■ 豆文 ■
 2010年10月08日(金) 【 参考資料人物紹介(桜坂眼鏡店編) 】

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 ※ネタバレには御注意くださいませ。
 ※全体的に14話まで読了推奨ですが、<○○ネタバレ/11話〜>とあった場合は、11話まで読了済みの方は反転しても後悔しないですよ、という事なので特にご注意ください。
 ※登場順に並んでいます。


   ◆


■鳥谷野 柳(トヤノ ヤナギ)
 主人公が誰かと言われれば一応彼、というポジションの高校二年生男子16歳。
 あらゆる眼鏡の似合う奇跡的な顔(人好きする顔ではあるが美形では無いらしい)という事で眼鏡屋から目を付けられ(そしてあるものに釣られ)顔を見せに桜坂眼鏡店に通うようになり、最終的には雑用を手伝うようになった。眼鏡屋の事は困った部分もあれど眼鏡に対する姿勢については純粋に尊敬出来る人、という認識。
 基本的には落ち着いた物腰なのだが自他共に認める甘味通で、甘味が絡むと一気にテンションが上がる。周囲の大人による大人的な話もそれなりに意味を分かっている程度には、一般的男子高校生。だが少々鈍い部分もある。
 鳥屋野じゃなくて鳥谷野。
 眼鏡を掛けた時の感触が駄目な為に裸眼(視力も悪く無い)。本人曰く「一分も保たない」で外したくなってしまうらしい。


眼鏡屋(メガネヤ)
 芽浦南交差点の一角で桜坂眼鏡店を営む男、24歳。名前については「苗字が桜坂では無い」という所のみ判明している。柳曰く『案外普通』の名前らしい(かつ近しい人物は全員がフルネームを知っている)。
 眼鏡を心から愛したが故に、故郷の芽浦の住人全てを眼鏡使用者にする事を志してしまった、見た目は非常に良いのに残念な変態。だが変態な割に完全支配は無理だという現実も見えているようで、かつ時折突拍子もないプランを語る以外の活動は至って真面目。チーフ曰く「純粋で素直な人」。口癖は「俺って(毎回違う)な大人だよね」
 大仰な動作を交えながら芝居がかった口調で延々と語る事が多いが、日常的な活動と同様に案外まともな事を言っている事も多い。基本的にはタメ語的なものを使うが、弥生への話し方を見る限り年上には敬語を用いる模様。ただし千鳥は『同級生』だったからか例外。
 チーフの料理に慣れすぎて他の料理全般が食べ難いと語った事もあるが、真偽のほどは謎。
 空色のプラスチックフレーム眼鏡を愛用。

<すごいネタバレ/14話〜>
 本名は『上杉 朔之助(ウエスギ サクノスケ)』であり、つまり『リーチとパスコ』の上杉 利一郎の血縁者(従兄弟)。利一郎を『兄さん』と呼び慕っており、利一郎が高校教師として赴任した際(※3の嘘予告)に伊達眼鏡を用意したのも朔之助。利一郎というか上杉一族の男子が持つ特性をしっかりと持っている(「利一郎の身内である」と意識しながら読むとちらほら滲み出ているのが分かるかと)。お約束というべきかカマキリが怖い。
 ついでに言うと、二話で悟りを開いていた柳の友人が蓮央。
 チーフとの関係は恋人同士というより御主人様とペットのような、SとMの需要と供給が一致したような関係。朔之助はチーフの狼狽える姿を見る事に至上の悦びを感じ、同時に並みならぬ執着心を抱いている。他の女性に興味は無く、表向きは正常な倫理観を持ち健全な話題を好む青年に見えるが、実際は利一郎とどちらがタチが悪いか親族内女子の議論対象(正月恒例)となっている。
 チーフとはマンションで同棲中、家の中では「椿」と呼び捨てしている模様。という訳で先述の料理については割と本音。
 最大の弱味はカマキリではなく、チーフとそういった関係であるというのに『童貞』だという事。

 また、弥生の言葉を借りるなら『一途すぎて逆に道を見失った人』その1。
</ここまで>


■チーフ
 桜坂眼鏡店の唯一の店員にしてチーフである女性、23歳。
 苗字が『関矢(セキヤ)』である事が弥生により判明している(眼鏡屋同様、近しい人物は全員がフルネームを知っている)。弥生とは大学の先輩後輩の関係。
 全国の社長が歓喜しそうな程度にクールビューティーな有能秘書タイプ。常に淡々とした口調で話し、表情の変化もほとんど見られない。ちなみに胸が大きい(推定E)。
 取得技能は判明(自称)しているものからしていないものまで幅広く、特に料理の腕が一級品。パソコンを使う業務もほぼチーフが担っている(パソコンに関しては恐らく、眼鏡屋はそう得意では無い)。
 眼鏡屋に対してはかなり心酔しているようで、彼の成す事に全力かつ無条件で付いてゆこうとしている。眼鏡屋からの信頼はかなり厚い。
 関屋じゃなくて関矢。
 逆ナイロールの、細め赤フレーム眼鏡(眼鏡屋チョイス)を愛用。

<すごいネタバレ/13話〜>
 本名は『関矢 椿(セキヤ ツバキ)』。クールな表情の奥にMッ気を持ち合わせており、心から愛する朔之助からいじめられる(直接的な暴力という意味合いでは無く)生活に幸せを感じている。
 椿が朔之助に一目惚れをして桜坂眼鏡店の求人に乗った事が切欠。そしてやって来た椿に朔之助も惚れ込んだのが始まり。実家はどうやら厳格らしいが、彼女はそれに抗いたいと感じている。特に父親に対しては静かながらに反抗的で、朔之助と別れるくらいなら縁を切る事も父親をぶん殴る事も厭わないようだ。
 朔之助の弱味については把握している。包容力が凄まじい。家の中では「朔之助さん」と呼んでいる模様。

 弥生の言葉を借りるなら『正しく一途な人』。
</ここまで>


■碧山 千鳥(アオヤマ チドリ)
 芽浦南保育園に勤める保育士、25歳。眼鏡屋の同級生にして先輩(千鳥が高校三年の時に留年し、眼鏡屋のクラスメイトとなった為)。相当の子ども好き。眼鏡屋からの先輩呼ばわりについては、事実でもあるから特に気にしていない。
 若気の至りから喫煙者になってしまい、そのまま禁煙出来ずにいる。それが園児の保護者にばれると厄介な為、仕事が終わると桜坂眼鏡店で一服をしてから帰る事が日課になった。愛用の煙草が何でも屋でしか扱っていない事と喫煙がし易い事からよく裏芽浦に現れる。
 なかなかの強面で、特に目つきが悪い為(二枚目とも少し違う、あえて言うなら「なんかこわい」顔…なのだが柚香からすると「かっこいい!」)、それを緩和する為の伊達眼鏡を眼鏡屋に選んで貰ったらしい。眼鏡屋の事はよく呆れながらも寛容な心持ちで受け入れているようだ。
 青山じゃなくて碧山。
 やや丸みがかった、レンズの大きいオレンジ色のプラスチックフレーム眼鏡を愛用。

<それなりネタバレ/幕間3〜>
 何故柚香への恋愛感情を自覚出来ていなかったかというと「人を好きになるってのは単純に気持ちの良いもんだと思っていたら、ものすごい苦しかったから違うと思ってた」という事らしい(幕間後、本人にも白状済み)
 朔之助から眼鏡屋と呼ぶように言われたのは、彼が店を持ってから。それまでは「朔」と呼んでいた。

 弥生の言葉を借りるなら『鈍いにも程がある人』。
 割とどうでも良いが寝間着は高校時代のジャージ派。
</ここまで>


■寺緒 華(テラオ ハナ)
 柳のクラスメイトの少女。少々地味な容姿である自分を客観的に理解している。
 背は柳より少し高く(同世代の女子と比べればかなり高い)、性格はさっぱりサバサバを通り越して「華さんマジパネェっす」レベルかもしれない。それ故に男子からは少々モテにくいタイプだが気にしている様子も無い。あと都市伝説ブレイカー。そして週刊少年ジャンプ愛読者。
 謎の臨時収入を得る手段を持っているらしく、更に柚香やレイジと知り合いのようだが詳細は謎。奇妙な感じで眼鏡屋と波長が合っている。他人からの忠告や意見は、興味を惹かれたなら素直に聞くらしいが納得出来なかったり面白みを感じなかったらスルーする傾向にある。
 寺尾じゃなくて寺緒。
 濃いめのピンク色のプラスチックフレーム眼鏡を選んで貰った。

<正体/9話〜>
 裏芽浦を牛耳るお偉いさんが懇意にしている会社の娘。
 名刺などを作る仕事や、サイト更新などをよく手伝っている(これが収入源)。関係者が家に来る事もよくある為、裏芽浦に顔見知りが多い。
</ここまで>


■榊原 弥生(サカキバラ ヤヨイ)
 芽浦北図書館に勤める司書、25歳。チーフの大学時代の先輩であり、千鳥の無二の親友。そして4号。
 よく眼鏡を歪ませる為に桜坂眼鏡店常連。
 千鳥の事は『自分が女だったら惚れてアタックふっかけている』位に大好きだが(本人談)、あくまでも友情でありそっち方面の趣味はカケラも無い(それどころかそういう話には嫌悪感すら示す)。柳に負けず相当の甘味好きで図書館に関連書籍のコーナーを勝手に作った経歴がある。柳とは良い甘味友達。
 女性的な名前や美人と形容出来る容姿を持っている割に間違った方向に男前。現在はフリーだが彼女がいた時期もあるようで、ラブホテルにも(基本的な利用方法で)行った事がある模様。
 眼鏡屋が付けたアダ名の『サキさん』は『【サ】カ【キ】バラ【さん】』から来ていて、何故かご近所にまで浸透しているらしい。
 榊原じゃなければ信野とかになっていた筈。
 逆ナイロールの、黒縁眼鏡を愛用。昔は普通の縁なし眼鏡だった。

<すごいネタバレ/14話〜>
 マヤオアザーレベ205号室在住(木原が引っ越し、それを井村さんが追いかけた為に空き部屋が出来た。最初は幻の204号室も考えたのですが)。13話で彼に挨拶を投げた管理人は奥寺本人。
 サキさん呼びが浸透したご近所=ザーレベの人達。このネーミングセンス(「●●さんでしょ? なら○○さん」の流れ)は上杉一族特有のもの。
 余談ですがこの頃にはザーレベにも光回線完備となりました。木原涙目。ザーレベ本編からはアバウトに数年後って所でしょうか。
 あと、もしかしたら2号(さっちゃん)の親戚かもしれない。が、その場合は不慮の事故で死んでしまった人という認識。ちょっと切ない。
</ここまで>


■何でも屋/黒崎 櫻(ナンデモヤ/クロサキ サクラ)
 芽浦駅北にある風俗街、通称『裏芽浦』の一角に店を構える男。
 どこかデジャヴを感じさせる某所某人物と違い、隙が多く不憫。眼鏡屋が彼の店に眼鏡を置く事を全力で妨害してくる事と、何となく波長が合わない事が相まって非常に仲が悪い。眼鏡屋から『何でも屋になりきれていない何でも屋さん(笑)』と会う度に呼ばれているのも関係悪化の一因。
 ちなみに眼鏡が無い事を除けば何でも屋としては大変優秀で、千鳥や華を含め常連客も多い。かつ桜坂眼鏡店の三時のおやつに使われる食材もそこから買っているものが多々(チーフが行けば売ってくれるので)。そうして間接的に眼鏡屋も世話になっているのに妨害をする為、更に仲が悪くなる悪循環。
 黒埼じゃなくて黒崎。
 裸眼。

<それなりネタバレ/13話〜>
 眼鏡屋から嫌われている理由は、過去に目の前で桜坂眼鏡店の商品(眼鏡)をぞんざいに扱った為。眼鏡屋の発言から察するに、一発はぶん殴られている。
 ラスボスBGM風着信音は眼鏡屋専用らしい。何で互いにアドレスを知っているんだかは謎。
</ここまで>


■古待 柚香(フルマチ ユズカ)
 裏芽浦に事務所のある某風俗店(配達されるタイプ)に勤める女性、24歳。眼鏡屋・千鳥の元同級生。店での名前は『ゆず』。
 ちっちゃくて童顔美少女風、けれど胸は大きい(プロフによるとF)。その外見は『誰が見ても、好みの問題はさておき可愛いと思うに違いない』レベル。その界隈ではナンバースリーとして名を馳せているが、その気になればナンバーワンも容易い(あえてスリーを狙って収まっている)らしい。ちなみにド近眼なので眼鏡っこ属性付き。
 そんな仕事をしているが、高校時代から千鳥一筋で将来の夢は千鳥のお嫁さん。千鳥が和食好きという事で腕を磨いた為、ご飯の味が大変千鳥好み。また、千鳥の『卒業式』に大きく関わっている。
 その業界に見られがちなタイプかと思いきや、実は物事を冷静に深く考えているような所があり、普段見せている部分とは違った何かも持ち合わせている模様。
 古町じゃなくて古待。
 ピンク色のチタンフレーム(フルリム)眼鏡を愛用。

<それなりネタバレ/幕間3〜>
 裏芽浦に出入りする千鳥を守る為に暗躍していた。
 弥生の言葉を借りるなら『一途すぎて逆に道を見失った人』その2。

 高校時代は頻繁に眼鏡屋と密着していたらしいが、それについて千鳥は全く気にしていなかった。が、多分他の男が相手だったなら無意識で引っぺがして睨み付けて恐怖心を植え付けていたと思われる。
 幕間後は千鳥のアパートでナチュラルに同棲開始。本編に書き損ねた部分として、結婚はさておき近々もう少し広い所へ引っ越そうとは考えている。
 千鳥と同じく寝間着は高校時代のジャージ派。本人曰く「体育倉庫プレイみたいだね!」
</ここまで>


■レイジ君(レイジクン)
 裏芽浦の某ホストクラブに勤めるナンバーワンホスト。柚香のよき兄貴分であり、かつ華の事を『お嬢』と呼んでいる。恐ろしいまでの美形だが身長がちょっと低い(女性ならモデル体型の美人なんだろうなぁ、と思われる位の高さ)
 千鳥からはやや嫌悪されているが、千鳥の事はそんなに嫌いでも無い。(なんか良く吠える犬っぽいから)
 本人曰く「俺は超愛犬家」であり、それは裏芽浦の常識でもある。常識化する程にひけらかしながらもナンバーワンを保つその実力は流石。

<それなりネタバレ>
 元は裏芽浦の某キャバクラに勤めていたナンバーワンホステスのミスズちゃん。という訳で紛れもなくマヤオアザーレベ登場人物の美鈴さん。胸は無くなった模様。
 弥生とはご近所付き合いがある。
 愛犬家は、文字通り。ただし愛犬には裏芽浦立ち入り禁止令が出されている。その真意はご想像にお任せします。
</ここまで>


   ◆


■おまけ:眼鏡屋の一族について
 チーフ曰く「純血系親戚筋の男子には総じて『人を無性に惹き付ける』──分かりやすく言うと『性別年齢問わず、その気になれば誰しも容易に落とす事が出来る』容姿と才能が備わっている」という少々どうしようもない一族。
 容姿については男子達は皆結構似ているらしい(ちなみに女子達も揃って美形)。男子達の中で頭ひとつ飛び抜けているのが、眼鏡屋の慕っている従兄弟。その戦歴たるやもはや伝説級という噂もある。
 眼鏡屋も勿論その特性を備えているのだが、本人がその気になっていないので彼の周囲はクリーンなものだ。

<それなりネタバレ/13話〜>
 利一郎なら仕方ない。
</ここまで>


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