Spilt Pieces
2006年02月18日(土)  毎日
思うことはたくさんあるのに、言葉にしようとすると浮かばない。
以前は信号待ちの間でも、インスピレーション感じたことをメモしたりしていたけれど、最近は流れるままに過ごしてしまう。


2月は嫌い。
別に、人のせいにしたいわけじゃない。
だけど何だか、胸が痛くなる。
母に、礼服を買いに行くのに付き合ってもらうことにした。
「ただの買い物」にしておきたくなる。
不安。
私は、何も変わらない自分の日常に後ろめたさを感じているから。
ごめん。
一緒に泣けない。
前を向いていく以外に、立ち直る方法が分からなかった。
今さらながら、言い訳。


死ぬことは、簡単だと知った。
本気になれば、誰だって死ねてしまう。
若くても、体が健康でも、愛してくれる人がいても。


電車に乗る。
いつもと同じ常磐線。
同じ地域に暮らしている人たちが乗っている。
もしかしたら、以前も同じ人と同じ車両に乗ったことがあるのかもしれない。
全く見ず知らずの人と、何度も会っているのかもしれない。
だけど、気づかない。
知っている人に会うことはあまり多くない。


同じ時代に生まれ、
同じ国に生まれ、
同じ地域に住み、
同じ時間に同じ場所にいて、
それでも、
「出会っていない」ことがほとんど。
言葉を交わす人は、奇跡的な巡り合わせ。
しかも親しくなるなんて、どれほどの確率?
電車に乗って、辺りを見回し、
知らない人の数を知れば知るほど、
出会えたことのすごさを思うのに。
大切に思って、一緒に笑い合えて、
同じ時間を共有していても、
死んでしまえばそれでおしまい。
残酷すぎるほどの、シンプルな事実。
私は、もがいていたい。


余計なプライドなんかいらない、と思った。
笑いながら日々を過ごせることが一番大切だ、と思った。
特別な富も名誉もいらない。
ただ、大切だと思える人に出会い、
その人たちとの時間を守っていけたらそれが最高だ、と思う。
出会える、ってすごいことだ。
生きている、ってすごいことだ。


一度出会えたら、
一度大切だと思えたら、
そんなにしょっちゅう会えなくたって構わない、
そんなにしょっちゅう連絡取らなくたって構わない、
ずっと、大切だと思う。
忘れるわけじゃない。
言い訳でもない。
それくらい、毎日って、すごいことだと思う。
私がここにいて、何か考えていて、
あなたがそこにいて、何か別のことを思っていて、
ただ、そんなことが。


エゴかもしれないけれど、
死なないでほしい。
会う人会う人に対して思ってしまう。
大切な友人を失って、
今月3周忌。
早いものだと思う。
私は、特別泣いていない。
毎日、普通に暮らしている。
そんな事実を残酷だと思わないでくれ。
どうか。


愛した人を、忘れない。
忘れられない。
いくつの奇跡が重なれば
もう一度あなたに会えるのか。


もう会えない。
忘れる必要などない。
でも、しょっちゅう、忘れている気がする。
忘れたいのかもしれない。
認めたくないけど、
忘れたいんだと思う。
あなたではなくて、
痛みを。


死なないでくれ。
過去になってしまったら、少しずつ、何かが変わってしまう。
それは、同じ「会えない」でも、生きているのといないのとの違い。
卒業以来一度も会っていない人は、彼と会っていないのと同じだけの期間会っていないのと同じこと。
でも、違う、
違う。
違うんだ、絶対。


電車に乗っていても号泣する、と、以前彼女は言っていた。
そのときは、ただ苦しいと思った。
でも、実際は、「乗っていても」じゃない、「乗っていたから」じゃないか、と思う。
広い世界、狭い日本、だけどこんなにもたくさんの人。
人。
人。
人がいるのに、彼だけがいない。
他の人もいないかもしれないけれど、元々出会っていないから彼女は気づかない。
出会った人がいない。
昨日まで隣にいたはずの人がいない。


出会う、ということの意味の重さを知ってほしかった。
彼一人の苦しみだと、諦めないでほしかった。
だけど私も、ずっと知らなかった。
だから本当は、何も要求などできるはずもない。
だから本当は、まさか彼を責めることなどできるはずもない。


嫌いだ。
人との出会いを大切にしない人。
自分のことばかり考える人。
気分だけで相手を傷つける人。
相手を意図的に傷つける人。
私も、器用な方ではないけれど。
せめて、努力くらい。
気が回らなくても、自分にできる最大限の気の遣い方くらいは心がけていたい、と思うのに。
何も気にしない人は、本当に嫌。
そう思うのに、そんな相手とでも笑い合いたいとジタバタする最近の自分のスタンスは、それそのものがもしかしたらトラウマなんじゃないかとさえ思う。
嫌いと言いながら、結局憎めない。


2月は嫌い。
だけど、2年前の今日、
確かに彼は生きていた。
2006年02月01日(水)  郵便局
友人に出した手紙が重量オーバー、10円足りないと返ってきた。
家の切手入れを探してみたけれど、生憎と近いところで7円、9円、50円。
たかが40円、されど40円。
おまけして出すのも何となく嫌な気分だったので、会社帰りに郵便局へ。


うちの近所には、24時間開いているところがある。
小さな窓口一つで、金融関係は取り扱っていないから、ちょっとした用事限定。
でも、時間帯によってはひどく混んでいる。
うねうねと、列になっているのか分からないくらいに曲がった列。
少し前に、台車に山積みの封筒を持参している女性発見。
ああ時間かかるなぁと思っていたら、「別納の用紙下さい」の一言で終了。
カウンター?で、スタンプを押すのだろう。
50円切手を買うのに5000円札を出した人よりよほど早かった(さりげに観察)。


色んな人がいる。
私みたいに、明らかに会社帰りの人(制服着ていたり、会社の封筒を持っていたり)。
子どもを連れて書留を受け取りに来ている人(大きな声で「ありがとうございます」と言っている姿が微笑ましかった)。
何だかよく分からない人(やたらと密着して隣に立って、挙げ句フラフラ動きまくっているので正直気持ち悪かった)。
キャッシュコーナーも開いているので、チラホラと人が訪れては、応対する電子的な女性の声が局内に響く。
行ったのは19時前後。
人もたくさんいるし、何人かで来ている人もいるのに、どうしてかあの空間はいつ行ってもとても静かだ。
まるで、喋ることが禁じられているかのよう。
そして、とても急いでいる様子の人も含め、誰もがじっと順番を待っている。
切れ目なく続く列の一人一人に対し、局員さんの応対もなかなか丁寧。
何とも言えない不思議な空間。


キャッシュコーナーの前には、「列の先頭の方はここで順番をお待ち下さい」という看板がある。
窓口と違ってそこは大抵すいているので、あまり人が立っているのを見たことがない。
しかし、マットの一部分だけが磨り減って色が変わっている。
しかも横一列に。
左に立つか、右に立つか、真ん中に立つか。
それは人それぞれかもしれなくても、立つ位置はそんなに変わらないのだろう、と思った。
出番が少ないであろうマット。
一番前ではないけれど、ちょっと前寄り。
人間の心理って、おもしろい。
見えないところで、どこか繋がっているというか。
誰が決めたわけでもないのに。


営業の仕事は、大変だけど楽しかった。
事務はつまらない。
私をよく知る友人たちが口を揃えて言うように、自分には合わないと思う。
でも、何となく、あったかい事務ならいいな。
あったかい事務になりたい。


小さい頃、大好きな空と関わる仕事をしたかった。
別にスチュワートに憧れていたわけでもなかった。
その次は、舞台に立ちたかった。
自分じゃない誰かになりたい、って思った。
先生にもなりたかった。
中学校で、国語を教えている自分を何度も想像した。
…俳優と教師の間には、郵便局の事務員になりたかった。
中学校のときの職場体験で行った郵便局、事務をやっている人たちの温かさが好きだったから。


日々に、楽しみを自分で見つけられる人間になりたい。
仕事は仕事と割り切るつもりでも、やっぱり、笑っているのは好きだ。
誰かと笑い合うのも好きだ。
今、隣の席にいる人が、滅多に笑わない、愛想のない人だというのが悩み。
何を話し掛けても反応がないなんて、悲しい人だ、と思ってしまう。
あくまでも自分基準だけど。


昨日に続いてまた話が逸れた。


先生の次は、地域情報紙のライターになりたかった(ちょっとの期間は叶った)。
それから、道に迷った。
心を、学びたくなった。
何となく、安穏とした未来を望むようになった。
だけどそれが何なのか分からなくなった。


人は突然死ぬと知った。
ますます分からなくなった。
泣き続けられない自分を薄情だと嘆いた。
人を愛せる自分を知って嬉しくて泣いた。
失って、気が狂うんじゃないかと思うくらい毎日泣いた。
でも、やっぱり泣き止んだ。
いつの間にか、強くなってしまった気がした。
だから、強がるのはやめることにした。
笑い続けている方が、勇気がいるんだと知ったから。
穏やかに、人と一緒に温かい空間を作る方が、難しいと知ったから。


今の私の夢は。
日々の暮らしの中にたくさんの幸せや発見を見つけて。
それを大切な人たちとゆっくりのんびりと共有して。
余計なプライドは消してしまいたい。
相手が責めるなら、それを静かに受け止めたい。
砂が、風を受けても抵抗せずにサラサラ流れて、だけど砂は砂のままであるように。
結婚したいな。
そう思える相手に出会いたい。
そして小さな喜び共有して、一緒にほわほわ笑っていたいよ。


郵便局の話から、大分ずれてしまったけど。
まあ、アナログはよいね。
手紙を書くのは好きです。
…って、ネット日記で書いている辺り矛盾なのかな。
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