読了日記

2003年12月25日(木) 「できるかなV3」

内容:脱税,登山,ホステス等、著者がチャレンジした事のエッセイ漫画。


西原理恵子は昔の作品の方が好きだなと思ったけど、好きだったのは主に昔の「りえちゃんの絵」で、おかんサイバラがどうもそんなにビジュアルとして好きでないということが強いらしい。と言うのは内容はやっぱり今回もりえちゃんで、面白いと思ったから。
ホステスの話が好きです。身内以外の人間模様とか描かせると相変わらず。…しかしこんな力技でホステスやってて、このキャバレーはりえちゃんが居なくなってから…や、いた時から大変だったんでないかと。
bk1だったかでこの本のインタビューが載っていて、こういう、裏話暴露は時として作品の質を落とす恐れがあるのですが、しっかり作品の厚みになっていた所が流石かなと。

ここまで来たら、次は「離婚できるかな」を描いてたも。



2003年12月24日(水) 「のんポリズム」

「のんポリズム」(浜口乃理子著,講談社)


内容:虫喰ったりフリークライミングしたりナンパしたり。著者と担当との「息の合わない二人三脚」系チャレンジエッセイまんが。


買ってまで読む本でないと思いますが、連載追っかけてなかったので暇つぶしに購入。
そんなに下らなくはなかったですが、内容がろくに思い出せない所を見ると、そう面白かったわけでもなかったと思われ。

京極夏彦が出て来た時ゃ、「どこのおばさん!?」と一瞬思ってしまった。…京極先生、そんなに整理整頓がお上手でしたら、もう少しそれを作品に活かして…や、あれはあれで手法だしいずれかの角度からか見れば非常に整頓されたものだろうなとは思うんですけどね…ええ。
オビに「○○○○」(伏せ字でなく書きたくない)食べたみたいなこと書いてあったけど、のんちゃんは食べてないじゃん…。

こういう、体当たりレポート系エッセイ漫画は最近流行ってますが、傾向として「作者が苦手なものに取り組んでそのヘボっぷりや嫌がりっぷりが受ける」感じですかね。ヘタレ系漫画家の生きる道?とはいえ嫌がりっぷりがマイナス感情としてダイレクトに読者に伝わる描き方をする人は読んでいて辛くなるだろうから向かない。のんちゃんは絵的にもそうだけど、マゾ入っていると言うか、嫌なことさせられても構って貰えるのが嬉しいタイプっぽいので読んでても不快にならずに良いのかな、と。
ま、でも連載読んでいたら買うまでも無かったな、っと。



2003年12月21日(日) 「バッテリー 1〜5」


「バッテリー 1〜5」(あさのあつこ作,教育画劇)


内容:父親の仕事の都合で両親の生まれた田舎町に転校して来た少年、原田巧は、同じ年の少年、永倉豪と運命的な出会いをする。自分と、投げる事にしか興味のない天才ピッチャー巧。その巧の球を100%まで引き出す事の出来るキャッチャー豪。生まれつき体は弱いが強い芯を持った巧の弟青波。かつて、チームを何度も甲子園に連れて行った名監督だった巧の祖父。様々な人の想いと成長を描く小説。

図書館より借り物。
とても正しい児童小説。←「子供だけ向」なわけでは決してありません。

「大人は分かってくれない」系の子供の言い分とか、大人と子供の確執というものが苦手です。私自身がそういう事は思わなかった子供で、大人に失望や絶望をするほど、大人を絶対視していなかったヒネた子供だった所為と、横暴な大人が殆ど居なかった(子供でも正義は正義として通った)環境で育った所為だと思うのですが、「そういう大人」にも「そういう子供」にも反発してしまう。どちらにも物申したくて疲れてしまう。私にとって現実味が無いのにあまりに良く題材として使われる食傷気味なのかもしれない。もつれた糸が解れていくのを見るのは心地よく、その為に糸を絡めなければいけないのは分かっているけど、読んでいて疲れるのじゃー。特に、「どうしてそういう絡み方が出来るんだ」と体感として理解出来ない場合には。

ということで2巻くらいまでは結構苦痛な場面が有ったのですが、ストーリィが外に向き出してから面白くなって来ました。あ、巧・豪・その一家で話が進んでいるうちは「内」ということで。
吉貞とか天然に明るいヤツが出て来てかけあいが始まると読んでいて楽しくなり、海音寺,門脇,瑞垣と言った大人子供がエピソードに絡んでくるようになってから次が楽しみになってきた。巧と豪、二人で悶々とされていると重くて。

田舎の中学生の野球という舞台設定も色々な意味で良いかと。
突出した天才の渇望とか、子供故の弱さとか、乗り越えなければいけない障害とか、この舞台で、この年代であればこそ、のものが絶妙。

ストーリィテンポは決して早くないが、各々の心情描写が丁寧で、それでいて確実に進んでいるので苛立ちはあまり感じない。

私的に、野球に関しては一過言あるので、巧のような天才少年がどういう成長をするか、今の自分のピッチングと信念をどうやって伸ばし、膨らますのかが楽しみ。巧の考え方はベースとしては共感出来るものだけど、厚みが全然足りないと思うのでそこンとこ注目。…って児童文学だしそこまでやらないだろうなと言うのがちょいと詰まらないですね。

イラストの入りが所々上手い。見開きで森だったかが描かれていたのには、一層臨場感を引き立てた。巧も綺麗な子供である。豪は熊だけど。
ただ主要三人ばかりでなく、他のキャラも描いて欲しいなーっと。

瑞垣君たちが煙草を吸うのは現実としては有りですが、児童文学的には如何ですか?(笑)



2003年12月16日(火) 「沖縄大衆食堂」

「沖縄大衆食堂」(仲村清司 ; 腹ペコチャンプラーズ著,双葉社)


内容:沖縄の大衆食堂のメニューにスポットを当て、沖縄の人が普段食べる食事を文と絵で紹介。作者たちのお気に入り(?)の大衆食堂の紹介もしてある。


美味そうです。
沖縄食を満喫するには「行く」でなく最低一ヶ月は「住む」でないといかんなぁ、と思わせます。本当、私が飛行機ダメでなければ何度も行っている気がします。
…本気で来年は船旅の計画をしようかしらん…。

12/6紹介の「沖縄上手な旅ごはん : 美ら島に遊び、うま店で食べる」に比べると、本当に「沖縄の常食」という感じで、かなりそそられました。
ラテフーなんか今度自分で作ってみようかと思ったりして。…豚バラの皮付き肉なんかこっちにないかな。
島豆腐、欲しいなー。どっかに売ってないかなー。年末のイベント帰りに無理してでも買って来ようかな。
今まで全然眼中になかった(見えていたけど欲しいと思わなかった)ポークも、今度買ってみようと思ったり。

文体も上手いわけではないが、ある程度の水準と、沖縄食に対する愛情とによって、読んでいてそれなりに面白いのですが、所々価値観の違いによる引っかかりが?
「本土ではこうだけど沖縄じゃこうなんだぞ。凄いだろう。」な文章がそこここで見られましたが、書いている人は別に民俗研究家とかではないわけで、自分の知っている本土と比べているのであって、本土全てがそうじゃないのに言い切るなという描写が結構あってねー。「ああ?うちの方はそうじゃないぞ。」とか、「沖縄が凄いんじゃなくて、それはただの地域差ではないか。」という反発を所々で感じ…。
まあ、でも、地方(自国)マンセーな本と言うか文章にはそういう、「肩入れ」して書く部分は必要だと思うし、万人が「そうか、ステキね」などと言うような文化はある意味浅いのだろうと思うので、読んでいてただ賛成するだけでない文章は許容範囲ではありますが。
あの、殆どそういう自国自慢の感じなかった「恐るべきさぬきうどん」ですら2カ所ほど感じた事ですし。
しかし手法としては有効ですが、そのものの素晴らしさを表現するのに、その他のものとの比較をするっていうのはあまり好きではありませぬ。



2003年12月15日(月) 「しろいやみのはてで」


「しろいやみのはてで」
(木村裕一作/あべ弘士絵,講談社)



内容:2002年08月22日の日記参照。「語られなかった続編」。


これはえらいホモくさい。ボーイズラブ。だからこそ、賛否両論だと思う。
「続編」とは言うが、前作から殆ど時間が経っておらず、吹雪の洞穴の中で二匹が夫々出会いの頃からを思い出す…という話。
私的に…うーん、続けて読んだら要らない話だったと思うだろう。間を空けて読んでもどうだろうとは思う。
ただ、「失敗作」とか「読まなければ良かった」でなく、うーん…、作者が書きたかったなら書いても良いんでない?今までの行間を埋める作品なんで、大概はダメ出しする所なんだけど…。

…ヤギの、「たとえ……あしたが こなくても。」という台詞は切なかったです。「あしたがこなくても良い」じゃなくて、「あしたなんかこない方が良い」よね、これ。

シリーズの完結編としてでなく、番外編としてすらより、「ファンブック」「読本」くらいの位置づけにしておくが良い本だと思いました。



2003年12月10日(水) 「レディー・ヴィクトリアン 1〜11」

「レディー・ヴィクトリアン 1〜11」(もとなおこ著,秋田書店)


内容:19世紀のロンドンが舞台。女家庭教師として働く為にロンドンにやってきた「凶運と強運を持ち合わせた」明るくてパワフルな少女、ブルー・ベルはある殺人事件に巻き込まれたのがきっかけで、「銀のレディー」と呼ばれる侯爵令嬢、レディー・エセル,女性向け雑誌編集者ノエルたちと知り合う。漫画。


ボーナス出たけど少なかったので、大きな買い物が出来ず、気を紛らわせるようにして衝動買い。著者も知らなければ連載をちらりと見た事すらないのに…。…こういう買い方は止めようよ、私…。

美形は居るし、舞台は煌びやかだし、出しゃばりすぎないロマンスは有るし、エピソードはテンポもまあ良く、登場人物も割とキャラ立っているのでまあ面白かったし読んでて楽しかったですが、2度読むかなぁ…、これ。漫画喫茶に有ればそれで十分だったかと。
多分、細かい設定とか描写が私の好みからズレていたのがポイントだったかと。「嫌い」でなく、「ここはもう1ミリこっち寄りだったら良かったのに」と言う感じ。例えば、エセルの男性の時と女性の時の性格の違い。「そういうのも有りだな、面白いな」と思いつつ、私のドンピシャの好みではないと言う。
ロマンスの相手も金髪の青年ではいまいち燃えず…。…少女漫画的に非常に正しいとは思いますが。

あともう少しガヴァネスの設定を活かした話があると良いなと。

銀の泥棒さんが最初は宿敵になるのかと思ったのが、すっかり三枚目に落ちていたのは面白かった。

11巻で結構佳境っぽいんですが、拾ってない伏線とかかなり有るのでまだまだ続きそうな感じ。今後は新刊買いでなく、数巻溜まってから買うかなと。…だって結構一話が長いもん…。長くても1巻で終わらせて欲しいでする。疲れるから。11巻目でまだ半年しか経ってないですか…そうですか…、みたいな。
…一話が長くても平気な話とそうでない話があるんですよね。動きのあるのと無いのとかなぁ。大ゴマ割で、絵を見せたがってページの割にはストーリィが進んでないのは疲れない。…イライラする事はありますが。テンション高くてぎっしり詰まっている方がお得なんですが体力が付いていかなくなってます。やれやれ。



2003年12月06日(土) 「沖縄上手な旅ごはん : 美ら島に遊び、うま店で食べる」

「沖縄上手な旅ごはん : 美ら島に遊び、うま店で食べる」(さとなお著,文藝春秋社)


内容:沖縄の食中心エッセイ。


んー。「沖縄やぎ地獄」より面白くない。ちょっとディープに行き過ぎたかなー。
「沖縄〜」は「行ってみたいな」「食べてみたいな」と思わせるものが多かったのですが、今回は手に入りにくい食べ物が中心で、「沖縄行っても気軽に食べられないじゃん」って感じでちょっと萎え。美味しそうではあるんですけどね。

前回と違って取材費出てるし、ガイドも居る所為でしょうが、濃い…というか選民的な話題が多く、「パンピーが沖縄遊びに行って手軽に味わえる沖縄」でなくなっている。
悪いわけではないですが、「庶民生活の中の発見」を書いてある方が面白かったなと。
ま、でも他の蘊蓄がうぜぇグルメ本より面白かったですけどね。



2003年12月05日(金) 「あやかし天馬 4」

「あやかし天馬 4」(柴田亜美著,集英社)


内容:2002年11月5日の日記参照


…面白くねぇ…。
…えーと、今回で話は一段落?
何か、手ェ悪くしてこの手の絵は描けなくなったから連載休止だか終了だか聞いたのですが、それはこの巻でないのかな…。
ま、結構伏線はってあるみたいなので拾う機会があると良いねと思いつつ、読者としては柴田作品の漫画連載は一時期一作品で良いっす。あ、少女系なら同時でも良いや。「ドリームネットパパ」だっけ?あれ、どっかで続き出ないのかなー。


 < 過去  INDEX  未来 >


やまだ