告白は喉の奥
L.ニトロ



残暑


忙しかった8月が終わる。
PCからネットワークにアクセスするのが数日振りです。「数日振り」という感覚がもう、アレだよね。

なんていうかもっと、色々なことに引っ掛からずに脊髄反射で片付けていけたら、もう少しはスムーズに出来るんだろうなとは思う。

最近時々、息ができないほど胸が痛くなって声が出なくなる。
忘却が敷き始めていた平和を乱すメール。振り返った途端に止む声。
なんだか覚えがある。私が忘れるのを嫌うように、私が動揺しなくなるのを厭うように、呼ぶ声。呼ぶ声。
深い海に棲むものを呼ぶ声。
アナタは私を知らない、私を呼んでいない。
アナタが探しているのはアナタを求める声、アナタを探す視線。
わかっているんでしょうにね。「アナタには私、私にはアナタ」、そういう組み合わせでもない。
ふと今日気付いたんだけど、好きかどうか好きじゃないかどうかに拘る私の方が幼いし珍しいのかも知れないですね。

どうしてわからないんでしょうか。
どうしてわかっていても止められないんでしょうか。

私では駄目なんですよ。
アナタの負うものは私には重すぎるし、私の負うものはアナタには煩雑に過ぎる。

縋る手を失くしてしまったの。立っているのがやっとでふらつく。
私に関心を持たない人にしか私を預けられない。


空いていた穴を埋めていたのは苦しみだったかな。
…そうだったんだっけ…

2006年08月29日(火)



そして


痛みがある。
わかっているのは、あなたは私のような生き物に今まで会ったことがない。
だから多分、こんな風な痛みも想像できない。

だけど、

私もあなたが何を考えているかわからないから。



どうして、離れていく手をそのままにして朽ちていくのを待ってはくれなかったの。
気付かなかったから?
最初から何も伝わってなんかいなかったから?


私が傷ついていることも知りませんか。
そんなこと、興味もない?

あなたのことも傷つけたんだろうと思うから。


もう一度。やり直すだけ。


息を吸って、目を閉じて、息を吐いて、唇に指を押し付けて声を殺す。
私は私がいないように振る舞う。

2006年08月23日(水)





望んでいた答は与えられた。
目を閉じる。

会わないようにしていたのに。

2006年08月05日(土)
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