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 2002年08月29日(木)    同じ青、永遠の青  

波間に少し 揺らいだ君の影
言いかけた 最後の台詞は 
潮風に飛ばされて 宙に舞ったまま
どうして言えない
どうして出来ない

それは 君と 僕が 同じ青だから
重なってはいけない 同じ青だから
どこまでも続く水平線が
永遠に空と交わることがないのは
まるで 君と僕のよう


 2002年08月24日(土)    AM5時  

空が白んでいく
光が入っていく
AM5時の 薄青色の空が好きだ
白っぽいキャンバスが そっと青く色づくのを
静かに見ているのが大好きだ
こんなにも美しい 静かな夜明けが
1時間もしないうちに明るくなって
朝が訪れる
虫と 鳥と 迎える夜明け
朝日が突き刺すような 激しい朝の
前兆 前触れ 幕開け

静かに薄青色の空を眺めて
ひんやりとした空気に包まれて
そんな夜明けが好きなんだ

秋の夜長は 近い


 2002年08月23日(金)    水銀灯の数だけ  

静かな静かな時間
夜から朝へと変わる そんな闇
この闇が朝へと変わる そんな時間がたまらなく好き
もっと暗闇を楽しんでいたい
その次に来る朝が映えるから
もっと暗闇を楽しんでいたい
その色が変わっていくのがわかるから
でも 外に出た私の目を
水銀灯の光が つらぬく
昼じゃ気づかないような
暗闇に点在する まぶしいほどの光
こんなにあったんだ
闇が教えてくれたもの
闇を邪魔してしまうもの
もっと暗闇を楽しんでいたい
楽しんでいたいよ、ねえ


 2002年08月16日(金)    faraway  

夜の街を歩く
今日も あと2時間で終わる
迷うくせに 知らない道を選ぶ
迷うくせに また

鋭利な切り口の 上弦の月
思わず足が止まった
大きくて 落ち着いた色合い
いつもの 白光りする 細く頼りない月とは 違う
キミは いろんな顔を見せるね
燦燦と輝く 太陽よりも
私はやっぱり キミの方が好きだ

車の音に 足音は消えて
自分が 夜に溶け込んでいくのが わかった
輝くネオンも 今日は独り占め
あの場所は また違う顔になっていた
いつからだろう 何度目だろう
意地悪な信号も 夜の私には 何故か優しい

空に星はなく

レストランの誘惑の香りが私を捕まえる
淡い束縛 やがて消える

吸い込まれそうな闇を見た
足元から伸びる 自分の影が
そこへ取り込まれていた

家までもう少し

星が、見えた。


 2002年08月12日(月)    言の葉  

ごめんね
いちばん 言いたくて
いちばん 言えなくて
ありがと
いちばん 言いたくて
いちばん 言えなくて
好きだよ
いちばん 言いたくて
いちばん 言えなくて

いちばん 言いたくて
いちばん 言えなかった




 2002年08月08日(木)    知りたい  

他人のことは 所詮わかりきれないもの
わからないところは
自分の「想像」が かってに埋めてく ものでしょう
どれが ほんとうで
どれが まがいもので
自己嫌悪に陥るのは そのせい?
あの人が悪いんじゃない
だれかが悪いんじゃない
自分だってせいいっぱい
ひどく痛むココを 支配しているものは 何?


 2002年08月04日(日)    ヒトなんて  

男は言った。
 「女はバカだから、いくらでも金を出す」 と。
女は言った。
 「男はバカだから、いくらでも金を出す」 と。

結局のところ 人間なんて
みんな バカなのかもしれない






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