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march forward.
りりかの独り言。

2005年10月09日(日) 真夜中の。

今月初め。

最後の日記を書いた数日後に。

ハルから電話が来た。

真夜中の、2時。

私は、もう寝ようかと、うとうとしている時だった。


久しぶりに聞くあいつの着信音に。

最初は眠さもあって、ピンと来なかった。

画面表示を見たら、ハルのフルネーム。

何秒間か、出るのをためらった。



「はい」

「寝てた?」

「ん。寝てた」

前は、寝ていても「寝てないよ」って言ってたくせに。

寝てなかったのに「寝てた」と言うようになったんだなぁ。

なんて、訳の分からないところで、時間の経過を考えたりしてた。



このところ、全然飲んでいないんだ、と言う話から始まって。

色々な「どうでもいい」世間話をし。

私が何度目かのため息をついたとき。

「用事なんか、無いんだよ」

と、ハルは言った。



あれから。

友達の紹介で付き合った人がいたけど。

5日しか持たなかった。

5日だけなのに、体の関係はあったけど。

りりかの時なんか、何ヶ月待ったと思う?

なんて言われても。

私は、なんとも思わなかったりして。

あー、時間が解決するってこういう事なんだなぁと。

しんみり思ったりして。


それに。

私があの時許せないと思った気持ちとか、そう言うのも。

ハルと話しても、なんとも思わなかったりした。

昔のこと。

そう言う風に、思っている自分が、少しだけ可笑しかった。

あんなに、ハルじゃなきゃ嫌だとかだめだとか。

思っていたくせにね。

結局は、そんな程度。

私が誰かを愛するなんて、結局そんな程度なんだもん。




先週から心療内科に通っている。

胃に穴が開いて、原因が色々なストレスらしいので。

なんか、どうでもいい私の過去の話とか、だらだらと聞いてもらうだけなんだけど。

それだけでやっぱりすごく楽になってるから、驚く。




ハルがいた頃は。

そう言う役目は、ハルだったんだなぁと。

最近気付いた。

私もハルの話を聞いたりしていたし。

お互いに精神的に支えていたんだなぁと。




私は、何もしてあげられないから、やっぱり聞くのも辛いかな。

聞いちゃったら、何かしてあげられないかな?って考えちゃうから。

でも、結局は、何も出来ないんだから。



私がそう言ったら。

「だよね、ごめん」

と、ハルは言った。

そして。

「でも、りりかが何かして欲しいとき、俺は絶対に力になるから。言って」



真夜中は、なんだか気持ちが不安定で。

そう言う、昼間なら絶対に言わない言葉も出ちゃうものなの。

だから、ハルもきっとそうなんだよね。



2時間も話して。

私はほとんどが聞き役だったけど。

翌日は、本当に眠いまま勤務したけど。

ハルは、私にとって過去になったんだと言うことが分かったことは。

意味ある前進だよなー、って思ってた。


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