風にふわりと 〜こころのすきま〜


陽で滲んで


どこからかほんのりくちなしの匂い
梅雨に入って水の声

雨が上がったその日の夕方
ゆっくりゆっくり空を見上げた

じんわり西の空が赤くなる
カラスの声が遠ざかる

大切なものは陽で滲んで
上手く見ることができないよ

ふんわり空気に身体をあずけたら
どんどんどんどん流されて
薄雲に溶けて涙した


2002年06月13日(木)



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Akira
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