ヒビノコト
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2003年05月27日(火)

親戚巡りしてさんざん遊びまわった母が、
叔母と一緒に戻ってきた。

叔母に引っ越し祝いにシャクナゲの花とパキラという
観葉植物をもらう。

ベランダ、緑だらけになってきた。

先日友人にもらった大きな百合の花も
すごくいい匂いで小さな部屋を満たしてくれる。

叔母が帰ったあと、さすがに疲れたのか
母は、お昼寝。

百合の花を母の寝ている横に置くと
「いい匂いやなぁ〜」といいながら
幸せそうにうたた寝している。

花の匂いと母の寝顔。

ずいぶんと私は幸せな気持になる。


2003年05月26日(月) 鳥かご。

母親が上京。

部屋の片付けを手伝ってもらっていたら、

部屋のインテリア?としてあった鳥かごを

ベランダの横の木に吊ろうなんて言い出して。

それで住人もいない鳥かごに餌とか用意して、

二人でキャッキャッ言いながら、木に吊るそうとしたのですが。。

母が長い棒で吊るそうとしても上手くいかない、

私が少し登って吊るそうとしても、あまり上手くいかない。

結局、無理したら木から落ちるということで、

ベランダから見ても、不格好なところに鳥かごがブラブラ。

トホッ。

そんなことしてたら友人が遊びに来て、

ひょひょいと一番美しい配置に鳥かごを吊るしてくれました。

えらいっ。

そういえば昔から高い所に登るのが好きだと言っていた。。

それにしても、わざわざ鳥かごに入る、お間抜け鳥なんているだろうか?

逆に入られたら、出してあげるのがややこしい。

鳥をゲットするための鳥かごではなく、

鳥をただイメージするための鳥かご。

母との楽しい共同作業を思い出す鳥かご。

高いトコロが好きな友人に感謝する鳥かご。


2003年05月22日(木) 幸せもん。

ほんとに好きだなぁなんて思う。

週に3、4回くらい思う。

‘梅丘は、穏やかでほのぼのした人が多いよ’と

梅丘に住む、穏やかでほのぼのしてる友人が言ってた。

‘そうそう、だから私も8年も梅丘に住んじゃってる’と

また別のおっとりした友人が言ってた。

梅丘に越して2ヶ月になりますが、

どんどんとこの町が好きになってきています。

ここに住んでる人たちは、ずいぶんと親切で優しい。

そんなに御親切にしてくれなくても..

ちょっと笑える出来事もたくさん。

いい人だらけ。

そしてココはちょっと田舎っぽい。

いつも何かに追われてる急ぎ足の東京じゃないみたい。

ゆっくり、おっとり。

昨夜は、また羽根木公園のベッドみたいな木のベンチで、

友人とワインを飲みました。

緑に囲まれた寝っころがれるくらいの大きいベンチ。

そこから見る、電灯に照らされた緑たちは、

なぜか白くきらきらと光って、桜が満開に咲きほこったよう。

ふと思いましたが、今住んでいる町を愛しているという

人はずいぶんと幸せ者だなぁ。

私はまだ新参者で、この土地を愛してる!

なんてとてもとても力強い発言はできませんが。

それでも、ずいぶんと好き。

きっとココに住んでる人たちもそう思っておられるのでは。

私もいつか、住んでる町を愛おしく思える幸せもんになりたい。


2003年05月12日(月) 水の音

細かいことに繊細な目を向けて生きることだ。

季節の花、石に落ちる水の音、くれなずむころの気配などに。

そうすることで自分が大きくなれるからではない。

自分を超越する者と調和して生きるようになれるからだ。

---岡倉覚三「茶の本The Book of Tea」


この世界には、まだ見ぬ美しいものがたくさんある。

出来ることなら、その美しいものたちを

注意深く見つめていきたい。

鈍感にならないように。

見過ごさないように。

見てるけど、本当は見てないことがないように。

最後まで。



先日、友人が若くして空に逝ってしまいました。

これから、はにかんだような彼の笑顔、

何度も何度も思い出すだろうなぁと思います。


彼から、たくさんの先人から、美しい自然から、

送られてくるメーッセージを

感じとって生きていきたいと思うのです。

ほんとうに、そんなふうに生きられたらと思うのです。

自分を超越する者と調和して。












2003年05月05日(月) 熊とデート。

たとえアパートの隣の部屋に、熊が住んでいて、
「明日デートしませんか?」と誘われても、
たとえ仕事から戻ってきて、蛇が母のようにふるまっていたとしても。

川上弘美の作品に出てくる主人公たちは動じない。
普通に熊とデートしたり、蛇が作ってくれた晩ごはんを食べたりする。
きっと明日地球が終わるとしても、
近所の居酒屋のカウンターで、マグロ納豆とかあてにして、
冷や酒とか飲んでいそうな気がする。
淡々と。
この場合居酒屋の店主も、普段と変わらず仕事している気がする。
主人公の行きつけの店だもの、似たもん同士なのである。

川上作品を読んでいると、
いろんなコトであたふたしてしまう私も、
ずいぶんと図太くどっしりとした心持ちになる。
救われる。

連休デアル。
仕事デアル。

仕事の合間に、川上弘美さんの『龍宮』を読んでいます。

連休なのに。。こんなよいお天気なのに。。
でありますが、本のおかげで、遠いどこかに行けた気分。
いつもと違う視線で日々を眺めている気分。

まぁ〜ちょっと、強がりで言ってますが。





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