michiyonのしあわせ探し
DiaryINDEXPastFuture


2004年05月14日(金) 人の善意を信じたい でも…

ネットショップを初めて3年半になる。

幸い いいお客様にめぐまれて 今までトラブルというトラブルに見舞われたことはなかった。


日本では 商品を先に送って後からお支払いをいただくという後払いシステムが普通に行われているが 

よく考えてみれば こんな人の善意を前提にしたシステムが普通に行われている国は日本だけのような気もする。

きっと他の国だったら 品物を先に送ってしまって 後から代金を回収するなんて

とてもむずかしいに違いない。


おそらくほとんどの人が払わない。


相手を信用して先に品物を送った方が悪いと言われてしまうだろう。


道徳観の強い きちんとした性格の日本人だからこそ成り立つシステムなのだと思う。


外国に行くと 日本人というだけで ある意味 好意的に見られるのもうなずける。


とはいうものの 世の中にはいろんな人がいる。

ショップを始める時 相手を信用しないわけではないけれど お金のことでのトラブルは極力さけたい

という思いから 後払いシステムは採用しなかった。


でも だんだんとリピーターさんの数も増えてきて 

後払いでもだいじょうぶかなという気持ちになった。


相手を信用できるのなら 後払いシステムは 

私にとってもお客様にとっても便利なシステムには違いない。

そう思って リピーターのお客様に限って後払いをお受けすることにしたのだが…



初めてお代金を払ってくれない人に出会った。



商品を発送してから3ヶ月たってしまった今もお支払いいただけていない。

猫好きに悪い人はいない そう思いたいだけにショックだった。


品物だけ受け取ってお金を払わないということは 

乱暴な言い方をすれば “泥棒” や “万引き”と一緒。

りっぱな犯罪である。


でも もしかしたら相手にも何か事情があってのことかもしれない…

払いたい意思はあるけれど 払えない事情があるのかも…。


そう思いたい気持ちもある。


だとしたら 罪もない人を泥棒扱いしてしまうことになる。

それはとても失礼なことだし、そんな自分もいやだった。


ご入金をお待ちすること すでに3ヶ月…

悪意をもってのことだと最終的に結論づければ 被害届けを出したり

なんらかの法的措置をとるのが普通なのだろうけれど

そうすることに すごく抵抗がある。


結局このままお支払いがなければ 泣き寝入りってことになってしまうのだけど

どうしても 相手を信じたい気持ちを捨てられない自分がいる。

相手に悪意があってしたことでないと思いたい自分がいる。

それで 未だにお支払いいただけるのを待っている。



ただひとつの救いは 


自分が迷惑をかける側にならなくてよかった。 そう思えたこと。



人にしたことは必ず自分に返る


子供の頃 よく母がそう言っていた。


もし 相手に悪意があってしたことなら その報いはきっといつか

その人自身に返っていくのだろうと思う。

だから 私が どうこうする必要はない。

罰を与えるのは神様…



そう思うことにした。



とはいうものの さすがに何度も同じ目にあうのは勘弁してほしい。 


それで不本意ながら 後払いシステムはやめることにした。


たった一人の心無い行為のせいで 多くの善意の人たちにご不便をおかけすることになってしまったけれど

私なりに いろいろ考えて決めたこと。


人の善意を信じたい。


だからこそ もう2度とこういう目にはあいたくない。


いくら前向きに考えようとしても 同じ目に何度もあったら

きっと心が曇ってしまう。


そうなったら きっと人を色眼鏡で見るような人間になってしまう。


そういう自分にだけはなりたくないから。



お支払いをしていないご本人がこの日記を読んでいる確率は0に近いけれど

もし万一読んでいたら…


お願いです。 1日も早くお支払いをして下さい。

そして あなたのしたことが 私を初め いろんな人にどんな迷惑と影響を与えたかということを考えて下さい。



お支払いは いつまででも待つつもりだが、この件に決着をつけたいという気持ちから 

今回の未払い事件のこと、ここでお話させていただいた。



いつか 「お支払いいただけました!」という うれしいご報告ができる日が来ることを

切に祈りながら…。


michiyon |HomePage

My追加