日々のあわ
あかり 



 おかえり。ただいま。

10日ぶりの我が家です。
長男R、私にしがみついて離れませんでした。
次男K、聞こえる方の耳に口をつけて「おかえり」と言ってくれました。

難聴と耳鳴りの検査&治療で思わず即入院になってしまって焦った先週の金曜日。
点滴を受けに行っただけなので、所持品は小さなショルダーバックにハンカチと「負け犬本」(友人Tに激しく読んでみろと手渡された、お騒がせ本:笑)だけ。
即入院!とベットに案内され、着替えも何も無いままぽつんと座って呆然としてた金曜日。

それから10日間。

何の好転もなく。

更に耳鳴りはひどく。
右耳の聴力もとうとうほとんどなくなり。
毎朝起きて何も変わっていないことがわかるとがっかりし。
泣いてみたり。
甘えてみたり。
案外平気じゃん。と思ってみたり。
同じ病室のおばちゃんに、「上をみるな。きりがないぞ」と叱咤され。
友人に抱きしめられ。
子供から手紙をもらい。
耳以外は元気なので、食べてばかりで2キロも太り。
安定剤のせいで寝てばかり。
病院のお風呂で朝風呂。
小児病棟の子供とハイチュウのブドウ味とヨーグルト味を交換。
談話室の漫画(オルフェウスの窓)読破。
看護婦さんに「ほら、お嬢さんッ」と呼ばれよろこんだり。

MRIは五月蝿くて辛いよ、と聴いていたが、あのリズムはトランスするね。
ドンドコどんどん・・・・気が遠くなる感じ。
頭の中に腫瘍があるわけではないとわかり、小躍り。
大丈夫。大丈夫。難聴や耳鳴りじゃ死なないさ。

明日からは実生活でのリハビリ開始。

「ねぇねぇ、椿ちゃ〜ん」

そうそう、これからは肩をトントンしてね。

ただいま。






2004年04月25日(日)



 もう駄目かもしれない・・・。

・・・・なーんてね。

・・・また耳鳴りがひどくて、今日は久々に検査と点滴を受けました。
出産のときにやられた右耳、聴力はほとんどないんですが耳鳴りがありました。
例えるなら 蝉一匹in my 耳。
7年近くなると、もう運命共同体のような心持でこの蝉のジージーという音と付き合っていました。
自分の精神力の健康さに救われました。

それがですね、土曜日あたりから方耳だけ水中に入ったような閉塞感。
そして耳鳴りの激しさ。
例えるなら 掃除機でお掃除my 耳の中。


五月蝿い。五月蝿い。五月蝿い。五月蝿い。

しかも、人の声が聞き取りにくく仕事にも集中できない。
左もやられたら聴力を失うのか?という恐怖感。
辛いよぅ。。。。

ほんとはあまりよくないんだけど、
少し気分がまぎれるからいつもヘッドフォンしてました。
かなり小さな音で聴いているんだけどね。
で、今は低音部がほとんど聞こえないくせに、高音が過敏に聞き取れてしまう状態なので、ヘッドフォンの片側からはギターのリフとシンバルくらいしか聞き取れないの。
ベースもボーカルも居ないのーッ。

右耳だけ聴いてみる。チャカチャカチャカ・・・♪
あれ?ハイドーッ!ハイドどこーッ???って感じ(ラルク聴いてました:笑)
あぁ。笑い事じゃないんだけど、音楽聴けなくなるのはかなり辛い。

踊っていても自分の靴音が一部分だけ聞けない。
これはかなり絶望的でした。泣けた。ちょっとパニックになっちゃった。
健康な精神力もどっかに行ってしまったなぁ。

家族や親しい友人達はいいんだ。コミュニケーションちゃんと取れるから。
触ったり近寄ったり傾けたりいたわられたり。
あれやこれやでコミュニケーションとれるから。

でもね、音楽はちがうから。向こうから歩み寄ってきてくれないから。
辛いなー。

今日の検査は前のように吐いてしまったりしなかったから少し楽だった。
けど、ステロイドの点滴は痛かったよぅ。
来週もまた行ってきます。
多くは望みません。また蝉一匹くらいに戻ればいいのです。










2004年04月12日(月)



 始まりの時を飾る花。

さぁ、いってらっしゃい。

今日から君は小学生。

大きなランドセルを背負う孫の姿を見に
寄ってくれた母の手に、
庭に咲いていたというチューリップが。

「瑞々しくてぴったりでしょう?」と。




そして
「これはあなたに。」
と、もう片方の手で差し出されたのは椿。




始まりの時を飾る花たち。

2004年04月06日(火)
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