針の裏
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私の今年を表した漢字。
価値観がゆらいで、自分を見失いがち。 もしくは、心の底の答えはわかっているのに、決断できない。 一人でものごとを決められなくて、たくさん人に相談した。 同じところでうじうじ悩むことにやたら時間を費やした。 それを自分に許していたら、どんどん怠惰になった。 遅刻するとか、仕事の返答が遅れるとか、相手に迷惑をかけることが多くなった。
日記は、いいな。 ブログは、基本的に人に見られて反応をもらってやりとりすることを前提にしてるから。 SNSの人気とか、みんなそんなに人とつながりたいのかな。 って、私もミクシィやってるけど。 便利になっていつでも誰かとつながることができて楽しいこともあるけど。
コミュニケーションはアナログで不便な方がいい。 その方が、感情が伴うから。
彼と一緒に住む話は、私の胸の中で静かな嵐みたいになっている。 第一段階の答えは出た。一緒に新しい部屋を探して、春から二人でそこに越して住むことは、見送ろうと。 なんでそうしたかを考え始めると、嵐になってくる。 考えていたよりも根深い気がする。
今、私は自分も自信も薄い時だ。 感情も、相手や雰囲気に流されがちだ。 でも、自信がないから基本閉じていて、妙に頑なな時もある。 どこまでしていいか、すべきでないか。どこまで譲ったらいいか、踏み止まるべきか。その判断基準をどこにしていいかわからなくなっている。 どの道を選ぶのがベストなのかなんて、道を選ぶ時点ではわからないことの方が多いのに、こっちと言い切る自分が形づくれていない。
それがいちばん大きな原因だ。 こういう時期じゃなかったら、もっと別の問題があったかもしれないけれど、それは二人でどうにかできる問題だったり、自分の中のことであっても乗り切れそうに思える問題だった気がする。
彼に、待ってもらおう。 もうひとつの案として、彼がいま私が住んでいる家に仮住まいをする、というのも考えてみる。 彼は3月になったら今の家を出なければならないので。 うちは来年更新月だけど、彼と家賃を折半することになれば、2ヶ月で更新料分になる。 1K+ロフトのこの家だけど、どうだろう。二人暮しお試し期間。 そのままずるずるこの家で同棲になるか、彼が一人暮らしを始めるか、数ヶ月後に二人で別の所に引っ越すか。
今月半ばくらいに、「一緒に住もう」って言ってくれた彼に、同棲は迷っていることを伝えたら、ごちゃごちゃとした私の理由を聞いて「(一人暮らしのメリットと同棲のメリットを)高耶は両方欲しがってる。それはわがままだよ」と言われた。 自分のテリトリーに彼に入ってもらって、曖昧に二人暮らしをはじめるっていうのも、わがままかな。 お試し期間って、ずるいかな。
もうこのことは私次第で、今年中に結論を出すと約束したので 明日、話そう。
抽選会の仕事をしてきた。 クリスマスまで長期間開催するのと、普通は2人なのに3人でまわしていたのとで、3分の1くらいは休憩だった。
イベントバイトは久しぶりなんだけど、やっぱりいいな。 自分の中身にも周りにも、流れが感じられる。 いつものテレオペばかりだと、流れを感じられる時もあるけれど、どうもまったりとして滞りがちだから。
私は一過性の人とのふれあいが、割合好きなのかもしれないな。 恒常的に広く浅くは疲れるし、私をよくわかってくれる人が何人かいたらいい。 でも基本、人とは接したい。 いつも顔を合わせている人だと、当然だけどそこに関係が築き上げられる。 話したりしなくても、同じ空間にいるだけで、関係やイメージがつくられていく。 そういうのがないのが、好きなのかも。
今日は、心があったかくなる出会いが2つあった。
一人は、小学生くらいの男の子。 おばあちゃんと一緒に来ていた。 抽選が気になって仕方ないんだけど、抽選ができる分買い物をしていないから、できない。 でも気になって、テーブルのまわりをうろうろして、私の座っている裏まで見にきていた。 ちょっとクレームちっくなお客さんの相手をしているうちにいなくなってしまって、むむ残念と思っていた。 そしたら、何時間か経ったころかな。嬉しそうに抽選券を持って近づいてきた。地下のお肉屋さんがいい人だったとか言いながら。 500円の商品券が当たったよ。良かったね。 「1万円の商品券が欲しかったなー」なんて言ってたけど、ちょっと嬉しそうだった。 それから最後まで、抽選会場の目の前の広場にいたので、仕事が終わってそこを去る時に手を振ったら、振り返してくれた。 振り返してくれるか微妙な年頃かなと思ったんだけど。 うん、心が通じ合ったかんじ(勝手に☆)
もう一人は、帰りのバスの運転手さん。 行き先を訊いてくれたり、両替機の使い間違いを優しく指摘してくれたり、ものすごく感じが良かった。 「ちょっと待っててね。いま来るから」ってバスに向かった時の思いやりのあるかんじとか、すごく良かった。 降りる時に「ありがとうございました」って心を込めて言おう!と胸をいっぱいにしていたのに、そのバスは前払いで真ん中のドアから降りる式だった・・・。 だから、降りたあとに早足で前の方まで行って、バスが動き出す前に、運転手さんにぺこりと頭を下げておいた。 運転手さんもこっちを見て、軽く会釈を返してくれた、気がした。
男の子も運転手さんも、日常で擦れ違っただけの人といえば、だけの人。 でも、例えば街の同じ空間にいても、その中の誰かと何かあるっていうのは、本当に奇跡みたいなことなんだな、と思った。言葉を交わすでもなんでも。 見失っちゃうよね。そんな気持ち。麻痺しちゃう。 たまに思い出せたら、幸せだ。
今夜は早くたくさん眠りたいと思って、あいのりが終わってから彼に電話。 こんな日だったから、話も弾む。 運転手さんのこと「それはおまえを気に入ったんだよ。だから優しかったんだよ」って言ってた。 ふふ。かわいい彼。
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