自分を守るために作った包囲網が 自分自身を束縛している
ボクの気持ちは ボク以外の誰が表出できるというのか
ひととひとが どこでどう繋がるかなんて 繋がっているかなんて
ことばが こぼれおちていく
ことばが するりとにげていく
わかった気持ちは くやしいのひとこと
これから先のことなんてわからない
心配はどこまでもついてまわる 信頼していても
信頼しているからこそ
なにもできないなら 健康や 安全や 平穏 そして幸せ 笑顔などを
ただ 祈り願う
音を聴いたら うたをうたったら すこしはやわらかくなるかもしれない
聞く耳と 響くこころを 忘れたくない 無くしたくない 磨いていきたい
持ちこたえただけ荷物や重さが増えていくような錯覚を覚えてならない
求心力 うちへうちへと向かっていくそれは すこしずつ加速して
ひさしぶりに雨のなか 傘を差さずに歩いてみる
環境がひとを育てる その環境になにかを見いだすひとがのびる
たとえそれが逆境でも
環境にのまれたら 染まってしまったら ぬるま湯に浸かってしまう
此岸によぶのか 彼岸にいくのか あいだでおちあうか
なんでこんなにことばがでてこないのだろう
ことばの無力さではなくて ことばを発する ことばに頼っている そんな自分自身が無力 言い方じゃなくて語彙ではなくて たましいとことばが分かれていて
誰に何をいっても 一分も伝わらない
それぞれの忙しさや大変さがあって そして比べるものではないのだけれど
自分がいちばん大変だと思うのは 思考のワナ 自分よりも大変なひとがいると思うのも
うえもしたもないけれど 位置づけられたら なんとなく落ち着く でも そうじゃなくて
違う 違う
そんなことを言おうとしたんじゃない
しばらく遠ざけていたのは 巻き込まれてしまうから
いまはまだ 本の世界にのまれないように
でも少しだけ
祭りのあとの 空しさというか 寂しさというか
自分のちっぽけさが身にしみる
踏み込むと孤独感 踏み込まなければ連帯感
あたりさわりなく それなりの
ことばにならないおもいが ただただ 積もっていくときは ことばになるまで待てばいいのだろうか
そうしてきた自分にすこし まよいが生じている
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