つぶやきダイアリー
だってこの一日はやっぱり一度しかないのですから。。
明日があるさとは言っても書けるときに書こう!
それでは、私の日常大暴露大会。

2006年02月18日(土) あたたかな結晶

雪の中に結晶をさがす
てのひらで結晶をさがす
足あとがてんてんと
みたこともない明かりを
うつしだして―

いつのまにかこんなに遠くまで
歩いてきた
赤い実をひろって手のひらに
ころがす
さがしてる結晶は、どこにあるの

明かりをさがして
たどりつくのは
雪の中にともる星の
ひとつだけ あかあかと
てらして
手の中に光り続けた
きみのような
私をともす灯り

ずっとさがしてた、もうひとりのわたし
見たこともなくきらめいた
あたたかな結晶



2006年02月17日(金) 卵殻の砂

何かになりたかったの、私
有名になりたい、
人から受け入れられたい、
実績をつくりたい、
世間からみとめられたい…

―そんなふうに?
“誰か”のようになろうとしていたの
ほんとうは、”私”にならなくちゃ
いけなかったのに―

わたし、私になりたい。
こんな音楽を、聴いていたいのです
ただ降ってくるやさしい雨のような。
時に激しくかなしく歌う風のような。

こんな音楽を、感じていたいのです
奥深くからこみあげてくる
慟哭のような。

わたしが、わたしでいること
本当に好きなことを、「好き」と言えること。
薄い卵のカラのようなものを
やぶっていくこと。
それがどんなに大切なことかを。
それがどんなに私を強くするかを。

その殻が、私といっしょに
サラサラと流れていく
うすい砂のように、光を放ちながら
流れていくなら―。

私はその様を遠い記憶とともに
眺めながら
この音楽に酔いしれて
月の傾くまで
ペンを走らせているでしょう
とめどなく、とめどなく
あふれる言葉に身をまかせながら。



2006年02月10日(金)

もいちど見つめたなら
わたしは大人になっている
もいちど抱きしめたなら
わたしの記憶は無くなっている

何千年も旅をして
つかれた羽根を休める馬の
白いわた毛は こずえにゆれる

やさしくおやすみなさい
この胸でおやすみなさい
たとえ太陽が明日消えたとしても
今日のぬくもりはきえない



2006年02月09日(木) ひかるほたる

世界を知って
私を知った
この天の下
たったひとりの私
だから美しい
この天の下で
たったひとりのあなた
だから美しい
あの流れ星みたいに
一瞬のはかない光を
ふわっとこの手につかんで
あなたに見せられたなら
大事に大事に幼いころ
つかまえた ほたる
光る宝物
あなたに見せてあげられたなら



2006年02月08日(水) 青いしぶき

 流れだす
 あふれくる水
 とうとうと
 岩をうるおし
 流れ出す心は
 こんな所にあった
 誰にも知られずに
 私の中を流れる
 わきだす水は
 ほとばしり
 あふれだす

 きみは手のひらに
 水をすくって
 かわいたのどを
 うるおすでしょうか
 野も山も通りぬけて
 きみのくちびるに
 とどくでしょうか



2006年02月07日(火) 陽ざしの雪


陽射しの間を
雪がまぶしく反射する
とおりすぎる景色の
窓に昔の私が映る

なぜか
涙がこみあげてくる
存在しているだけで
涙がこみあげてくる

なつかしくて
なつかしくて
昔から知っている気がするのは
どうしてかしら

あの海までの間
あなただけを
想っていた



2006年02月04日(土) 星を信じられること

星を信じられること


星が光ること、信じられる
太陽があたたかいこと、信じられる
地球が太陽の周りを回ってること、
風が樹にそよぐこと、
しんじられる…

なのにどうして、
自分を信じられないの?
ひとは、宇宙の一部。って人は言う、
わかってるつもりで
私は、宇宙の一部のはずなのに。

この瞳も、
この血潮の通った手のひらも
このこころも‥うちゅうの一部のはずなのに。

わたしという、星のかけらが
何かを言ってるかもしれない
体の声をきいてみて
心の声に耳をすませてみて
こころの言葉
「もっと、大事にしてほしい‥」
それは、星の言葉と同じなの?

わたしを信じてみようかな
わたしという宇宙の一部、
星のかけら

もしかしたら本当に
私さえも知らなかった、
宇宙が、ここにもあるかもしれない
生まれてから一度も気づかなかったこと

私という星にゆられて
空の下、大の字になって
ねっころがってみる

何か、聞こえてくるかもしれない…
星を、信じられるから


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岡さやか [HOMEPAGE]