halt@吉祥寺WARP
2010年02月25日(木)

仕事を終わらせてWARPへ入るとSLEEPING LUCYというバンドがライブ中。

新潟のバンドらしい。BaVo、Gtさんは女性であった。
サウンド的にはピコピコサウンドを取り入れつつ、歌モノっぽい印象。て、2曲くらいしか聞いてないので実際のところは分からず。

halt
Gtが変わってからは初見。
新Gtのギター、ヘッドをみてテレキャスかと思いきやレゲエマスター。むしろそれだけで好印象。
以前のGtさんは“面”的な空間を埋めるようなギタースタイルだったのに対し、新しいGtさんは直線的なまっすぐな音を出す印象。

なんかいいぞ。
世界観とか、全体の完成度とかはやっぱり落ちているけれど、その分カオスさが増して期待感、というか伸びシロ的なところが大きく感じる。
ぐいぐいと前へ突き進むようなアクセルの強さは以前より確実に増していて、壊れそうな危うさもまた増している。

GtVoさんの両サイドに、よりプレイヤー的感覚をもったBaとGtが並ぶ感じは個人的により好みなのである。
そしてやっぱりDrが良いのだ。

ちょっとGtVoさんの音が弱かったのが残念。
あと楽器を投げ捨てるのは嫌い。

そんな日。
rain drops pianissimo@下北沢CLUB251
2010年02月21日(日)
centilental、ROSARYHILLというバンドの2マン。
rdpはOA。



開演10分前程度、251に入ると結構人がいる。というか、前方に3列くらいで人が詰まっている、このクラスのハコのイベントでは珍しい光景。おそらく他のバンドにミーハー心をくすぐるバンドがいるのだろうな、と思いつつ、後になってその通りだった事を知るわけだが。

それはそれとて彼ら。開演時間に違わず出てくる。
興味本位のみで見ている前方の客の前で演奏する機会ってのはなかなか面白いだろうなと思いつつ、始まりはBookから。

まあ、元来彼らの楽曲はメロディがしっかりしているので、こういうカジュアル感の強い客層には親和性が強いのでは無いかと思う。
特にこの日は外音でボーカルがかなり立っていて、いつも以上に歌が聞こえる。
中音が弱すぎるのか、客層を考えて(PA判断で)外音の質をいつもと変えているのかは分からないけれど、個人的にはもうちょい全体が鳴っている方が好きだなあ、と。

ベースは結局SBVに戻ったらしい。もっと全体の中で突出するような音作りで良いと思う。
ギターはBookに関してはイントロのサウンドは少し透明感が強すぎるな、という印象が以前からある。もうちょい歪むと好みなんだけれど。
Voのギターは最近の傾向通り少し音が弱い。もっとミドルを押した方がトータルで音圧が出て良いのでは。特にBookはギターが単音で攻めてる分、VoGtが音圧感を担わないと迫力が出ない。レベルをあげてもいいし、ミッドローを強めにだしてコードを刻むのでもいいし、いずれにせよ現状の出音には多少物足りなさが残る。

マイワールドはかなりポップ。本人にも言ったけれどラルク(tetsu節)とラクリマを足したようなメロディー感。こういう曲に手をだすのはまだ早いんじゃ無いかなと思ったりするけど、この日の客層ではアリかなとも思う。

helloの場合ベースのローが弱いせいかコード感がちょっと弱い気がした。
この曲やるためだけにでも、ローをブーストするようなセッティングの機材を用意(例えばイコライザーでロー上げハイ下げしつつ全体を持ち上げたり)するのも手なんじゃないかと。

フォックス。この曲が今のrdpにとっては一番のキモであることは間違いないと思われる。新しい音源を作るのも良いのだけど、これを完璧な形でライブで披露することをまず追求することが求められている気がしてならない。
この曲に関してはコーラスはギターがとって、ベースは演奏に専念する形が良いのでは無いだろうか。まあ、ギター本人も似たようなことを感じていたみたいだけど。

ラストが夕焼け。
やっぱりVoのギターが弱いなあ。あそこが弱いとコード感がかなり薄れるからVoが浮く。音の分離が強くなりすぎて個々の音として鳴ってしまう、というか。
もっと“塊”感、俗に言う一体感とかが欲しい。音の奔流。


まあ、全体的には良い感じ、ではあるのだけど、何か物足りない。
例えば、全く何も知らない状態で今の彼らを見たとしたら「ああ、“おしい”ね。あと1〜2年ぐらい後に見たら楽しいかもね」で終わるかな、と。


あと、彼らの話しを聞いていて思うのが、妙に外からの見え方を意識してるな、というところ。
そういうところを意識するのは別に構わないのだけど、まず追求すべきは出音の方じゃね?という。
Voを立たせる、とかまあ戦略的な事を練るのも良いし“存在感を出すことを意識する”のも良いんだけど、歌や演奏にもっと入り込んで、もっと自分をさらけ出せば自然と迫力や存在感ってのは出てくると思うのよね。
かっこつけてる、ってのはちゃんと伝わってしまう。それ自体を否定するわけじゃないけど、俺の趣味では無いなあ。


で、centilental。なんかストリートとかでやってるイケメン・良い歌バンドらしいのだが、まあ面白く無いよね。
俺とは共鳴する部分が全く異なるスタイル。
まあでも、ストリートでやってる分、一般の人の耳には届きやすいわけで、さらにこの気軽なポップネス。そしてそこそこのルックスと、やり方としては小賢い。
このクラスのハコは集客という事実が全てにおいて正義なわけで、小さい世界観でやってく分には一番良い形だろうな。

ラストがROSARYHILL。
サウンドデザインもわかりやすく、しっかりと作られていて王道感がある。まあ、悪くないな、と。
何よりも声が良いのが一番のストロングポイント。
けど、MCの雰囲気がちょいと苦手な感じで、ちょいと萎えたところはある。


そんな感じ。
帰り、ラーメンを食べて帰宅。
rain drops pianissimo@下北沢CLUB251
2010年02月10日(水)

rdpの初企画「群青を焦がす空の紅」というイベント。

行くとカミヒカルスというバンド。
まあ、上手いしちゃんとやっているなー、という印象は受けるのだけど、いかんせんsyrup16gが好きなんだろうな、というところから抜け出せていないのが気に掛かる。
なんだろうなあ、それだったらsyrup16g聞けばいいんだよ。明らかにシロップの方が世界観も完成度も全てにおいて上なんだから。
プラスアルファ、というか有り体に言えばオリジナリティというか。差別化、というのが見えてこない。

自分は自分なんだ、というキャラクター性を押し出すにせよ、MCでは「良いこと」を言っているだけにしか聞こえなかったし、個性的であるとは言い難く。
まあ、純粋に良いヤツなのかもしれないけれど、短いライブの時間でそれを感じるのは難しいわけで。

「良いMC」「良い演奏」「良い歌詞」

だけならもっと他のモノを聞くな、俺なら。
といった感じで。

まあ、趣味嗜好と指向の問題。


rdp。
まあまあ、トラブル続き&サウンドデザインが弱いなあ、というところは否めず。
てか普段はもっと出来てるよ、と。まあ、それが初企画の難しさだったのかもしれないんだけれど。

というか、極論を言えばミスとかトラブルは別にいいと思うんだよね。
問題はもっと別にあって、表現していない・出し惜しんでいる・出しきれていないというのがアリアリと見えるところ。
これだけ人を呼んで、好きなバンドを呼んで、チラシ作ってポスター作ってCDまで作って。
それなのに、一番大事な演奏で出しきっていない、出しきれていないのは何故なのか。

内燃機関から吹き出すような感情の発露が見られない。
もっと出来るよ、彼らは。

GtVoの子は一番気持ち入っていたように見えた。おっきなミスもあったかもしれないけど、今回のライブは彼の気持ちに救われたな、と。

もっと、鬼気迫って欲しい。


そんな感じで。

で、朝まで打ちあがり。眠い。
about tess@新宿motion
2010年02月05日(金)

about tessとオワリカラの2マン。OAに太平洋不知火楽団。しかし、仕事を終えて行ったらちょうどOA終わったところだったと言う。

オワリカラはファンキーだったりロックだったりな純粋にバンド、という感じのバンドで中々カッコよく。けど趣味か?と問われたらそうでもない、という微妙なトコロ。

そしてabout tess。
去年のswan song council以来だけど、もうちょい長いセットリストということもあって中々に濃い時間であった。

takuto氏のリフから始まったライブはしばらくめくるめく轟音の世界。それはそれは美しくて、轟音で、瞬間音を忘れる。
あたかも、サイレント映画に音を感じるかのように、白黒写真に色を感じるかのように、轟音の嵐に静寂を感じた。
長いようで一瞬、しかし永遠かのような時間が過ぎて、最初と同じリフで世界が完結。

そこからViolence Freakが始まると、一気に総天然色、音のある世界に引き戻されて行く。
リフの嵐、リズム、轟音が溢れる1曲が終わって、ライブも終わった。

相変わらず、凄まじいバンドでした。