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march forward.
りりかの独り言。

2004年08月31日(火) 超簡単な事

仕事が物凄く立て込んでいた先週。

今週は、どうにか、余裕もあるかな?



とか思っていた矢先に、欠員が出て、夏休み最後の日なのに、残業をしてた。



帰宅後、長女が。

「見て見てー!」

と持ってきたのは、妹からの残暑見舞い。

妹の赤ちゃんの写真が、大きく印刷されていて。

「可愛いよねぇ」

赤ちゃん大好きな長女は、ホントよく面倒を見ている。



「赤ちゃん、ママも作ったらいいのに」

「はぁ?」

「H君との」

「何言ってるのよ・・・」

「いいじゃん。私、一生懸命面倒見るし」

「そう言う問題じゃないでしょ・・・。だいたいさぁ。H君との赤ちゃんって事は、あなたたちとはパパが違うって事なんだよ?嫌じゃないの?」

「全っ然!嫌じゃない。だって、パパが違っても、私たちと同じママのお腹から出て来る赤ちゃんなんだよ?何が嫌なの?」

「ま、まぁ・・・そうだけども」

「超簡単な事じゃん。同じ桃から生まれた、同じ兄弟だよー」

「桃は違うけどね・・・」



超簡単か。

そうだね、そうかもしれない。



難しく考えすぎているのは、私だけであって。

ホント、子供が言うように、簡単なこと。

なのに、私は、あいつに。

「私は、あなたと結婚はするだろうけど、子供は産んであげられない。私の子供たちは、あの子たち三人だけでいいから」

なんて、最悪な事を言った。

あいつは。

「俺も、あいつら三人だけでいいって思ってるよ。血の繋がりとか、全く関係ないんだなぁって思うくらい、めちゃくちゃ可愛いもん。あいつらだけで充分です」

と、笑いながら、返して来た。


本当にそう思っているのかもしれないし。

無理をしているのかもしれないし。

その辺は、分からない。



私がいらないって言ったのは。

子供たちが気にすると思ったから。

血の繋がりを。

父親の違いを。

あいつとの子供が生まれた後での、あいつの態度の違いとかを抜いても。

きっと、嫌な思いをするんじゃないかって。

自分たちとは違うって、見てしまうんじゃないかって。




私の弟は、私と妹の父親とは、違う。

異父兄弟。

でも、一度だって、父親が違うとか、だからなんだとか、そう言う目で見た事ってなかった。

母から生まれた、私の弟は。

やっぱり母から生まれた、私の妹と同じで。

何も変わらない。



だから、そう言う事。

超簡単な事。


私は、何を勝手にぐるぐるしてたのか、情けなくなるよ。



2004年08月29日(日) 内緒のお手紙

雨の降る日曜日。

あいつは、子供達と約束していた映画に行くことに。

私は興味ないし、あいつと子供たちを映画館前でおろして、買い物へ。

買い物に来てみたものの、別段欲しい物もなく。

ブラブラ2時間潰してた。



映画が終わって、あいつから電話が来て。

迎えに行き、昼ご飯を食べに行き。

5人で、カラオケに行く。



朝から、たくさん出かけたね。

なんて、子供たちはとても機嫌がいい。

パパと一緒の時は、こう言うのなかったね。

なんて、言わなくても良いことまで、口走る。

あいつは、複雑な表情をしてから。

「みんな楽しかったなら、よかったよね」

なんて、嬉しそうに笑う。




もう、最近はホント「家族」だ。

毎週末だけの。

子供たちは、週末になると当たり前のように。

「H君、今週は会えるかな」

なんて言うし。




そう言えば、この間の金曜。

夜、あいつと電話しているときに長女が。

「H君、今週来れる?」

と聞いて来て。

「うーん、まだ分からないなぁ」

と、あいつが答えたら。

「先週会って無いし、今週は会いたいー」

なんて、恋人か?と思うような発言をし。

あいつは、それはそれは喜んでいた。




あいつが来ると、私がいつもより多く笑っていると思う。

と、言ったのは次女。

最近の私は、色々とごちゃごちゃ考えまくっていたのに。

それでも、あいつといると笑顔になれていたんだと、不思議に思う。

「ママを幸せにしてくれて、私たちのことも幸せにしてくれる」

と、手紙に書いたのは長女。



あいつが帰った後、長女から手紙をもらった。


ママは、私たちと一緒に暮らして、幸せだって言うけど、やっぱりお仕事を頑張りすぎていて、可哀想。
だけど、H君と会うときのママは、とても楽しそうだし、幸せそうだし、私たちも幸せだし。
H君は、HEROだね。



夜中に、1人で読んでね、って注意書きがあって。

その通り、夜中に1人で読んだ。


なんだか、泣けて来ちゃった。

きっと真夜中のせいだよね。



2004年08月28日(土) いつの間にか。

今日は、実家に帰っていた。

夕飯の買い物へ、妹と出ているときに、次女から電話。

「どうした?」

「H君来たよ」

「どこに?」

「ばーば(実家)んちに」

「えぇー?聞いてなかったけどなぁ」



買い物を終え、帰宅して見ると、普通に実家で子供達とくつろいでいる。

「おかえりー」

なんて、普通に言ってくる。

母もいたけど、もう母とも普通に仲良しだ。

「H君、お正月に来た時には、トランプとビンゴ大会をしようね」

なんて、母から普通に誘ってる。

私の実家では、毎年お正月はトランプ大会とビンゴ大会が深夜まで繰り広げられる。

あいつは、それをとっても楽しみにしてる。



いつの間にか、私の実家にも馴染んでいる。

私はと言うと、まだまだあいつの実家には慣れていない。

でも、慣れなきゃいけない。

慣れなきゃいけないって言う、重圧感が、物凄く重たい。




実家じゃ寝る場所がないから、Hと一緒にうちに帰って寝るね、と言って出て来て。

色々な話しを、顔見てしたかったのに。

あいつは上機嫌で、お酒を飲んで、眠ってしまう。





いつの間にか、当たり前になってる。

こう言うの。



2004年08月26日(木) 毎日の話し合い

毎晩、電話がかかってくる。

平均で1時間半ほど話す。

内容は、一日あった事を報告しあったり。

なにより。

気分がよい時は、愛の言葉を並べたりする。

気持ちが不安定な時だって、やっぱり愛の言葉を並べたりする。



最近は、そんな事はあまりなくなった。

子供たちが一緒にいて、言えない状況なのもある。

でも、聞く事は出来る。

のに、あまりなくなった。



最近の電話の内容は、ほとんどが「一緒に暮らすこと」についてだから。



私は、どう考えても贅沢者で。

我侭で、ずるい人間で。




あいつが送って来てくれた、あいつの地元周辺の住宅情報誌を読みながら。

私は、ぼんやり、現実逃避をしたりする。



2004年08月21日(土) ・・・

今さっきまで電話をしてた。

只今の時刻は、23時半。

電話の相手は、彼。

・・・と、お父さん。



「いつ、こっちに来てくれる?」

なんて、聞かれたって。

いついつまでに、とか、言えない。



彼の家が建っている敷地内に、もうひとつ家を建てると言ってくれる。

そこに、子供達と彼と私と5人で住んだらいいんじゃないかと言ってくれる。

本当に、有難いことばかり、言ってくれる。




子供たちは、それはそれは彼に懐いているし。

お姉ちゃんたちは、一緒に住む事や再婚することに、賛成はしてくれている。



でもね。

まだ母子家庭になって3ヶ月経ってないんだよ。

お姉ちゃんたちが彼と会ってから、まだ2ヶ月しか経ってない。




だから、なんだ。

と言われたら、それまでなんだけども。



2004年08月16日(月) 気持ちだけ。

子供たちは、今日から旅行に。

疲れた体で帰ってきた部屋は、誰もいない空間で。



ものすごく、寂しくなった。

早く帰ってこないかなぁって、そればっかり考えた。



夜8時に家について。

シャワーを浴びて、だらだらしていたら。

9時、玄関のチャイムがなった。

「はい?」

「Hですけど」

「え!?どうしたの!?」

「いや、仕事がこっちだったから、顔見ようかなぁって」

「えーー!びっくりー!」

「うん、びっくりはいいから、開けてくれない?」

・・・インターホン越しに会話してた。



入ってくる早々「お腹空いたー」と言い、昼ご飯用に買ったパンを食べだしてた。

私は、牛乳を入れてあげて。

「今日泊まって行けるの?」

寂しくて仕方なかった私は、彼に聞く。

「・・・明日、朝早くから仕事があって。泊まれないんだよ」

「そう・・・」

「余計寂しがらせちゃうかな?来ないほうがよかったかな?」

「うん」

「そうはっきり言うなよー(笑)」



昨日見てきた地元の花火大会を、携帯のムービーで撮ったからって。

それを見せたかったんだって。


画面が小さくて、よく分からないよー。

とか文句ばっかり言ってる私だけど。

気持ちは、すごく嬉しいって思った。

見せたいって思ってくれる気持ち。



「来年は、一緒に、子供たち連れて、行こうね」

あいつは、携帯を握り締めて何度も何度もリプレイしている私に、言った。



帰る間際、玄関まで見送った私に、一瞬キスをした。

ホント一瞬で、早業で、びっくりしてる私に。

「あ、これ私忘れるところだった」

って、ポケットから出してきた物は、お香。

「りりか、こう言う香り好きじゃん」

green forest

「これで癒されてね。鍵閉めて、早く寝なさい。おやすみ」




あなたの。

こう言うところが、私は凄いなって思う。

大事な人を、本当に大切に出来るところが。

私は。

大事な人を、大切に出来ないから。

どうやって、大切にしたらいいのか、分からなくなるから。


だけど、少しずつ分かってきたよ。

あなたが、私を大切にしてくれる所を。

一番近くで見て来たから。









彼が買って来てくれたお香。

もらってすぐに、早速焚いてみた。

私の大好きな香りだったよ。



2004年08月13日(金) 花火

彼の仕事がこっちであり。

そのため、夜から泊まりに来た。

子供たちは、大はしゃぎで。

彼が買ってきた花火をみんなでした。



毎年、花火大会には行っていたけど。

今年は1度も行けない。

子供たちは、明後日からの私の母との旅行で見るらしい。

あいつも、地元の花火大会に、友達と行くらしい。

あいつの地元の花火大会に誘われたけど。

その日、私は朝から夜まで仕事だもん・・・。




明日の朝早いのに。

あいつは、夜中まで子供達と話してた。









携帯のカメラじゃ、綺麗に撮れないのかな?

あぁ!私の腕の問題か。



2004年08月12日(木) 来ましたー

昨日の夕方。

長女もついに「大人」の仲間入りしました。

体も大きいし、ホント見た目は大人なのに。

なかなか生理だけ来なくて。

この間、心臓の検査の時主治医のお医者さまに「心臓と関係あるんですかね?」何て聞いて「心臓とは全く関係ないですね(笑)」って、笑われたばかり。


仕事中の私に電話が来て。

店に電話が来るなんて、何があったの!?と驚いて出ると。

「生理が来て・・・パンツも血だらけで・・・」なんて泣き声。

力が抜けちゃったよ。

「ナプキンのつけ方とかは、教えた事あったでしょ?生理用のパンツも買ってあるでしょ?やってみて」

「うん・・・ママ、何時位に帰って来る?」

「あと1時間くらい。お腹痛いの?」

「少し・・・」

「なら、ナプキンつけたら寝なさい」



上がった後、急いで帰った。

「おめでとう」

って言ったら、横になってたおねえちゃんは、照れ笑いして。

「お赤飯はいらないから、ピザ頼もうよ」

なんて言って来た。



次女もライラも心配そうに、何度も何度も見に来る。

いつもは憎まれ口を聞く次女も、今日は凄く優しい。

私は、不思議な感覚。

自分の娘に、生理が来たって事が。

当たり前なんだろうけど、不思議。

そして、この子も妊娠出来る体になったと言う事への、不安もある。

手放しで、喜んでもいられないような、気持ち。





今日から、私はお盆休み。

あいつは、仕事らしい。

でも、こっちに来るとか言ってたけど・・・。

「約束していたプール(また行こうと話していたらしい)は、無理だよ」

と、昨日伝えた。

「何で?」

「お姉ちゃんが、大人になったから」

「は?・・・・・・。あ!そうなの!?」

「うん」

「赤飯食べた?」

「ううん。ピザがいいって(笑)」

「そっかぁ。おめでとう!じゃ、俺、お祝いにテレビ買おう」


うちには一台しかテレビがなく。

ライラと次女がゲームをしているとき、お姉ちゃんは見たいのが見れないと、よく嘆いている。

それで、お姉ちゃん専用のテレビを買ってあげようとあいつは言ってくれた。


だから、プールじゃなくて、電気屋巡り、になりそう。

それはそれで、お姉ちゃんも凄く喜ぶだろうな。


今夜は、実家の母や妹や弟たちと、お祝いで外食に行こうと思う。



2004年08月11日(水) 時期って何?

先週日曜の夜。

子供達とあいつとで、会話を楽しんでいるとき。

不意に長女が。

「ママたちは、再婚しないの?」

と、聞いて来た。

私も、あいつも、びっくり。

「え・・・今は考えてない」って言う私。

「○○(長女)は、俺たちが再婚してもいいの?」

「うん、全然賛成だよ」

何か・・・びっくり。

「でもさ、再婚するとなったら、こことHくんちと、どっちに住むの?」

「もしも、再婚する事になった場合は、Hくんの方だろうね」

ドキドキしながら、私が言う。

「そう言う事になってもいいの?」あいつが聞いたら。

「いいよ。私たちも一緒に、Hくんの所に行きたい」

ライラや次女も。

「いきたーい」

なんてはしゃぎだして。




あいつは物凄く喜んでいたけど。

私は何だか引っかかって。

あいつが帰った後。

「何かあったの?」

と、聞いた。

「何もないよ。私はHくん、大好きだから」

「そうなの・・・?」

「うん。それだけ。一緒に暮らしたりしたいって思う。ママもそのほうがもっと幸せだよ」




お友だちのMさんに、翌日話して見た。

「子供たちがさ。そう言ってくれる時が時期じゃないの?」

「時期?」

「再婚の時期だよ。あとは、りりかが向こうに行く勇気を出すだけだね」



結婚する事に、時期なんてあるの・・・?

よく分からないけど。

タイミングって言うのは、あるものなのかもしれない。



でも、後もう少し。

今のままでいたいと思っちゃう。

今が凄く幸せだから。

これ以上の幸せを求められないのかな。

お姉ちゃんの言葉は、嬉しかったけど。

もう少し、考えさせてね。



2004年08月10日(火) お久しぶりです☆

そろそろ8月も半ばになる。

毎日忙しいし、パソコンに向かってる時間ってなくなった。

けど、凄く楽しく生活している。


当たり前だけど、凹んだりブルーだったりする日もあるけど。

でも、楽しいの。

充実している。ホントそう。



彼と子供たちはますます仲良しになって。

一番心配していた長女も、今じゃ凄く懐いている。

あいつはあいつで。

「特に好かれる努力ってしてないんだけどね」

とか言ってくれてるけど。



頑張って思い出して、書けなかった分の日記を書いてみようかな。








先々週かな?

子供達と彼と5人でプールに行って来て。

その帰りに乗った足漕ぎボート。

プールで散々遊んで疲れているのに、更に足漕ぎ。

そして、お姉ちゃんたちが乗ったボートと私と彼とライラが乗ったボートで、どっちが先に一周できるか競争をして。

かなり、はしゃいで来ちゃった。

もちろん、翌日はふくらはぎが筋肉痛で、仕事に支障をきたしました・・・

でも、子供と彼は、全然平気だった様子。

うーん・・・悔しいかも。



2004年08月08日(日) 最高の贅沢

午前中はぶどう狩りをして。

お昼はほうとう鍋を食べて。

午後はゆっくり温泉に入る。



すごい贅沢。

見晴らしの良い、露天風呂に入って、外を眺めていたら。

色々な不安なこととか、心配なこととか。

全部なくなっちゃうから。

この世界で一番幸せだと、実感出来ちゃうから。

やっぱり、すごい贅沢。



惜しみなく降り注ぐ太陽の光と。

それが反射する湯船と。

どこかの子供の笑い声。



まったりとして、心地の良い疲れがある体。

化粧なんかしないで、髪も洗いざらしで、出て行くと。

「気持ち良かったね」

って、笑顔で待っててくれている彼。

冷たいお茶を飲んでいたら、彼が携帯をカチャカチャいじっている。

「メール?」って聞く私に。

「うん。○○(次女)とね」って笑いながら見せてくれるディスプレイ。



『海は楽しい。パパも優しい。でもママに会いたくなっちゃったんだ。早く帰るから、Hくんも早く帰って来てね。ママを忘れずに連れて帰って来てね!』



「ママは、忘れないよな(笑)」

ツボに入ったらしく、何度も何度もメールを読み返して、笑っている。

「あー。私も早く子供たちに会いたい。早く帰ろう」

「うん。そうだね」




帰りは大渋滞。

でも、子供たちを乗せた車も大渋滞だったらしい。

私より距離的には、家に近くて、先に出た子供たちの方が、遅く帰宅。



彼から、子供たちへのお土産は。

籠いっぱいの、たくさんのブドウと桃と。

サービスエリアで買った信玄餅。(子供たちの大好物なため)



子供たちから、彼と私へのお土産は。

たくさんの綺麗な貝殻と。

私と彼、色違いのイルカの置物。

3人でお金を出し合ったんだと、聞いた。



「楽しい週末だった?」ってライラに聞くと。

「うん、でもママと一緒がいいと思った」何て嬉しい事を言ってくれる。

「ママも、ライラたちと一緒がいいと思ったよ」って言ったら。

凄く満足気な顔で。

「そうでしょう?」

なんて、言うから、やっぱり私と彼は、大笑いした。

そんな瞬間も、最高の贅沢だと、思う。









気温が凄く高くて。

でも、カラッとしていて。

気持ちの良い一日でした。

ブドウは、甘くて美味しかったー。(まだまだ残っているんだけど)



2004年08月07日(土) 海へ山へ

「パパが土曜から海に行こうって」

そう、次女が言ってきたのが、この週の木曜だったかな。

今日は夜8時まで勤務だったから、子供たちの海への準備は昨日のうちに済ませておいた。

今年は海に行けないかもなぁと。

毎年海に行っている子供たちは、残念そうだったけど。

「でも、あちこち出かけているから、いいんだ」

なんて、強がっていたけど。

元旦那から、海へのお誘いがあった時は、3人とも凄くはしゃいでいた。



夜9時半ごろ、元旦那が迎えに来て。

子供たちを車に乗せて、行ってしまう。

帰ってくるって分かってるのに、少し寂しくなったりする。

そしたら、入れ替わりにあいつが来て。

「今日来るって言ってなかったじゃん!」

って驚く私に。

「子供たちが海に行っちゃうから、きっと寂しい思いをしているだろうと思って♪」

なんて言って、頭を撫でて来て。

「りりかは山に行くよ。あと、温泉も。支度して」

「今から!?」

「うん、今から」

時間は10時をとっくに過ぎていた。

慌てて支度をして、あいつの車に乗り込む。




明日の日曜休みだったら。

中間地点のどっかで待ち合わせして、買い物でもしようか?

なんて話だったのに。

私が一晩一人になるのが、可哀想と思ってくれたらしい。




久しぶりの2人きり。

なのに、寂しい気持ちはすぐには消えず。

あいつもそう言うの気付いて。

たくさん話してくれた。





私が目的地に着く前に、長女から。

「今おばあちゃんち(元旦那の実家)ついたよ」

ってメールが来た。

「明日は早くから海に行くんでしょ?寝不足で行くと危ないから、早く寝てね」

「ママは、おうち?Hくん来たの?」

「うん、今一緒に○○に向かってるところ」

「よかったー。ママ1人じゃ寂しいもんね。心配だったんだー(ニヤニヤマーク)」

「はいはい。分かったから、もう寝なさい(怒りマーク)」

「分かったよん♪Hくんによろしくね(ハート)」


ホント、最近急に大人びたな・・・。

私をからかうようになったとは・・・。



そのあと、たぶん長女から話を聞いた次女が。

「ママをよろしく。あとお土産もよろしく」

と、あいつにメールをして来た。

車の中で、2人で大笑い。

ちゃっかりしてるよねー、何て言い合って。



でも、こんなメールのやり取りだけで、随分気分も上がって来てる。



子供たちも彼も。

私には無くてはならない存在だと思い知らされる瞬間。



2004年08月01日(日) 子供の前で

考えてみたら。

あいつと出会って4度目の夏。

付き合ってからは3度目の夏なんだ。

なのに、プールにも海にも、行った事なかった。

去年はプールも海も、絶対に無理な状態だったし。

その前は、離婚の話とかでごたごたしていたし。

だから、私は3年前に買った水着。

私はサイズが変わるわけじゃないから、それでもよいけど。

子供たちは毎年毎年買い替えなきゃだめな位に成長してる。

だから「今週プール行こう」ってあいつから言われたときは。

慌てて水着を買いに行った。

子供たちの。

スクール水着で行かせるのも、可哀想だしね。

長女なんか、大人の水着でもOKなんじゃないか?って位だけど。

今は子供が大きくなっているからか、子供サイズで170センチとかあるんだなぁ。

身長167センチの私でも着れる。





ここには冬にイルミネーションを見に来たね。

寒かったよね。

氷で出来ているろうそく立てが、凄く綺麗だったじゃん?



なんて話もなく。

あいつは子供達と終始にぎやかにお話中。

電車で行ったから、何度か私が注意するほど、はしゃいでいる4人。

こう言う状況も、普通として受け入れられるように、なって来た。

まるで、私は4人の親、みたいな状況。

私は1人外をボーっと見たりして過ごす。

それであいつは。

「(私を)忘れてないよ」

って言うサインなのかなんなのか。

たまに子供たちから見えないところで、頭を撫でてきたりする。

それは。

プールについて大喜びで走って行く子供たちの後ろでだったり。

「子供たちがスライダーに並びに行ってるから、ライラとは一緒に乗らなきゃまずいから俺、行ってくるわ」と私に言いに来た時だったり。


そんなのだけで、私は安心するから、やっぱりあいつの手は不思議だ。



手を繋ぐ事は少なくなったし。(常に次女かライラが繋いでいる)

二人きりでのお出かけだって、なくなった。

てことは、当然セックスだってしなくなった。

それでも、あいつは満足で、幸せで、楽しいと言ってくれて。

私だって、やっぱり同じように思う。





あいつが帰るとき。

あいつの車の前まで、子供たちと4人で見送りをする。

あいつは子供たちの頭を順番に撫でて、その時だけは、子供の前で。

最後に必ず私の頭を撫でる。


そして。

「また休みになったら、会いに来るね」

って、言う。



あいつが帰った後。

子供達と部屋に戻って、今日楽しかった事を話し合いながら、お風呂に入って。

凄く幸せなこの状態に。

この状態になるまでに、色々な人にお世話になったことに。

感謝したりする。






プールに行ったこの日は、何だか気温もそこまで高くなく。

プールに設置してある温度計は30度に届かない数字を表示していた。

空は秋空で。

カラッとした、一日でした☆


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