風にふわりと 〜こころのすきま〜


1日のはじまり


眠い目をこすって 朝の光を待つ
つめたい空気にこころを奪われたら
今日1日 とてもこまるので
マフラをぎゅっと巻きなおす

朝の光と共に いつものバスがやってくる
プイーという音と共にバスはわたしを乗せて
1番の光でまぶしそうにまばたきする街を
ゆっくりガタガタと 横切ってゆく

急にあたたかな車内に入ると
なんだかしあわせなネコのような気分
見慣れた顔の半分が目を閉じるけれど
わたしはマフラにぎゅっと顔をうずめて
目をほそめて 聞こえないようにのどをならす 

バスがわたしを降ろすころには
光の角度は少しきつくなっていて
降りたわたしは 少し背筋がピンと伸びる

またマフラをぎゅっと巻きなおして
今日1日をはじめるわたしは
朝1番のこころをまっさらにして
駆けぬけるように ゆっくりあるく



2007年01月30日(火)



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Akira
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