵まれるという意味)で育ったんだろーなーとか。



「幻月楼奇譚」
(今市子著,徳間書店)


絵も好きだし話も良い感じだけど、私的にはもー少しボーイズ色が有るといーなー。や、一般誌でこれくらいだと「おお!」と思いますが、ボーイズ系でこれだとちょっと肩すかし〜。



「うちら陽気なシンデレラ 1,2」
(真田ぽーりん著,少年画報社)


個性有る女性スタッフの清掃会社(男の人も居るけど)の4コマ。1巻を古本屋で100円で買って2巻は定価で。
絵は可愛いしテンポも良いけど、もう一色足りないというか。タケコさんの裏家業(笑)&兄貴の話とか、少し掘り下げればもっと好み。



「ウチの場合は 3」
(森下裕美著,毎日新聞社)


安定したレベルでほのぼのと面白いです。どの年代にも薦められます。



2004年08月29日(日) 「ダレン・シャン 4」

「ダレン・シャン 4」(ダレン・シャン著,小学館)


内容:2004年8月1日の日記参照。小説。


図書館より借り物。

あー、どうも釈然としない理由の一つが分かった。
闇のものの対抗勢力はやはり光であって欲しいという事だ。闇のものが闘うのが、更なる闇というのが気に入らないのだ。
斬新を踏み外した、お約束を無視した構成なのかなと。
それを納得させるだけの筆力がないから読んでいてどうも首を傾げてしまうんだわ。
闇が主役で正義でも構わない。ただそれと闘う、対抗するものは必ず光のものであるが正当で自然だと思うのよ、やっぱり。

エピソードはそれなりに面白いと思うしキャラも悪くないと思う。でも端々で作者の一所懸命が見えるというか、男子供に有りがちの設定優先主義というか、アイテムに拘ると言うか。
仰々しい「儀式張ったもの」(「儀式」でなく)の数々は、伝統だの血脈に対する憧れだのの現れなのかもしれない。というかそうも見える。

良い所で終わってますが、5巻はいーや。たまたま図書館に遊びに行ったり、友人が持ってたりして楽に借りられたら読もう。

同じ「もう続きは良いです」でも、某ハリポタは「ムカツク」で、ダレンは「白ける」。前者はもう二度と読む事はないけど、後者は機会が巡れば読まないでもない。どちらも良い設定作ってあるんだから、もう少し私好みに仕上がっていたら良かったのになぁ、と思います。

クレプスリー、鼻毛より恥ずかしい場所の毛って、絶対あそこだと思ったわ。(笑)



2004年08月27日(金) 「墨野ん家の事情 6」


「墨野ん家の事情 6」
(オオノサトシ著,朝日ソノラマ)



内容:2003年03月27日の日記参照。4コマ漫画。


ポチファンでもない限り面白くない気が。

山田の弁当は好き。にんにくの丸揚げを作ってみよう。

パソ使って描いているのは良いんですが、パソ描きの人全てに言えるんですが、同じコマを使い回すのは止めて欲しい。制止を意図して、同じ絵である事を効果としてやっている所は良いんですが、「同じような顔だから」でコピペしないで欲しい。違うコマであれば同じ表情ということはあり得ないのだから。
漫画描きとしての最低ラインだと思っているのですけどね、私は。



2004年08月26日(木) 「ダレン・シャン 3」

「ダレン・シャン 3」(ダレン・シャン著,小学館)


内容:2004年8月1日の日記参照。小説。


図書館より借り物。

ストーリィやエピソードは悪くないと思うんですがねぇ。

どうしてそう吸血鬼を正当化というか、「悪い種族じゃないんだよ」と強調しなければならないのか。強調というより言い訳と言うか。
「悪でない種族」として描くだけなら良い。吸血鬼をそういう種族として設定し、愛すべきスーパーマンと描写するならそれで。でなく、吸血鬼は悪い,日陰の,不当な種族であるという先入観を肯定し(設定として、でなく作者意識の中で)、「実は悪くないんだ」と言い募られてもなぁ…。白ける。「だから?」と言いたくなる。
吸血鬼は普通は人を殺さず血を吸う。伝承の通りの非道な魔物でなく、人に迷惑をかけないように生きているのだ。…だから?

吸血鬼が実際居て、自身の生体をしらしめる為の本なら良いと思う。また、お間抜けな吸血鬼を面白可笑しく書くお話なら良いと思う。でも、ファンタジックホラーを描きたいのなら要らぬ設定。下手にホラーチックな描写があるだけに浮く。

4巻も借りてあるので読むけど、その先はどうかなー。6巻までで1纏まりだとは言うけど…。

あ、クレプスリーは可愛かったです。



2004年08月22日(日) 「あなたの魂に安らぎあれ」


「あなたの魂に安らぎあれ」
(神林長平著,早川書房)



内容:戦争による汚染で、火星は人の住める地ではなくなった。人間は太陽光を恐れ、地下都市で生活し、アンドロイドたちが地上で自由を謳歌する。アンドロイド達には伝説が有った。「いつかエンズビル(アンドロイドの神)が光臨し、アンドロイドたちを破壊しつくす」という。アンドロイドの支配を快く思わない人間たちがアンドロイドを破壊しようと蜂起する。小説。


再読ですが、エピソードを殆ど忘れてました。
「火星三部作」の第1作目。
3作目の「膚の下」に出て来た名前がそこここに。ってことはこの1作目の時から既に「膚〜」は出来ていた(構想が)わけですね?すげー!…そんな昔に出来ていたことが、でなく、構想が有ったのに10年も書かなかった事が凄いと思う。

最初に読んだ当時は、面白いとは思ったけど、神林節は良かったけど、アンドロイドが変態するシーンとか、クライマックスなのに荒唐無稽な感じがして、いまいちのめり込めなかったのですが、「膚〜」と繋がった事で、「膚〜」が出たことでこの作品はようやっと完成したのだなと思いました。やっと、完成作品が読めたのだ、と。感無量。

堂本の子孫がアレかい。
余程下手な嫁さん貰ったか?悪い部分だけ引き継いだか?心のハニーは石谷だけってか?<こらこら。

玄鬼の、予知の、「なぜアレが見える」(だったかな?此処が火星でなく地球だと確信した時の)の、アレを、「自由の女神?」と思った私は別に「猿の惑星」のファンではないのですが(つーか見たことない)そういう世代ということで。

初回よりじっくり読んだのに、かかった時間は初回より短かった。やはり一度道をつけた場所は歩きやすいということでしょうか。



2004年08月17日(火) 「銭 2」


「銭 2」
(鈴木みそ著,エンターブレイン)



内容:「お金」を切り口に様々な業界の流れを、ジェニーとチョキンという二人の幽体?の目を通して描いた漫画。


1巻も発売当時に買ったんですが、紹介してなかったみたい。

取り扱っている業界が、1巻は漫画出版業界、アニメ業界、コンビニ業界,2巻はゲーセン、同人誌業界と、オタク的に馴染みのある業界なので興味はそそられました。
「漫画で読む」系でなく、夫々の業界に身を置く人の悲喜こもごもを描くという手法なのでストーリィとしても面白い。実像世界とジェニーたちを関わらせるやり方も趣向があって良い感じ。アニメ業界の話は好き。

2巻は殆どが同人誌の話だったんですが、私の庭なのにちょっとピントがずれている感じがずっとしました。男サークルの話だからかな?
麗留ちゃんがそんなに可愛いとは思わなかったし、本出してそんなすぐに午前中に1000売れるかよ、第一、実績なくて男日に壁になるかぁ?とか。本出して即売れ線、ってのはまあ、情報社会だしないわけでないかも…とは思うけど。
パンピーには面白いかもしれませんが、男大手なんて一部の夢世界なんだから、そんな題材長くやらないで、も少し違う業界が見たかったです。まあ、税務署対策の回ということもあるのかも。私にゃ関係在りませんが。



2004年08月16日(月) 「剣の輪舞」


「剣の輪舞」
(エレン・カシュナー著,早川書房)



内容:凄腕の剣士、リチャード・セント・ヴァイアーは愛人の青年アレクと下町で気ままに暮らしていたが、とある暗殺の依頼を断った事から窮地に立たされる。小説。


Iさんより借り物。


憶えにくい長ったらしい名前が何の説明もなくバンバン出て来るわ、時代や環境の説明はないわ、勿体付けたレトリックが多用されているわで読みにくいったら。
面白いんだか面白くないんだかも分からず読み進めていたのですが、ま最終的には面白かったです。

世界観が良い。というか、ありがちな中世ヨーロッパ系なんですが、アメリカ人がそれを書けるとは思ってもいなかったです。
確立した世界観を以てストーリィを展開するには、その世界に馴染んでいるか、酷く憧れているかのどちらかが必要(というかそうだと簡単)だと思うのですが、アメリカ人だから後者かな。最後の謝辞もそうな感じだったし。<何かアメリカ人に偏見持ってないか?

キャラ設定、黒幕の正体、ラスト等、結構ツボ。
読みにくいので一般人には薦めませんが、読書家相手になら薦めても良いです。ホモ入りだけどそういうのがナチュラルな世界設定なので、巷のボーイズラブとは訳が違うし。
すこーーし訳が違っているかも?と思った所はありましたが許容範囲内。セント・ヴァイアーとアレクの口調は良いので帳消しというか。
翻訳物で、アイを訳すのは大変だなぁ、とふと思った。「愛」でなく「I」。「わたし」か「わし」か「オレ」か「僕」か「あちき」か「あたい」か「あたくし」か「わたくし」か。英語では全て「I」で、それの訳し方でキャラの人格が確定されると言っても過言ではない。正しく訳すも、歪めて訳すも、また、「正しく」ですら「原著者の意向にそっではあるが歪んで」いると思うと、アイを訳すのは大切な事だなぁ、と。
何が言いたいかってーと、セント・ヴァイアーとアレクの口調が二人に合っているなと思い、それでこの本の評価が少しは高くなっているので、その功績は訳者にあるんだなということ。

映像向きな話だと思う。シンプルかつ派手で。映画化してくれないかなー。小説ではえらくぼかしてくれやがった二人のラブラブもちゃんと入れて。
アレクが出てった朝の描写、あれ、前日は初めて受け攻めが逆転したって意味で良し?私はそう取ったけど。

公爵夫人はデイヴィットの祖母なわけ?…幾つだよ。20歳そこそこの坊ちゃんまで骨抜きにして、魔性の女?おー、こわ。



2004年08月13日(金) 「しゃべれどもしゃべれども」


「しゃべれどもしゃべれども」
(佐藤多佳子著,新潮社)



内容:二つ目の噺家の今昔亭三つ葉はひょんなことから落語を教える事になる。生徒は、吃音に悩む従弟,コミュニケーションが下手なOL,転校したばかりで学校でいじめられている大阪出身の男の子,解説の下手な元プロ野球選手、と、癖のある連中ばかりだ。落語を通し、夫々の悩みに直面し、解決しようと足掻いていく。小説。


Iさんより借り物。


文章のテンポが凄く良い。それこそ落語を読んでいるような。すらすらと読めました。

内容は優等生。
夫々の悩みがすぱっと解決されたわけでなく、妥協と希望とで何となく先が見えてきた感じで終わり。主人公は一皮剥けたかな?
個人的には、野球解説者の人(名前忘れた)が川籐みたくべらんめぇ解説が出来るようになれば良いのになと思いました。

落語にあまり興味のない私は、文章のテンポにただ感心しました。



2004年08月11日(水) 「再会」

「再会」(北原亜以子著,新潮社)


内容:慶次郎シリーズ第2弾。2004年05月04日の日記参照。


Sサンより借り物。

…んーーー、北原節がーーーー。
確かに出来事を最後まで書ききらないってのは余韻を残す上で良い方法だと思うし、回答が1つでない方が読者の想像力が広がって良いと思うけどー、その終わり方で想像できる今後が、あまり良い感じでない時は後味の悪さだけ残るよなー。
現実はそんなもんかもしれませんが、フィクションの中でくらいご都合主義なまでにみんなが良かった良かったで終わって欲しいなー。1作2作、悲劇的なのが混ざっていても良いですが、概ねは「良かった」と思って本を閉じたい。せめて最後に持ってくる短編くらいは。
これはもう、完全に好みの問題なので、善し悪しではありませんが…。…北原さんの本はもーいーや。

1巻でずっと引きずっていた慶次郎の傷がやや癒えている感じは良かった。



2004年08月08日(日) 「The manzai」


「The manzai」
(あさのあつこ作,ジャイブ)



内容:転校生の瀬田歩は、同じクラスの秋本から呼び出され、「オレと付き合ってくれ」と迫られる。そういう趣味のない瀬田は狼狽えるが、秋本は「漫才の相方になってくれ」ということだと言う。小説。


Iさんより借り物。

表紙見て、主人公は女だと思っていたのに残念。
あさのさんは萌えを狙って書くのは下手だと思う。高村薫より下手。そーゆーのを考えずに書いた方がよっぽど萌えツボ書けてる(高村某のように)ので、無理矢理ホモっぽいシーンは作らなくても良いんではないかと思った。
それとも、あれくらいあからさまでないと子供は分からないのか?

漫才シーンがあまり面白くなくて残念。
中学生が即興でやったら実際あんなもんなんでしょうが、も少し読んでいて「上手い」と思わせる所があったらなと。

全然関係ないけど、昔、小学校の時、「おたのしみ会」で私の班は何をやるか前日まで全く決まっておらず、「これじゃあかんやろ」と思って慌ててメモ程度の脚本書いて、当日に班の連中で合わせてやって、ウケたのを思い出してしまった。…何であの時、誰も何もやらなかったんだろう…。何か、みんな「何とかなるわ」と思っていた気がする…。



2004年08月07日(土) 「月魚」


「月魚」
(三浦しをん著,角川書店)



内容:同業者相手に本を売る古書肆、瀬名垣太一と老舗の古書肆「無窮堂」の若き三代目、本田真志喜は共通の秘密を持つ幼なじみだ。買い付けに出かけたM県で、二人を変えたあの日の、きっかけとなった人物に出会う。小説。


Iさんより借り物。

…角川はいつからボーイズラブ文庫を出すようになったのかと、読んでて何度か出版社を確認してしまいました。
ボーイズにしてはヤる描写はありませんが。一般小説にしては二人の関係があからさまに妖しすぎます。
あからさますぎて、私のようなものには「おっ」とか「ひゅーひゅー」とか、まあ、読んでて楽しかったのですが、パンピーはどうです?引きませんでした?
五條瑛よりある意味あからさま。(「狙っている」という意味では五條が上?)下手なホモ描写は(実際に関係があると書いてある箇所は在りませんでしたけどねぇ)文学的評価を落とす原因になるのではないかなと思う。…要らないのか、そんな評価。

私的に非常に面白かったです。所々物足りない所や浅いなと思う所はありましたが、それを補って萌え描写が愉快だったと言うか。
でも、知り合いに書誌学関係とか古書肆に興味,造詣が深い読書家の知人はおりますが、その人たちには絶対薦められない。
妖しい描写もそうですが、キャラの考え方とか、エピソードとか、古書肆的にはそう珍しい話ではないし。珍しければ良いというものではないし、ありきたりをさらりと描くのが美しいと思う。でも、それをその専門の人間たちに読ませたいかは別。
そんかし、オタク友達には「ちょっと読んでみ」と言いたくなる話でした。

腐りかけのトマトとか、他にもパロ作品でいじってみたい箇所が結構ありました。つーか、作者、描いてくれ。
真志喜の襲い受希望。



2004年08月06日(金) 「波のうえの魔術師」


「波のうえの魔術師」
(石田衣良著,文芸春秋)



内容:就職浪人中で半パチプロで生活を立てている石戸は、ある日、右翼も頭を下げる老人からアルバイトを持ちかけられる。内容は株操作を行って某銀行をハメるというものだった。小説。

Iさんより借り物。

中学社会科で習う程度の市場知識しか持ってない身は結構ちんぷんかんぷんな部分が有りました。流して読めましたが。
130円で売った株を80円で買い返しただけでどうして利益になるんだ?「必ず買い戻す」という約束をした株で、元金?は余所に動かす事が出来ず、買った時点で売った時点の差額を貰う、もしくは払うってものなのか?
80円で買って130円で売れば50円の利益…と思っていたからそこいら辺が「?」でした。
株分かっている人には面白いのかなーと思いつつ、逆にやっている人は「おいおい」という内容なのかも…と思わないでもない。

や、株操作部分を抜かしてもちゃんと読めてそれなりに面白かったですよ。

「復讐」が結局、世界を巻き込んだくせに個人レベルだったのがちょっとがっかり。被害者の会の人達は結局は報われないわけだ。
ただグローバルな仕掛けも、個人の情に端を発しているというのは分かり易いし納得し易い。

男ってバカよね〜。
石戸くん、そこで言わないと。
例え元々は情報を得る為だったとして、今ではちゃんと情があるって、保坂さんに言ってあげないと。100%本当でなくても良いんだから。ぶっちゃけ、嘘でも良いから言葉をあげてやれよ。
不純物の混ざった思いは言葉にするのは潔くないという美学があるのかもしれないけど、男の人はそういう美学を持っている人が多いけど(実践しているかどうかは別として)、違うモノが混ざっていようが想いは想いで、僅かでも、それは確かに想いで、100のまやかしに囲まれていようが確かに在る真実を否定するような沈黙は卑怯だと思うぞ、っと。逃げを用意しているだけの気がする。「オレは言ってない」とか。
書かれていないだけで言ったのかもしれない。言わなくとも一緒に泣いた事で伝わったかもしれない。でも、言っていれば、あーゆー、友達のような挨拶にはならなかったような。



2004年08月01日(日) 「ダレン・シャン 1,2」

「ダレン・シャン 1,2」(ダレン・シャン著,小学館)


内容:ごく普通の少年、ダレンはひょんなことから、フリークサーカスを見に行く事になり、そこで見た毒蜘蛛に魅せられ、盗み出す。その毒蜘蛛に噛まれて瀕死となった親友、スティーブを救う為、ダレンはバンパイヤとなる契約を結んだ。小説。


図書館より借り物。

…自業自得じゃん。
1巻はずーーーっとそんな感じで、思い入れ出来ない事甚だしく、メイン?のサーカス描写も、好みのジャンルでないので全く興味が沸かず退屈。「本当にあった話だ」とか序章で脅す手法はもう飽きた。読書歴の浅いお子さまならそれでドキドキするかもしれませんが、すれたおばちゃんは「またかよ」と思うだけです。おどろおどろしげな雰囲気を持たそうと頑張って書いているのが余計ウザい。
1巻だけ読んでいたら、そのまま、はいさよーならで二度と読む事無かったと思います。
取り合えず2巻まとめて借りていたし、入稿終わってちょっと暇だったので2巻も読んでみました。

2巻は1巻より余程面白かったです。次も読んでみようかなと思えるくらいには。
クレプスリーが良い味出してます。なかなか良いバンパイヤでありませんか。
ダレンも、下手に不幸を背負いすぎてなくて、感情移入出来ないまでも、語り部としては良い感じ。

ただ、章末毎に「これが世にも恐ろしい結果を招くとはこの時は…」系の、「何かあるぞあるぞあるぞあるぞ」と思わせる手法はウザい。好みの問題ですが。
緊迫感を高める手法としては有効ですが、濫用されると飽きます。しかも、その解答?が予想していた事を下回ると「何だ、この程度?」と評価を下げる恐れが。
「サムという名前も聞かなければ良かった」とか、本当にそう思っているのか?裏切られたわけでもないのに、亡くした所為で、それまでの思い出も、それほどまでに辛いだけになるのか?

小説のサプライズというのは、私としては、「予想しなかったいきなり事態が起こる」でなく、前段階で巧みに貼られた伏線が綺麗に回収されることだと。
何かが起こって、「そう言えばン10p前にそれらしき事を言っていたような…」「2章前で言っていた事はこれのことか!」と、振り返って発見する、それだ、と。
そういう意味では、確かに伏線は貼られていて回収されているけど、伏線は登場した時点で「あー、これ伏線だな」と分かるよーなものばかりなのでサプライズとしては大したレベルでない。伏線はそれと分からぬ状態で、でもはっきりと貼られていないと。一番綺麗だったのは、ピクルスかな?あれくらいが綺麗で良いの。

「僕は人間だから人間の血を飲む事は絶対したくない」という考え方は、理解出来そうで出来ません。「血を吸う」=「殺す」なら抵抗ありましょうが、ちょっと気絶させるだけなら輸血と代わらないじゃん。動物の血を己が血に混ぜることの方が鬼畜度が高い気がしますが。「胃の腑に落とす」と「血を混じらわす」は違うということでしょうが。後者であれば、動物の血と人の血、どちらを選ぶが正常かを考えれば人の血でしょう。エホバ(だっけ?輸血を禁じた)であるまいし。
生きる為に人の血を、害を与える事無く飲む,動物の血を動物を殺して飲む、の、それでも前者が非道だと言うのは、やはり宗教の違いか、個人的資質か。うーむ。

ホラーとしていまいち完成度が低いのがそこかなと。「害を与えず人の血を摂取出来る」「血を吸い尽くした相手の魂の一部は取り込む事が出来る」等、救いというか逃げ道が用意されている。児童書だし、ファンタジーだし。おかげて私のようなへそ抜け(恐がり)でも抵抗無く読めます。

取り合えず3巻も読んでみようと思いますが予約待ちなので暫く後。

帯に書いてあった、某おばさんが絶賛、とか言う売り文句、私のような者にとっては逆効果ですが、大衆的には良いんでしょうねぇ…。


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