Diary of Private Babaouo
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今日は、BBSで少し話題になっていた私たちのサイトカラーの話です。
もともと、ややブリティッシュなイメージ、という意識で英国国旗の色をピックアップしたつもりだったのですが、結果として、下地の白を含めた「三色」の印象になりました。
まさにフランス国旗のイメージですが、私たちのサイトが特別に「自由・平等・博愛」を謳っているというわけではありません……。 でも、よく考えてみれば、若い文化であるロックがめざしたものと思想的に相通ずるところがなくもないですね。
もともと、国旗の習慣というのは十字軍遠征の軍旗が発端になっているようで、それ故に十字架をベースにしたデザインのものが多いのだそうです。スイスなどはほとんどその時のままとか。その点でフランス国旗「トリコロール」はやはり革命的で、ヨーロッパで初めて十字架のイメージを排除した国旗となったようです。18世紀フランス革命のバスティーユ陥落翌日、国民軍司令官のラ・ファイエットがパリ市の色である赤と青の間にブルボン家の色である白をはさんだデザインを国民軍の帽章に採用したのがその始まり。この三色旗のインパクトは世界的にも強く、ベルギーやイタリアの国旗制定には大きな影響を与えました。
英国国旗も「3」に深い関わりがあります。 白地に赤十字のイングランド旗、青地に白のX型十字のスコットランド旗、そして白地に赤のX十字のアイルランド旗。この三つを全部重ねて英国国旗ユニオン・ジャックができました。サッカー・ファンのみなさんには常識なのかもしれませんね。
英国国旗もフランス国旗も、それぞれ異なるもののミクスチャーである、というところがとても気に入ってます。政治的な意味では必ずしも良いことばかりではありませんが、文化的には異なるものが刺激しあい、融合することによって新たに魅力的なものが生まれることがとても多いと思います。「Songs of Rock Era」で触れているロックの歴史の流れも典型的なもののひとつですね。その点では結果として自分たちの思いにフィットする色をサイトカラーに選んだということなのかもしれません。
考えてみれば米国国旗もこの三色ですね。
(JOSH)
DiaryとOurselvesのコーナーにAmazon.co.jpへのリンクを作りました。 ソフトの詳細をチェックしたり、興味を持たれた方は入手のためにもご利用下さい。
Songs of Rock Eraでは、ジャケット画像を並べてみました。 時代の感じを残すジャケットも多いので、その年代の雰囲気も少し感じられるのではないかと思います。いちばん古い所にさかのぼってもリンクを加えたので、よかったらもう一度覗いてみてくださいね。
(JOSH)
| 2003年01月23日(木) |
物欲 vs 自戒 (Satoru) |
<物欲> 新しいPowerBook G4が欲しいなぁ
今のPowerBook G3だとOSXが少々もたつく感じだし、サイト作り にも時間が掛かってしょうがない。 新しい12inchのサイズはiBookより小さくて薄いのにデスクトップ 顔負けの速さなんて凄いよね!
802.11gに対応しているので54Mbpsの無線LAN接続ができる。 今使っている802.11bの5倍のスピード。 ADSL12Mも活きてくるってものだ。
さらにはDVD−RもBuilt-inできるんだ! 今まで溜まった映像を編集してDVDを作ったり、大き目のデータ バックアップもどんとこい。
何しろ、デザインが良いよね。 アルミ合金は以前のチタニウム合金と違って傷やアカがつき にくいんだって。「美しいでしょ」と言って人に見せびらかす 必要があるMacなので、非常に重要なポイントなのだ。
<自戒> 本当に必要なのだろうか? 多少レスポンスは悪いかもしれないけど、今のPowerBookG3を 大事に使おうと、メモリとハードディスクを増設したばかり。
ADSLもNTTの局舎から5Kmも離れているので、12Mにしても1.5M の時とほとんど変わらないから、802.11bで十分でしょう。
DVD-Rだって編集するほど映像のストックがあるわけじゃないし。
なんてったって買うお金がないでしょ。
------------------ 戦いは続く・・・
| 2003年01月19日(日) |
babaouo.com |
サイトのトップページのアドレスが変わりました。
既に、旧アドレスからこちらにジャンプするようになっていますので、 もうお気づきと思いますが、
http://www.babaouo.com
が、新しいトップページです。
お手数かけて恐縮ですが、ブックマークを修正していただけますでしょうか。
あわせて、また新しいコンテンツをオープンしました。
大切な友人たちへのリンクのページ TunesのCovers
にアクセスできるようになっています。
もう一息で全てのコーナーが出そろいます。 気軽に楽しんでいただければ幸いです。
何かお気づきの点がありましたら 連絡はコンタクトのボタンから。 またはjosh@babaouo.comに直接メールをくださっても結構です。
(JOSH)
| 2003年01月13日(月) |
Tunes>Original |
ようやくオリジナルのファイルがある程度揃いました。 1996年のセカンド・アルバム「Traces.」の全曲。 1985年のファースト・アルバム「Sea & Sky」から3曲。 現在進行中のサード・アルバム「L freaks」から未完成ではありますが2曲。 新曲はまた次々に「New Song」のコーナーでもお届けしたいと思っています。
Cover, Bootleg のコーナーにもほどなく何曲か登場します。 あくまでもプライベートな音源ですが、バンドを続ける楽しさを一緒に味わって貰えたらと思っています。
(JOSH)
| 2003年01月12日(日) |
2nd album "Traces." |
本日、「Traces.」が全曲聴けるようになりました。 Tunes>Original からお入りください。
このサイトの目的のひとつに、なかなかライヴ活動がままならない私たちの音楽を遊びに来てくれたみなさんに聴いていただこう、というのがあります。 プライベート・スタジオのスタジオ・ライヴという感覚でクリックしてみていただければ幸いです。
クリックの指さしポインタが出ない場合もあるようなんですが、スピーカー・マークのついている曲をクリックしてもらえれば、クイックタイムのウインドウが開くはずです。 不具合等ありましたら、どうかご指摘ください。
「Traces.」はティアックのカセット8トラックをベース・ステーションにして、JOSHとSatoruの自宅の部屋で録音した作品です。 デジタル・リバーブという強力な味方のおかげで、普通の六畳間でカセット録音したにしては良い音質に聞こえます。 とは言え、ネットに上げる際にかなり圧縮していますので、サイトで聴ける音質はかなり妥協したものです。 もし興味を持って頂けたら、コンタクトのボタンでJOSHまでご連絡ください。 豪華歌詞カードつき(^^;CDをお分けいたします。
(JOSH)
ついに観ました。DVDで。
キャメロン・クロウ監督は、音楽ライター出身だけあって、音楽の使い方、音楽的なアイディアのシナリオへの取り込み方がとても上手いですね。 彼の自伝的な映画「あの頃ペニーレインと」では、彼のルーツがとても興味深く描かれています。 この映画もちょっとおすすめです。
で、「ヴァニラ・スカイ」。 これも賛否両論のあった映画ですが、私はとても好きでした。 トム・クルーズもペネロペ・クルズもキャメロン・ディアスもとてもいい芝居をしていると思います。 彼らの演技が、どの場面でもリアリティを持っているので、現実と非現実の間を行き来するのも、混乱させられながらも、決して気持ち悪くはありませんでした。 どんどん自分の心の奥を覗いていく、という気分にトム・クルーズと一緒になっていきます。 ラストで、トムと共に心洗われる気分になれたのは、映画がうまく私を乗せてくれた、ということでしょう。 ラストは、私が大好きなハインラインの小説「夏への扉」を意識させてくれるものでした。 あの物語を知っている人なら、最後にトム・クルーズに声をかけたのが誰か、ということをきっと想像してしまうように思います。
まだ観ていない人も多いと思うので、抽象的ですがこのあたりで。 「ヴァニラ・スカイ」も一見に値すると思います。 ポールの曲も映画の雰囲気をちゃんと助けていると思いました。
(JOSH)
<今日のソフト>.....Amazon.co.jp アソシエイト 映画「バニラ・スカイ」 (DVD) "Vanilla Sky" Original Soundtrack (CD) 「夏への扉」ロバート・A・ハインライン著 (BOOK) 映画「あの頃ペニー・レインと」 (DVD)
「マイナリティ・リポート」を観ました。
超能力者の未来予知を利用して、犯罪を未然に防ぐシステムを開発した未来社会。 そこの責任者であり、このシステムを信じているトム・クルーズは、自分が36時間後に殺人を犯すという信じられないデータを手にする。 「自分が人を殺す? ありえない!」 彼は決死の逃亡を試み、自らの無実をはらそうとする。
結論から言うと、「まあまあ」の映画でした。予知された未来を変更する、という話ですから、時間ものSFの鬼門であるタイム・パラドックスの渦に自ら身を投じるようなリスキーな設定。 その矛盾はやはり拭い切れず、物語の中でもその矛盾に対する言い訳的な場面も見受けられました。
ただ、スピルバーグはそのことを十分にわかっていて、この物語の世界観を、単なる科学的な未来ではなく、多分にファンタジックなものにしていました。 予知される被害者と犯人の名前が木のボールに焼き付けられて出てくる、というシステムや、ものすごく「鉄腕アトム」的な未来の道路の感じ。 探索機も針金で作った意志のあるクモのようなマシン。 タイム・パラドックスの問題をなるべく考えさせないように、という苦労と工夫の跡が伺えました。
スピルバーグのテーマは明解です。 「未来は自分の意志で変えられる」 これを言いたかったのです。 ディックの短編は、それを語るためのかっこうの素材でした。
世間では、「甘い」とか「偽善的」といわれることの多いスピルバーグですが、私は大好きです。 彼は映画が人に「夢」と「希望」を与えられることをきちんと信じているのが感じられるから。 そのためにあらゆる映画的な工夫を惜しまない姿勢にはとても共感します。
「プライベート・ライアン」の冒頭30分間のノルマンディー上陸作戦のシーン。 これまで見たことのない辛く、痛い戦闘シーンです。 もともとは台本で1〜2頁程度だったといわれるこのシーンをスピルバーグは、ニュースフィルムのような画面で、ひたすら痛みと死の恐怖を描き抜きました。 その結果、その後に続く、「一人の兵士を救うために、一部隊の人間たちが命を賭ける」物語を、単純なヒロイズムではなく、とても重い人間ドラマとして見せることに成功しました。
スピルバーグは「産業映画」の権化ハリウッドにおいて、商業的な要請に答えながら、自分の理想とするテーマを表現する力を持つ数少ない監督のひとりだと思います。 がんばれ!スティーヴン!
(JOSH)
<今日のソフト>.....Amazon.co.jp アソシエイト 映画「プライベート・ライアン」 (DVD) 「マイノリティ・リポート―ディック作品集」ハヤカワ文庫SF
| 2003年01月06日(月) |
Evergreen (Satoru) |
Paul McCartney のUSライブのDVDを見ました。 涙が込み上げてくるのはなぜでしょうね?
ジョージマーティンが語っていた、”彼らの音楽がいつまでも新鮮さを失わない”理由は何か、小さな子供やTeenager達が大人たちに混ざって歌い熱狂している姿に、子供の自分を重ねてみながら考えてみました。
僕がBeatlesと出会ったのは中学生の時。初めて聞いた曲は友達が学校に持ってきたHey Judeのカセットテープ。
メロディーは吹奏楽部で演奏したことがあり知っていたのですが、実際に聞いてみて想像との隔たりにびっくり。余計な装飾はなく、ストレートに心に響いてくる。歌は上手という印象ではなく、とにかく自然な感じがしました。ただ最後の叫びは一体なに!! 全然分からない。 でも一度で好きになったわけです。
彼らの音楽は、子供から大人の境目、ありきたりな言葉でいえば思春期の 高揚、複雑なバランス、成長の過程を内在しているように感じます。
前半の美しいメロディーにつられて覗き込んだ世界の中で、叫びがシャウト として音楽に聞こえた瞬間があるとすればそれは自分の中の新しい扉が 開かれた時、言い過ぎかもしれませんが”覚醒”のようなものだった気が します。
僕にとって彼等の音楽がいつまでも輝いて見える、一つの理由かもしれません。
(Satoru)
<今日のソフト>.....Amazon.co.jpアソシエイト "back in the u.s. concert film" Paul McCartney (DVD)
| 2003年01月05日(日) |
Portrait of a Leg End |
ジョージ・ハリスンの遺作 "Brainwashed" が昨年11月18日、ついに発売されました。 最後の力を振り絞ったという印象ではなく、ごく親しい少数限度のメンバーを集めて、楽しみながら自然体で作ったという感じのアルバムでとても素敵です。
でも、どうしても気になることがひとつ。 ジョージが亡くなった直後に流れてきた情報は、ちょっと違うものでした。 遺作のタイトルは "Portrait of A Leg End"。 リンゴ・スター、エリック・クラプトン、ボブ・ディラン、トム・ペティ等の参加で、既に25曲ほどが録音され、現在ミックス中。 こういう情報だったのです。 リリースされてみたら、彼らの名前はどこにもなく、アルバムタイトルも変更されていました。
ジョン・レノンが亡くなった時、チープ・トリックとのセッションが残っているという噂があったのですが、誰も聴いたことがなく、近年では根も葉もない話だという結論が出かかっていました。 ところが、「ジョン・レノン・アンソロジー」(1998)にその音源が収録され、実は本当にあったことが分かりました。
そんなことも考え合わせると、どうしても「本当はまだあるんじゃないのか。」という思いがぬぐい去れないのです。
以下、遅れた初夢がわりに、ジョージの音をもっともっと聴きたいひとりのファンの夢物語です……。
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ジョージは二つのことを考えていた。 ひとつは「自分自身」のこと。 そして、もうひとつは「伝説」のこと。
「オール・シングス・マスト・パス」のリマスターをやっているころ ジョージは、自分に残された時間があまりないことを自覚し始めていた。 全ての作品をやり直したかったが、もうその時間はない。 では最後に為すべきことは何なのか……
奇しくも「オール・シングス・マスト・パス」を分水嶺として 彼の音楽人生は二つに分かれていた。 「ジョージ・ハリスン」個人としての人生と「伝説」としての人生。 その二つにそれぞれきちんと別れを告げよう。 ジョージは生涯最後の大仕事にとりかかった。
1枚のアルバムでは、ジョージ・ハリスン個人の音楽を総括し、 最愛の息子と共演するという形で、それを残された者に引き継いでいく。
もう1枚のアルバムでは、「伝説」を共に生きた仲間たちひとりひとりと最後のセッションを行い、「伝説」に生きたジョージ・ハリスンもまさに自分自身であった、と確認するとともに、かけがえのない友人である彼らと、きちんと音楽で最後の語らいをして旅立つこと。
「個人」のアルバムについてはジェフ・リンが、「伝説」のアルバムについてはトム・ペティがそれぞれコーディネイトを引き受けてくれた。 密かにではあったが、順調にセッションは進められていった。
「個人」のセッションは、もともとパーソナルな録音だったので 基本的なトラックは比較的短期間のうちに録り終えていた。 一方、60年代を共に過ごしたミュージシャンを一人一人ブッキングしていく「伝説」のセッションも、トム・ペティの尽力でボブ・ディラン、エリック・クラプトン、そしてリンゴとの共演を済ませ、計画していた最後の一人を残すのみとなっていた。
しかし、「伝説」を語る上では最重要人物でありながら、もっとも微妙な人間関係の相手でもある「彼」に、ジョージはなかなかセッションの話を切り出せずにいた。 演奏する曲はもうできている。自分のボーカルも入れてある。 あとはタイミングを見つけて誘うだけ。 ジョージはあせらず待つことにした。
しかし「その時」は思ったよりも早く近づいていた。
体が次第にきかなくなってきていると自覚したジョージは、何よりもまず、息子へ伝える「個人」のセッションの完成を優先させた。 タイトルは「BRAINWASHED」。 ジョージが音楽を通して世に伝え続けてきたパーソナルなメッセージの集大成。
これが完成したら、急いで「伝説」セッションの仕上げに取りかかる。 そう決めていたジョージだったが、ついに病魔は彼にそれを許さなかった。
11月、セッションに誘いそびれた「彼」がジョージを見舞う。 「……ポール、君に預けたいものがあるんだ。」 ジョージは「伝説」セッションのマスターテープをポールに手渡した。 「伝説」の仕上げをポールに託すことで、ジョージはできなかったセッションを実現させたかった。
ポールは泣いた。 「ジョンと同じことを君も僕にやらせるのか?」 「頼むよ、ポール。 もし、君が「伝説」を僕と共に生きたことを認めてくれるならね。」 「ジョージ……」 ポールは自分が泣いた理由を誰にも話すことはなかった。
911テロをきっかけに始めたポールのツアーに、ひとつのカラーが次第に生まれ始めた。 「伝説」を大切な3人の友人と共に生きたことを、ポールは誇りを持って歌いあげるようになっていった。
先に逝ってしまったジョンとジョージへの思いを世に伝えるこのツアーが終わったら、ポールは「伝説」の作業に取りかかることになる。
まずはジョージが自分のために残してくれたトラックへの録音。 次に、ボブ・ディランやエリック・クラプトン等とのセッションの仕上げ。 さらに、ポールの手許には「Now and Then」「Grow Old with Me」「All for Love」の未完成トラックがある。 そして、ジョン・レノン・アンソロジーで公表されたいくつかのトラックをヨーコから受け取っている。 そして、リンゴを呼び、ポールとリンゴのオリジナル新曲を最後に録音して、最終的には「ホワイト・アルバム」のようなCD2枚組として仕上げる。
アルバムの1曲目は「Free as a Bird」。 最終曲は「Real Love」。 その間を数々の「伝説」が満たしてゆく。 そんな味わいのアルバムになるはず。
アルバムのタイトルはジョージの命名による 「Portrait of a Leg End」
「伝説」の最後を飾るこのアルバムは、2003年12月4日 ジョージとジョンの命日の中日に全世界で発表される。
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なーんてことにならないかなあ、という妄想です。(^^; でも、こんな形でなくてもいいから本当に聴きたいなあ。 残された音源。
(JOSH)
<今日のソフト>.....Amazon.co.jp アソシエイト "Brainwashed" George Harrison (CD) "All Things Must Pass" George Harrison (CD) "Anthology" John Lennon (CD) "Back in the U.S. Live 2002" Paul McCartney (CD)
ようやくポール・マッカートニーの最新ライヴDVD "back in the u.s."を観ました。 実際に見に行った時には流れなかった涙が、"Back in the U.S.S.R." を聴いている時にあふれてきました。
何故だろう、と自分でも考えていたのですが、それはポールの「声」のせいだと気づきました。 60歳のポール・マッカートニーが、最近の彼のレコードでは聴かれなかった「あの声」で歌っていたのです。 まさに、その曲をレコーディングした60年代の時に使っていた「声」で。
「七色の声」。 ポールのボーカルがこういう形容をされたのを昔は何度も見かけました。 "Helter Skelter" で聴けるハード・ロック・ボーカル。 "I Will" や "Here, There and Everywhere" で聴かせるこの上なく優しい歌声。 "Lady Madonna" のエルヴィス・ライクな声色。 その全てを惜しげもなく使い切った "You Never Give Me Your Money" 。 彼の声は紛れもなくビートルズ・マジックのひとつでした。
ポールはその驚くべき柔軟性と表現力で、どんなタイプのボーカルも自分のものにしていきました。 リトル・リチャードの曲を、リトル・リチャードのように歌って、「本物よりも良いのでは?」とまで思わせる応用力。 ポールの作る曲のジャンルを超えた幅広さは、そのまま彼のボーカルのジャンルを超えた幅広さにつながります。
そして、ポールが「どんな曲にも合わせていける声の幅を持つ」ボーカリストなら、ジョン・レノンは「どんな曲でも自分の声に引きつけてみせる」ボーカリストでした。 ジョンは "Twist and Shout" だろうが "Money" だろうが、自分の声でねじふせてみせました。 ガール・ポップだった "Please Mr.Postman" すら、ジョンは自分のロックにしてしまいました。 なんと対照的で、なんとそれぞれに魅力的なボーカルスタイルでしょう。 この二人に、その二人が出さないタイプの声で歌うジョージとリンゴが加わっていたのですから、ビートルズはやはり史上最強のボーカル・ロック・バンドでした。
ボーカル中心のバンドをやる以上、やはり彼らは究極の目標です。 Babaouoも複数のリード・ボーカリストを持つバンドなので、それを最大限に活かしていきたいものです。 まもなく "Tunes" のコーナーでそれぞれの歌声が聞けるようになります。 お楽しみに。(^^)
最後に話が戻りますが、ポールには是非「七色の声」を駆使したオリジナル・ニュー・アルバムを作って欲しい! 「64歳になっても」ツアーの前に是非!
(JOSH)
<今日のソフト>.....Amazon.co.jpアソシエイト "back in the u.s. concert film" Paul McCartney (DVD)
| 2003年01月02日(木) |
トノバン、ワイラー、そしてビートルズ |
昨年(2002年)3月、フォーク・クルセダーズの「イムジン河」というシングルが発売されました。1968年、彼らのデビューヒットにしてミリオン・セラーとなった「帰ってきたヨッパライ」に続く第二弾シングルとして企画された作品で、朝鮮半島の歌のカバーでしたが、当時のデリケートな情勢の中で発売中止となりました。今回、30年以上の月日を経てようやく公式発売にこぎつけたということになります。とても美しいメロディを持つ曲で、そもそもトノバンこと加藤和彦氏は、そのメロディの美しさに惹かれてレパートリーにしていたのだそうです。急に発売中止になってしまった「イムジン河」のかわりに加藤和彦氏が東芝EMIの社長室に閉じこめられて急遽書き上げた曲が「悲しくてやりきれない」でした。発売中止のおかげで、日本のポップ音楽史に残る名曲が1曲生まれたのですから、それはそれで意味があったとも思います。「イムジン河」の今回のシングルには「悲しくてやりきれない」も収録されています。加藤和彦氏がとても強く「イムジン河」を意識して作ったことがよくわかります。
加藤和彦氏がこの少し後で書いた曲に「あの素晴らしい愛をもう一度」があります。 最近では桑田圭佑がカバーしていました。私が加藤氏を大好きになったのは、それぞれ別のルートで耳にしていた全然違う3曲「帰ってきたヨッパライ」「悲しくてやりきれない」「あの素晴らしい愛をもう一度」が、実は全て同じコンポーザーの手になる曲だと気づいた時。 音楽には限りない「自由」があって、それを豊かに楽しめばよい、ということを彼に教えられました。
映画の世界でも同じような体験があります。戦車競争で有名なスペクタクル史劇「ベン・ハー」、観光ラブ・コメの原点(?)「ローマの休日」、そして、美女を蝶のように収集しようとする男を描き、サイコ・ホラーの古典と位置づけられる「コレクター」。 どれもそれぞれ違う意味で面白く、始めから最後まで飽きさせない名作ですが、これがウイリアム・ワイラーという一人の監督の作品だと気づいた時には、やはり感動を隠せませんでした。ワイラーは面白い映画を追求し、その結果ジャンルを飛び越えてしまったのです。
そして、我々の音楽活動の出発点でもあるビートルズ。 ロックン・ロール、リズム・アンド・ブルース、カントリーはもちろんのこと、シャンソン、イージー・リスニング、エスニック、スカ、クラシック、あらゆる音楽の「良いところ」を遠慮なく取り込み、しかも、そのどれにも属さない「ビートルズの音楽」に仕立て上げ、その結果、50年代には一過性のブームと言われていたロック音楽に永遠の可能性をもたらしました。彼らの果てしなき好奇心と柔軟性は、常に変化し続けながら、成功もし続ける、という7年間の奇跡を生みました。 ビートルズの成功の意味についてひとことで検証することはできませんが、解散して30年以上たった今もなおベスト盤が世界中でナンバー1になってしまうことが、その音楽の普遍性を証明しています。
枠を打ち破りながら、普遍的なものを生み出してゆく。時には自分で作った枠さえうち破ってしまう。 自分の創造力をそういう照準に合わせて発揮している人たちの作品には常に未来を感じさせるエネルギーがあります。ビートルズはその典型ですが、日本にも、映画の世界にも、世界中のあらゆる表現の世界にそういう人たちがいます。 彼らの作品を逃さず味わいつくしていきたいものです。 それは必ず自分の中から発するエネルギーに変わるはずですから。
(JOSH)
<今日のソフト>.....Amazon.co.jpアソシエイト 「イムジン河」ザ・フォーク・クルセダーズ (CD) 「紀元弐千年」ザ・フォーク・クルセダーズ (CD) 映画「ベン・ハー」特別版 (DVD)
あけましておめでとうございます。 皆さん、よく来てくださいました。
今日、私たちのバンドBabaouoのサイト(プライベート編)がオープンしました。 サイトの存在自体が私たちのホーム・ライヴという感覚で、みなさんと語り、また音楽を楽しむ場としていきたいと思います。 いわばBabaouoのプライベートスタジオへのご招待。 まだまだ構築中ではありますが、プライベートなリハーサル・ルームということで、仕上がるプロセスも含めて気軽に覗いて行ってください。
本来なら1月19日にライヴを予定していたBabaouoですが、諸処の事情で延期せざるを得なくなりました。 そのかわり、ここにどんどんオリジナルマテリアルをアップしていきます。 私たちの音楽を一緒に楽しんでいただければ、と思います。
2001年は公私ともにとてもショッキングなことばかりの一年でした。 2002年はその後始末に奔走しながら、新しい出発に向けて模索する一年でした。 そして、今始まった2003年。 この2年間に蓄積された全ての要素を、新しいみのりに変えていこうと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
(JOSH)
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