(SleepWalking)



背中
 
だれよりもあなたの後姿がすきだったのに

いまじゃまったく手のとどかないところ

ひきよせる腕もない

うつむいて左足の

しっぱいしたペディキュアを眺めるだけ

2005年06月20日(月)


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あっけない
 
誰かを求める、ということを

しなくなるのが

こんなに簡単だとは、思わなかった

2005年06月12日(日)


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残り香
 
起き上がってみたら隣に誰も居ない

あるのは寂しさじゃなくて

薄っぺらい笑い

あなたは

わたしのものではないということ

いつもだったら残っているものも

今日はここに存在しない

纏わせていた香りも全部

わたしが洗い流したから

2005年06月03日(金)


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