迷い心


2003年03月27日(木)

風は舞い
大気はうねり
空気は震う
目に肌に耳に息吹を感ずる

瞑った眼にすら光を感じ
自身の血の色を知る

踏みしめる足は
地の鳴動を聞き
全てに繋がる道を進む

ここにいるんだ

ここにいれる




2003年03月25日(火) 好き

どこでなにしてようが
頭で何を考えようが
気にならないわけじゃない

でもそれでも君の髪をなで
額にさわりキスをしながら呟いていたい

それだけ僕には必要で大事で大切で

囚われてしまっているのかもね

君の全部が成すこと全てが好きなんだ




2003年03月23日(日) 焦燥


浮かべる表情
なす仕草
吐く言葉
みいんな嘘

本当
見えない
感じられない
小さな囀り

お前なんか大っ嫌いだ

捨てないでお願いだから
どこにも行かないで
見てて
独占させて




気持ち悪い
くそったれ
言葉と感情が裏腹だ
行動できずに待ってる




2003年03月19日(水) 久々の安息

砂は音もたてずゆっくり積もり
月は航路を迷い無く進む
炎のダンスが心を和ませる

ひとり横になり意味も無く手を見つめる

片目を閉じ蛍光灯にかざす
視界への刺激がなくなり
眠気に襲われ
しばし睡眠への欲求を味わう

トラックを走り終えたレンズはいつの間にか止まり
通電している機械の鼓動のみを伝える

久しく味わう甘美で怠惰な時間

空調が効いた部屋に一人
人工のぬくもりが僕を包む

そのまま
ただ時間に身を任せる

目じりが不思議と濡れる
心がどう動いても
涙の味は不変だな


追記


少しだけど笑顔を浮かべられる日記を読めた
感謝




2003年03月18日(火)

言葉が溢れる
流れてる曲の歌詞を認識できず
作業が手に付かない

手が汗ばむ
頭に何かが住み着く

閉じない口
乾く舌の根

思考が
思考とすら概念がなくなる

嗚咽ではなく叫びが
感情ではなく衝動が

支配される

問答すらできぬ

震える手でCDを漁る

意味はいらない
ただ、狂気を求める

頼む
消せるなら
この心消してくれ




2003年03月17日(月) 雑文

その身に触れ
視線を交わしたのはいつの日か
記憶は時にリアルな情景を蘇らす

唇を這わせ
目を閉じ合ったのは何時の夜か
今は過ぎた日を心に復元す

闇を身にまとい
夢魔に身をゆだねる

兎目から赤みが引く事は無いと知りつつも
その時間は涙を拭く事を忘れられた

心を満たす確かな実感を得られた




2003年03月15日(土) 端書

鋳鉄の鐘が深夜の湿った空気を震わせる
青臭い草は結露した水滴を吸収し陽の時間を耐えうるべく準備を始める
羽ばたき
時を刻まずに時を知るもの達が目覚めだす
月夜の勢力は一時撤退を始めつかの間昼に天を譲り渡す
張り詰めた大気に温もりが溢れだし 緊張は人の心を目覚めさせる





2003年03月13日(木) ねぇ

何を見てるの?

 瞳に映る自分を

何を考えているの?

 どう僕が思われてるのかを

何が好き?

 何でも

何が嫌い?

 自分

何を求めるの?

 わからない

包容?

 かもしれない

開放?

 かもしれない

何をしてるの?

 ただ時が過ぎるままに

何を捨てるの?

 捨てられないよ

大事なものは?

 全部

嘘でしょ?

 嘘?

自分でしょ?

 ああ、一番大事かもしれない

自分しか愛してないんだよ

 違う

自分にしか興味がないんだよ

 違う

人一倍欲張りで嫉妬深くて全てが欲しいんだよ

 やめてくれ

私は誰?

 僕を苦しめる存在

あなたは誰?

 僕は君

それは嘘

 君は誰なんだ?



 僕は君ですら求める

どこにも行かない

 どこにも行かないで

一生つかず離れず

 …

なんで泣くの?

 わからないよ

何が悲しいの?

 わからない

少しは落ち着いた?

 そうだね

またね

 またね




2003年03月05日(水) 涙化粧

一日笑って過ごすための
明るい私を演じるための
振り向いてもらうための

そんな仮面は少しの感情の動きで
もろくあっという間に落ちてしまう

こんな顔を隠すつもりだったのに
見せたくない表情なのに


でもね
あなただけにしか
あなただからこそ見せられるのかもね




2003年03月03日(月) 差出人名のない手紙

季節が過ぎ去りそしてまた巡る
町の明かりに暖かさを感じるこの節
いかがお過ごしでしょうか

雪の中車を走らせていると
まだ花の咲かぬ桜並木のそばを通りました
氷が張らなくなれば
この場所は人通りが多くなり昼夜を問わず
宴が繰り返されるでしょう

桜には雪がうっすら積もり
目にはほんのり桜色に
染まっているようにも見えました
こんな桜の愛で方もあるのかと一瞬目を奪われました

この桜は気付かぬうちに咲き
そして花が落ちる事無く溶けるのでしょう

本番前の予行演習のように価値は無く
人が目にすることも少ないく
ただ季節の変わり目に一時

FMから桜に関する新曲が流れる一瞬に
桜の季節が巡りました




2003年03月02日(日) 通り雨

家路途中に通り雨にあったんだ

着てるものも全部びしょ濡れで
整えた頭はぺちゃんこで前髪から水が滴り
かばんの中も水が染みてそうで
紙類を諦めなくちゃいけないくらいの雨

走る気分でもなく
靴の中に貯まった水が立てる音を意識しながら
雨が目に入らないよううつむき加減で歩いた

家でパリパリに乾いたタオルで
髪拭きながら窓の外の様子見てみた

雨が止んで雲の切れ目から陽が差し始め
周辺の雲をうっすらこんじきに染めて
とても綺麗だった
天使がラッパ吹きつつ降りてくるような
荘厳な雰囲気でもあり暖かい光だった

空気は澄み渡り
ほのかな水の匂いとまだ流れる音

ただ、気持ち良く感じた瞬間だった


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