にっき日和
おしながき前よむ次よむ


2004年05月15日(土) 薔薇園の主人


あまり人には教えたくない、

とっておきの薔薇園を知っています。

個人の方が趣味で作っている薔薇園で、

二年程前から、一般に無料公開しているのです。

宣伝をしていないので、知る人ぞ知る穴場ですが、

噂を聞いて、どこからともなく、

ぞくぞくと人々が集まってくるのです。

ええ、もちろんわたしもその一人・・・・


ジャガイモ畑が続く田舎道を車で走ると、

うっそうとした竹やぶが見えてきます。

そして竹やぶの中ほどに、

信じられないような夢の空間が開けているのです。

駐車場なんてものはなく、

もっぱら畑の脇の公道が、臨時の駐車場代わりです。


無料だからといって侮ってはなりません。

ほんとうにお金を払わなくてもいいのかしら??

申し訳のないような素晴らしさなのです。

園内は今が盛りの薔薇たちが、わたしたちを出迎えてくれます。

こんな薔薇のアーチが、一つでも我が家にあれば・・・

思わずほっと溜息が洩れるのです。


やがて、たくさんのお年寄りたちが、

車椅子に押されながらやってきました。

近所の老人ホームのお年寄りたちです。

こちらの薔薇園の主人が招待したようでした。

きれいね、きれいだね・・・・

そんなささやきが、あちらでもこちらでも聞かれます。


なんでもここの薔薇園の主は、園芸家でもなんでもなく、

まったくの素人の方なのだそうです。

薔薇作りが趣味だった亡くなった奥様を偲んで、

二年程前から一般公開を始めたそうです。

「ほら、あの人がそうだよ・・・・」

誰かがそっとささやいたその先を、思わず目で追いました。

麦藁帽子に長靴姿。

黙々と枝の剪定を続ける姿が目に飛び込みました。

ロマンチックな話から察するに、

さぞかしダンディなおじさまと思いきや、

拍子抜けのするような、田舎のおじさんだったのです。

聞いた話によると、本業は近くで小さな鉄工場を経営しているそう。

薔薇は、手間とお金がかかるお花です。

少しの油断で病気にかかってしまうと話に聞いています。

これだけの花たちをひとりでお世話しているなんて、

さぞかし大変なことだろうと想像します。

それに無料・・・・

純粋に花を、いえ奥様を愛していたんだなぁと、

ちょっと感動してしまいました。

ロマンチストにはとても見えない、

どうってことないおじさんなんですけどね〜(あ、失礼)


ふと、休憩所の壁に貼ってある写真に目が留まりました。

冬枯れの薔薇園の風景です。

それは、今、目の前に広がっている色とりどりの風景とは、

あまりにもかけ離れていました。

もちろん花など一つも咲いているわけがありません。

がらんと広い園内に、うっすらと雪が積もった接木が並んでいます。

きっとこのおじさんは、

寒寒とした真冬の園内で、

たったひとり黙々と花たちのお世話を続けているのでしょう。

亡くなった奥様に語りかけながら。


カラカラカラ・・・・・

車椅子のお年寄りたちが帰ってゆきます。

さて、わたしたちも、そろそろ帰り支度を始めましょう。

「どうもありがとうございました」

おじさんに声をかけると、目で会釈を返してきました。

でもわたしは、見てしまったのです。

おじさんの表情は、自信にあふれて誇らしげでした。

人々の目を楽しませること。

それがこのおじさんの生き甲斐なのでしょう。

お金にならないことには興味がない・・・

世の中には、そんな人たちもたくさんいるんですけどね。


「来年、また来ることができたらいいねぇ」

「そうだね、来れたらいいね」

花たちの余韻は、いつまでも続きました。



2004年05月14日(金) どうしてなのかな

どうしてなのかな・・・・

なんでこうなっちゃうんでしょうね。


誰でもそうだと思いますけど、

自分が気に入った人には、好かれたいと思いますよね。

相手が喜ぶ顔を見たいから、

少しでも長く傍にいて、楽しい時間を作りたいから、

わたしなりに努力していたつもりだったんですけど。

さりげなく好意を伝えるのって、とってもむずかしい。

まして、相手から好感をもたれるのって、もっともっとむずかしい。


なんでこうなっちゃうのかな・・・・


足元に転がっていた、”見えざる障害物”につまづいてしまいました。

嫌われるって、あっという間なんですね。

ま、しかたないんですけど・・・・

誰が悪いのでもない、

自業自得、自分の不注意が原因なんですから。


けどね、今回が初めてじゃないんです。

似たようなことって、過去にも何度かあったような気がする・・・・


こんなわたしって、

きっと相当お馬鹿なんでしょうね。


( ̄_ ̄|||)どよ〜ん




2004年05月06日(木) まつりのあとさき


GWが終わってしまいました。

うちの会社は今日までお休みだったのですが、

私は半日、休日出勤してしまいました。

ああ、けど考えてもみてください。

連休明けで、そのうえ休日出勤なんて、

労働意欲が湧くはずがないのです。

案の定今日のわたしは、

出ないよりはマシ程度の、お粗末な仕事ぶりでありました。。。



午後からは、お買い物に出かけましたが、

心なしか、町中がだるい空気に包まれているかのようです。

巷では、今日が連休明けの企業も多いと思います。

しかも昨日まで浜松祭りで、

散々飲み食い騒ぎ盛り上がっていた輩も多いはず・・・・

本日の浜松市内は、すっかり沈滞しています。

ええ、毎年のことですけど(笑)



今日の会社での話題は、連休の過ごし方が中心でした。

海外に行った人もいますし、

おうちでのんびり過ごした人(←私)もいます。

けれど今年は地元で、浜名湖花博が開かれているせいで、

話題は、もっぱら花博情報に集中していたようでした。
http://www.flora2004.or.jp/tems/pc/top/A0010.jsp



わたしも前売り券は買ってあるものの、まだ行ってないのです。

今月、遠方のお友達が遊びに来るので、

いっしょに見学する予定です。

実はわたし、この花博にあまり期待はしてなかったんです。

きっとショボイだろうと思って(笑)わざわざ遠くのお友達を誘うのも、

いまいち躊躇していたんです。(; ̄ー ̄A アセアセ

東京に住む親類の話によると、

地元で力を入れている割には、

首都圏では、あまり宣伝していないとのことでした。

・・・・・・が、意外や意外。

すでに行った人たちの間では、評判は上々のよう。

百聞は一見にしかず!

この目でしっかと確かめてから、

花博情報をお知らせしたいと思いまーす♪

ヽ( ̄▼ ̄*)ノ


先に楽しみが残っていると思うと、

かったるい連休明けも、

少しは楽に乗り切れそうです。(たぶん・・・・)




ぴょん

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