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付き合って今年で9年目になる、私とヨウ。
2年同棲後3年前より遠距離恋愛・・・戸惑う毎日です。

THANKS!!
日記、掲示板のいずれかのキリ番を踏まれた方で
バナー等プレゼント致しますので是非BBSにてご報告下さい!
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→ 過去の話。〜善人にはなれない 2000年08月28日(月)

とうとう、その日。
二人で話を進めた飲み会の日。
それまでこの日にかこつけてTELしたり
バイト後駐車場で話し込んだり、と
けっこう話をするチャンスをたくさん作れた。
で、すごい楽しみにこの日を迎えたんだけど
考えてみたら、今日が終わればまた私と彼の接点は消えるのよね(泣)
大学で偶然のフリして昼食一緒にいて、その話したり、とか。
それも難しいとなると・・・。どうしよう。

それでも約束の時間でバイトも上げてもらって
同じ時間まで働いてた羽村くんと二人場所へ。
何とか人は集まってくれて、もう勝手に席とか座ってるし。
ドタキャンは必ず一人はいるもんで、
そういう人の分のお金を彼は黙って払っている。
「だって俺幹事だし」と言って笑ってるけど、
元はといえば私が羽村くんに話を持っていっただけだから
本当は私でしょう、その役目。
「半分出すから」と言っても「いいよ」の一点張り。
意外とそういうところは頑固なのかもしれない、と思ったり。
で、そういうところを他の人に見せてない。
「楽しく飲んでね」と笑顔を見せるだけで。

なんだか、また、良いところ発見。

だけどそれをわかった今、彼に幹事を任せられないな、とも思った。
絶対自分が損するタイプだもん!(苦笑)
太田と飲んで楽しそうな嶺田さんを見て、また少々複雑な気分。
当然嫉妬とかじゃなく、
「いいのかなぁ、こんなことしちゃって」みたいな、
なんていったらいいのかなぁ・・・
・・・決していい事してない気がする自分がいて
でも彼女の楽しそうな顔を見る限り、
それでもいいか、と思える自分がいて。

結局。あっという間に時間は過ぎ。
私は彼に「どう?(片思いの子に)最近会ったりする?」なんて聞いたら
「イヤ。全然。だからもうその子のことはいいんだ」という返事だから
「本当に?あきらめちゃうの??」と心配した事言いながら、
ココロで小さくガッツポーズ(苦笑)

・・・そんな自分は決して「善人」にはなれない気がします。


あの飲み会の後。
私は何も変わってなくて、でも、繋がりは消えてしまって。
こうやって黙って片思いしてられなくなってる、私。
かといって玉砕するのもコワイ。
少し仲良くなって一緒にいられる時間もちょっと増えた。
それを壊すかもしれない、と思ったら
告白しようという勇気も消えてしまう。
そんな弱っちい勇気しか持ってないらしい。

・・・でも。
黙っていると彼への思いで胸が引き裂かれそうになるんだけど?
どうしたらいいんだろう。
二つの気持ちを天秤にかけるけど、真ん中からポキッと折れる始末(苦笑)
ああ・・・弱いなぁ、私・・・。



→ 過去の話。〜片思いに変わりなし 2000年08月27日(日)

また。映画の約束もする。
お互いの見たい映画が一緒だったから、一緒に行こう、と。
そしてなぜか4人ぐらいで彼の家に行こうという話も。
いつも同じ人の家で飲んでるから、ということで。
「羽村の家、行ったこと無いや」なんて男友達にも言われてた。
しかも課題のプレゼン終了が同じだということを知った私は
またまた「一緒に打ち上げ、ってのはどう?」なんて誘ってるし。
&彼も断れない性格ガンガン出ちゃってるし(苦笑)

そして。
例の変な計画は着々と進んでて、意外と人も集まってきた。
もちろん太田と嶺田さんの話しは当然内緒。
私と当事者二人と羽村くんのみ。
(意外と羽村くんの食いつきが良かったんでビックリした)

初めて行った彼の家は1Kのアパート。
お世辞にもキレイとは言えないアパートだけど
男の子っぽというカンジの部屋で、黒と紺が主な色合いだった。
MACも黒のパフォーマ(今は懐かしい〜(笑))だし。
私はその2日後にまた、今度は一人で訪れたんだけど、
その時なんて台所を使わせてもらったけど、
まな板しばらく使ってないカンジ(笑)
実家暮らしの私のへなちょこ料理(パスタ)を
「美味しい」と連発しながら食べてくれる彼に
ますます惚れてしまったのは言うまでもないでしょう・・・。

でも、単なる片思いには変わりなし。
しばらく彼の話しを聞いてはいない。
つか、逆に私が恐くて聞けなくなっちゃっただけかもしれない。
彼の口から顔も知らない女の人の話を聞いたりしたくない。
それだけなのかもしれない。
とはいっても、そおうち確認しなきゃ。
普段電話で2時間以上(最高5時間!)とか話してるのに
どういうことを話してるっていうんだろう。
肝心なことは聞けないし。言えないし。
・・・・はぁ。



→ 過去の話。〜計算高い女 2000年08月26日(土)

あれから。
私の思いはブレーキがかかるどころか
次の日も偶然が重なり、一緒に夕食できたり
彼の車で買い出しに二人で行くことになったり、と
なんだか嘘みたいにラッキーなことばかり続いていて
その度に「いつも隣りにいれるのが私だったらいいのに」
と思うようになった。
彼の片思いを応援していた自分は消えてしまっていた。
ゴメン。本当に君のことが好きでしょうがないわ。そう思った。

そしてその電話は突然に。
バイトで一緒に働いてる女の子で、
嶺田さんって人から
「太田くんの電話番号って知ってる?」といきなり聞かれる。
つか、あなたから電話がきたことが初めてでビックリしたっていうのに
内容聞いてますますビックリよ。「彼女とかいるのかなぁ?」だって。

まず。

どうしてそんなに親しくも無い私に電話をしてきたのか。
そしてどうしてそういうことを私に質問してくれるのか。
謎だらけだったんだけど
とりあえず「電話番号は知ってるけど教えるのはちょっと」と。
「友達だし、彼に電話して彼の方からあなたに電話してもらうってのは、どう?」ということに。
男の子にしろ、女の子にしろ、そんなに仲が良かったわけじゃない人から
教えたはずの無い電話がいきなりかかってきたらビックリするでしょう。
私の電話番号は中学校の時の卒業アルバムに載ってたらしい。
彼女・嶺田さんとは中学校の同級生だったから。
しっかし。
太田がY市に引っ越してもうすぐ2ヶ月。
時々バイトに来てはいたけど、さすがに距離の為その頻度は下がってる。
彼女は太田のこと好きでいたのかなぁ、ずっと前から。
そう考えたら、私の方が幸せだったかもしれないなぁ、なんて。
そんなんで、かなり久しぶりに太田に電話する。そして内容を伝える。
「え?嶺田さんに電話しないとダメなの?」って反応、もっともです(苦笑)
ゴメンねぇ。でも、一応してあげてくれぇ。
片思いしてる時ってね、そういうことだけで幸せ気分になれるのよ。
「とりあえず電話すればいいんでしょ」
「じゃあさ、今度こっち来てよ。みんなで飲み会開くから」
「本当?じゃ、車で迎えに来て」
「はぁ?電車で来なさい(笑)・・・時間あったら行くよ。しょうがない」
なんて普通の会話をしてる自分がおかしい。
確かに彼は「好きだった人」のまま。だけど「だった」と過去形になってる。

成り行きとはいえ、太田と嶺田さんを囲んで飲み会を開くことに決定。
別に二人をどうこうしようとは思ってない。
実際太田はそんなに嶺田さんを好きなわけじゃないらしいし、
当然彼女ともうまくいってるし、単にみんなで飲みたいらしい。
引越ししてから、こっちの友達とかともなかなか遊べないし、というわけで。
私は。あんなに好きだったはずの太田をダシに使ってるかもしれない。
この話しをすぐ羽村くんに持っていったから。
誘いたかった、というのが一番だったけど、
できれば一緒に話を進めることで
電話をする理由も話しを持っていく理由も出来るから。

「こうこうこういうわけでさ、
 太田をこっちに呼んで飲むことになったんだよ」

「え、太田くんのことを好きなのかな、嶺田さんって」

「そうなんじゃないのかなぁ」

「へぇ。わかんないもんだね」

「で、飲み会セッティングするんだけど、幹事やらない?」

「え。俺?」

「つか、私と。私は女の子集めるから、羽村くんは男の方お願いしたくて」

「ああ、そういうことならいいよ」

「本当??じゃ、これから作戦決行ね」

・・・みたいな。彼女からの電話で、
また私は彼と一緒に幹事をする、という名目を作る。

んだけど。
どうなのかしら。

彼は私と太田のこと知らないし。
・・・知ってたら「最低な女」と思われちゃうだろうな、と思いつつ。
でも知られることも無いでしょう、なんて気楽に思えたり。
乙女心は大変なのだ(謎)
ま、彼女の電話のおかげで羽村くんとまた繋がれた気がしたのでいいのだ!(・・・いいのか?)



→ 過去の話。〜初デート? 2000年08月25日(金)

私が電話をしないわけが無い。
当然約束にこぎつける。
5/30に映画館近くの本屋で。

そんな前日。私は飼ってる犬のエサの缶詰のふたで
左中指の根元あたりをバッサリ切ってしまって負傷。
大バカさんです(泣)

約束の日。
私は時間が近づくといても立ってもいられなくなるので
時間よりだいぶ早く約束の場所へ。
本屋にしたのは早く着いても立ち読みとかしてられるし、ということで。
30分以上も早く着いちゃったけど(笑)
でも、羽村くんも10分前ぐらいには登場。
肩を叩かれるまで気付かないで立ち読みしてた本が
デザイン書とかで良かったわ(笑)
「早いですよ」って思い切り敬語の彼。
つか、あなたも充分早いんだけどね。
少し時間は早いけど、と映画間の方へ歩き出した。
・・・あのさ。
いつも一人とか友達とかとしか歩いてない道を
好きな人、しかも前から知ってるのに最近気になり始めた彼と
二人で歩いてる自分って想像しただけでも、
なんだかくすぐったいようなおかしい気分。
自然と足取りも軽くなる私。
で、肝心の映画は・・・。
いきなりのHシーンにやられてしまったかな(爆)
全然そういうかんじじゃない私ら二人には、ねぇ。
隣りに座って映画見てる環境だけで、私はドキドキしてたのに
そういうシーンはちょっと直視できないっていうか、
相手が気になるっていうか。

帰り。「ご飯食べてかない?」と誘ったのも私。
なるべく一緒にいたかった。それだけ。
でも、羽村くんの方は迷惑だったかもしれないなぁ。
いきなり映画一緒に行かされて、ご飯の時間も、で。
私ってそんなに強引な方じゃないと思ってたのに
これは完璧に自分のペースに乗せちゃってる強引女じゃないの!?(泣)

でも、家に帰ったのは8時とかで母とかに「ケンカでもしたの?」と
冗談言われるのもイライラしちゃって、部屋にこもる。
出かける時「ちょっとデート♪」とはしゃいでたからね(苦笑)
それが8時には帰宅ですから。
普通遊びにってもまだ帰ってこない時間でしょう。
しかも。私の中で次の約束とか未来の希望がなくなったのも悲しい。
昨日まで今日を楽しみに生きてた所あるのに(泣)
・・・もう、電話もしづらいなぁ。あっちからはくれないだろうし。
嬉しい一日だったけど、繋がらない思いは厳しいね。



→ 過去の話。〜幼稚な片思い 2000年08月24日(木)

ガクさんを引きずって、太田と好きなまま別れたばかりで
それからまだ1ヶ月も経ってないというのに・・・。
思いっきり他の人に惹かれてしまっている自分に気付く。
いいよね。
まつげが長くて大きくてキレイな二重の目もステキだし
少し焼けた肌と言葉少ないけど優しい感じもいいし
細身でジーンズが似合う所も私的に超イイカンジ。
しかも望みの薄い恋好き(泣)の私に合わせてか
彼は片思い中の人がいるっていうじゃないの・・・。
そんなのが私の気持ちにスタートをかけてしまったように思うんだけど
でも、まだ今ならまだ。
彼がその片思い中の女の子とうまくいったら「良かったね」ぐらいは言えるよ。
その後に泣かない自信は無いんだけどね(苦笑)
・・・ああ、これってハマってるっていうのかなぁ・・・。
こんなふうにホンキになるってわかってたら
冗談で口説いたり「いつでも私はオーケーよ」なんて言うんじゃなかった。
絶対あっちも冗談としか思ってくれないもん。
きっとそういうタイプです、彼。

初めて電話をした。いろいろ理由つけての電話。
あまりしゃべらない彼だから短くても良いと思ったけど気付くと2時間(!)
これはめちゃ嬉しかったねぇ。少しでも長く話したかったし。
・・・あっちが迷惑と思ってるかもしれないけどさ。
そんな幼稚な片思いを私はまたスタートさせてしまっていた。


いつもココロの奥底でガクさんの思いを持ったまま
藤原さんだの東くんだのに惹かれてきていた自分。
ところが、今回は不思議なぐらいガクさんがチラつきもしない。
電話をしたいと思うのも、顔を見たいと思うのも
少しでも長く話をしていたいと思うのも
小さな事でもいいから知りたいと思ってしまうのも
全て対象は羽村くんになっているんだから。
変に彼のことを聞いてしまってるから
自分が思っている以上に本気になってしまったから
自分からドンドン押していけないカンジがある。
片思いしてる、なんて聞くんじゃなかったなぁと今更思っても遅いし。

大学で偶然に会う。
あちらから「こんにちわ」なんて声をかけられる。
・・・ヤバイ、それだけで幸せ気分な自分ってどうよ!?(笑)
前にバイト後にみんなでご飯を食べに行った時の会話を思い出し
「今度よかったら『エージェント』見に行かない?」と誘ってみる。

正直。
羽村くんは普通に女の子と二人で遊びに行くようなタイプじゃない。
だから断られてもイイヤ、なかんじで。

でも「そうだね。行きたいね」と言ってくれた(!)
彼も映画好きで今『エージェント』見たいんだ、って
言ってたの覚えてて良かったぁ。
つか、彼の言葉を忘れないだろうなと思う私もいたけど(笑)
そういう話まではなったけど、授業の時間とかが来てしまって
詳しい日程とかは決められず、
口約束だけの社交辞令になっちゃいそうだったんで
つい「じゃ、また電話していい??」って聞いて「うん」という返事をきいてから別れる。
・・・ホントに一緒に映画行けるかな。迷惑じゃないのかな。
そうは思っても私は一緒に行きたいんだもん!!(笑)
なんとかしても約束取り付けなきゃ・・・!
その一歩手前の約束でも私はめちゃハッピー気分だった。



→ 過去の話。〜MY HIT 2000年08月23日(水)

そうはいっても一度好きになった人は
「好きだった人」という名前に変わるだけ。
あくまで自分の中で特別な存在であることには変わらなかったりする。
当然まだ一緒に仕事をすることのある太田は話すことも多いし
アイツはわざとかわからないんだけどどうも近くに座ったりするから
変にドキドキさせられたりする。
電話も時々だけど、してしまってる自分がいるし。
でも、そうやって話をする度に
彼は好きでいて欲しいと思ってる人だと思った。
別れたし、彼女とうまくいってるんだけど
私には自分のことを好きなままでいて欲しい、みたいな。
だからか逆に自分としては「もう友達」という位置づけを彼にはしていた。
・・・本当は確かにまだふっきれてないところがあるけど(苦笑)
「ちょっと気になる人もいるし」なんて言ったら
すごい勢いで「誰?誰?」って聞く。
でも言えない。
知ってる人だし(この場合MY HITの2名になるんかな?)
やっぱりそう言われるのは面白くないのかなぁ、太田って男は。

どちらかというと。
MY HITは竹山さんもいいけど、
羽村くんの方が近くていいな、と思っていた。
一緒の授業が楽しみになってたし、
なんとなく姿を見かけるとドキッとした。
・・・なんて思い切り片思い症状へ発展してるじゃないの!?

とはいっても、ガクさんを見かけても同じようなカンジかなぁ。

私の中では片思いの第一歩ってだけで、
藤原さんの時のように急に消えてしまう時があるから。
かといってこのキモチを大切にしたいとも思う。


羽村くんとは。
彼は大学が一緒、1年から同じバイト先にいる。
なのにそんなに話をしたことも無いのは学科が違う、
というだけじゃないな。
なんか彼はどちらかというと無口だし、
みんなとガーッと集まってワイワイするカンジが無い。
大学で会っても会釈程度の仲で2年。

正直。第一印象は結構良かったんだよ、彼。
タイプでは全然なかったけどカッコいいな、と思った。
(制服だというのもあったと思うけど(笑))
でも私は話をしてみないと惹かれないらしく、(それは友達としても一緒)
彼とは友達にもなれないまま大学3年にもなってしまっていた。
だけど、最近はよく話をするの。挨拶も「おはよう」って言うし。
ちょっとシャイなんだろうな、と。人見知りするカンジ。
少し仲良くなってしまえば話もできるんだろうけど、それまでがなかなか。
あ、MY HITのもう一人、竹山さんはどっちかというと逆なタイプでしょう(笑)
恐ろしく関西人だし(笑)

閑話休題。

太田に電話で「気になる人」と話したけどホンネはまだ太田の方が好きだ。
あくまで彼は友達になったばかり。
その先にある感情になるのはこれからの話し。
しかもなるかならないかはまだ自分にもわからない、と。

5/11。バイトの新人歓迎会をバイトのメンツで開くことになる。
今までこういうカンジで
バイトのメンバーたくさんと飲んだりすることはなかった。
入りたての時にこういうふうにバイト先の人と一緒にいる時間が多ければ
もしかするとガクさんを忘れる時間がもっと増えてかもしれないな、と思った。
私にはサークルが全て、という時期が長かったから。
東くんとの一件が初だったな。バイト先の人と遊びに行ったりするの。
新歓の会場までは私と羽村くんは同じ移動手段(原付に乗ってる)だったので
二人で先に行って徒歩組の着くのを待ったりした。
この飲み会。ずっと隣りをキープしていた。
わざと「私と羽村くんは今日はワンセット〜!」なんて叫んだりした。
酔ってなきゃ言えないし、本当に好きだったら言えない。
だからみんなも「はいはい」ってなカンジで聞いてくれるし、本人も「そうっすね」程度。
でも、私にとってはなぜか彼の隣りにいることが楽しく飲む最低条件になってた。
彼が誰か、女の子の隣りで飲んでる所を笑ってみてるのが少し辛い自分がいたから。

少しずつ片思い症状から片思いに発展しそうな勢い。




→ 過去の話。〜大学3年 2000年08月22日(火)

専門のコースわけのある3年になった。
この頃にはサークルへ足を運ぶことも少なくなった気がする。
実際サークルに行くわけは「ガクさん」だったからね。
彼の煮え切らない態度は、中途半端な私を中途半端に放置したまま。
そしてサークルに行かなきゃ、という気持ちにさせてくれない。
体を動かすのは楽しいし、他の先輩も楽しい。サトコも大好きだし。
でも一番の理由がコケてしまってるからね(苦笑)

太田とトモダチの太郎くんが最近よく電話をくれたり
飲みに誘ってくれたりする。
バイトの先輩も「太郎の誘いのってあげてくれよ〜」と言う。
正直嬉しいけど、それどころじゃないってカンジ。
ガクさんに宙ぶらりんな私は、太田とも別れたばかり。
太郎くんの気持ちは少しは気付いてたよ。でも。

少しガクさんへの思いは残ってたけど
今の状態は、もう「フリー」なのかな、と思ってた。
いろいろと彼に対して答えを求めようとしたけど
その度にはぐらかされてきて、ある意味それが彼の答えかな、と。
カスカワくんの時に「彼氏はいないの?」と聞かれて首を振ったのとは違う。
無理もしてなければ、自分でそうしなきゃ、とさえ思っている。
「新しく他の人を見れるようにならなければ」
下手すると本当にガクさんが卒業するまで、そう、最悪あと一年もこういう気持ちだったら
自分で自分の時間がもったいなくてしょうがない、と思えた。
もう、しがみつくのは本当にやめた。
太田のこともまだ好き、ガクさんのこともまだ好き。
だけどその気持ちにだけしがみつかない。そう決めた。

そして新しい春が来る。


太田とニアミスした花見でのこと。
私は大学一年の時から顔見知りな羽村くんを冗談で口説いた、と書いた。
実際、口説いてた。酔っ払いのカラミで(自爆)
そのくせ、私のMY HITその1でもある。
MY HITその2はバイト先の社員竹山さん。
そういう楽しみを少しずつだけど持ち始めた。
MY HITというのは好きな人予備軍、っていったらわかるかなぁ?
まだ「好きな人」!とは呼べなんだけど、
一緒にいると楽しいし、少しドキドキできるような、
友達の中でも特にお気に入りな人、というカンジの存在。
羽村くんは好きな人がいるらしいから、深入りする気は全然無かったし、
そういう話しを苦手とするみたいで、
そこをムリヤリ話させるのが楽しかった。
小学生みたいなんだけど、カラカうのが面白かった。
そうやってることが楽しかった。
社員の竹山さんは面白い人だった。
それまで単なる社員さんとしてしか話したこと無かったんだけど
ある飲み会に誘ったら来てくれて、
そこで話しをしてみたら違う一面を発見、っていうの?
彼は彼女と別れたばかりとかで「彼女つくってやる〜!」とか叫んでた(笑)
その「彼女」に私がなりたい、とはまだ思えない。
MY HITというのはそれぐらいのキモチ。
毎日生活していく上で、スパイスになりうる存在ではあったけどね。
竹山さんはバイト先で一緒に話せれば楽しいし、
また飲む機会があったら誘うと思ってる。
羽村くんは一緒の授業があれば、
ちょっと近くに座ってみようかなと思ったり
バイト先で同じ部屋での施行だったら少しはなせるかな、と思うし。
そうやって、ガクさんのことを考える時間も
太田のことを考える時間も減っていけばそれで良かった。

そして実際私の生活の中心は、
サークルよりはバイトへ比重は動き始めていた。



→ 過去の話。〜誕生日 2000年08月21日(月)

太田は4/21生まれ。そして私は4/23生まれ。
そんな私らの間の日に会う事にする。彼の家で。
きっと4/21は彼女と会ってるだろうし、と。
私はとりあえず日付けの変わった4/20の深夜に電話をする。
一番最初に「おめでとう」と言いたかった。
そんなことを願うほど、まだ私の中の太田の存在は多きかった。
自分でそういうことを確認するようになったら大変かもしれないな(苦笑)

4/22。太田の家に着くとまたまたご飯が作られていた。
こっそりケーキも準備されていた。
胸の中がかぁっと熱くなるカンジを覚えたけど、内緒。言えないよ、もう。
「ケーキって、『まるごとバナナ』にホイップで飾り付けしたんだ!?」
「そう。なかなか良いアイディアでしょ?」
なんてやり取りが楽しかったし、これでも充分だった。
彼へ一日後れでプレゼントをする。
昨日彼女からもらったらしいバースディカードも隠さず、
いや、それどころか
自分から「これさぁ」って見せてくるヤツの神経も怪しいけど(苦笑)

一緒にいれる自分が嬉しく思えるのは、
やっぱり片思いが好きなのかな、と思う。
自分の中だけで「好き」と思ってれば、
それで毎日が楽しく・辛く生きてるように思えて
それだけでも良かった、って思える貧乏性。
両思いって、どうも私には無縁で。

太田から私に、とプレゼントをもらう。これはちょっと予想外で。
かわいいペアのブランデーグラスで「ありがとう」と言うのが精一杯だった。
「友達」と言っても、彼はこうやって接してくれる。
他の「友達」に対してもそうなのかもしれないけど
・・・私はホント充分だよ。
どうして「付き合おう」なんて彼が言ったのか、
と少しその言動を責めたくなったけど
結果こういう時間を過ごせる今があるのは、
彼がそう言ってくれたから、だ。
そうでなきゃ、彼がY市に引っ越したら、
もう、会う事もなかっただろうから。
いいの。結果オーライ。私にとって貴重な時間が増えただけ。
夢見た分、別れとかちょっとツライ部分もあったけど、しょうがない。
会えて良かった、今ならそう言える。
・・・これが二人で会うのは最後だと思うけどね。


そんな4/22の次が本当の誕生日で、
毎年中学からの親友はプレゼントが郵送されてくる。
そういうバースディを過ごしてきたし、きっと今年も・・・と思ってたら
サトコが電話をくれた。「一緒にパーティしよう」とうちに来てくれる。
それから他のサークルメンバーに電話をしてくれて他に2人ほど連れてきてくれる。
その中にガクさんはいた。普通に。先輩として。
もうね、彼からは動いてくれなさそうだった。
良い方向にも、悪い方向にも。
もしかすると、単にHをしてくれる友人が欲しかったのかな、とすら思ってしまう自分。
本当に私の方を向いてくれたのかもしれない。
でも、そういうふうに考えられるほど、
彼は私に対して何も言ってくれない。
「一緒にいたい」「付き合おう」そういう言葉どころか「好きだ」とすら。
サトコは先輩と私の事を知るサークルで唯一の人だけど
知ってるからって、余計なお節介は何もしない人だった。
そういうところが好きでトモダチしてるのかもしれない。

もう追いかけても無駄な人。
私の中でのガクさんの位置づけはほぼ決まったように思う。
そして毎回そういいながら、
なかなか彼の存在を消す事が出来ないでいる事を
気付かないフリしているだけの自分を、本当はなんとかしたかった。



→ 過去の話。〜ままごと 2000年08月20日(日)

「付き合おう」と言われてからまだ1ヶ月も経ってない。
そしてその間会ったのは2回だけ。
電話を毎日してたわけじゃない。
ただ、なんとなく「付き合って」いる気がしてたぐらいの気持ち。
花見のニアミスから2日後。
バイトを終えて帰ってきてから11時頃に太田から電話が来る。
「本当は会って話した方が良いと思うんだけど・・・」
と切り出された話は、そう別れ話。

「別れ話」なんていうけど、考えてみて?

付き合って3週間ほど。しかも会った回数は2回。
それでちゃんと別れ話を切り出してくる彼ってある意味マジメというか、なんというか。
太田の事大好きだったけど、スタートがスタートだったし
きっと遅かれ早かれこうなることはわかってたから
アッサリ「いいよ。別れよ」と言った。
無理なんかしてなかったし。
アイツが3月末に引っ越す手前、たまたまかけて話した電話で
またまた流れから付き合う事になっただけだもん。
しかも私が一方的に押しただけ。
なのに「付き合おう」と言ってくれたのも「別れよう」と言ってくれたのも太田だった。
私はちょっとした夢をもらったと思ったよ。
電話だけで会えなくなるハズだったのに2回も会える事になったし。
一緒の布団で朝を迎える事も出来たし。
ツライ時何度も電話でパワーもらったりしたし。

・・・なんて思い出したら、片思いしてた頃からの彼への思いが溢れてきて涙が出てきた。

彼も器用な方じゃないから、きっと考えてくれたんだろうな、とか
彼女と会ってて罪悪感とかに耐えられなかったんじゃないかな、とか
もういろいろと私の思考回路はフル回転したまま。
言葉も選ばずにどんどん彼へぶつけてしまって、
彼も「カオリは優しすぎるよ」なんて泣きながら。
そして「でもそういうところが好きだよ」とずっと欲しかった言葉を
こんな最後の時に私にくれるんだから、ますます涙が止まらなくなる。

ありがとう。

フってくれてありがとう。

ちゃんとフラれる方が
宙ぶらりんなまま放置してる誰かさんよりずっとマシだよ(苦笑)

とりあえず、ママゴトみたいな恋愛もちゃんと終止符。
だけど2日違いの誕生日な私たちは一緒にバースディパーティをすることだけは約束。
私はもうプレゼントを買っていたからね。
友達に戻るだけ。・・・ってもともと友達から脱出できなかったけどね。



→ 過去の話。〜あれから 2000年08月19日(土)

あれから2日後。
電話すらない彼に、また夢のような錯覚に陥る。
私のココロすら夢だったような。

それでも春はやって来る。満開の桜を見ようとお花見の季節なんだな。
しかもバイト先のメンツとサークルのメンツと見事に同じ日にバッティング。
先にミーティング兼新歓兼のサークルの方に行くも
なんだか集まりが悪いし、ノリも天気もイマイチという事もあり、
さくさく切り上げる。
で、バイトの友達福さんに電話すると来るはずのヤツが風邪でダウンとかで
代わりに太田が飲んでると言うじゃないの!?
私は当然聞いてないし、電話して初めて知ったぐらいにして。

・・・避けられてるのかな。好きだ、と口でしか言えない女に。

急いで2次会始めるという彼らたちへ合流するも、太田はいなくなった後。
明らかに避けられてるカンジ。
だって会ってからいなくなっても良いじゃん!
その後の飲み方は荒れたよ、さすがに。
その勢いでそんなに仲が良いわけじゃないバイト仲間の羽村くんを口説く自分。
「彼氏ぃ〜?いないよ、そんなのぉ。だからどうよ、私??」ってな具合。
そりゃあ、羽村くんも困るってもんよね(苦笑)
その困った顔がカワいくって
ますます困る事言ってる私はやっぱり酔ってたかな・・・。

羽村くんは同級生で同じぐらいからバイトしてるから
大学一年の頃から知ってる人なのに、
こうやって飲んだりするようになったのはここ半年ぐらい。
考えてみればバイトの友達、という場所が出来たのもそれぐらいから。
それまでの私の場所といったらサークルしかなかったような。
今はY吹という場所も、バイトという場もあるけど、
サークルが唯一で最高の場所だった。

ガクさんは・・・ゲンキなのかなあ・・・??

家に帰ったのは2時過ぎ。
その時ちょうどかかってきた電話に太田を思うけど
残念ながらさっきまで一緒に飲んでたバイトの男友達。
太田は・・・結局連絡をくれなかった。



→ 過去の話。〜グルグル 2000年08月18日(金)

だいたいY吹の練習は9時ぐらいまでで終わるんだけど
練習後に少し自主練習したりみんなで雑談したりで
10時近くまでダラダラしてしまうんだけど、
その日の私は全然落ち着かなくてチャタコにも「落ち着けって」と言われる始末。
そんなこと言ってもさぁ・・・。

で、約束の場所に彼は時間どおりでやってくる。
当たり前のように私の車の助手席に座ってくる。
・・・初めての二人の空間だっていうのに、なんなのこの落ち着きは?
もち、落ち着いてるのは彼だけで、私の方は全然。
「コンビニ寄ってもらって良い?」
ご飯も食べないでの練習だった私はもちオーケー。
ただ「ごはん、作ったから買わないでね」と太田。
・・・初めてかも。男の子にご飯作ってもらうの(笑)
期待しないで彼の部屋に行くと、なにもないカンジのキレイな部屋だった。
そして「ちょっと座ってて」と言われるままに座ったものの
台所で何やらやってる彼が気になり見に行くと・・・ハンバーグだよ!(笑)
そしてなぜか味噌汁とご飯がある。
美味しく頂いて、他愛も無い会話をする。
ドキドキしたし、楽しい。
けど。
「シャワー浴びる?」
そういう彼の一言に心臓が止まりそうになる。
ああ、やっぱり泊まってく、ってことはそうなんだよねぇ・・・
なんて頭が真っ白になりそうなのを抑えるも、
とても初めて来た家でまっ裸になれない自分がいて
「いや・・・先入っていいよ」というのが精一杯だった。
そしてそのままひいてくれた布団に入る。当然一組だけで。
彼のシャワーの音を聞きながら目を閉じる。
もう戻れない。このまま先に進むんだから・・・!と思ってるのに
実際彼が上がってきて普通に私の隣りに入ってきた時はさすがに硬直した。
「電気消すよ」そう言われたんだけど、消した後も他愛も無い話が続いて。
私は初めて二人きりで会った今日、
いきなりそういう関係にはなりたくなかったし
なにより体だけの関係になってしまうんじゃないかという恐れはやっぱりあった。
強く抱きしめられて首筋にキスされてる時も
そういう思いだけが頭をグルグル駆け巡るから、私は固まったままだった。
太田は「俺の事好き?」としか聞かない。
私が頷くのを確認してまたキスをする。
決して私の事を「好き」とは言ってくれない彼。
それが彼の答えなのかしら?



結局さ。ダメだったの。
私の中のなにかがストップさせるみたいに。
彼も強く求めていたわけじゃないけど、
下の方は準備万端っていうの?(苦笑)
彼を腕枕に私は目をつぶる。
彼女がいる人、はダメだ。
どうしても彼女がちらつくし、逆に自分が彼女の立場だったら嫌だから。
「こうやって彼女も抱くんだな」なんて冷静に考えちゃう自分が嫌で。
一睡も出来ないまま、朝を迎えてしまう。
自分の中で越えられない一線だ。勇気が出ないのか。決心つかないのか。
大好きなのに。太田の事好きでしょうがないのに。
一度でも。嘘でも「好き」だと言ってくれたら、それで良かったのに。
・・・また私は自分以外のところに理由をつけてしまった。
1限から授業の彼を見送って、私も帰る。
そのまま大学へは行けないから家に帰ってシャワー浴びると2h爆睡だった。
眠れなかったよ、彼の隣りじゃ。
だけど、少し後悔もしてる。
体だけの関係でも、繋がっていた方が良かったかもしれない、なんて。
私はこれからどこへ向かって歩くんだろう・・・。



→ 過去の話。〜貞操観念 2000年08月17日(木)

実際。
「付き合おう」と言われてから一週間。
電話で2、3回話しただけの私と太田くんは「付き合ってる」んですかね?
二人きりで会った事すらまだ無い。
今までもなかったし、一回約束した日をドタキャンされるし。
それでも、電話だけでも私は元気になれたしパワーをもらえてた気がする。
その間彼が彼女と会っているかもしれない、という嫌な妄想は
いつも頭を過ぎったけど、それを前提での私たちなのだからしょうがない。
週二回、私はY市に吹奏楽の練習としてでかける。
練習場所から彼の家まではそんなに距離はないと聞く。
なのに今まで一度も会わないで
また自分の町に帰ってきてる私はなんなんでしょう?
少しね、恐さもあった。
電話だけで繋がってるような私たちだったから、実際に会うのが恐い、と。
私だけだったかもしれないけど。

ただ、今度の火曜日の練習後会う約束をした。
「10時に近くの○○神社のところで」
そういう約束だけが私を不安から取り除いてくれている気がした。


もう21歳になろうとしてるんだけど・・・実はまだ経験が無いんです。
これが私の中でいろいろとネックになってることだったりして。
きっともう経験済みだったのならば
いい事じゃなかったと思うけど先輩ともHするような仲になっちゃって
付き合ってもいないのに、そういう関係だけ続いてしまってたかもしれない、と。
処女を惜しんでるわけじゃない。
でも、やっぱり初めては大好きな彼氏に、と決めていたから。
もし、先輩がちゃんと私に「付き合おう」とでも言ってくれてたのなら
去年のクリスマスや先日の飲んだ時とかHしちゃってたんだろうな、と思う。
だって私としたって、先輩が最初の人なら嬉しかったから。
けど付き合っても無いのに、
先輩が私を彼女と思ってくれないのに
それなのに抱かれる事はどうしても出来なかったのだ。
それが原因で先輩は私を誘ってくれないんだろうか?
抱けない女はどうでもいいんだろうか?

そして。
明日、吹奏楽の練習後太田の家に行く。
彼は「泊まって行けばいいよ」と言ってくれている。
当然「泊まる」という意味はわかってるつもりだ。
しかも彼は一応大好きな「彼氏」というわけで。
・・・悔しい事に「一応」とつけなければならない彼氏なんだけどさ。
私は・・・どうするつもりなんだろう・・・。





→ 過去の話。〜心の中には 2000年08月16日(水)

確かに私は太田の彼女になった。
そして先輩への思いはどこか消滅したように思った。
なのに、どうして先輩に電話するんだろう?
先輩からの電話にドキドキするんだろう?

サークルの先輩らとスキーに行く。
もちろんここに北海道出身のガクさんも入っていた。
私はそれが当たり前のようにガクさんの家に迎えに行き、集合場所へと車を走らせる。
それが当たり前なのか、どうか。
さすがに5人いる中でボードの二人と私らスキー三人とは別々に動くことになる。
私は時期部長の田原くんとガクさんと三人で行動するんだけど
その二人が妙にウェアが似合っててスキーが上手い!!
田原くんは歳下で、でも、私より年上の彼女がいるというツワモノ(?)で
そのせいか二人して私をサポートしてくれる。
私はそんなにスキー上手じゃないから、どうしたってコースに出ると
下に降りていくスピードは一番遅くなっちゃうのに、
下でちゃんと待っててくれてリフトには必ずどちらかと乗る。
それがペアリフトだと私とガクさん、私と田原くんと、
必ず私は一人にならずに座る。
最初全然気付かなかったんだけど、いつもそう。
普通なのかな?女の子一人にしないようにするのって??
ただ、私の中ではそんなことで感動していた。
そしてスキー姿のガクさんに惚れ直しちゃうところもあった(苦笑)
特別な会話はなかった。
二人とも同じような話で盛り上がってた。
それでも、私は・・・嬉しかったんだ。なんとなく。
太田くんの事は抜きで楽しいスキーだった。
特別な扱いは何も無いんだけど、
ガクさんの「さりげない優しさ」というヤツに私は弱いらしい。
それが私の彼への思いを断ち切らせないのだと再認識。
やっぱり好きなんだな、ガクさんを。

そうなると私はガクさんが卒業するまで
こんなカンジで彼への思いを引きずったまま大学生活を続けるのかしら?(苦笑)




→ 過去の話。〜Only one 2000年08月15日(火)

私は、たまたま友達が入ってる吹奏楽愛好会に連れてかれて
自分も楽器をやっていたし、なにか始めたくてそこに入会。
そしてその同好会が活動してる場がY市という車で約1時間かかるところ。
近くにも同好会はあったと思うけど、友達が居るという安心感と
そこのレベルの高い演奏に惚れて入ったところはある。
そして。
Y市は太田が4月から通うキャンパスのある町だった。
偶然・・・でもあるけど、
車で1時間もかかる町の同好会に入る為の理由には充分なった。
彼に会えるかもしれない、と思っていたところもある。
まさか「二人目の」とはいえ、彼女になれると思わなかったから
他に理由が無きゃ、彼のいる町にいく口実すらなかったから。
「私Y市の吹奏楽同好会に入ってるんだよね〜」とは
太田に引っ越す前から言ってたし。
(引っ越しても連絡できるように、という姑息な計算もそこにはきっとあったでしょう(苦笑))
実は、けっこう太田にホンキになってたのかなぁ、自分。
いや、なってないフリだけで、好きだ、かなり。
そして一応自分はその彼女、と。
・・・やっぱり不思議なカンジだぁ・・・。
でもなにも変わってない気がする。


今回ほど思った事はない。
「彼女」って一体なんなんでしょう?
友達のままでは市外へ引っ越していってしまった彼の家に
電話したり、はたまた遊びに行ったりしてはいけなかったのかしら?と
今更ながら思ってしまった自分。
結局引っ越す前には二人きりで会える時間は無かったからね。
ただ、電話はくれた。
ガクさんがくれた私らの関係の答えが
「サークルの先輩と後輩」というものなのがハッキリわかったから
私はガクさんじゃない方向へ走り始めた。
でも。
こうなってから気付く事もある。
断言は出来ないんだけど、私が手放しで太田を好きだと言えたのは
私のココロの中に先輩がいたからなんじゃないか、と。
彼女がいてもいいや、とがむしゃらに走れたのも。
そのせいでまがいなりにも「彼女」という枠をもらえたのも。
根本的にはガクさんがいて、その隙間を埋めるように太田が入ってきて
後から来た彼は鮮烈に私の心の中に飛び込んできてしまった、と。
しかも私が弱い「高いハードル(彼女)」というものまで持ったまま。
私みたいな人間がなんとなく「だめ」とか言いながら
不倫に走ってしまうんじゃないか、と
変な方向まで思考が行っちゃってるよ(苦笑)
それもこれも・・・誰のせいなんだ?って
自分のせいだと考えないのか、自分!?

私はガクさんの時の経験から、
自分からあっちの彼女について触れないように会話を探してた。
のに。
あっちはガクさんじゃないからね。
なんつーか、自分から話してくるんだよ。
何年付き合ってるとか、こういう人だ、とか。
・・・高校から一緒の彼女か。勝てないよな。
なんて漠然と最初から敗北感アリアリ。
それでも。
もしかしたら私が彼のOnly 1になれるんじゃないか、と
いい方向へ考えるように努力して帰る。

私って・・・バカなことしてない?(泣)



→ 過去の話。〜どんでん返し? 2000年08月14日(月)

先輩とは電話したり、会って映画見にいったり
何にも変わらない友達関係で、私もそれが楽しかったし
それ以上を考えなくなった分、単純に楽しんで会えるし話せる気がした。
逆にこう割り切れるんだったらSEXしてしまってもいいかなぁ、とも思ったけど
また自分の中で面倒な事になってしまいそうで考えないようにした(苦笑)

それより私は。
もうすぐ会えなくなる太田に電話していた。
聞くと引っ越し準備が大変だそうで。
「いつ出るの?」
「来週かな」
「バイトは?辞めるんだよねぇ」
「イヤ、でも何回か電車とかで来ようかな、と思ってるよ」
「うそっ。電車でも1時間近くかかるじゃん」
「そうだけど、友達とかにも会いたいし」
「私はその方が嬉しいけどねぇ」
「またぁ、南条さんは口ばっかりだぁ〜」
「だってぇ、貴方彼女いるじゃんか。口以外だしたら問題でしょお」
「そうだけど」
・・・
こんなカンジでいつもどおり。
私の中じゃやりきれない思いとかいっぱいだったけど
もう何度も好きだ、とかいろいろ言っちゃってるし
どうせ彼は引越ししてなかなか会えなくなっちゃうんだから。
会えなくなると、なぜか人間は気持ちが落ち着いてきちゃうんだよね。
きっと私もそうなるだろう、と思ってたし。

どうしようもない雑談を繰り返し、
また1時間以上話してしまった時、ふと。
「南条さんさ」
「ん?」
「俺の事本当に好きなの?」なんて聞きやがる。
でも冷静を装って「そうだよ。何度も言ってるじゃん」と言う自分。
「じゃあさ。付き合わない?」と太田。

・・・・

何が?
誰と?
どうなるって??
ちょっと頭がパニくった自分に
「俺と付き合わない?」と繰り返す太田。
ハイ。そりゃぁ。出来れば。
ただ、当たり前だけど彼女とは別れないけど、ということで。
・・・。望んでないし。
もともと無理だとしか思ってなかったし。
ちょっと「彼女」ってコトバに飢えてたし。
私はアッサリ「いいよ」と答えて太田の二人目の彼女になってしまった。

とはいえ、彼はもうすぐ引っ越すんだけどね。
・・・って彼女とも離れるってことか!?



→ 過去の話。〜その時先輩は 2000年08月13日(日)

ふいに。
電話でガクさんより飲みに行こう、と誘われた。
当然なんの予定も無い私はオーケーして行く。

問題だったのは帰りだ。
チャリの私とバスで来たらしいガクさん。
うちとガクさんの家は正直歩いていくのはキビシイ距離。
しかもその間にバスなんか無い。
なのに「送っていくよ」という。
私のチャリをひきながら歩いて駅前の飲み屋から帰る。
途中にあるホテルなんかを横目に
ガクさんが冗談っぽく寄っていこうというけど、私はどうしてもダメだった。
抱かれたい欲望は当然あったけど
そうなってしまったら私はガクさんから離れられない気がしたから。
太田くんにも心が動いてる今、ガクさんだけを追えなかった。
イヤ、追うのが恐かったんだ。
私がホンキになってしまえばしまうほど、
ガクさんの気持ちが離れていきそうで。
そしてホンキになってるからこそ離れていかれたら辛くなると思った。

もうすぐうちに着くというところ。あと50m。
私の自転車が倒れる音。
振り返る自分。
抱きしめられた自分。
何も言わず唇を重ねる先輩。
今までが今までだから。
もしすると初めて見たガクさんの「男」の部分だったかも。
今思うと、もしかしたらヤリたかっただけなのかもしれないけど(苦笑)
その時の私はそんなふうに考えられず、ただただドキドキした。
だけど。笑顔で「ビックリした?」って聞かれた後。
「でも俺と付き合うと大変だから」ってそう言われた。
きっとそのとおりだと思う。だけどなにか違うとも思う。
それがガクさんの答えなのかな、と分かった瞬間だった。
「わかった。このままの関係がいいのかもね」と
泣きそうになる心を押さえながらいった。
バイバイと手を振りながら、押さえ切れない滴が落ちてしまう。
でも真っ暗できっとガクさんには見えてなかったでしょうけど。

この日から。
もう何の前進も後退もできない自分と先輩の関係がハッキリしてしまった気がした。



→ 過去の話。〜好かれるって 2000年08月12日(土)

スポーツ店の彼はカスカワくんという高校1年生だった。
見た目は・・・正直カッコいいし、タイプ(照)背も高いし、涼しいカンジ。
マジでこんなコが私に一目ボレしたっていうの?なんかダマされてないか、自分!?
でも電話番号を渡されて、「良かったら電話下さい」と言われる。
たぶん自分からは面倒で電話しないかな、と思った私は
スキーの予約の時に書いた電話番号(実家)を指差して
「これメモっていいよ」と言った。
話はしてみないと判断できないからね、何事も。
かといって、私からは出来ないしなぁ。

カスカワくんから電話が来たのはその日の夜。
「すいません、いきなり電話してしまいました」
・・・いいえ、素直で結構です。
いろいろ話しをしたものの、どうも4つも歳下だと、
弟的にしか思えなかった。
実際私の弟より歳下なんだから。話を聞いてあげてる風な自分がいたし。
彼も一生懸命自分の事を話してくれた。
体操をやってること、スキーが好きな事、音楽も好きでギターを弾く事他。
聞く程すごく理想の男のコなのに、自分異常に冷静だな・・・。
耳障りな敬語だけが気になって「普通にしゃべろうよ」と言っても
「俺体育会系なんでこれが精一杯なんで。気になりますか?」
・・・ええ、とっても。
太田くんも2つ歳下だけど、アイツの場合は敬語使わないもんなぁ・・・。
なんて考えちゃう私がいたりする。
友達になれない人は好きにもなれないのかな?
カスカワくんとはこの後カラオケに行ったり、スキーに行ったりするも
どうしても彼の年上扱いが気になって、私も弟気分を脱出できなかった。
好きになってくれる人を好きになれれば楽なのにね。

ホレっぽい。
自分って一人の人に一途!っていうの無いのかしら??
自分の事ながら振り返って思った。
表面だけをさらうと、ガクさんだけをずっと好きでいた気もしたけど
大学一年の時だって短期でやったバイトの男の子が気になったり
ガクさん以外の先輩にドキドキしたり(しかも他2名!)
そして配膳のバイト先でいろいろ違うコ気になったり。
そんなんで「私は先輩をずっと好きでした!」というのは
なにか嘘のような気がするんだよね・・・。

カスカワくんとは当然何も無く。
気付くとどちらからともなく(というか、元々私から連絡する事はなかったけど)
連絡する事は無くなり、今何をしてるやら、で。
私の気持ちはハッキリしない先輩=ガクさんよりも
また彼女の陰がチラつく太田にどんどん惹かれていってた。
だからといってガクさんの時のように内に秘めるでなく
飲み会の時とかに本人に「彼女と別れてさ、私と付き合おうよ〜」なんて
酒の勢いをかなり借りておしまくっていた自分がいたりして(苦笑)
もうね、心の中だけで思ってると
そのどうしたって叶わない思いにつぶされそうになりそうで。
冗談っぽくでも自分で言ってしまう事で少しは楽な気になれた。
自分自身「冗談なのかも」と思える事で、なんとなくホンキに沈んでいかなくて済みそうな気がした。

それも彼が後少しでいなくなる事を知ってたのもある。
彼は大学2年に上がる時、
キャンパスの関係で市外へ引っ越すとわかってた。
もう少ししたら会えなくなる。
話す事も顔を見る事もできなくなる。
そんな気持ちが私に冗談っぽくでも告白まがいな事を言わせてるような。
肝心な太田の反応は・・・笑ってごまかすだけ。
・・・普通、そうだよね。




→ 過去の話。〜年が変わる 2000年08月11日(金)

大掃除をしてる時に先輩から電話が来る。
実家には帰らないらしい。で、今日暇だったら遊びに来いという。
いつもだったらすぐ行くんだろうけど、
ちょうど大掃除の時だったからかもしれないけど
「行くよ」とは言えずに「たぶん、無理だと思うよ」とだけ告げた。
どうしたんでしょう。先輩の方から誘ってもらってる事が多い気がする。
ハナちゃんの存在がいなくなったからなのかぁ?よくわからないけど。

太田にはもうしばらく会ってない。2週間ぐらい?
会えないとなると会いたくなるのが心情っていうのかしら?(苦笑)

考えてみたら。
私には「片思い」の方が合ってるのかもしれない、と。
合ってるというのは言い方が少し違うかもしれないけど、
どうしても自分が夢中になれるのは片思いの時期なんだと思った。
もちろん、先輩の事は変わらず好きだけど
彼女もいて私の事なんて気付きもしてない太田に
惹かれてしまうように私の中でプログラミングされているように思う。
厄介な事で。

去年の春休みの時。
先輩に会えない時間が長くなればなるほど
私の中の彼への思いが膨らんでしまって告白しちゃったんだよね。
今の私のそんなかんじで、太田に会えない分どんどん膨らんでしまう。
でも、告白は出来ない。
フラれてしまうのが分かってて、というのは
勇気は要らないけど決心がいたから。
まだその決心がつかなかった。
目の前にシャッターを下ろされてもいいや、と思える程。
片思いが好きだから。
そんな楽しみまで取られたくなかったんだよ、まだ、ね。



年越し。私は友達と初詣に行く。
そこでクレープを売ってる先輩を発見!ありがたくご馳走になる。
それだけ。

初売りでスキーを買おうと近所のスポーツ用品店にいくと
偶然高校の時の同級生がバイトしていて話をする。
ひさしぶり。

その夜。今日偶然会った友達より電話が来る。
正直彼女とは特別なかが良かったわけじゃないし
高校の時も電話もらった事も無かったので結構ビックリする。
でも内容もビックリだった。
彼女のバイトしてるスポーツ店にいた男の子が
一目ボレして私を紹介して欲しい、と言ってると!
そのコは彼女と私が友達なのを見ていて、後から彼女にそう言ったという。
・・・かなり最初の方にも言ったけど、
私は本当にどちらかというとブサイクな方で
自分が一目ボレする事はあっても、されることは一生無いと思ってたのに。
「付き合ってる人いる?」
彼女の質問に一瞬先輩の顔はよぎるも「いや、今いないけど」と答える。
嘘はない。この状態は付き合ってるとは言えないから。
「じゃあさ、今度会うだけ会ってよ」「・・・ううん・・・」
「スキー買いに来るんでしょ?」「明日には行こうかと思ってたけど」
「じゃ、その時彼南条さんのとこにつけるから、話してみてよ」
「・・・そういうのならいいけど」
「ありがと。じゃ、明日」
・・・そんなんで会う事にはなるけど、
彼女の話しではどうやら高校生だって言うじゃない(苦笑)
私もうすぐ大学3年だよ?
知ってて言ってくれたんだと思うけど、なんだか・・・。
ま、なんでも出会いはいい事よね??
新しく年が変わったその日にそんな電話が来るなんて。
今年こそ、いい事あるかな?




→ 過去の話。〜イブの夜 2000年08月10日(木)

太田が好き。だから先輩を自分から追えない。
そんな考えばかりで先に進めなかった。
だけど今日は12/24。別に誘われたわけじゃないけど
・・・待ってたよ。
間違いなく私はどこへも出かけずに一日中家でTVを見ていた。
先輩はPHSには絶対電話してこないんだよね、なぜか。
だから家から出られなかった。
・・・だって半分は誘ってくれたも同じでしょう?
だったら電話ぐらい待ってるのが当たり前でしょう??
・・・これって受け身になっただけで、
結局先輩を追ってる事になるのかなぁ。
なんて。
「追ってる事になるのかな」どころか
私は夕方に先輩に電話しちゃうしね(苦笑)
来るか来ないかわからない貴方からの電話を待っている自分に疲れちゃって
このままだとゆっくり眠る事も出来なそうで、
結局自分から電話しちゃったんだよね。
家にいたらしく「今から来れる?」だって。
君からの電話を待ってたんだぞ、私は。
まるで私から電話するのが当たり前に思ってない?
なんだか辛いよ。でも、会いたい。

こういう気持ちをみんなはどうやって消化してるんだろう?

クリスマスなんて関係なく、私は先輩に会いたいと思う。
だから自転車で20分以上かかるけど、チャリを走らせ先輩の家に向かう。
・・・実は先輩の家に上がるのは初めてなのよ。
なにかあってもイイヤ、なんて思ってたのに結果から言えば何も無し。
二人で買い物に行って、その時偶然会った友達に
「彼氏?カッコいいじゃん」とか言われるも
「彼氏、というわけじゃないんだけどね」という自分。
でも一応世間でクリスマス・イヴと呼ばれる特別な日に
二人で買い物とかしてれば私が彼女の立場でも
「彼氏でしょ?」って聞くでしょうね(苦笑)
でも、「彼氏」じゃないんでしょ?ガクさんは。
たぶん、あっちも私の事「彼女」だと思ってないでしょうし。
なんなんでしょう、私たちの関係って。

帰り際に「俺プレゼントやるよ」と言って、
くれたのはフレンチな頬へのキスだった。私も頬に返す。
なんて清い恋愛。でも彼氏・彼女じゃない関係。
優しい彼のキスに少し複雑な気分になった。
なんなの?とか思ってた自分がそれだけで少し嬉しく思ってしまってるし。単純?

・・・太田は彼女と一緒のイヴなんでしょう。



→ 過去の話。〜お誘い 2000年08月09日(水)

朝。といっても、もう11時。
母の「電話よ〜、湊くんって人からぁ」という声に起こされる。
「湊くん」というのは先輩のことなのね。
いつも「ガクさん」って呼んでるし、名字で呼ぶ人もいないし、でどうしても一瞬「誰?」って思っちゃう。
珍しい。何回彼から電話が来てもそう思ってしまう私。
「寝てた?」
「・・・うん」
「今日は暇?」
「暇だけど?」
「『No Name』の芝居のチケットあるから見に行かない?」
お誘いでした。しかも『No Name』というのは大学の劇団サークル。
私と見に行っていいのかしら?大学の知り合いがいるハズなのに。
そう思ったけど、映画や演劇が好きなんでそれはついオーケーを出してしまう。
「じゃあ、夕方5時に」約束をして電話が切れる。

最初に先輩からの電話は珍しい、といつも思うと書いたけど
ここのところ結構頻繁に電話をくれるようになった気がする。
ハナちゃんとケンカでもしてるんだろうか?と思うけど
それはまた墓穴を掘る事になりそうで聞かないでいたんだよね。
なんだかんだと、気にはなるよ。先輩とハナちゃんの事。
でも今は先輩の事と同じぐらい、
望みの無い太田のことが気になってる自分を否定できず、
そのおかげで、先輩に依存しないで毎日過ごせるのかもしれないけど。
そうじゃなきゃ、もっと先輩を独占したくて
そしてそんな私に先輩は愛想尽かしてしまうのが目に見えていた。

急に入ったデートにウキウキしながらも
太田の事が気になってる自分をどうにかしてくれ。

 
演劇は面白かった。
確かにプロに比べていろいろあるけど、楽しかった。
ストーリーも良くて泣けるぐらい。
クラスの友達に会ったりするも特に問題も無く。

いや、問題があったのはどちらというと演劇終了後に行ったミスドで、だ。
先輩がまたまたクリスマスの話しをした時、いつものごとく
「ハナちゃんと過ごすんでしょう?」って流したのに
「え?本当に知らないの??」と先輩は困った顔をする。
何も知らない。というか、私が何を知らないというの?
「別れたよ、結構前に」・・・って、おいっ!!!
なんなの?どうして言ってくれなかったの??
聞くと学祭の後すぐらしい。
私は1ヶ月以上もその事実を知らされてなかった。
私が先輩とこうやって会っていたのに。
「知らなかったよ」というのがイッパイイッパイ。先輩もそれ以上言わないし。
だからって私とちゃんと付き合ってくれるというわけでもなさそうな態度。
私とはこのまま、なのかもな。
ここでまた私の方からそんな事言ったらはぐらかされるんだろうなぁ、と思った。
先輩ってそうなんだ。縛られては生きていけない人なんだ。
別れた理由は聞かなかった。ただなんとなく彼女が束縛しようとしたんじゃないかな、と思った。
それなのに私も彼を束縛しようとは思えなかったし、他にも理由はあったし。
こんな時でも彼女のいる彼と別れて一人になった先輩と、二人でココロが揺れていた。
「また電話するよ」先輩はそういってくれた。
クリスマスの約束は結局しなかったけど、なんとなくその日は先輩と一緒にいれるかもしれない。
そう思って別れた。

家に帰って。
いつも先輩と会う時にあった「先輩にはハナちゃんがいるから」という
自分をなぐさめる前頭詞が無くなってしまったのだ。
これじゃ、連絡を全然くれない先輩へのいいわけが出来なくなるじゃない。
今までは「彼女」という言い訳があったのに・・・。
嬉しいハズなのに、素直に喜べない。
あそこで先輩に告白されてたらまた違っていたと思うのに
先輩は「別れた」としか私に言ってくれなかったのが事実。
私は・・・
先輩にとって私ってどんな存在なんですか?



→ 過去の話。〜忘年会 2000年08月08日(火)

大学もそろそろ休みに入る。
グループ演習だったHP作りのプレゼンも終了。
その日は忘年会も兼ねたクラスの飲み会があった。
そして同じ日にサークルの忘年会も重なる。
欲張りな私は最初にクラスへ、その後サークルへと足を運ぶ。

クラスの忘年会はハイテンションだ。
飲み放題のプランのせいもあり、アルコールの出回る量がハード。
私もつい飲み過ぎる。そして、そのハイテンションの輪に入ってしまっていた。
気付くとキス大会になっていて、女のコ同志やら友達同志やらでキスし放題(笑)
もち、私も例外にもれずとなりの女の子やらと軽めのキスでハシャぐ。
男の子は照れてか、頬へのキスのみで女子にブーイングを浴びてるし(苦笑)
異様なテンションだったよな。
プレゼンも終わっての開放感とかもあったと思うけど。

途中、サークルの忘年会へ移動の為抜ける。
その時に同じく帰る、というクラスのタっちゃんを車で送っていく。
(飲酒運転禁止!!(苦笑))
なんだろうなぁ。酔ってたからなぁ。
「さっきどうしてキスしてくれなかったのよぉ」なんて絡んでたし、自分。
そんな酔っ払いを優しく抱き寄せてくれるタっちゃんに身を任せちゃうし。
「してもいいの?」と言った所は町中だったけど、そのままキス。
タっちゃんにはラブラブの彼女がいたし、
私が彼を好きだったかと言えばNOだし
アルコールの力って恐ろしいわねぇ・・・(苦笑)
って、たぶん私に次の予定が無ければその先もアリだったかもしれないし
彼とはそれだけで、その後も全く変わり無く当然友達で、
タっちゃんも彼女とラブラブで。

車に乗り込んだ時に、大学1年の時に告白された奥部くんがいる事に気付く。
彼は車で来てないし、なによりみんなと一緒に二次会に行ってるはずだったのに、と
不思議に思ってると「これ忘れ物だから」と包みを渡される。
助手席に座ってるタっちゃんは何が起きたのか分かってない様子。
「ああ、ありがとう」と受け取ったものの、絶対私のモノじゃないってわかってた。
でも「私のじゃないよ」と何も知らないタっちゃんの前で突っ返せない自分がいて受け取る。
そして奥部くんにバイバイとだけ告げて車を出す。
「何?」「さっきの飲み屋に忘れてきた物みたい。届けてくれたんでしょう」って言う。
「そうかぁ」タっちゃんはそれっきり彼の事は聞かなかった。
そのかわり私のどうしようもない片思いの話を聞いてくれた。
「タっちゃんの彼女がうらやましいよ。そんなに思われててさ」とか愚痴まじりで。

私は彼を家まで送ってからサークルのメンバーが集まる部長宅へ行く。
忘年会って言ってたくせにみんな全然アルコール入ってなくて
私だけハイテンションなまま飛び込んじゃったカンジで、マイった。
先輩もいた。ハナちゃんはいなかった。
でも私と先輩は隣りに座る事なく、二人だけで話す事もなく。
二人になれたのは、私が先輩を送っていく時だけだった。
それだって「カオリちゃん、送っていってよ」っていわれただけで。
他に車で来てた先輩もいたけど「男の車よりは女の子の方の車がいい」とかいう言い訳で
私の車を選んだ、という形になっていたし。・・・そういうことはウマイんだ、先輩。

車の中でもほとんど会話が無かった。
部長の家から先輩の家までもそんなに遠くなかったし。
家の前にはすぐ着いてしまう。
でも先輩はすぐ降りずに「24日空いてるよ」と言った。
・・・クリスマス。
でも彼女は?私を誘ったらマズイんじゃない?
また私の悪い癖が出た。素直に「会おう」って私も言えばいいのに「だって・・・彼女は?」って。
余計な事ばかり。先輩はその質問には答えず車を降りる。

結局。クリスマスは誘われたのか、そうでなかったか。謎なまま。
クリスマス・イヴまであと5日。
 
開けないでそのまま返したほうが良かったのかもしれない。
忘年会帰りに渡された奥部くんからの包みの中は、かわいいオルゴールだった。
どうみても高価そうで、私がもらう理由はどこにも見つからなかった。
メッセージカードには「メリークリスマス」と。
有り難かったけど。今の私には貴方を受け入れる余裕は全く無かったんです。
そしてそんなプレゼントをもらっておいてはいけない、とすぐ思って。
かといって、学校で会うチャンスは来年まで無いし・・・と送り返す事にする。
「ごめんなさい。受け取れません」と。

クラスの男友達から電話が来る。
「お前、奥部からプレゼント受け取ったのか!?」って怒り口調。
どうやら彼は奥部くんから
「カオリちゃんにプレゼント渡した」と聞いたらしい。
で、彼・ケンジは私の話を全部知ってるので、
「好きでもないやつからプレゼント受けとるのか?」って
そういうふうに思ったらしいのだ。
ええ、ケンジの言い分はもっとも。
私だってあのシチュエーションじゃなきゃもらってないよ!
私もその時の話しをして
「でも、もらう理由が無いから送り返したよ」って言ったら
「なんだ、ビックリしたよ。何バカなコトやってんだよ、と思ったから」と
ホンキで心配したらしい口調で言う。
ケンジは口は悪いけど、結局私の事を考えてくれるいい友達だ。
奥部くんの件を彼は両サイドから話を聞いてるらしい(苦笑)
スマンね、面倒な事に巻き込んじゃって。

本当に奥部くんには悪いけど、
何度告白されても「ごめんなさい」としか言えません。
大学1年のちょうど今ごろ、
同じように断ったはずなのに彼も私のように引きずってるんでしょう。
その気持ちよくわかるけど・・・私もよく分かってる事があって。
私の気持ちが彼に動く事はない、ってコト。
それを伝えても私を追ってくれるのは・・・やっぱり私と同じ理由からなの?
壁がある恋は、誰でも加熱してしまうものなのでしょうか??



→ 過去の話。〜太田 2000年08月07日(月)

バイト後に4人で食事にいく。
正確にいうと3人で食事にいく、という所に混ぜていただいた。
私と同い年のモモカワさんと太田と彼の友達でユウちゃんの彼氏の田沢の3人。
モモカワさんとはバイトで話す程度の仲だったけど
田沢とはなぜかユウちゃんと彼の間に入って話を聞いてた事もあり
けっこう電話がきたり、相談に乗ったりしてあげてる仲だったので
なんとなくそこの3人の中にいれてもらえて近くのファミレスに行く。

楽しかったよ。バイト以外での太田の顔が見れて。
普通に雑談してる自分が妙だったし。
・・・なんて。心の中は普通なんかじゃない。
前から仲がよさそうなモモカワさんと太田に嫉妬してたもん。間違いなく。
太田は別にちゃんと彼女がいるし、
モモカワさんも彼が好きなわけじゃないのはわかった。
話を聞いてると彼女は好きな人には話が出来なくなるタイプらしく
私に「南条さんって積極的でうらやましいよ」なんて少し言われた事を思い出していた。
そんなことからも
彼女は彼ら二人のどちらかが好きだというそういうんじゃなくて
単に仲間としてお腹も空いたしご飯しよう、
ぐらいの気持ちでいることは良く分かっていた。
それなのに、私の恋心はその二人を直視できないようにする。
不必要な嫉妬心ばかりが気になって。
彼の言動に一喜一憂してる自分に疲れて。

かなりマイってるよ。
神経的に、という意味と、太田にマイってる、という意味と。
彼女のいる人はもう追いかけるのはやめようよ、
と思いつつ追いかけてる自分。
それを、しっかり捕まえてて欲しいのに
あいからわずの先輩のせいにしてる自分。
それこそ責任転嫁。
自分の気持ちさえハッキリしてれば問題ないはずなのに。



→ 過去の話。〜気になるコ 2000年08月06日(日)

「気になるコ」・・・こういう存在が一番厄介。

私ってどうしていつも誰かに恋してるんだろう、
と思うほど恋してる気がする。


彼は太田といってバイトの後輩だった。
最初は、とあるカッコいい社員にソックリ、ということで有名になってて
私も第一印象は「・・・似てる」って思った事からスタートした。

正直、気になり始めたキッカケはそれ。

その社員さんに似てなかったら、気になりはしなかったと思う。
だけど気になり始めてしまったからしょうがない。
似てたんだもん、カッコいい社員さんに(苦笑)

社員さんにはしっかり同じ職場に彼女はいたし、ファンでしかなかった。
イヤ、太田に対しても最初は単なるファンだったのに
彼がいる、いない、に関わらず私は彼の存在が気になるのだ。
居れば目で追ってしまうし、
居なければどこの会場にいるんだろうと、気になる。

・・・ああ。思いっきり片思い症状でてるし、自分(苦笑)
2つ歳下なんだよなぁ・・・初だよ、歳下(汗)

先輩とはデートの約束すら無い。




気になるコは厄介だ、なんて言ったけど
バイトに行く事自体が楽しくてしょうがくなくなって
おかげでガンガンお金が入ってくるようになったもんだから、
そこは良し、でしょう(笑)
私のバイトは月のシフトとかが無くて、
週末に次の週のバイトを入れるシステムだったので
1週間用事があってバイト休んだりすると、
次の週のバイトもなかなか入れなくなったりする。
そういう意味で、
毎週土日しっかり入ってる私は必然的に高収入になってくる。
これも先輩の時のサークル出席理由と変わらないのだから
自分がいかに成長してないかが良く分かるってもんよね(苦笑)

そして。
またまた成長してない自分を思い知らされる。
太田に1年以上付き合ってる彼女がいるとわかる。
わかって「やっぱり」と思う私がいて「またか」と思う私がいた。
思ったよりもショックを受けていて、
その時初めて彼の存在の大きさに気付く。
ファンって嘘じゃん。好きなんじゃん。
でも、進めない。玉砕する力も無い。
本当にファンにでもならないと、バイトする気力すら失ったままだ。


先輩?
・・・変わらず好きだった。誘われればついていってしまう状態。
ただ、どうも私というやつは「壁のある恋」に惹かれるらしい。
無理だ、望みが無い、と言われれば言われるほど、
自分で言い聞かせれば言い聞かせるほど、
どんどん思いが深みにハマっていくカンジ?

わかってるんだけどね。

それが自分の中での妄想で、それが自分を加速させている事に。
あんなに望みが無かったはずの先輩への思いが
中途半端ながら実ってしまった事が、
無理な思いへの更なる加速となるようだ。
と、ここまでわかってるのに。
どうして彼女の存在がハッキリしてる太田への思いは加速するんでしょう?

先輩!
私をちゃんと捕まえててくれれば、
こんな思いの片思いはしないはずなのに。



→ 過去の話。〜東くん再び 2000年08月05日(土)

どうして私は東くんの家で飲んでるんだろう?

バイト後に友達らと彼の家に来ていた。
本当はあまり会わないほうが楽なんだけど、
来てしまえばその空間の居心地の良さについ長居をしてしまうんだけどね。

そして。
なぜかいつも私は東くんの隣りで爆裂トークをしてしまってるし。
結局友達として一番話せる人には変わらなかったからね。
そんな私たちを見て、知ってる友達は「どうして?」って聞いた。

どうして?
どうしてだろう??
先輩の方が好きだと気付いたから??

イヤ。
先輩より東くんの方へ心が動いた事は事実でも、その逆は無い。

じゃあ・・・。

正直に言ってしまえば、
東くんの「友達」以外の部分で目をつぶれなくなったからだ。
「友達」だったら許せるんだけど、
「彼氏」として一緒にいれない、みたいな。

自分のワガママでしかなくて。

非の部分を許せる程、人間として愛せてなかったのかもしれない。
そんな自分の気持ちに気付きながら、今日も朝まで彼の家で過ごす。



ホントは少し気付いていた。
私だってそんなにバカじゃない。
藤原さんの時のようにわかってて、
自分なりに壁みたいなものを作っていたつもりだった。
「話は合うし、楽しいけど私には他に好きな人がいるから」そういう態度でいたつもりだった。
もちろん直接本人に言ったわけじゃなくて、伝わってると思ったし。

東くんと付き合っていた時、あまりに先輩の態度が変わらないし
すぐに夏休みに入り彼は実家に帰ってしまい会えなくなったのもあって
私のココロは先輩よりも東くんの方へ急加速していた時があった。
彼には「もう先輩の事はどうでもいい」類の事を伝えてあったので
きっと今私が先輩と会っているなんて思ってないだろう。
あえて私もそれを伝える気はなかった。
だって、それが原因で別れたわけじゃないから。
そしてそう思われる事がいやだった。これ以上傷付けたくなかった。

なんて、今更言い訳だけど。結局自分が一番大事なんだよな、私(苦笑)

そうバイト中に東くんに「終わったらちょっと時間くれる?」と言われた。
もう季節は12月。
別れて友達に戻ったつもりで過ごした時間は2ヶ月になっていた。
なのにまさか再び告白されるとは思わなかった。
なんとなく引き続き好意を持ってくれているのはわかってたけど。
「まだカオリのこと好きなんだけど、やりなおせないかな?」
私の気持ちは考える間もなく「NO」

「ごめん、気になる人がいるから」・・・嘘は無し。

先輩の事ではなかった。
好きなわけではないんだけど、バイト先に気になるコがいた。
いわゆる「ココロのアイドル」(笑)
会えると嬉しくて、目で追っちゃうし、気になるコ。
先輩の事は変わらず好きだったけど、あいかわらず進展せず
先輩に対する自分の恋心ってヤツは倦怠期に入っていた気もする。
かといって、そのコに片思いってわけでもないココロの状態。

ただなんとなく中学生みたいに恋に恋してる自分がいた。



→ 過去の話。〜試写会 2000年08月04日(金)

私は映画が好きだ。
試写会にもよく応募して当たったりする。
お金を出してまで見なくてもいいかなぁ、と思うと
まず試写会に応募!(笑)
そして「大統領のクリスマスツリー」の試写会が当たった。
これは一枚でペア招待らしく、私は先輩を誘っていた。
返事はオーケーで、次の約束が決まった。

会った後にすぐ次の約束が出きるならそれでいい。
でも、次の約束が無いまま別れてしまうと、
本当にまた会えるのか不安になってしまう私がいた。
特に先輩の場合は、私は正式に彼女というわけじゃないし
東くんの時みたいに毎日電話をくれるでもないし、
欲しい言葉をくれる人でもない。
だから会えない時間が長くなればなるほど、
どんどん不安になってきてしまう。
・・・ま、その前に自分から電話入れたりしちゃうけどね(苦笑)

バイトでよく東くんと映画の話しをする。
他に話せるような人もいないからなんだけど。
そして東くんも「大統領の〜」の試写会に当たっているらしい。

・・・複雑。

ペア招待に誰かと来るのかなぁ、という考えより、
先輩と二人のところで会いたくないな、と。
なんだかいいコぶってるかもしれないな、自分。
先輩の方が好きだから、
東くんとはつきあってられないと思ったのも事実だったのに
それをハッキリ言ってなかったんだよね・・・。

「東くんとは友達でいたほうが楽しいと思った」なんて言い訳。
先輩と一緒に試写会に行ける事は嬉しかったけど、
少し後ろ髪を引かれながら行く事になった。



心配していた東くんとのニアミスも無く、無事試写会終了。
映画館を出ると雨。しかも先輩ったら大学の友達に会ってるし!

・・・私は気付かれないように、なんとなく距離を置く。

雨が降る空を見上げながら、雨宿りをしているふうな。
ああ、今日もなんとなく
先輩とはここでバイバイして終わりかなぁ、と思ったのに
「じゃ、メシでも食べていくか」と先輩に肩を叩かれる。

良かったぁ。
・・・もう少し、イヤ、もっとたくさん一緒にいたかったんだよね。

なんだか最近自分の気持ちを素直に伝えられない気がする。
言ったら嫌われちゃうかな、とか、笑われちゃうかな、とか
いろいろ考えちゃって。臆病風にふかれまくり。
告白は出来ても、その先が怖かったりする。
やっと自分に向いてくれてるらしい先輩の気持ちが、
変わらないでいてくれることだけ願ってる。

そんな私の気持ちを知らずに、先輩はダッシュで映画館を出る。

どこかまだ「友達以上恋人未満」と脱出できない私たち。
周りから見た私ら二人ってどうみえるんだろう。
誰か知ってる人からみられたら、やっぱり友達としか見れないのかなぁ・・・。

夕食後も先輩はお茶しよう、ってモスへ誘ってくれて、
気付くと10時過ぎまでずっと二人で、私は先輩と話をしていた。
話してるだけで良かったし。
嬉しかったし。
ドキドキしたし。
夢のようだし。



→ 過去の話。〜先輩とデート 2000年08月03日(木)

「今からちょっと出れない?」
急にかかってきた電話。東くんだった。

彼は家庭教師のバイトもしていて、
その給料が入ったから飲みに行かないか、というお誘いだった。
こんなカンジで私と彼は「おトモダチ」に戻っていた。
その日はたまたま熱を出していて、お断りしたけど、
元気だったら行ってたかなぁ?
ちょっと謎。

別れたけれど、音楽や映画の話しをし始めたら、
彼以上に話せる友達がいなかったし
そういう点で一緒に話をしていると楽しかった。

・・・付き合ってた、といってもたった2ヶ月。
友達として付き合ってた期間の方が全然長いし。
ただ、彼に悪い、という気持ちは依然消えてくれず、
前のように何も考えず会話を楽しむ事は出来ない。
変に気を使っちゃうんだよね。
さすがにまだ「好きな人出来た?」なんて聞ける仲にはなってないし。

私は。

先輩に初めてデートなるものに誘われた。
「今度映画でも行こうよ」なんて、ごく普通に。
私が断らないのを知っているのか、少し強引に日付まで決める。

でも。
まだ先輩には言ってないのに。東くんと別れた事。
彼は私が他の人と付き合ってると思いながら、誘ってくれるんだろうか。
それよりも私のなかではその日までは風邪治さなきゃ!ということでいっぱいだった。




あの先輩の電話が夢だったみたい。
確かに約束したなのに、
考えてみると待ち合わせの場所とか時間とか決めてないじゃない。
それなのに電話してもいないし、学校でも会わないし。
夢だったのかぁと思ってると、約束の日の前日のサークルの練習に先輩がひさしぶりに顔を出しに来た!
といっても、その日はハナちゃんも練習に来ているから明日の事は聞けない。

・・・先輩は忘れてるんじゃないかなぁ、なんて思う。

ハナちゃんと先輩を二人一緒に見るのは少々胸が痛い。
どうして私は彼女になれないんだろう?なんて考えちゃう。
もうアキラメたことなのに、何度も何度も私の胸を支配する嫉妬心。
ただ、今日はふたりケンカでもしてるのか、
ほとんど会話も無くハナちゃんが先に帰ってしまった。
それを見てすぐ、先輩は私の耳元で「明日何時にする?」なんて聞く。

良かった。夢じゃなかったんだね。先輩は覚えていてくれたんだね。

なんだか、それだけでハッピーな気分になる自分って安いな、なんて。
約束はお昼12時半。大学の先輩の学部の校舎近くで。
家に帰る私の足取りは非常に軽かったのは言うまでもない(笑)





こんなに落ち着かないのも珍しい。
そわそわした気持ちで待ち合わせ場所に車を止める。
先輩はいきなり10分の遅刻。最初なのにぃ。
「ゴメン、遅れた」って笑顔で、
そして当たり前のように助手席のドアを開ける。
今日は「デッドマン・ウォーキング」と「アパートメント」の2本立てだった。
1日中先輩と一緒にいれる♪と思ってたのに、
昨夜母に明日出発予定だった祖父母のお祝い旅行へ、
今晩から出発する事になったことを聞き、ちょっとショックだったのだ。
「そうなんか。何時まで帰ればいいの?」と
その時間までは一緒にいたい宣言をされて、またまたハッピーな気分になる私。

映画もなかなか面白くて、泣けて。あっという間の時間だった。
2本立てだったから3時にスタートし、
映画館を出るともう7時とかで暗くなっていた。
「これから夕食、と行きたいところだけど時間だね」
と本当に映画だけのデートで終了。

でも、でも幸せだったの。

これで終わりじゃなくて、これからもまた二人で会えるし。
一人で先輩を見ていた事を考えたら、ずっとずっと幸せ気分なのだ。
先輩を大学まで送っていって私も家に帰る。
なんていうか、ニヤついた顔が戻らないカンジ。
だって、あの先輩と二人で映画デートだったんだよ?(笑)
サトコに言ったら「想像しただけでなんかオカシイ」って言われたしね。
私らって恋愛関係には見えないんだろうな、サークル内じゃ。
つか、先輩の相手がハナちゃんとハッキリしてるせいもあるけどね。
ハナちゃんはハナちゃん。私は彼女にも笑って「おはよう」と言えていた。

女ってけっこう怖い生き物かもしれない。



→ 過去の話。〜学祭 2000年08月02日(水)

うちのサークルの人たちは、
サークル以外の場でも模擬店や個展をやる人が多くて
そういう集まり(学祭の話し合い)なんかがあると、
変にニアミスしてしまう。

・・・実際先輩は彼女のハナちゃんとラブラブで説明会に出てたし。

そういう時、私はどういうリアクションをとってるんだろうなぁ・・・。
客観的に見る事ができればいいんだけど。
きっと引きつった笑顔なのかしら(泣)



前日。
大学の所定の位置で各自準備に入っている。
私はサークルの方の準備は、全然手伝っていない。
自分達のグループ展の準備で大忙しだったし、頭も体も回らないし。

先輩は・・・ハナちゃんと一緒かな、なんて思っちゃう自分。

そんなことを考えないでいられる空間を、友達と作り上げている。
「私たち」の空間。

それでなくても、構内全てお祭りムードでテンションも上がりっぱなし。
大学内のスペースを借りている私たちは施錠の関係上、
9時には追い出されるもその足で私は外のスペースのサークルの方へ行く。
が、準備はほとんど終わっており、副部長とかが片づけている様子。
このテンションのまま家に帰り、明日は早いし、
と寝ようと思うもなかなか寝付けず、
こういう時に限って電話が集中し、結局寝たのは確か4時ごろ。
それでも集合時間9時に合わせて起床。・・・が、結局遅刻(10分)
すでに大学内には学生以外のお客さんがチラホラ来ていた。

なにせ3人でやっていたので、
なかなか休憩も取れずにフリマのレジ番を交代でやる。
すぐ隣りで3人展という名の作品展もやったので、
中には「この絵も売ってくれるんですか?」なんて
涙が出そうになるほど嬉しい言葉をかけてくれる人までいる!

もう、ホント、最高。

酷評も耳には入ってくるけど、それ以上に嬉しい台詞が入ってくる。
こういうのって結構快感だったりして(笑)
サークルの先輩やら友達も覗きに来てくれて
「いいじゃん〜」なんて声をかけてくれる。

夕方。
バイトの友達も来てくれる。・・・東くんもそのなかに混ざって。
彼からは何も言葉が無かった。私もなんとなく聞けなかった。
彼の先輩は「カオリちゃん絵ウマイじゃん〜」と言ってくれるものの、
私らの雰囲気を察してか、ささっと違うスペースへと消えていった。


あんなに好きだったのに。


私は間違いなく東くんを好きになっていた。
なのにどうして
今はたまに嫌悪感すら覚えるようになってしまったんだろう。

別れてから、周りの良くない話ばかり聞こえる。
バイト先でも、実は東くんって「ナマイキ」とか「なんかムカツク」とか
そういう印象でしかないらしいことを、最近知った。
そのせいで、自分の中の彼の像が変わったわけではない。
これは断言できる!
でも最初そういう面を見れてなかった、盲目な自分を否定は出来ない。
少し冷えてきたココロに映った彼が、自分の中の彼と違うので私は離れたのだ。

一緒にいて、ドキドキしたりホッとしたり出来る人だったのに
今は一緒の空間にいるだけで、変な空気があるような無いような。
なんだか落ち着かない。

友達に「今のが前彼?」とか聞かれて、力無く笑う自分はなんなんだろう。
少しその事実を無かった事にしたくなっていたことも、正直にここには書いておこう。



初日から大盛況で、フリマの方の売れ行きもなかなか。
作品展の方も、急遽売り物も出し始め、それもなかなか好評で。
構内施錠後はサークルへ足を運ぶ。

どうして学祭は2日間しかやらないんだ?というぐらいあっという間の2日間。
日曜日はいい天気で昨日よりお客さんが増えている。
先輩のところではヤキイモを焼いていて、
休憩中の自分と待ち合わせたサトコと一緒に買いにいって頂く。

先輩・ガクさんは本当に学祭好きみたいだな。

もうね、楽しそうでしょうがない。
なんであんなに楽しそうにイモを焼いてるんだ?って思うぐらい(笑)

夕方。
もう一般のお客さんが帰り、学生だけになってきた時間。
友達に誘われ、自分の楽器を持ってくる。
即興だけど、ギター持ってきた男の子やクラリネットの友達やらと
ビートルズナンバーを適当に奏でる。
歌を口ずさむ人がチラチラいる中で。
夕暮れに響くへたくそな演奏だけど、なかなか。

日が落ちて、完全に構内が施錠されてからがある意味本番。
あちこちの校舎外のテントで明かりが点き、音楽や話し声が聞こえてくる。
お酒を調達に来る人や歌を歌いに来る人。
みんな異常なテンションの人ばかりになる。
私もサークルのテントの中でビールを飲んでは叫ぶカンジ(笑)

だって、楽しいんだもん。
この大学に来て良かった、とまで思ってるし。

他のサークルのテントにいたガクさんもうちのテントにやってくる。
すでに何杯も飲んできてるみたいで、
顔が少々赤いし、すぐ私の隣りに座った。
特に目を合わせるわけでもなく、
だけど彼の手は常に私にチョッカイをかけてる。
私は違う先輩と話しながら。ガクさんは私と逆隣の人と話しながら。
でも、彼の手は私の腕とかにそっと触れられる程度に。

変にドキドキした。
暗いけど、誰かに見られてたらどうするんだろうと思うと、ますます緊張。
そして少し自分が彼の中で特別なんだ、とわかって嬉しかった。

きっとアルコールのせいでもあるんだろうけど、
それでも彼の行動は嬉しい自分がいた。
そんなベタベタなガクさんの横を他のサークルで一緒の友達らしき人が通る。

「おいガク〜、そんな姿彼女にでも見られたらどうするんだよぉ??」
「つか、俺たち報告しちゃったらどうするぅ?」なんてチャカす。

「おい、それはないだろう?」と笑いながら眉間にしわを寄せる先輩。
私は隣りで「そうだよぉ、彼女に悪いぞぉ」なんて酔ったままのツッコミ。

・・・そんなにショックじゃない自分がいた。

今更嫉妬もないのかな?それとも、なんだろう??
「お前がそれを言うなよ」と私に言った先輩の目はホントに困っていた。

それを見ただけで私は良かったのかもしれない。
私は先輩の彼女じゃない。ハナちゃんはみんなが知る公認の彼女。
そういう立場の違いは今始まったわけじゃないもの。
しかも、私は一度フラれてるから、彼女じゃないにしろ
あの先輩に好かれている事実だけで充分に幸せな気分になれたのかも。

友達の冷やかしを受けた後すぐ先輩は「すぐ戻るから」と言い残して消えた。

私はそれから3時間、同じ場所で飲んでいたけど、結局先輩は帰ってこなかった。
「おやすみ」ぐらい言って帰りたかったのに。
きっと彼女と一緒だろう、と分かっているのであえて探さず。
私は冷え切る手前の午前3時には家に帰った。



→ 過去の話。〜学祭の頃 2000年08月01日(火)

また学祭の時期が近づく。
考えてみれば1年前の学祭の時に、はじめて先輩の事で泣いた気がする。
そしてサトコともっと仲良くなったんだ。
失恋もして、でも、まだ恋をしていて。
季節は巡ってまたあの学園祭の季節なんだな・・・。

先輩に電話で「付き合ってる人がいるよ」って言ってから
別れた事を言って無い自分は
きっと先輩の気持ちを確かめているところが大きいんだと思う。

だって先輩もまだハナちゃんと付き合ってる事に変わりないし。

・・・先輩に告白した時、すでに東くんとの仲はギシシャクしていた。
なのに先輩にそう告白した事自体、先輩の気持ちを試していたんだと思う。

・・・「思う」って自分の事なのに(苦笑)

学祭は・・・友達と3人でイベントを計画していた。
せっかくだから、と個人作品の展示にフリーマーケット。
こういうお祭り事が大好きな私は、
それに打ち込む事でいろんなことを考えないようにしていた。
実際作品を描いている時は、
何も考えず真っ白な自分でいられたし、充実した時間に思えた。
時々来る先輩からの電話が嬉しかったし、
別れた直後にあった、東くんとの壁がすぐに消えて、
昔のように友達として電話をくれる関係に戻れた事も嬉しかった。

そんな忙しい毎日の中、私は学祭前に風邪をひくし(苦笑)・・・ああ。


風邪をひいて、バイトも早目に上がらせてもらう。
家に帰ってはクレヨンと葛藤して、寝る気はさらさら無い自分。
学祭の時に展示しようと思ってる作品の仕上げやら手直しやらで
毎日遅くまで起きてるから、体調も良くないんだろうな。

・・・わかってるんだけど、止められない。

まあ、正直言って風邪はそんなにツラくない。
でもなんとなく心がすぐれないっていうか・・・。
別に偽善者ぶるわけじゃないけど、なんか私が「フった」という事実が
意外と自分の中で消化しきれず、罪悪感となって支配し始めていた。

一方的だったから。

私が勝手に嫌なところばかり見えてきちゃって
「友達でいた頃の方が楽しかったな」なんて思っちゃったからイケナイのだ。
かといって、本当の自分を隠してまで一緒にはいられなかったし。

「恋は盲目」っていうのかな?(苦笑)

スキかも、と思ってからは急加速しちゃって気付かなかったんだけど
彼の妙に子供っぽい考え方と、私を自分のモノみたいに思ってるような言動に
付いていくのがなんだか辛くなってきちゃったんだよね。

・・・単に何かに自分が傷付けられるのが怖かったのかもしれない。

その前に自分から逃げていってしまったんでしょう。


何かを制作してるとそういう思いを忘れていられるのが楽だった。
そういう内面が作品中に出てきているかどうか、自分ではわからなかったけど。
そんな時に東くんから電話が来る。
「風邪ひいたんだって?そのわりに元気そうじゃん」なんて。

体は元気だし。でも、なんか・・・。

「みんなで映画行くんだけど・・・行かないよね?」

ハイ、行きません。行けません。
まだ、あまり顔が見れないし。

そして。同じ日。30分もしないうちに先輩から電話が来る。
「どうした?元気ないじゃん」なんて。

そうなんだ、なんか、元気ないんだ・・・。

でもまだ先輩に別れた事言ってないのは、どうしてだろう。
悔しさかな。
自分もちゃんとした彼氏がいる、という事のほうが
同等でいれると思ったのかな。

どっちにせよ、まだ言えなかった。
言ったら・・・喜ぶのかな?どうも思わないのかな?


同じ日の同じような時に。
一方は「元気じゃん」と。そして「元気ないじゃん」と。
どっちが「今の私」を言い当ててたんだろう。



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