| 2004年05月31日(月) |
「DIVE!! 全4」 |
「DIVE!! 全4」(森絵都著,講談社)
内容:飛び込みでオリンピックを目指す、ミズキダイビングスクールに通う少年達の小説。
何か久しぶりにパンピーにも自信と情熱を持って薦められる小説でした。おーーもーーしーーろーーいーーーーーーー。 キャラ立ち、構成、設定等、どれを取っても文句ナシ。出来の良い、面白い本だったと思います。ただ私が文句がない、ということは、心の葛藤系や周囲とのいざこざを重めに書いてある方が好きな人は物足りないかと。
ある意味お約束のオンパレードなんですが、そのお約束一つ一つがレベルが高く、しかも他の要素と上手く噛み合っている。
「大人も読める児童文学」って触れ込みでしたが、飛沫の女性関係は、あれ、最近の児童文学ではオッケーなんですか?私の子供の時代なら、ああいうちゃんとした(露骨という意味でなく)性描写は親は子供に見せたくなかったと思うのですが。内容的には小学生高学年でも読めるものだったので余計。
「バッテリー」の時も思いましたが、児童文学ってもしかして、やや奇をてらった名前に市民権有る?普通っぽくない名前が出てきて「んー?」と思ったけど、ちょっと変わった名前の方が、子供は面白がって良いのかも、と思ったり。
巻毎に主人公と言うか、視点が変わるのが面白いなと思ったり。4巻はどうするかと思ったらそうしましたか。本当に上手い。
日中親善試合での知季の3回転半チャレンジは、それまで知季の思惑とか分かっていたから「するしかないんだろうな」と思いますが、もし私が一観客で、途中からきっと知季の事応援していて、最後のダイブがあれだったら、きっと凄くがっかりするだろうなー。オリンピックにしろ何にしろ、ああいう観客の居る競技会というのは、競技者一人一人でない、観客も乗せて飛ぶのだから、…うーん、ちょっと考えて欲しいとか自分だけの都合でどうこうするなとか、そこまでは言う気はないのですが、観客も一緒に飛んでいるんだ」ということを自覚した上で、自分の競技が出来れば一流だろうなと思った次第。
カップリング考えるなら(<考えんでよろし)、要一×知季,大島×飛沫?私的にはジジィズ一押しで。
色々語りたいが、語ることにより作品に枠を付けるのがイヤなのでヤメ。 要一父が「父親」になる所、飛沫のじーちゃんが決して不幸ではなかったと分かった所なんかが特に好きでした。
「飛び込み」って地味な競技だったんですね。 や、高校の時、同級生が飛び込みで国体とか出てたので割と身近な気がしてました。
「はっちゃんち。」(八二一著,青心社)
内容:写真家である著者が自分ン家のネコを撮った写真集。
えーこちゃんから借り物。
写真家だけあって良い顔した写真ばかりです。 か〜わ〜い〜。 でも写真家って、一枚の写真の為に30枚とか40枚とかへーきで撮るのよね。この写真の裏にはどれだけの没写真があったのかが少し興味深い所。
| 2004年05月22日(土) |
「OL進化論 21」 |
「OL進化論 21」(秋月りす著,講談社)
内容:OL4コマギャグまんが。
田中さんが段々受けくさく…。
単行本になってみると、作者が展開しきれなかったネタとしきったネタがはっきり分かりますね。展開っつーか、量産?のっぽの女の子のネタは、もう少し続けられるつもりで書いたんでないかなー。 べらんめぇ英語の絵美ちゃん?だっけ?とか新人ちゃんとか、定着しなかったキャラ多し。最近は令子さんも出番少なくて寂しいなぁ。 反対に年齢ネタは定着したか。最近は「35歳で独身で」ですが、少し前は「29歳」ネタが多かったですよね。作者の加齢と共に変わって来たかな? あの頃29歳でもおばさんっぽかったのに、今は35歳ですもんねー。ある意味、社会的。
「ななはん 1」(ももせたまみ著,講談社)
内容:下町の質屋に住む3人の姉妹(長女:質屋経営,次女:ボーイズラブ作家,三女:年寄りじみた小学生)を取り巻く4コマギャグまんが。ちょっとだけH。
ももせ先生お得意のキャラもの。キャラ設定に頼った展開につき、今後巻を重ねる毎に味が出てくると期待してます。(キャラものは巻重ねてダメになるパタンは多いですが、ももせ先生なら大丈夫でしょう。)
年増好みのぼーやと次女の今後が気になる所。
| 2004年05月19日(水) |
「せんせいのお時間 5」 |
「せんせいのお時間 5」(ももせたまみ著,竹書房)
内容:2003年07月08日の日記参照。
安定しているキャラもの4コマ。インパクトでは同著者の「ももいろシスターズ」の方が上だと思いますが、安心して読めます。
某ネット書店の書評で、あまり好意的でなく、「あずまんがみたいなものもを期待すると裏切られる」みたいな事が書いてあって、人の考え方は夫々だなぁ、と。や、あずまんがとこれは系統が違うのは分かるし、逆にキャラ頼りしすぎない萌えとしては似た系統にあるのであっち引っかかった人がこっちに手を出すのが分からないでもないですが。 4コマ技法としてはこっちのがしっかりしているというか、キャラ萌えに興味がない人に勧められるのはどちらかと言えばこっちだと思ってますし、周りのパンピーにはあずまんがが不評でしたので、あずまんがが上と取れる発言というか、そもそも同じ土俵で語る自体がなんと言うか。4コマから入った人はももせたまみが上っつーか先っつーか入門っつーか、コアじゃないと思いますが、萌え系から入ると逆なのかなと思ったり。
ところで、オタクの嗜みとして「特装版」を買いましたが、おまけの生徒手帳やカラーピンナップ、欲しくないなりよ…。もう少し考えて作ってよ…。
「真夜中の相棒」(テリー・ホワイト著,文藝春秋)
内容:ベトナム戦争で精神に異常を来したジョン,そのジョンが無条件の愛情を寄せるギャンブル狂いのマック,ギャングに弱みを握られ殺し屋となった二人に親友を殺された刑事サイモン,三人のアウトサイダーの思惑が絡み合う。小説。
図書館より借り物。
「ホモだ」という評判を聞いて借りてみた。 ホモっつーか「あなたしか見えない」状態の相手が同性っつーか。(ん?それが「ホモ」か?)
解説見てびっくり。作者は女性だったのね。や、てっきり男性作家の天然かと思っていたもので。女性だと言われれば、そういえば女性が書きそうなセンチメンタリズムが漂っていたなと思うのですが。や、女性の描写が男性作家だと思ったのですよ。何というか…、道具扱い?都合の良いセックスマシン?妻が夫の暴走に理解を示さず、あくまで自分の生活を重視しとっとと夫を見限る所とか、凄くステレオタイプで。…あー、それは「男性作家」の描き方でなくて、ヤンキー作家の一般的か?他者の排斥を尤も簡単な自己確立の方法とする。理解出来ないものは排除する。テリトリー重視の名の下の他者への不理解。10年以上連れ添った夫婦間で毎回やられるとうんざりするんですが、アメリカ人にとっては日常なのかもね。魂の融合とまではいかないけど、「分かり合っている夫婦」が良いなと思ってしまうのは日本人の思想なのでしょうか。
この後(ラストの後)ですが、いつまで経ってもマックの事を想い続けるジョンに業を煮やし、サイモンがジョンをむりむりヤ(犯,殺どちらでも可)っちゃって最終的には殺してしまい、半ば狂ってジョンの屍とともに旅をする…で、どうですかね?<誰に聞いてます?
| 2004年05月11日(火) |
「汀にて:王国記 3」 |
「汀にて:王国記 3」(花村萬月著,文芸春秋社)
内容:2003年4月6日の日記参照。
Iサンより借り物。
言葉遊びが結構好み。意見として、でなく方法として? ストーリィとしてはどうという事はなく、作者の言葉遊びの媒介として存在?でも主張は煩くない。こういうバランスは好きっす。 どうという事はないけど、今後どうなるかは楽しみな展開。
…朧と教子と赤羽以外全然憶えてなかったけどね。
| 2004年05月10日(月) |
「ジェットコースターにもほどがある」 |
「ジェットコースターにもほどがある」(宮田珠己著,小学館)
内容:ジェットコースター好きの作者が日本とアメリカのジェットコースターを乗り倒し、レポートしたエッセイ。
えーこちゃんから借り物。
…本当にほどがある…。 私ゃ、ジェットコースターは嫌いなんですよ。どれだけ嫌いかと言えば富士急ハイランドに行ったのにジェットコースターには一つも乗らなかったくらい。 富士急はツレもジェットコースター嫌いだったので乗らなかったけど、乗れないわけではなく、遊園地行って、パスポート持っててツレが乗りたがったら付き合うくらいはします。スペースワールドでもスペイン村でも浦安ネズミ園でも豊島園でも手取フィッシュランドでも後楽園遊園地でも乗りましたし。 でもわざわざ乗りたくない。ネズミ園のスペースマウンテンみたいに横の変化は平気なんですが、縦がダメ。落下のGが嫌い。 そういう人間にとって、まー、巻頭のカラーピンナップから文章から挿図から、ヘタなホラー漫画よりよほど背筋が寒くなりました。こっっっわーーーー。
ジェットコースター好きにはたまらない、すぐにでもアメリカ行きたくなるようなエッセイだったと思いますが、私ゃ、足が地に着いている事を感謝しました。ゴメン、えーこちゃん、思惑外れたね。他の人誘って下さいな。
「傷」(北原亜以子著,新潮社)
内容:元南町奉行所同心の隠居・森口慶次郎の周りで起こる徒然を書いたもの。連作短編小説。
Sさんより借り物。
1話目はまだ慶次郎は引退していない。そしてこの1話目の事件が慶次郎のみならず、読み手の心の傷にもなって、ずーーーーーーーーーーーっとついてまわる。 北原亜以子はやりきれない話が多いからヤだ、と言った私に、「これはそうでもないよ」と貸してくれたのだけど、確かに他はそんなでもなかったですが、1話の傷がねー。ずっとねー。引きずるじゃんねー。 …まあ、それなりに面白いですよ。
義父を庇う息子の話は好き。あーゆーのばっかりだったら…アクセントがないか。
「旅の理不尽」(宮田珠己著,小学館)
内容:旅行エッセイ。
えーこちゃんから借り物。
ちょっと斜に構えたふざけた語り口調の文体がウリ。合う人には良いでしょう。私はそんなに。
旅行先のトラブルやらちょっとした日常やらを面白可笑しく書いていて、マンセー海外とか、海外の素晴らしさばかりが書かれた旅行本しかなかった発売当時は斬新だったのかもしれませんが、最近そういうの、多いので大して真新しく感じなかったです。
ま、それなり。暇つぶしくらいにはなりました。
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