瞳's Cinema Diary
好きなスターや好みのジャンルにやたら甘い、普通の主婦の映画日記。
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2004年09月30日(木) ゼブラーマン

2003年日本 監督 三池崇史
キャスト 哀川翔 鈴木京香 

ヒーローものの面白さって、もちろんそのヒーローのキャラも大きいのですけど
30パーセントくらいは・・決めポーズと決めセリフにあり!!と常日頃思う私・・ヒーローおたくだったりします(笑)
若い頃はよく観たものですわ・・(遠い目・・・)

その点、このゼブラ-マンはOKですよぉー。
「白と黒のエクスタシー」
「白黒つけたゼ!!」
なんて簡潔で、印象的でしょう(笑)ハマリます〜。
シマウマスーツをミシンでせっせと縫う哀川さん・・良いですわ。パワーアップするごとにスーツがカッコよくなっていくんですけど・・私的には最初のあのダサダサスーツ、好きですね。
鈴木京香さんのゼブラ-ナース姿は色っぽいしー。

惜しむべきは・・敵キャラに魅力がないことでしょうか。
ヒーローものを盛り上げるにはやっぱり魅力ある敵キャラは必須なのですよ(何語ってるんだか・・汗)
スライムのようなぐねぐねちゃん・・では・・大きくなってもあんまりねぇーー。
次回続編もし作るなら・・そのあたりお願いします・ 

いまだに分からないのが・・教頭先生の怪しい部屋・・・あれは何だったのでしょうか・・・

友情出演でいろんな方が出ていました。
ウッチャン、面白い〜。
袴田さんがちらっと出てるのが嬉しかった私です。



2004年09月26日(日) 「アイ,ロボット」

2004年アメリカ 監督 アレックス・プロヤス 
キャスト ウィル・スミス ビリジット・モイナハン アラン・テュディック

設定って2035年なんですよね。考えると結構近い未来。
ロボットがこんなに普及してるのってちょっとまだ想像できないけど、もし未来こんなにロボットが人間の世界に入り込んでいるとしたら。
やっぱりどうしたって考えちゃうのは、人間とロボットの共存ってことですよね。これはロボットものの定石みたいなものでしょうか。

ストーリー的にはこの定石を踏んで思ったより普通(?)でロボットの反乱を描くのですけど、それに科学者の謎やら、主人公の抱える傷などをからめて魅せてくれましたね。
ロボットを信じないスプーナー刑事と人間よりもロボットに親近感をおぼえているロボット心理学者のカルヴィン博士のキャラが良いよね。
コンバースと母親の作るパイを愛するスプーナーのレトロっぷりが面白いし。

サニーはね・・・最初やっぱり怖かった。表情がね・・でもほら、最後のあれねスプーナー刑事へのヒント・・あれ可愛かったですよね。

でもねぇ・・この三原則って微妙ですよね。
第一条、第二条に反しない限り・・ってところがね・・・この不完全さが共存の難しさをあらわしているようだわね。
人間の悪しき点、いろいろな欠点をロボットたちは見逃してくれるのかしら・・
そんなことを思ってしまいます。

それにしても・・・この映画を観た後で一番印象に残ったのが、ウィル・スミスの見事な胸筋だって言ったら・・怒られちゃうよね(苦笑)
いや・・でもほんと見事でした。
あ、それとあの未来の車・・駐車するとき立てちゃうのですよね。車を。あれ妙に印象的でした。スマートだし、駐車スペース少なくってすむゾ!!って。



2004年09月23日(木) 「シーズンチケット」

2000年イギリス 監督 マーク・ハーマン
キャスト クリス・ベアッティ グレッグ・マクレーン チャーリー・ハードウィック トレーシー・ウィットウェル ジョディ・バルトウィン ケリー・アン・クリスチャンセン
 
シーズン中、お気に入りのチームの観戦がいつだって出来ちゃう「シーズンチケット」
病気の母親を持つジェリーも年老いた父親と暮らすスーエルにも高額のチケットを手に入れるのは夢のまた夢なのだけれど・・。
酒もタバコもやめてせっせと稼ごうと決意する二人。くず拾いは涙ぐましいとして・・万引きってーー!!
夢のチケットを手に入れるためとはいえ・・もちろんいけないことだわね。そんな悪ガキの二人なのになぜだが憎めないのは・・なんだかちょっとずれているようなやりとりと、二人が家族にむける眼差しが優しいからかなぁ・・・

そしてジェリーが語る幼い頃父親と来たスタジアムの思い出が、すごく素敵なのです。(この思い出のお話にはあとでちょっとした驚きがあるのだけれど・・それがとっても切ないのです・・・)

病気の母親に寄生虫のようにたかるどうしようもない父親や、暴力。
学校へいけば教師のいじめにあい・・
悲しいシーンもいろいろあって暗くなっちゃうようなお話なのに、ユーモアあるシーンがちゃんと織り込まれてるが嬉しいわ。
学校に通ったごほうびに二人がもらったサッカー観戦チケットのシーンとか・・くすくす笑ってしまいます。あのとぼけた可愛いワンちゃんもいいよね。

そして何より嬉しいのは、ラストシーン。
こんなに素敵なシーンを用意してくれてありがとう。(もう最後、どうなっちゃうのかと思いましたけど・・・)

温かい紅茶にお砂糖も入れて・・・ミルクもたっぷりと。
観終わったあと、早速紅茶を入れました。
最高のお茶・・飲まなきゃ・・ね!!
Tea&Cinemaにupしてます〜。



2004年09月22日(水) 「ペイチェック 消された記憶」

2003年アメリカ 監督 ジョン・ウー
キャスト ベン・アフレック ユマ・サーマン アーロン・エッカート ポール・ジアマッティ コルム・フィオール

原作フィリップ・K・ディックなのですね〜、読んでみたいなあ。
なんだか冒頭から怖いです。機密保持のためとはいえ、報酬と引き換えに自分の記憶を消すのでしょう・・脳に損傷とか残らないのかしらね〜。
思い出を切り刻んでいるようだわ。

3年間の記憶と引き換えに莫大な報酬をうけとるはずのジェニングスが、プロジェクト終了後に受け取ったのは・・19(実は20なんだけど)のわけの分からないものが入った封筒だけ・・
その封筒の中のおかしなもの・・クリップだったりレンズだったり、コインだったり。それが後々彼を助けてゆくんだけど・・このあたりの見せ方は面白いですね〜。次は何がどう使われるのだろう〜って。
でもよくよく考えるとおかしいんだけどね・・だって、ここまでくわしく予想は出来ないはずだもの〜。他にも突っ込みどころはいろいろあるのだけど。
でも消された記憶をたどってゆく過程は、なかなか面白いし、危機一髪でハラハラするし。

ベン・アフレック・・好きじゃないけど・・降ろした髪だとちょっと可愛いかも。ユマがね・・なんででしょ、今回いつもみたいに綺麗に見えなかったの。ちょっと顔に疲れが見えた(気のせいかなあ・・しわが目立ったのでした・・)。
最後はバイクアクションあり、二人の立ち回りもありでしたね。技術者と植物博士にしては強すぎますが・・・

なににせよ、記憶は消すものではないよねえー。思い出は大切にしなくっちゃ。
そして、未来は見えないほうが良いのです。



2004年09月21日(火) 「飛ぶ教室」

2003年ドイツ 監督 トミー・ヴィガント
キャスト ウルリヒ・ノエテン セバスチャン・コッホ ピート・クロッケ
アーニャ・クリング ハウケ・ディーカンフ テレザ・ウィルスマイヤー

大好きなケストナーの原作。
時代も現代に近づけてアレンジされてます。女子が登場したり!!先生たちの青春時代はロック!!劇中劇はなんとラップなのですよぉ。かなり驚きました。

でも、「子どもの時代は甘いお菓子のようでは決して無くって、辛いことも悲しいことももちろんあって。だけど、子どもたちの勇気をいつも信じている」そんなケストナーの心がちゃんと生かされてる素敵なお話でした。

ドイツのギムナジウム・・寄宿生たちは制服なのね・・なかなか素敵。ギムナジウムというと・・やっぱり「トーマの心臓」とか望都様の作品を思い出してしまいますけど・・
少年たちがみんなそれぞれ個性があって可愛らしいのです。個人的には端正な顔立ちのマルティンが好き(笑)「トーマの心臓」のユーリを彷彿させます。
いじめられっこのウリーは女の子みたいに可愛い顔立ちに納得だし(風船のシーンは印象的です)校長先生と息子のセバスチャンは可笑しいし。

親に捨てられたり、自分に自信が無かったり・・・子ども時代も悩みはいろいろあって、子どもだからこそ、とても真剣で。
でも分かってくれる友達がいて、ベック先生のような先生がいる・・。
禁煙車の隠れ家もとっても素敵だし。私もあそこで子ども時代をやり直したい(笑)

聖歌隊という設定や楽譜の争奪戦・・っていうアレンジも上手く考えられてますよね。ベルリンの壁の崩壊とか・・も脚本うまく作られてるなあって思いました。
だからこそ、なお注文つけるとしたら・・私の大好きな原作のあのマルティンのクリスマスエプソード・・あれねぇ・・・あれだけですか・・しかもあんな風になって・・。あそこはもう少し欲しかったのよぉ。
ヨナタンとモナにもってかれちゃったかな(汗)



2004年09月11日(土) 「バイオハザード2」

2003年アメリカ 監督 アレクサンダー・ウィット
キャスト ミラ・ジョヴォヴィッチ シエンナ・ギロリー オデット・フェール 

強い〜!!強いねえーー。
もう向かうところ敵なし・・って感じでしょうか、アリス。

前作よりも怖くなかったわ。ゾンビは嫌だけど・・アリスのアクションが爽快で(教会に乗り込んできたとことなんてね・・まあー!!)。
バレンタイン役の女性も強くてカッコ良いので、もう二人におまかせ〜って感じでしょうか。
二人ともセクシーな衣装で見せてくれるのですよぉ。

しかし、アンブレラ社・・相変わらずのむちゃくちゃで。
突っ込みどころもたくさんありましたね。
ネメシスとの戦いの時ね・・なんでアリス、あの憎たらしい人(名前なんだけ・・アンブレラ社の)やっつけないのーー!!って思いましたよ。一発でしょ、あそこでやれば。(って、そんなこと言ってたらお話が展開しませんけどね)
ネメシス・・分かってたけど悲しいね、やっぱり。

最後はね・・続きありますよぉ・・って終わりでしたね。
「3」あるのね、あるだろうなあ。そしてもっともっと強くなるのかな?アリス。



2004年09月09日(木) 「ヴァン・ヘルシング」

2003年アメリカ 監督 スティーヴン・ソマーズ
キャスト ヒュー・ジャックマン ケイト・ベッキンセール ウィル・ケンプ リチャード・ロクスバーグ デヴィッド・ウェンハム

吸血鬼、狼男・・好きですからね・・モンスター系(笑)
でもこれほど怖くないモンスター映画・・って初めてかも(汗)ドキドキはするのですよ、でも怖さはなかったわ。
冒険アクションアドベンチャーって感じですよね。

ヒュー・ジャックマンのモンスターハンター!!コスチュームも決まってます!帽子が素敵なのです。キャラ的には、ちょっと「XMEN」のウルヴァリンと重なるところがありますよね、記憶をなくした・・戦士。

展開、速いです、スピード感たっぷり。うっかりしてると置いてかれちゃう。
ドラキュラ伯爵とか、花嫁とか・・CG凄いですよね。(あ、でもドラキュラを演じたロクスバーグさんもワイアーでつるされて頑張ったそうですけど)でも噛むときの顔はね・・もっと品良くしてほしかったな。あまりにリアルというか・・あんなに顔崩さなくっても。ほら、ドラキュラってやっぱりそこが大事な点でしょ(なんのこっちゃ)。
ケイトはカッコ良いですよね〜。気になったのは、あの服の胸元(どうなってるのかなぁ・・って 笑)でもちょっとメイク濃いなぁ。
お目当てのウィル・ケンプは変身前の顔が少なくってね・・残念でした。もっと見たかったのです。

そんな中、コミカルな演技で楽しませてくれたのは、指輪のファラミア役のデビッド!!彼って演技上手いですよね〜。いやぁ・・楽しかったわ。彼が出てくるとほっとしましたよぉ。

フランケンシュタイン・・は無理やり出された・・って感じでしたけど、結構好きです。悲しみが漂うモンスターですもん。

このあとネタバレありです・・ご注意を。









最後、ドラキュラを倒すためにモンスターハンターがモンスターになる・・って結構皮肉だわ。肉弾戦になったましたよねえ。

ヘルシングとドラキュラの因縁とか・・もっと明かされるかなって思いましたけど無かったですね。ヘルシングがガブリエルなら・・・ドラキュラはもしや・・ルシファーなんて思ってしまいましたけど。
このあたりは次回に持ち越しってことかしら?あるのかしら、続き。
あ、気づいたら結構文句言ってますけど・・続きあればもちろん観ます(爆)



2004年09月07日(火) 「コール」

2002年アメリカ 監督 ルイス・マンドーキ
キャスト シャリーズ・セロン ケヴィン・ベーコン ダコタ・ファニング
スチュアート・タウンゼント

家族を別々に監禁、30分ごとに連絡を取り合う・・その連絡が途絶えた場合、家族の命の保証は無い・・・ひどいことを考えますよねえ。こんなことをやられたら・・人質はほかの家族のことを考えて絶対犯人に従ってしまいますよね。
しかし、過去4回この計画で誘拐事件を成功させている犯人たち!!にしては・・誘拐する娘が重度の喘息を患ってるのを調べ忘れるとは・・。しかも今度の家族には特に思い入れがあったんのですからね・・おかしいですよね。
スチュアートとシャリーズの両親にダコタちゃん!!
まあーー、なんて絵にかいたような美しい家族だわ。ダコタちゃん、相変わらず可愛いわ。シャリーズの母親の気の強さも良いですよね。
ケヴィンは・・いつもながらにこういう役も上手いですけど・・だけど今回はあんまり怖くは無かったですよね。むしろ気の毒な感じでしたけど。

家族がそれぞれ犯人達から逃れるためにいろいろなことをやってみて・・ハラハラしました。シャリーズの色っぽいシーンもドキッだし!!
犯人たちの電話連絡を逆手にとったようなヘリコプターでのコールとか。あそこも面白いですよね。
でも後半、特にラストはちょっとやりすぎかな。アクション大作みたいになっちゃいましたね。
前半とちょっと感じが変わってしまったのが残念でした。



2004年09月04日(土) 「ラヴァーズ」

2004年 監督 チャン・イーモウ
キャスト 金城武 チャン・ツィイー アンディ・ラウ ソン・タンタン

ものすごく期待して行ったの。ちょっと期待しすぎたのかもしれません。
綺麗でしたよ、もちろん。映像なんてねぇ・・色も鮮やかで。竹林の緑、雪の原野。衣装も素敵でしたね。
チャン・ツィイー!!出てきた時から、綺麗です。あの遊郭のシーン(なぜだか・・あの遊郭見て「千と千尋」を思い出した私・・んん??)は面白かったわ。
太鼓のシーンね。ピンクの袖(?)が飛んでいって〜。
盲目の踊り子役なので、今回、音もポイントでしたね。太鼓を打つ豆の音。
金城君の剣がしなる音、竹林で・・手刀が飛んでゆく音。

だけど・・うううう〜ん。どうなの??ストーリーは??
なぜあそこまで策を練る必要が??
朝廷のお偉い方を捕まえるため・・っていうのなら分かるのですけど。前首領の敵討ち??でもそんなシーンも無かったし。
これはたぶん、美しいチャン・ツィイーと彼女を巡る愛のお話なんだよね。(たぶんじゃなくって、そうなんだけど)
愛の謀・・・金城君はカッコいいし(弓も討つしね)アンディ・ラウは素敵だし。美しい彼らと彼女のシーンを堪能する映画なのよね・・でも美しい映像と美しい人たちって観過ぎると・・満腹になっちゃったりしませんか?愛のシーンもありすぎると(?)もういいかなあ・・って思ったりしたのでした(汗)

お話は、かなり突っ込みどころありましたね。劇場でひとりつぶやきながら突っ込み入れる私(苦笑)
だってーー。どうなの?「嫌がる女を・・・」ってあなた!!横槍いれる方が無粋ってもんでしょうーー。なのに・そのあとの金城君との時は・・・いいんかい!!(あ、下品ですみません。でもあそこも美しすぎて・・なぜだかとても恥ずかしくなってしまったわ、私)
謀ももっと驚かせて欲しかったりしました。ちょっと展開見えてましたし。

最後の戦いは・・ビックリでした。何にビックリって。
あんなに長い間戦っていたのにね・・急にね・・・ガバッと!!でしたもん。
ひどいようだけど・・・くどかった・・ちょっと。

なんでかなあ・・・こんなに愛!愛って言われると・・逆にちょっと冷めてしまったりしたの。
一途な切ない愛に泣けない・・私が悲しい。



2004年09月02日(木) 「殺人の追憶」

2003年韓国 監督 ポン・ジュノ
キャスト ソン・ガンホ キム・サンギョン パク・ヘイル キむ・レハ ソン・ジェホ ピャン・ヒボン パク・ノシク チョン・ミソン

これは、想像していたのと全然違う作品でした。
まず連続猟奇殺人・・っていうので、すごく暗くておどろおどろしい・・感じかしらと思っていたら。

たしかにひどい殺人事件なのですけど。
まあ・・なんていうか・・田舎の村で。現場確保も何もあったものじゃなくって。その辺じゅう村人や子どもたちが見物したりして証拠も何もあったものじゃなくって・・。
しかも担当刑事はでっちあげの暴力的な捜査。これもね・・ひどいことするのですけどねえ・・・ひどいなあ・・って思いながらもなんか憎めなかったりするのは・・パク刑事を演じるソン・ガンホのせい??
何やってるの!!って思いながらも、あの銭湯で捜査するところなんてーー。笑ってしまったりしたのでした。もしや、この人本気でやってるのか?って。
そういう・・恐さ、悲しさ・・とちょっと可笑しい・・・・笑いのバランスがまた絶妙で。

対照的に登場するソウル市警からきたソ刑事。キム・サンギョン・・無口で素敵です。彼なら!!彼ならきっとなんとかしてくれるに違いないわ・・って思いながらも・・どんどんとまた殺人事件は起こっていって。
光明が見えた・・と思ったら、また振り出しに戻ったり。
やりきれなくって・・悲しい。

特に最後の事件は・・・怒りに震えたわ。あんなに冷静なソ刑事のあの怒り。それを止めるのがあのパク刑事なのですから。
「書類は嘘をつかない」が信条のソ刑事のあの愕然とした顔。
そして「目を見れば犯人かどうかわかる」と言っていたパク刑事が最後に「いや・・・分からない・・おれには分からない」って言いますよね。
あのシーンは・・なんともやるせないです。

最後まで目をはなせないストーリー展開も、人物たちの描き方も見事でした。
キャストも良かったです。
そしてあの村の風景。お昼のあののどかな風景に。雨の夜の恐さ。
思わず覗いてしまいそうです・・・田舎道の水路・・・・



2004年09月01日(水) 「地下室のメロディ」

1963年フランス 監督 アンリ・ヴェルヌイユ
キャスト ジャン・ギャバン アラン・ドロン モーリス・ビロー ヴィヴィアーヌ・ロマンス ジャン・カルメ

オープニングがとても粋なのです。
印象的な音楽が流れてきて、ジャン・ギャバン登場。どうやら、刑期を終えて出所してきたらしい老ギャング・・通りとか風景とか以前と変わってしまってて・・道を聞きながら歩いてゆくんだけど。音楽の間にそのセリフが入ってて。セリフが終わって彼がまた歩いてゆくとまた音楽が流れるのね・・。いいなあ・・こういうの。

奥さんの言うことも聞かず・・また最後に大仕事をしようとする老ギャングシャルル・・彼が組むのは若いフランシス・・こちらはアラン・ドロンです。
カジノの金庫を襲撃しようとする彼ら。用意周到な計画は着々と進むだけれど・・

貫禄溢れるギャバンはもちろん・・そこにいるだけでもう存在感あり!!なのですけど。
ドロン!!やっぱりカッコ良いわぁ。お金持ちの青年に化けて潜り込むのですけどね・・どこかちらっと見えちゃうのですよ・・育ちの悪さとか・・・悪の色がね。そういう役って、すごく似合ってる。

見事作戦は成功!!っとなったのだけどーーーー。
あぁ・・・言えませんよ・・ここからは。ドキドキしてください・・ハラハラしてください〜。
ラスト、プールを挟んでギャバンとドロンが向かい合うーー!!あのシーンね。
これはちょっと忘れられないラストですよね。
このときのドロンの顔!!やるせないですよぉー。


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