蛇腹食堂
書人*なび太

   

  




無計画人間 堕つ
2003年07月27日(日)
人生の標榜を殊更「直感」に頼ってきた僕にとって、
「お勉強」とか「暗記」という言葉は、
聞いただけで背を向けたくなるような禁忌である。

その恐るべき「直感力」によって、
現国のみの点数でどうにか大学に滑り込んだ僕は、
当然の如く、浮かれに浮かれて、勉強を忘れた。
お陰様で、27歳になった今も、
パープリンなプー太郎街道爆走中である。
これを読んでいる青少年よ。
後悔はしてからでは遅いんじゃよ、ハッハッハ!

さて、そんな僕が、
ここ数日、久々に頭を抱えて勉強をしている。
何を勉強しているのかは、
まだ先も見えないので敢えて伏せるが、
とうに花の盛りを過ぎた我が脳みそは、
唐突に流入してきた新知識に、
早々と白旗を掲げてくれた。

早い話、知恵熱である。

少年が少ないお小遣いをもって如何に楽しく遊ぶか、
考えに考えた末、知恵熱で寝込んでしまう。
そんな漫画のような話ならまだ笑えよう。

まずは何から手を付ければよいのか、
オタオタオロオロしているうちに、
27歳のオッサンが知恵熱を出してダウンしたのだ。
母は呆れてかまってもくれないし、
父は「これでも飲んどけ」と胃薬を出してくる。
まぁ「知恵熱」なんて半ば冗談みたいなものだから、
その気持ちは判らなくもない。
しかし、本人はほんとぉーーーうに辛いんじゃよ。

なんかね、もうね、
よく「頭がパンパンだよぅ」とか言うでしょ。
アレ、今なら、すっごいよく判る。
腹部膨満感ならぬ、頭部膨満感って感じ。
本当に耳から煙出そう。いや、まぢで。

こんなことでヘコたれているわけにもいかないので、
ベッドに横になりつつ本を読んでいたのだが、
これが余計に良くなかった。
頭に血は上るわ、目は疲れるわ、
挙句、瞼が痙攣し始めてるし。
もう踏んだり蹴ったりだす。



教訓:
もやっし子がいきなりマッチョには為れない。
まずはアブフ○ックスを買いましょう。
小日常離脱
2003年07月25日(金)
箱根のお山にて。

1.
大観山のドライブインで、
伊集院似の走り屋が、
車のバンパーに足をかけポーズを決めつつ、
ソフトクリームを食べていた。
サングラスがはちきれそうだった。

車が可哀相。


2.
下り道で猛烈に煽りを掛けてくる後続車。
こちらはビジターだし、
家族を二人も乗せてるし、
はなから競う気などなし。
路肩に寄せて先を譲ったところ、
とても不満げにタイヤを鳴らしながら、
追い越ししようと反対車線に飛び出し、
脱輪。
ドライバーは先程の伊集院だった。

助ける義務など、
無い。


3.
美術館を訪ねる。
二人並んで名画を眺める中年夫婦。
妻は美術館だというのに学芸員の容姿を批評し続け、
夫は美術館だというのにがなぜか鼻息が荒い。

一体どんな「プレイ」だ?


4.
ぼんやりと芦ノ湖を眺める。
スワンボートを漕ぐ父と息子。
父は50代と思しきナイスミドル。
息子は20代前半らしき美青年。
笑顔を浮かべ幸せそうに湖面を行く二人とスワン。
ふと気付くと、
二人の手は船内でしっかりと握られていた。

「親子」であって欲しい。
禁酒、1週間もたず
2003年07月24日(木)
ヱビスの黒生ビール再販開始。

やった!
買えた!
飲んだ!

ンッ!
ウマイゾー!

しかし内容量が少ない250ml缶。
当初こそ貧乏性を発揮してチビチビと飲んでいたが、
やはりジョッキであおってこそビールといふもの。
”武士(もののふ)”なれば鼻の奥がツンと痛くなろうが、
我慢してグッと飲むべし飲むべし!

グッ!
ウマッ!!
おかわりっ!!!

チョビッ



ンナーァッツッ!!!

喉8分目。
赤色のおもひで
2003年07月21日(月)
「おもひで」という物は色々な形があるが、
「切っても切れない」という点で、
食べ物に纏わる思い出というものは、
誰しも一つや二つは持っているんじゃないかと思う。

今日は両親ともに出かけていたので、
コンビニで昼食を調達してきた。
レンジでチン。
やや時間を長めにとり過ぎたか、
若干焦げ臭さを放つソースを、
麺の上にかけて、
ハイ、出来上がり。
スパゲティー・ミートソース。

もうね、ミートソース大好き。
スパゲテーといえば、ミートソース。
ペペロンチーニ?
ナンデスカ、ソレハ?
日本男児たるもの、
黙ってミートソースってれば良いのである。
お子様はナポリタンでも食べてらっしゃい。
口の端にケチャップでもつけてらっしゃい。

と、
鼻息も荒く、
口の周りにソースを飛ばしつつ、
スパゲティー・ミートソースをたいらげる。
満足。

随分前置きが長くなったが、
ここで初めてのデートのことを思い出した。
当時まだ十代で、
前を向いても後ろを向いても、
ピンク色の妄想しか浮かばない血気盛ん君だった僕は、
初めて体験する「おデート」というシチュエーションに、
大いに舞い上がった。もうきりきり舞い。
アリガチではあるが、何を話したのかもよく覚えていない。
ただ、注文した食べ物が、
僕も彼女も、「スパゲティー・ミートソース」だった。
それだけはよく覚えている。

彼女は言った。
「わたし、スパゲティー食べるの下手なんだよねぇ」
照れ笑いをしながら、
ぎこちない動作でフォークとスプーンを使い、
スパゲティーを巻き取ろうとしては落とす仕草が、
僕には可愛くて仕方がなかった(当時)。
「あ、俺もあんまりうまくないから」
確か、こんなことを言ったと思う。
おべっかとか、媚びとか、
そんなものでもなんでもなく、
事実、僕はスパゲティーを食べるのが恐ろしく下手だ。
自分と彼女が同じ「下手」を持っているだけでも、
嬉しかったりするのだから、恋とはいやはや、恐ろしい。

彼女はスパゲティーを
取ろうとしては落とし、取ろうとしては落とし、
口に運べているのはほんの数本。
これが通常の心理状態だったら、
「なんだよ、どんくせぇなぁ」と思うかもしれない。
だが僕(当時)の心にはパァーッとお花が咲き乱れていた。
「あー、また落とした。ガンバレー」
彼女は僕の視線に気付いて、
再び照れ笑いを浮かべながら、
一層力を込めてスパゲティーをフォークに巻きつけた。
グルグルグルグルグルグル。
「あ、それはちょっとやり過ぎでは…」
そう思った次の瞬間、
まるで糸巻き車の如く麺を豪快に絡め取ったフォークが、
宙を舞った。
そして、俺直撃。

「あああっ!」
とてもこの世の物とは思えない悲鳴を上げつつ、
彼女は飛び散ったソースを慌てて拭き取った。
自分の服を、
俺のハンカチで。

そして、彼女はすさまじく憮然とした表情で、
勝手に奪い取ったハンカチを僕に突き返しながら、
「だからスパゲティー苦手なんだよね!」
とのたまわった…。




プラスチックのカップに僅かに残った、
赤色のソースを眺めながら、
当時の自分を省みる。
思わず顔も赤くなることばかりだ。
「そんなもんだよ」
そう思えれば楽なものを、
いつまでも同じミスを繰り返す自分がいた。
自己嫌悪
2003年07月20日(日)
飲み会でまた失敗。

飲み過ぎた。

ていうか、飲まれたっちゃ。

知らない傷が2箇所。

絡み酒。

最近飲み方が良くない。

人の振りみて我が振り直らず。

翌朝反省している事が多い。

それが生かされないのはいかがなものか。

心理的にも肉体的にも痛い。

当分酒は止めよう。
踊るアホウに見るアホウ
2003年07月16日(水)
わへぇー 夏祭りだぜよー!
すっかり忘れてたよ。
せっかくだから久しぶりに「銀ブラ」しちゃおっかな。
「逗子銀座通り商店街」だけどなッ!

わーい、人がイッパイだよー!
たーのす…



乳母車ママン登場。
ママン友達とのだべりに夢中になりすぎ、
乳母車を俺の脛にぶつけていることに気付かず。
勿論、謝る気ゼロ。
しかも搭載赤子、満足げに、拍手。
「だあぁー!」パチパチ。



素振り少年現る。
クジの景品らしきプラバットを
人ごみの中で
素振る。
素振る。
素振る。

俺の脛に直撃。



夕方の四時だというのに、
何故か既にデキアガッテいる、
夜店のパンチ親父発生。
火のついたタバコを振り回しながら、
大仰な客寄せ。
手を離れた吸い差しが、

俺の脛へ…。



全然楽しくなーい!
オトナもコドモもバカばっかりだ。
お前らなんでも「有り」かー!
ていうか、
何故、脛を狙う?
ゆるゆる
2003年07月15日(火)

不覚。

「3年B組 金八先生!」を見て

泣いた。




欲求不満らしい。色々。
信じたい。
2003年07月11日(金)
横浜駅の東口には、
キャッチなお兄ちゃんが多い。

今日、その横浜駅東口を歩いていたら、
そのうちの一人が、
いきなり前を歩いていたオジサンに声を掛けた。

僕もビックリだが、
声を掛けられたオジサンはもっとビックリだ。

「おいは男ですたい」
とでも言わんばかりに、
巌の如き顔を向けたオジサン。
しかし、歩みは止まらず。

キャッチ兄ちゃん、
それでもめげず、オジサンに付いていく。

「あ、あのぉ(当然、語尾は尻上りで)…」
「はぁ…?」

よく見ると、そのキャッチ兄ちゃんは、
一見イケメン風を装っているが、
どこか、何かが抜けきってていない、
「素朴さ」がそこはかとなく滲み出ていた。

「トイレを探してるんですけれどもぉ…」
「…。」

おめぇさん、キャッチだろ。
地理ぐらい熟知しておきたまへ。


イケテナイキャッチ兄ちゃん、何故か声がデカイ。
会話が全部聞こえてくる。
何も「素人」のオジサンに声を掛けなくとも、
近くに同類なお兄さんがうろついているのに…。
なんと哀れな「はぐれキャッチャー」。

挙句、
オジサンが丁寧に道を説明してくれてるのに、
「ちょ、ちょっと、わかんないんで、
 連れてって来てくれますか…?」


って、
どんなキャッチだよ、おい!!



結局そこで僕は反対方向に足を向けてしまったので、
オジサンとキャッチ兄ちゃんがどうしたのかは知らない。

しかしアレって、何か新手のキャッチなんだろうか?
まさかあのまま怪しげなお店に連れてかれて、
んで、アッハンなおねぇさん達が出てきたと思ったら、
パンチでアウトローなお兄さん達も出てきて…。
そんでもって、身ぐるみはがされて…。

考え過ぎなんだろなぁ、とは思いつつ、
エスカレーターの上から、
いつもと変らない人の流れを眺め、
オジサンの無事を祈り、
そしてイケテナイキャッチ兄ちゃんの、
堅実な前途を願った。
理不尽
2003年07月09日(水)
「ごめんなさい」か。

その言葉、
東京都庁の最上階から
バンジージャンプしながら言ってみるといい。

今から自分が落ちていく夜の街並みを見て、
どんな気持ちになるか。
そういう事を身に染込ませてからでも、
遅くはない。

世の中には、
本当に取り返しが付かない事がある。
いくら言葉にしたって、
絶対に帰ってこない物事は、
いくらでもあるんだ。

学べ。
そして苦しめ。
諸行無常
2003年07月08日(火)
先日、画面のチラつきから転じて、
謎の深海現象を巻き起こした我がPCのモニター君。
昨日、ついに、
パツン
という断末魔の叫びと共に、
その画面は漆黒の闇へと帰しました。

しかし、彼が事切れる寸前、
画面に今まで見たことのない、
文字らしき物が一瞬羅列されたので、
思わず、

・遠き宇宙の果てから電波を受信してしまったのでは…。
・会ったこともない海外在住ブラザー達からのメールを、
 散々無視してきたバチが当たってウィルス発動。
・ビルの嫌がらせ

など、色々なことが頭をよぎったりしました。

とにもかくにも、
機械を叩いて直すのは良くないので止めましょう。
先人の知恵も時には仇となるようです。合掌。



まぁPCなんぞ、使い方次第では、
モニターがなければ只の「箱」。
ケーブルを脳に直結して、
電気信号を脳内再現するわけにも行かず。
お宝画像を眺めることもできなければ、
ドットを打つことさえできゃしない。
仕方がないので、
紙の上にせっせと絵を描いてお勉強に勤しみました。
しかしながら、
これが思わぬ発見があったりで、収穫大。
PCがない生活も、ソレはソレでいいのかもしれませんな。

とりあえず今はパパンのお下がりモニターを借りてきて、
なんとかコレを書いてます。押忍。
デストロイヤー、再び。
2003年07月06日(日)
先日の日記に、
PCのモニターが時折ブラックアウトすると書いたが、
ついに不調が本格的に進行し始めたらしい…。

最初は嫌に画面がチラつくなと思っていたが、
よく見ると、
右端からジワジワと画面が狭まってているではないか。
なんてサディスティックな嫌がらせだ。

それも不良発生当初こそは大して気にならなかった。
しかし最近では画面右下の時計において、
数字のゼロがヒョーッと細くなり、
ついにはまるでムンクの『叫び』のようになった。
ヒョーッ。
よ、読めん…。

機械にナメられるとは、なんたる屈辱。
このような時の対処法は、
古来より一つに定められているのである。
思い知れ、愚昧なるモニターよ!

叩く。

おっ。直った。
しかし、10分も作業を進めると、
再び画面がチラつき始め、
電子の陰謀が右端からジクジクと侵攻し始める。
憎らしや。

叩く叩く。ぶっ叩く。

ヌハハハハ!
先達の編み出した方策は偉大なのだ。
機械が人間をナメるなど言語道断。
今後もバッシバッシと叩き続けて酷使してくれるわ!

その時、
今までにないほどの比率で、
画面が左に向って圧縮された。

全力で叩く。



今まで水色だったデスクトップの背景色が、
真っ青になりますた。
深い。
深い深い。
島々を浮かべた南海の如く、
深く澄んだ藍色であります。


カミサマ。
所詮人は愚か、ということですか?
家族計画
2003年07月05日(土)
コンビニのレジにて、
前に並んでいた女性が財布を出そうとして、
豪快にカゴの中身を床にぶちまけた。


放っておくわけにもいかず、
足元に散らばった物を拾う。

「アッ!」
「あ…」

触れ合う手と手。
ん?
この無意味に派手なパッケージ、
そしてハートマーク。
こ、これはもしや…!?
こんなものを一緒に拾っちゃうなんて(赤面
あー、まさにぼーいずびー…
顔を上げると、



相手は、
パートのおばちゃんだった。




くー、赤い制服がまぶしいぜ(号泣

そして拾ってあげたものを
ひったくるようにして受け取った女が、
吐き捨てるように一言。
「私のじゃないんで!」



気持ちはわかるが、
切な過ぎる。
チラリズム
2003年07月04日(金)



無意識なんじゃよ
2003年07月01日(火)
こんばんわ。なび太速報です。

昨日行方不明になったワタクシの3代目メガネですが、
被害者自ら懸命に捜索を行った結果、
本日正午頃、
初代メガネのメガネケース内に鎮座しているところを、
無事保護されました。
何故3代目メガネが、
初代メガネと仲良く同棲していたのかは未だもって不明で、
動機と原因の究明が急がれております。

続いては季節の話題です。

毎日はっきりしないお天気が続き、
いよいよ梅雨本番といった趣ですが、
そんな中、先のメガネ大捜索のお陰で、
すっかり片付けられた机の片隅から、
約3ヶ月前に買った、
「○っぱえびせん」の袋が発掘されました。
えびせんは、
月日の経過による酸化と共に、
見事な緑色の衣をまとっており、
その目にも鮮やかな極彩色には、
関係者からも驚きと戦慄の声が上がったそうです。

以上、本日のなび太速報をお届けしました。
時刻はまもなく午後10時半になります。




My追加



設計*しゑ(繊細恋愛詩)
感謝→HP WAZA !
素材著作権且感謝→M3