Diary of Private Babaouo
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2003年02月22日(土) アコースティックセッション

今日は、Babaouo八王子・町田支部のセッションがありました。
というほどのものでもありませんが……

JOSHがギターを持ってSatoru宅に行き、Issueも合流してちょっと3人で歌ってみたというわけです。KFAがここしばらくライヴ続きで、Nabe、Minの二人と演奏するのはしばしお預けという状態なこともあって、別の形でアンサンブルができるようにしておこうというひとつの試みでした。

やってみたい曲を聴きながらコードを拾い、それをもとに3人の声でコーラスを組み立ててみる。私が寝坊してしまったこともあってそれほど長い時間はできなかったけれど、昔このバンドを始めた頃のような気分でギターをかき鳴らしていました。お聴かせできるような形がもし見えてきたら、カバーのコーナーや、特設コーナーにて聴いて頂こうと思います。

なるべく、このサイトで話題にのぼった曲から選曲していこうという方針です。主として「OURSELVES」の各コーナーとオリジナル曲から。すごく新しい曲とすごく古い曲とオリジナル。ギター2本とパーカッションと声だけ、と決めて取り組んでみるとかえって新鮮な発見があって、これもなかなかおもしろいものです。

(JOSH)


2003年02月18日(火) 映画「壬生義士伝」の迷い

今取り組んでいる仕事と若干関係のある素材を扱った作品なので以前から関心を持っていたのですが、そろそろ上映が終わる今になってようやく観に行きました。
新選組の隊士としては有名ではないけれど、1,2を争う剣豪であったと伝えられる吉村貫一郎の生涯を、彼を知る二人の人物の回想を軸に描いていく映画です。

結論から言うと、あまり好印象ではありませんでした。
お客さんを「泣かせよう」とする気持ちがあまりにも透けて見えてしまったのです。画面の向こう側だけで一方的に感動しているような印象を受けました。

吉村という人物の「守銭奴」ぶりとその背後にある彼の「家族愛」がこの物語のキーになります。彼は同胞の隊士が死刑になるときの介錯係を「手当」のために積極的に引き受け、武士にあるまじき態度とそしられます。でも、彼は全く気にしませんでした。故郷の盛岡で貧困にあえぐ家族を救うためなら、自分が何と言われようとかまわなかったからです。

しかし、新選組が崩壊するという段になって、彼は「義」を選んでしまう。このままなら「死」が確実で、倒幕側に寝返ればより高い手当を保証されたのにも関わらず、です。

このあたりがどうもうまく描き切れていなかった感じ。どっちつかずに見えてしまったのです。「手当」を惜しみなくくれた近藤勇に命を預ける、という義理がたさでもよかったし、「家族」に十分なだけは稼いだから、これまで背負ってきた生き方を清算して武士として死ぬ。でもよかったのですが、全ての局面で吉村を「正しく」描こうとして、しかもあらゆるシーンで「泣き」を優先しようとするあまりに、全部が感情過多なシーンになってしまって、彼の生き方がもうひとつ納得できない展開でした。これは吉村を演じた中井貴一の演技というよりは、シナリオの上に構築した世界観の歪みのような気がします。

佐藤浩市が演じた厭世的な新選組隊士・斎藤一(物語の語り部の一人)の方が、クールな中の密かな「熱さ」を感じさせて好印象です。その結果として「主役」が誰なのかもややぼやけてしまいましたが。

盛岡時代を知る吉村の親友の息子と、新選組の斎藤一の二人の回想をつなぎ合わせて一つの物語を語る、という着想などには工夫が伺えるだけに、それが良い形で活かせていなかったのは残念でした。

それにしても、たぶんプロデューサーの主張であったと推察される「泣き」場面の多さには、少々さびしい気持ちになりました。「感動させよう」という着想にはすでに「感動」は無いと思います。そこには「商売っ気」があるだけです。

まず自分の中に感動があり、それを誰かに伝えたい、という気持ちが作品に込められたときに初めて作品は感動的なものになるということを忘れずにいたいと思います。もちろん採算をとらなければならない「商業」であることは確かなのですが、
それだからこそ創り手が失ってはならないものだという気がします。

(JOSH)


2003年02月04日(火) SLAPSTICKS

渋谷のパルコ劇場で上演している「SLAPSTICKS」を見ました。
作・演出がケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演はオダギリ・ジョー、ともさかりえ、古田新太 他

ひとりの伝説の映画俳優の物語です。
舞台は1940年のアメリカから始まり、さらにその18年前の回想がメインになります。つまり1920年代のお話。映画の黎明期にドタバタ・サイレント・コメディ界の大スターだったロスコー・アーバックルという男のおかしくも悲しい人生が語られていきます。

チャールズ・チャップリン、バスター・キートン、ハロルト・ロイドの三代喜劇王と共演した唯一の俳優であるロスコーの名前は、現在では知られているとは言えません。彼はサイレント時代に、とてつもなく太った体と、その体格で信じられないほどの軽やかな身のこなしを見せるという芸風で一世を風靡しましたが、女優の暴行致死事件に巻き込まれ、真相は謎のまま映画界から追放同然に去っていきました。

彼がスターとして活躍していた時代のサイレント・コメディ映画は、まさに体当たり。本当に電車から落ちたり、車にひきずられたり、CG合成など生まれていない時代に、まさに体を張って人を笑わせる命がけの喜劇作りをしていました。

劇中でもふんだんに使われる当時のフィルムはまさに衝撃的。
それを見るだけでもとても楽しくなってしまうので、芝居の素材に使うのは相当危険な賭けだったと思いますが、主人公である助監督役のオダギリ・ジョーと、お相撲さんの着ぐるみみたいな出で立ちでロスコー役を演じた古田新太の好演で、芝居そのものもとても楽しめる出来でした。

古田新太は、最近かなり太ってしまいましたが、かえって太ってからの方が新しい武器を手にした、という感じで存在感を増している気がします。三谷幸喜のシット・コム「HR」でも、太った体を存分に活かして篠原涼子の変な恋人役をやっていました。今回もさらに肉付きを十倍にして登場。立っているだけで笑わせるロスコー役をいきなり印象づけて、悲劇へと突き進む後半にも彼の存在感が悲しさを際だたせていきます。

助監督役のオダギリ・ジョーは、最近とみに芝居の幅を広げている感じ。今回は映画好きでひたむきな青年をいい意味でとても「甘く」演じて、観客が彼のまなざしを通して劇中の世界に踏み込んでいく良いナビゲーターになっていたと思います。
劇伴のピアノ奏者を演じるともさかりえとの淡く悲しい恋物語も、彼のまなざしの優しさに感情移入できるので、かなりあっさりと描かれているにも関わらず、後半の大きな山場として印象に残ります。出てきた頃は、ある種の不器用さが持ち味なのかな、と思っていましたが、実はかなりクレバーな役者さんですね。彼の声が舞台映えするかどうか心配していたのですが、キャラクターにぴったりのよく通る澄んだ声でした。

コミックを映像化した「サトラレ」も映画では泣けなかったけど、ドラマでは泣けてしまったし、オダギリくんにはこれからも期待したいと思っています。

渋谷パルコ劇場は2月16日(日)まで。
その後、大阪のシアター・ドラマシティで2月26日(水)〜3月2日(日)まで。

(JOSH)


2003年02月02日(日) Love at First Sight

今日は、Studio Babaouoにて、新曲"Love at First Sight"のボーカル・リテイクを行いました。

"Love at First Sight" は作曲 Min 作詞 Josh という組み合わせの初めての曲です。
近いうちに、仮ミックス版をNew Songのコーナーに上げる予定です。

これも完成版は、アルバム "L freaks" に収録します。


2003年02月01日(土) クリフがやって来る!

クリフ・リチャードの3月10日公演のチケットが今日発売になりました。

27年ぶりの来日公演ということのようです。その間、来日自体は何度かしていたようですが、ライブはありませんでした。前の公演は1976年ということだから、なんと14歳の時。Babaouoを始めてからは一度も来ていないんですね。

Songs of Rock Eraでも触れていますが、クリフはたぶんこれからも誰にも破ることのできない大記録の保持者です。全英チャートで1950年代、60年代、70年代、80年代、90年代の5ディケイドにわたってナンバー1ヒットを記録している唯一のアーティスト。まだ現役の彼がもし2000年代にもナンバー1を記録したら、永遠に破られることはないでしょう。今のままでもたぶん大丈夫。

そして、クリフ・リチャードのいちばん凄いところは、まだアイドルだということ。63歳になるというのに……。最近のライブ映像を見ましたが、走る走る。踊りのキメはぴしっとはまるし、膝はくるくる回るし、ボディ・シェイプも完璧。プロ精神を感じます。

創作意欲も近年に至るまで衰えません。エミリー・ブロンテの「嵐が丘」のミュージカル化に挑んだ1995年の "Songs from Heathcliff" は、オリビア・ニュートン・ジョンとのデュエット数曲を含む、佳曲ぞろいのアルバムです。全曲の作詞をティム・ライス、作曲をジョン・ファラーが手がけています。

1998年にデビュー40周年記念盤として制作した "Real As I Wanna Be" は、プロデューサーのピーター・ウルフ(J.ガイルズ・バンドのボーカリストは別人)を中心に、ドラムのヴィニー・カリウタ(スティング・バンド)やギターのマイケル・ランドー、コーラスにサイーダ・ギャレットやジェームズ・イングラム等が参加した意欲作です。大きなシングルヒットは出ませんでしたが、スリリングなライト・ラテン・フレーバーのサウンドが瑞々しいオープニングのタイトル曲から、オペラ歌手をゲストに迎えて壮大なサウンドに挑んだ終曲の "Vita Mia" まで、ソフトでメロディアスではあるけれども、決して守りには入っていない名盤です。

以上の2枚は、定番曲満載のベスト盤2種に加えてお薦めです。

同じロックン・ロールから出発して、
アーティスティックに音楽の幅を広げていったビートルズ。
新しい流れに敏感に反応しながらも、常に "Back to Roots"のサウンド・メイキングに戻ってきたローリング・ストーンズ。
そして、ショウ・ビジネスとしてのロックの可能性を追求し続けてきてクリフ・リチャード。

ロック時代の英国シーンをリードし続けてきたパイオニアたちの、この三者三様の姿勢は、そのまま70年代以降のロックの世界の幅を表しているようにも思えます。

ポールが来て、ストーンズが来て、27年ぶりにクリフもやってくる。
象徴的な21世紀初頭ですね。

(Josh)

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"Greatest Hits 80-88" Cliff Richard (CD)
"Real As I Wanna Be" Cliff Richard (CD)
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