遥かなる想い
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2011年08月29日(月) 詩作 『起承転結』


毎年やってくる

命日

九月二十九日



去年

数十年ぶりに足を運んで

君との再会



君の墓前でした約束

「来年からは毎年来るよ」



今年は

君との約束

破ることにした



あれから

月日は三十五年が過ぎ去った



去年は

染み付いたトラウマが

ようやくとれた気がする



今年は

どこか

そのトラウマから脱皮して

新たな目覚めを感じる



だからこそ

今年は遠距離を

貫こうと想う



今はまだ

トラウマから

脱皮してホヤホヤ

迷いが遺っている



どれほど残された時が

あるかは

わかんないけど



もっと

切磋琢磨して

もっと

大器晩成して



いつかは尽きる命

振り向くすべさえ忘れて

走っていくことにする



今年は

新たに

走り出した

『起』



でも

次の

『承』

『転』

報告に行くからね



そして

僕の

『結』

には

出迎えにおいでね



2011年08月15日(月) 詩作 『魂の波動』

平穏
平和
穏やかな代名詞
天は人々にこの代名詞を
命題にしている



不穏
不和
穏やかでない代名詞
天は人々にこの代名詞を
提起している



感情の気性
心の尊さ
同じ空間で同居している



願いは
人の殻が千差万別違えど
みな共通している



人の歩みの歴史が
数多くの失敗を
物語っている



できる限り
同じ轍を踏むことは避けたい



天の宿題は難しかろうと



身近なところの
自身の気性
穏やかを励みたい



身近な周りに
安らかな心を
分け与えたい



自身の葛藤に苛まれようと



人の魂を
フル稼働させ
その波動が
穏やかな
メロディーを奏でるために




2011年08月12日(金) 詩作 『ストレート』



私の気持ち伝わってるかな

私って
幼い頃から
衣を着せない性格

周りから
担がれて
象徴を演じてきた

でも生身
疲れる時もある

ただ
周りをお構いなしに
毅然として
バランスをとってきた

浅く広くが染み付いて
傍からは
破天荒な
人気ものに写ってる

宝くじほどではないけど
時々
晴れ間がでることがある

私の心意を
汲み取ってくれる
人が
現れてくれる

あなたも
きっと
そうだよね?

感じとれるもん

でも
今までとは
少し
パターンが違う

戸惑ってるもん

あなたは
私のステージに
入り込まない

あなたは
木陰からも
覗かない

あなたの
ワールドから
視線を感じる

黙祷してるかのように

私は
人気者外して
あなたの世界に

居ても経っても
居られないから
押し掛ける

シャイだから
ストレートは
投げかけないけどね

あなたは
茶化して
オープンに
返してくれる

あなたも
シャイなんだね

密かに
返してくれないもん

これほどまで
似てるようなひと
初めてなんだよ

もしはないけど

同性なら
無垢な
大親友に
なれたのにね

ストレートになれたのにね




2011年08月10日(水) 詩作 『こだま』

いつもの
モーニングで

社交のあなたと

当たり触りない挨拶
「おはよう!」

当然といえば
当然なんだけど

私には
恋人との縁が
先着している

あなたは
愛しの彼女の
未練が大洪水

始業までの
ほんの憩いの時

さり気ない間柄

星の数ほどある
人の縁

なのに

穏やかな波に乗って
この先を
恋人と
航海するはずだよね

どうして

あなたへの想いが
培っていく

遠い昔の
夢見ていた

もうひとりの私が
満ち潮っていく



心の叫びは
なにを
こだまするの…




江彰 透 |MAIL

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