「蘆屋家の崩壊」(津原泰水,集英社)
粗筋:30にもなって定職の無い主人公、猿渡と、豆腐が縁で知り合った、“伯爵”と呼ばれる怪奇作家を中心にした連作短編小説集。不思議小説…てか、オカルト色有。
キャラものと言えばキャラものだがキャラに頼りすぎていない。各編で共通に認識される語り部と言った感じ。オカルト系は嫌いなんですが、さらりと書いてくれているので私でも大丈夫でした。ただラストの解釈が何通りかに取れるものがいくつか有ったのが私としては釈然としなかったのですが、好きな人は好きな手法。好みでしょう。 残念だったのは「豆腐好き同士」と言う設定が後の方の話では出て来なかった事。 余談ですが、豆腐ってあまり好きではないんですけど、美味しいものはきっと凄く美味しいんだろうと美味への希望を捨てていない食べ物筆頭だったりします。…同じ「好きでない」食べ物でもミートソースなんかは「どれだけ美味しくても私の味覚の琴線には触れないもの」として希望は持ってないんですけどね。
| 2002年06月29日(土) |
「戦え!アナウンサー 5」 |
「戦え!アナウンサー 5」(みずしな孝之,白泉社)
内容:“マルテレビ”と言うテレビ局のアナウンサー達を中心に繰り広げられるキャラもの4コマギャグまんがの5巻。
…好みの問題ですが、ちょっとキャラに頼りすぎている感じ。まだ「幕張サボテンキャンパス」に比べるとストーリィ性が強くなってない分だけ良い(※)ですが。それでも同系列の他4コマに比べればよっぽど上手だと思いますが、この人の話は昔のテンポの方が好きなので、それでちょっと残念。 細かい突っ込み。108p。コミティアはコス禁止だよ…てか、パロはアウトなんですけど…。あ、シロちゃんがオタクとして一緒に行きたかったってだけか。コミケでなくティアって所が渋いっちゃ渋い。(作者が分かってないだけかもしれませんがー。それともコミケの商標登録の関係とか?)
※基本的に4コマまんがは4コマで落して欲しいです。と言うか、「起承転結」を1本に入れてこそ、と。たまには反則も良いですけど、たまにだから良いのであって。 小池田マヤが「ストーリィ4コマ」を確立して以来、4コマでストーリィものをやる漫画家が増え、それを支持する読者層も増えましたが、まあ、最近の小池田作品は1つの世界を築いているから良いとして、大概は「ストーリィ漫画でやれ!そんな事!!」と、ストーリィ漫画出身(読者として)の私としては思うもので。コマに起伏が無い&1回の掲載ページが少ないことから、ストーリィ4コマって、どうも内容が薄く感じてねぇ…。…好みの問題ですけどね。
「本因坊殺人事件」(内田康夫著,角川書店)
粗筋:本因坊が何者かによって殺害され、若手天才棋士と対局記者とで事件の究明をしていく。
主人公?の碁打ちが白川さんタイプで、第一発見者が「緒形清二」と言うことで進められた本。(笑) 内田さんの本は「天河」もそうでしたが、どうも読後感が良く無いのが多いなぁ。悪がちゃんと裁かれないからだと思いますが。そういう話も有りだと思いますが、謎解きものはやっぱり最後まですっきりして欲しいと言うのが私的好みです。 ま、でも色眼鏡で見た分にはちゃんと楽しかったですよ。3時間もあれば十分読めましたし。 ヒカ碁キャスト版のネタが浮かびましたので、今度暇が出来たら書いてみたいと思います。
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