(SleepWalking)




 
降らない雨を待ち続けている
開いた口が渇ききっている
伸ばした腕は焼く尽くしたまま
足の付け根に違和感残る
いったい誰が私のししを
黒い水へと漬けたのか
からから渇いた白い空から
はらはらおちる白い皮膚

2006年02月24日(金)


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ゆらり
 
子供のとき
泣きながら大口開けていた
ありがことこと音をたて
白い歯の上を歩き回る
気味が悪くて口を閉じた
虫歯はこうしてできるのだと
そのとき初めて知ったのだ
黒が悪とはいわないけれど
暗いところはまだ怖い

2006年02月22日(水)


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月夜
 
眠ろうと部屋に入ったら窓の外
大きな満月が迫っていた
まるで宇宙船である
窓硝子が揺れる
きっと
開けたら体が吹き飛ぶに違いない
けれど
雨戸を閉めなくちゃ



思いながらも何故か
猫と抱き合って眠る
まだ満月は窓の外
じっと此方を見詰めているのに
目が覚めたら空の上
いっしょに浮かんでいられたのなら

2006年02月10日(金)


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