読了日記

2003年03月30日(日) 「ドリームバスター 2」

b>「ドリームバスター 2」(宮部みゆき著,徳間書店)

内容:異次元世界テーラで、不死か何かの実験をしていたらしいですよ。「プロジェクト・ナイトメア」と言うらしいんですけどね。その実験に囚人使っていたんですが、ある日、それが失敗して、囚人の魂?エネルギー体?が時空を越えて地球の人間の夢に逃げ込んだわけです。で、その囚人たちは、シンクロして入り込んだ人間の夢を通じて人間をのっとろうとするわけですけれども、そいつらを連れ戻す職業と言うのが「ドリームバスター(D.B.)」だそうで。で、その最年少D.B.シェンと、相棒のマエストロの冒険談、みたい。…てなあやふやな記述になるのは1巻の内容を殆ど憶えていないから。第2弾。


1巻で広げた風呂敷はそのままにして、別の風呂敷広げてます。あまり散らかさないうちに少しずつでも畳んで行って欲しいものです。

1巻は面白くなかったと言うか導入部分だったので評価不能な感じでしたが、2巻はそれよりは面白いです。
柿本(だっけ?)の夢の描写、私、ああいうのが怖くて嫌いなんだわー。上手いから怖かったわけですが、上手かったのでそーーんなに後を引かずに済んだかなー。でもやっぱり怖いっすよ。復讐を怯え乍ら生活するのはイヤ。

子供(シェン)の書き方が下手だよねーと友人と話していたのですが、今回あまり焦点が行っていない所為か気になりませんでした。

適当に終わらせて下さい。伏線の回収の仕方に注目したい所。



2003年03月28日(金) 「アースシーの風:ゲド戦記 5」

「アースシーの風:ゲド戦記 5」(アーシュラ・K・ル=グウィン著;清水真砂子,岩波書店)

内容:人々が仮の名と真の名を持ち、魔法が自然に在る世界アースシー。竜は太古の言葉を操り空を駆ける。純然たるファンタジー。4巻までで広げた風呂敷を畳みつつ、そこから新たな萌芽を見る、アースシー新生の話。


「ゲド戦記」とタイトル付けたのは訳者の失敗でしたねー。まあ、3巻までしか出ていなかった当時では仕方がないか。
「アースシーの物語」です。「ゲド戦記」にしてはゲドは既に舞台を退き過ぎています。
以前、4巻までを一気に読んだ時は、1巻毎に歳月がかなり飛んでいるのが惜しく、また、だから全体としてどたばたした感じを受けました。時間を置いて読んだら良かったんだろうなとその時思い、今回、時間を置いてこれを読んで「一気に読まなくて良かったな」と思いました。ゲドの加齢が割とすんなり受け入れられて、ゲドや他の人物に対する下手な思い入れが無くなっている分、ストーリィ自体の面白さを読む事が出来た気がします。
1巻読む毎に最低1ヶ月くらいは間を開けて読んだ方が良いカモ。

しかし書店の扱いには腹が立ちます。
まあ、まず先に岩波の特殊性があるのですが。あそこは買い切りなんで余分な本を入れられないし、ゲド戦記自体ファンタジーの名作とは言え前の巻から年月が開いている。だから入れにくいのは分かるんですがね。けど!今まで見た書店で置いている所が無いのはどーーゆーーことよ!?「ゲド戦記」っちゃ、「指輪物語」…は、一目置くとして、その次くらいに、「ナルニア」と並び称される名作よ!?それでなくとも今、某ファンタジーメッキの大衆小説のブームのおかげでファンタジーに光が当たっている時なのに、あーんな本やこーんな本を平積みにするスペースが有るならゲド特集やれよ!!全巻陳列しろー!!
「良い本が売れない」のは無料貸本屋の所為じゃ、絶対ないぞ!本屋がちゃんと売ろうとしないから本が売れないんだ。確実に簡単に売れる本ばかりばかすか集めて、ただ並べているだけで売ろうと言う根性が気にいらん!…いや、良いけど、それで売れずに「本が売れないのは漫画喫茶や図書館の所為」と言うのがムカツキます。
図書館には収集に対して思想が在ってはいけないと思う。精々「利用者が望む本は全て提供する」と言う基本を心に留めておくくらいで。でも本屋には「こういう本を置きたい」「こういう本を買ってもらいたい」「こういう考え方を持ってもらいたい」と考えながら、その思想を反映した品揃えをして良いのではないか。…ん?その思想が在ってゲドを入れず、某ファンタジーメッキの大衆小説は平積みすると言いますか?だとしたら日本の読書力を弱めるのはあんたらの仕業です。
「買い切り商品だから入れられない」と言う言い訳なら聞きませんよ。某ファンタジーメッキ(以下略)も傲慢にも買い切り商品の癖して、あーーーーーんなにたくさん入れているんですからね。

しかし竜が去ったのは寂しいやぁね。魔法も、やがて去るのでしょうか…。

ル=グウィンの作品は、アメリカ臭が立ってきたなと警戒すると、全く違う香りになって抜けて行くのでそういう所は好き。「アメリカ人のくせにやるじゃん」がプラス評価になることはどうかなとも思いつつ。



2003年03月27日(木) 「墨野ん家の事情 5」


「墨野ん家の事情 5」(オオノサトシ著,朝日ソノラマ)

内容:苦労性の主人公、墨野くんとそのはちゃめちゃな家族,一つ目オヤジに毛が生えたような謎の化け物、ポチたちとで繰り広げられる4コマギャグ漫画。


…んーと、何か、惰性で買ってます。
絵は動きが大きくて書き慣れていて、それなりに見ていて心地良いんですが、ネタが面白いとは思えない。
でも同時掲載の「山田の弁当」は好き。私は感性は鈴木くん寄りですが。



2003年03月23日(日) 「ばらっちからカモメール」

「ばらっちからカモメール」(鴨志田穣, 西原理恵子, ゲッツ板谷著,スターツ出版)

内容:鴨志田穣のエッセイ+りえちゃんの1コマ漫画(殆ど家庭のグチ(笑))。ゲッツ板谷は、まぁ、おまけ。


この手のものは、りえちゃんファンとして、コレクターズアイテムとして買っているのですが、鴨志田さんのエッセイも今回は結構面白かった。いえ、元々面白いのかもしれませんが、私が題材としてディープアジア系があまり好きでないので、「アジアパー伝」とかは読むのが辛かったんですよ。それが今回は結構家族ネタや平穏な旅行ネタが多かったので良かったと。

りえちゃんのこの最近の作風は相変わらずあまり好きではないし、初めにこの時代をかじったら西原理恵子に興味を持つなんて事はないと思う。ちょっと前までは「荒んだんだ、そのうち戻らないかな」と思っていたのですが、最近は「これも一つのりえちゃん」と受け入れるように。今度転機を迎える時はどんな作風になるのかが楽しみです。



2003年03月22日(土) 「迷宮書架」

「迷宮書架」(ひらのあゆ著,雑草社)

内容:えーと、小説のジャンル(SFとかミステリとかボーイズラブとか)毎をテーマに?でも作品を特定せずに?描かれた4コマ。「活字倶楽部」の小説レビューコーナーの扉絵4コマだったらしいです。


ひらのファンは押さえておけ。
作りとしても(4コマの)お上手です。
ジャンルレビューとしても良い感じ。



2003年03月21日(金) 「SMH -始末署の星 1」

「SMH -始末署の星 1」(竹田エリ著,集英社)

内容:「始末署」と言う警察署を舞台にしたナンセンス4コマギャグ漫画。


竹田エリっっ、と言う感じの4コマだけど、他のに比べるとそう面白くないのは登場人物が最初から多すぎて描ききれてないから?いえ、「書き分けが出来ていない」でなく、「それぞれに面白い個性が有るんだけど一人に振り分けるページが十分でない」と言う感じ。不満ではなく今後に期待。若王子君も普通っぽく見えて裏が有りそうだしね。
ただ竹田エリを初めて読もうと言う人にはこっちより「T女」を勧めます。



2003年03月20日(木) 「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 4」

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 4」(安彦良和著,角川書店)

内容:7/28の日記参照。


ガルマさま〜。←別に私はファンではありませんが。
イセリナの酔いっぷりに圧倒されてしまいました。テレビでは大人しく描かれていたのね。…安彦色?おとーちゃんはテレビでもすぐに殺されてましたっけね?

しかしシャア…、最後に「ばーかばーか」と言いたい気持ちは分かるけど(笑)…、後でボイスレコーダー見つかったら大事になりますよ。

心情描写とかもしっかり書き込まれているのに、ストーリィも順調に進んでいる。ページばっかり取って全然話が進まない(しかも遅筆っつーか物理的進行も遅い)漫画家は見習って欲しいざんす。「魅せる」のに必要なのはページ数ではないのよ、まったく。



2003年03月09日(日) 「白鳥課長の素敵な生活 1」

「白鳥課長の素敵な生活 1」(神奈川のりこ著,竹書房)

内容:某企業のキレ者課長、白鳥小夜子を中心とした4コマギャグ漫画。


白鳥課長ってば表情筋が乏しいくせに表情豊かで。
脇キャラもそれぞれ愛嬌が有って良い感じ。4コマで一番大事なのは絵じゃないよね、うんうん。
秘書の小金井さんが良い味出してます。私も手作りチョコレート食べたいです。



2003年03月03日(月) 「夜明けのロボット 上下」

「夜明けのロボット 上下」(アイザック・アシモフ著;小尾芙佐訳,早川書房)

内容:宇宙国家連合の中枢星であるオーロラで、ヒューマンフォームロボットが「殺され」た。地球人の刑事、イライジャ・ベイリはその捜査依頼を受け、地球の未来を背負いオーロラに向かう。イライジャ&ダニールシリーズ3作目。SFミステリィ小説。


↑3作目と書きましたが時系列的にはこれの前に短編が1つ有ります。但し、現在絶賛絶版中。

人なんかの名前(特に洋名)はろくに憶えない,すぐ忘れる特性がプラスに働きました。ジスカルド!君か!!…ええ、最後の最後まで気付きませんでしたよ。(笑)「ジスカルドって結構良いよね〜」と思っていたので深層意識下では分かっていたのかもしれませんが。

ミステリーでラブストーリィ。素敵〜。…でも精神感応はいらない。だからこれがあるとどうしても興ざめしてしまって、だね。…ま、いーけど。
心理歴史学の片鱗が。そうかそうか。でも結局あれも完璧でなかったんですよね…。そういう分析しきれない所が人間…それを越えたものはさしものアシモフでも書けなかったか書かなかったか。

下巻を一気読みしてしまって、このサイズのアシモフなら3時間ほどで読めるのが分かりました。…平日の夜3時間って1日潰したと感覚一緒よね…。



2003年03月02日(日) 「ハムスターの研究レポート 7」

「ハムスターの研究レポート 7」(大雪師走著,白泉社)

内容:ハムスターの観察エッセイ4コマ漫画。


ありがちな動物ものと違ってハムスターは一切擬人化されていない。絵も最もデフォルメされていない漫画だろう。ハムスターと関わる人間も奇抜な特徴や外見はない。本当に「ハムスター自身の味」だけを作者の愛をエッセンスにして描かれた漫画。それが他のハムスター漫画の追従を許さないくらい面白い。

ただ今回ちょっと「薄いな」と感じた。別に作品のパワーが落ちたとかでなく、ドラマティカルな出来事が少なかったからでしょう。子供が生まれるエピソードがあった回は最高に面白いので、今回はそれが無かったのが寂しかったかな。そう毎回毎回生まれるわきゃないんですが。
みそちゃんとまめちゃんには上手く行って欲しいなーとは思ってますが、無理そう?



2003年03月01日(土) 「HELLSING 5」

「HELLSING 5」(平野 耕太著,少年画報社)

内容:8/14参照。


お約束でありがちだが、将軍のエピソードが好き〜。ミレニアムのトップ(名前、憶えてません)がインテグラと婦警に一目置くシーンも好きよ〜。
しかし全体的に進み方が遅すぎ。アーカードがごちゃごちゃする所なんか、もう少しさくさくと進めて欲しかったです。いえ、「画面を見せる」意味があるんでしょうし、描きたいんだろうなと思うんですが、単行本1冊出るのに1年半もかかるようなローテンポの漫画はそれなりの速度で進めてくれないといつ読み終われるかが不安ですよ。
作品と言うのは終わらせて完成だと思っておりますので、どんなに面白くても途中までしか描いていないものは限りなく評価ゼロに近いです。ストーリィが区切れているものならともかく、終わるまでが1作品なものは特に。
奇麗に終わらせて下さいよ。頼んますよ、本当に。


 < 過去  INDEX  未来 >


やまだ