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march forward.
りりかの独り言。

2003年08月27日(水) 酔っ払ってますぅ

酔っ払っているので、何書いているのか分からない状態ー。

でも、酔ってても文字って打てるんだねぇ。

しかも、ブラインドタッチ。

酔ってるほうが、かなり上手にブラインドタッチだ。

あれ?

ブラインドタッチって、キーボード見ないで打つことだよね?

あってるよね?



気分的にノリノリになりたくて、古いけどミュージックアワー聞いてる。

この曲聞くと「夏だー」って気がするわ。



さてさて。

あいつからは、まだ電話が来ていません。

今日は残業だったので、後で電話するってメールが来た。

20時くらいかな?

メール来たのは。




電話来たら、言いたい事たくさん。

でも、素面じゃ勇気がない。


酔っ払って言っちゃおう、ってずるいよね。




さっき。

色々と相談しあっている友達から電話来て。

その友達に。

「このまんまじゃ、あなたが壊れますね。俺、Hさんにこのまんまじゃ、りりか死んじゃいますよ?って言っていいですか?」

なんて言われた。



何で、死んじゃうの?

壊れるはずないじゃん。

あたし、かなりずうずうしいし、わがままだし、本能のまんま生きてるし。

それで死んじゃうって何よ?

あたし、それじゃ単なるバカじゃん。




あ、単なるバカだった(笑)

自業自得なくせに、思い悩んで。

勝手に苦しんで、勝手に結果出そうとしてさ。




一人になるのは、辛い。

寂しいし、悲しいし、苦しいし。

自分が一番可愛いから、自分の好きなように進んだくせに。

一人になっちゃうのが、怖い。

手を差し伸べてくれる人がいたら、ふらふらしそうで怖い。

だから、一人になりたくない。



でも、今は一人になりたい。



矛盾しているけど。

一人でいたい。

怖いけど、寂しいけど、苦しいけど、一人でいたい。





あたしは、いつまで逃げるんだろうね。

元旦那から逃げて。

子供からも逃げて。

自由になりたくて。



あいつからも、逃げたくなってる。




そろそろ、電話が来るかな。

電話が来る前に、寝ちゃいたい。



何言うか、後先考えずに、色々言ってしまうあたしが怖くて。


話したくない。

でも、話したい。


訳分からないけど。




あたしは、バカだ。



2003年08月26日(火) 絵文字

今日からあいつの家は。

お姉さんが赤ちゃんと一緒に里帰り。


病院にお見舞いに行った時は。

「姪っ子が出来て嬉しい?」

って聞いても。

「別に」

なんて答えていたのに。



夕方。

「ただいま。赤ちゃんを抱っこするためにお風呂にも入りました〜」

って言うメールが来ていたから。

やっぱり、何だかんだ言って、嬉しいんじゃんーって。

ちょっと、顔がほころんで。


仕事帰りに。

「お帰り、今日は赤ちゃんが退院して来たんだよね!名前なんて言うの?」

ってメールした。

しばらーくしてから。

「悪いけど、まだまだ赤ちゃんと遊んでいるからメールも電話も出来ない」

って返って来た。

「そか、分かりました」

なんて、笑顔のマークつきで送った。

「やっぱり、赤ちゃんはいいわ。すげー可愛いし。すっごく癒されるし。いいなぁーってマジで思うね」

絵文字も無い、こんな内容のメールが来た。

「うん、可愛いよねぇ」

あたしはやっぱり。

笑顔の絵文字を付けて返信するけど。



今のあたしの心の中は。

不安で、不安で、不安で。

いっぱいだったり、します。



子供が大好きな、あいつは。

やっぱり。

この間の妊娠、流産の事。

いろいろと、悩んで悩んで、悩みまくっていたんだろうって。



あたしを責めたいのに。

責められない、苦しさとか。

そういうの、凄く大きいんだろう。



あたしじゃ。

だめだって言ってくれたらいいのに。

言われたら、そりゃ泣くけど。

でも、言ってくれたら、いいのに。



責任とか。

罪悪感とか。

そう言うの。

もう、よそうよ。


そんなんじゃ、うまく行くはずないよ。



うん、行くはずない。


言いたい事言って、あたしを責めてくれたら。

どんなに、あたしは。

楽になれるんだろう。



あたしには。

うまくなんか行くはずないのかも知れない。

いろいろなモノ、壊してきたんだから。



2003年08月24日(日) 共働き

あっつい一日。

朝から凄く暑かった。


開店と同時位に、電気店に入り。

電気店にいるときは、意味もなくエアコン売り場の前に2人で立っていたりして。

「外に出たくないね」

とか話して。


あいつは、あたしとおなじメーカーのパソコンを購入。

プロバイダー契約もして。

10日後位にネットも出来るようになる。


「楽しみー」

あいつが言い。

「早くセットアップしてよー。わくわくするー」

なんて言いながら、あいつの家に向かった。


あいつの部屋でパソコンのセットアップとかして。

買ったばかりのスキャナで、試しに写真を取り込んでみたりして。

あたしは、夕方から仕事だったため。

そろそろ帰る時間になり。

「あたし、仕事だからさー」

って、言った時。




あいつが。

思い出したかのように。

突然、昨日の会話の続きを言い出した。



「りりかに仕事をさせたくない理由って、りりかが思っている事と違うんだよ」

「何、いきなり」



あいつは。

あたしが離婚前。

働いているけど、給料は生活費に充てる、なんて事はなく。

自分の物位にしか使っていなかったと言う話をしだした。



それは。

やっぱり、元旦那がしっかりした稼ぎがあったからだと。

だから、あたしが働いた分の給料を生活費に使うなんて事はしなくてよかったんだと。

逆に言えば。

別に働かなくても、不自由のない生活が出来ていたと言う証拠なんだって、言った。



「まぁ・・・そうかもしれないけど、子供の習い事の月謝とか、ライラの保育園代はあたしの給料から払ってたよ・・・?」

「でも、それだってりりかが働かないでもやって行けたわけでしょ?」

「うーん・・・そうかな・・・?てか、何で?何を気にしてるの?」

「敵わないな、と思った」

「何がよ?」



元旦那は。

子供たち3人と、あたし。

元旦那を入れたら5人の。

そんだけの人数の生活を。

一人で賄って行けたと言う事を。

あいつは気にしているんだと言った。



自分は。

あたしとあいつと。

2人分でも。

厳しいかもしれない、と。

あたしに、生活の面で働かせなきゃ行けないかもしれないって事が。

すごく、凹むんだという。

だから、働かせたくない。

でも、働かせないで、自分だけの給料でやって行くとしたら。

いっぱいいっぱいの生活になると思う・・・。



「俺の勝手な対抗意識っぽいんだけどね」

「そか。でもね。元旦那が就職したときの時代(バブル期)の関係とかさ、そういうのまた違うから」

「でも、やっぱり、敵わないって思っちゃうんだよね」




あたしは。

別に働くのは嫌いじゃない。

どちらかと言えば、って言うか、働くのは好き。

仕事に対しての不満や愚痴は。

当たり前のように出てくるけど、やっぱり好き。

でも、あいつはそう言う問題じゃないって言う。

自分の、自己満足の世界なんだけど。

働いてもらってる、と言うのが。

引っかかるんだって言う。




もう、タイムアップ!って言うところまで、時間は来ちゃっていたから。

あたしは、帰ることにした。

話も半分で。





「りりかは、離婚前、うちは共働きだってよく言ってたけど。違うと思った。お稽古とかやってるのと同じで。趣味の範囲って言うか。いや、りりかの仕事をけなしているんじゃなくてね。好きな事をしてるって言う感じだったじゃん。だから、俺と一緒になった場合、嫌でも働かせなきゃいけないのかなぁなんて考えちゃったりね。完全な共働きって言うか。それで、りりかが嫌になったらどうしようとか、凄く不安になってくる」





仕事中に来てたメール。



あたしも。

よく勝手に色々考えちゃって、ぐるぐるして。

不安になったりする事があるけど。

あいつも、あるんだなぁと。

妙に冷静な目で見てた。



「なら、どうしたらいい?あなたは、どうしたら不安がなくなるの?」

って返事をした。



「分からないけど。今は俺も仕事を頑張るしかないって思う。りりかが一緒になってくれた時に、全然困らない位に。それがいつって言えないのが、悲しいんだけど」



あたしが妊娠した時に。

すっごく、喜んでいたあいつ。

仕事もがんがん頑張る!って気合入れてた。


でも。

赤ちゃんはだめになって。

あいつなりに凹んだりもしたんだろうけど。

それほどじゃないのかな?

男はやっぱり分からない世界かな?

まして、子供がいる人じゃないんだし。


そんな風に思ってて。



今日、分かった事は。

今のあいつに。

頑張れる基が、ないって事。





あの妊娠で。

ものすごく頑張ろうとしていて。

でも、だめになって。


もしかしたら。

一番凹んだのは。

あいつだったのかもしれない。



今までだったら。

「りりか一人位、何とかなるし」

「俺が頑張るから」


なんて言ってて。

妊娠して、そう言うのが現実的になって。

本気で頑張ろうって思った矢先に、だめになり。


あいつの方が。

あたしより。

立ち直ってないのかな、って思った。

頑張ろうって意識が、薄れて行ってるんだと、思う。




今は。

「共働きさせたくない」

とか言う理由で。

頑張る基を作りたいのかな?

何か、頑張ろう!って言う要素がないと。

今は、あいつも潰れそうなのかな?


そう、思った。



一緒になるのはまだまだ先。

それまでに、一人前になってくれたらいい。

だから。

余り焦って。

不安にならないで。


あなたが不安になると。

あたしも不安になる。


あたしたち。

一緒にいないほうがいいの?

なんて、考えちゃうから。



2003年08月23日(土) だらだらと会話して

「パソコンを買いたい」

とあいつが言い出したのが、木曜だったかな?

「ずいぶん、急だねぇ」

って言うと。

「前々からりりかとチャット(多分メッセの事)したいって思ってたしね。仕事でも使うしー」




どんなパソコンがいいのか分からないから、一緒に見て欲しい。


そう言われて、今日仕事上がった後あいつの元へ。

ついたのは24時過ぎ・・・



あいつの実家にこんな真夜中に来て泊まるのもなんだかなと思ったし。

近くのホテルに泊まろうか?と言う話になり。

久しぶりに、ラブホへ。




考えて見たら。

電話は毎日しているけど。

前回会った時は、別れる別れないの話から、ずるずると東京へ来てしまい。

あたしも仕事があったため、話もろくに出来なかった気がした。

だから、こうしてゆっくり会って話すのは、久しぶりかもね、なんて言い合い。

お風呂に入った後、ずっと話していた。



だんだん眠くなって、最後の方は覚えてないけど。


最初は。

「りりかがこっちに来たら(あいつの地元)」

と言う話題だった。



結婚式をちゃんと披露宴までやりたい、あいつと。

バツイチだし、あまり深く考えてない(出来ればやりたくない)、あたしと。

意見が食い違ったり。


「お得意様とか、仕事の付き合いのある人に、奥さんになる人ですって顔見せしなきゃまずいんだよ」

っていう、あいつの意見に納得したりして。





「だから、金貯めるまで結婚出来ない」

なんて、言い出した、あいつ。

「え?」

「披露宴ってさ、うちの姉ちゃんの時300万だか400万だってよ。姉ちゃんは女だから親に出してもらうのはいいけどさ。俺は貯めるわ」

「そうだね、うん!あたしも一緒に貯めるよ」

「いやいや、これは俺の役目でしょー」

「一緒に貯金して行こうよぉ」



なんていうラブラブな(?)会話から一転。



「今同棲したとして。りりかも働かなきゃ、余裕のある生活(貯金するとか)は望めないんだろうなぁ」

なんて会話になり。

「あたしは働くっていつも言ってるじゃん?それを阻止させようとしてるのは、あなただよ?」



あいつが。

あたしを働かせたくないのは。

独占欲の強いあいつの事だから。

あたしが男友達を新たに作ってくるとか。

有り得ないのに、浮気するんじゃないかとか(誰にも相手になんかされませんって・・・)。


そう言う事を心配しているんだろうと思っていたんだけど。

まぁ、それも少しはあるんだろうけど。




実際は違うと言う事を、知ったのは。

翌日、あたしが帰る間際の会話だった。



2003年08月20日(水) 効き薬・触り薬

今朝は貧血がひどくて、頭痛もした。

痛み止めを飲んで、出勤する。

何も食べてない状態で薬を飲んだから。

しばらく吐き気と戦いながら、仕事をした。



よくある事なのに。

今日はなぜか、弱気になった。

「何で、あたしはこんな状態でも働かなきゃならないの?」


離婚してそろそろ一年が経つと言うのに。

あたしはまだ、主婦で扶養家族の一員と言う恩恵を受けていた頃の事を思い出す。

未だに自覚が、ないんだ。




あいつにクリスマスにもらったネックレス。

制服のブラウスの下に、見えないように付けている。

そのネックレスには、去年の今頃。

あたしたちがやり直した日に、あいつからもらった指輪がついていて。

あたしは、なんか辛いこととかあると無意識にその指輪を握る癖がついていた。

最初は意識的に、気休めに握っていたんだけど。

今は、無意識に。



今日も、同じように。

無意識に指輪に手が伸びた。

でも、ない。

そうだった。

昨日、寝る前に首が何か苦しく感じて、ネックレスごと外したんだった。




ないと気付いた途端。

落ち着かなくなる。

なんだか、胸が、ざわざわ、する。



帰宅後、一目散にネックレスを付けた。






「具合平気?」

「大丈夫よ、何とかね」

「痛いの痛いの、具合悪いの、飛んでいけー」

「なんだよ、それー。子供じゃないんだから」

「効き薬だよ」

「何、それ?」

「俺の声聞くと元気になるんだよ!」

「あ、そう言えば、何か効いて来たかも知れない!」

「マジで!?」

「やっぱ気のせいかも(笑)」





ネックレスについている指輪を触ると、落ち着くの。


そんな話もした。

「それは触り薬だよ」

「だから、なんだよ、それー」

「効き薬と併用すると更に効果アップなんだよ」

「くっだらないなぁ・・・疲れてきたよ」

「とか何とか言いつつも、さっきより声のトーンは元気だよ」


あ、そう言えば、ホントに随分楽になってる。

そんな風に気付く。



明日も、明後日も、その次もその次も仕事だ。

なんとなく、具合もよくなってきた。



あなたって言う存在だけで。

あたしは気分がこんなに上下する。

あなたは、不思議なやつだね。



2003年08月19日(火) 一年前の今日

もう、一年経つんだ。

あたしが別れようと決意した日から。


もう、一年。



朝起きたとき、時計の日付見て。

「今日って・・・」

と思い。

日記を見て。

「あ、やっぱり」

って思った。




今でも、あの日の事を思い出すと。

胸が無性に苦しくなって。

泣きたくなる。




あたしは。

後ろばかり振り返って。

未来のこれから起こるかもしれない幸せなことより。

過去の幸せだった日を懐かしんで。

余り前に目をむけなかったり、する。


けど。

あいつは、常に前を見て進んで行くタイプだから。

たまに、おいつけなかったり、する。


でも。

最近は、あいつのそう言うの移ってきたのかな?

先を、少しだけ先なら見れるようにはなってきたんじゃないかな。




あたしの、大好きなあいつは。

一年前にあたしと一緒に、これでもかってくらいに。

泣いてた。


同じ日の、今日。

あたしは。

あいつも。

笑って過ごせている不思議。



今夜、電話が来たら言おう。

「これからも、ずっと、あたしたちは一緒に笑えてるよね」

あいつは、何て言うんだろう?

「当たり前」かな?

「いきなり、何言ってるの?」かな?


案外「分からないかもよー」なんて意地悪だったりして。



今言えるのは。

あの日、あたしたち別れたままだったら。

今のあたしはいなかった、と言うことだけ。

こんな風にしょっちゅう悩んだり、泣いたり、寂しがったりする事もなかっただろうけど。

たまーに、暖かい気持ちで幸せだって思えるあたしも、いなかった。


100あって、そのうちの80が悩みや悲しみだったとしても。

残りの20が幸せだと思えてるのなら。

今はそれでいい。

100全部が幸せだと思えなくてもいい。




だから。

今もあたしは。

あいつと一緒にいるんだ。



2003年08月17日(日) 酔っ払い

日付が変わったばかりの今日の夜中。

友達と地元の花火大会に行ってたあいつから電話。

時間を見たら2時半前。

随分ご機嫌で。

相当酔っ払い。


「りーりっかちゃん♪」

なんて、浮かれた声出して。


「こんな時間にごめんね、今帰ってる途中なんだ〜」

「そか、お疲れ様。明日朝から仕事でしょ、大丈夫?」

「うん、何とかなるでしょ〜」


何か、はぁはぁ息切れしてるし、たまに「うわっ」とか「あっぶね」とか言うし。

「ねぇ、平気なの?」

「うん、チャリで帰ってるところでさ、ふらふらしちゃう〜」


あいつの家の周りは田んぼばかりだから。

自転車に乗って、携帯片手に。

あの辺をふらふらしてるんだろうなぁとか。

田んぼに落ちなきゃいいけど・・・とか。



なんだか、目に浮かぶようで。

ちょっと笑いそうになってしまった。



「なら、明日仕事なんだから、電話切ってちゃんと自転車運転して早く帰って寝たほうがいいよ」

「何でだよ、今日出かける前にちょっと電話しただけだから、話したかったんだよー。帰ったらすぐ寝なきゃいけないから、てかすぐ寝ちゃうだろうし。だから、今が電話のチャンスなの!」

「無理にしてくれなくてもいいのに・・・」

「やだよ、俺がしたかったんだからいいじゃん」



結局家まで自転車で15分の道のりを。

あいつは、押しながら歩いて。

30分かけて、話していてくれた。


友達に。

「来年は彼女も連れて来いよ」

って言われたとか。

花火がどんだけ綺麗だったか、とか。



そして。


何度も。

「今日は楽しかった」

を、繰り返す。

あたしはそのたびに。

「よかったね」

って、言う。



あたしの知らない世界の中で。

楽しいって思っているあいつは。

なんだか、遠い人に感じた。



酔っ払って。

機嫌がいいから。

あたしがそんな事で。

ちょっとテンションが低いのとか。

気付くはずないよね。


面倒なやつで、ごめんね。



2003年08月16日(土) 遠距離になったばかりの頃みたいに

あいつは翌日休みだけど。

あたしは仕事があるから。

あたしは帰ると、仲直りしたあと、言った。

あいつは。

「なら俺も帰る」

と、ニコニコしながら、車に乗り込んで。

てっきり、送って行けって事だろうと思ってたら。

「さ、りりかんちに行こうか」

って笑う。

「ねぇ、これ(あたしの車)で東京に行ったら、帰りはどうやって帰るのよ?」

「駅弁でも食いながら、ゆっくり電車で帰るよー」

「そんな面倒な事しなくても・・・」

「ちょっとでも一緒にいたいんだもん。いいじゃん!」




それで、結局いつもは一人で乗るこの高速も、今日は2人で。

変な感じが、した。



高速運転中。

「ほらほら、スピード出しすぎです」

とか。

「サイドだけじゃなくて、ちゃんとバックミラーも見て!」

とか、うるさいうるさい・・・



うちについて、あたしは仕事で。

あいつはその間大学時代の友達の家へ行き。

夜、また帰ってきた、と言う感じだった。





金曜、昼から出勤のあたしに合わせて、あいつも帰ることに。

駅まで送る。

駅について。

「ちょっとこれから忙しくなってくるけど、また来るから」

なんて、頭を撫でながら言われたら。

なんだか、悲しくなって来て。

遠距離が始まったばかりの時みたいに。

あたしは、泣きだしてしまった。


慣れた、はずじゃ、ないの?



朝だから、明るいし。

外もよく見えるし。

外からも、見えるだろうけど。

お構い無しに、あたしはあいつに抱きついた。


雨が降ってるから。

晴れた朝よりは見えなかった、はずだけど。



「珍しいなぁ。りりかから抱きついて来てー」

あいつは、嬉しそうに、頬をなでてきたけど。

あたしは、やっぱり泣いたままだった。


喧嘩して、別れよう、別れた方がいいとか、考えた分。

今一緒にいるこの瞬間が。

すごく、愛しく思った。


そして。

次、会う事なんかいつになるか分からない。

分からないから。

そんな日が、会える日が、本当に来るの?

なんて、また、遠距離になったばかりの頃みたいな感覚になって。



今日で会えるのが最後になるかもしれない。



なんて、思いながら。

泣きながら駅に向かうあいつに手を振った。

あいつは何度も何度も振り返って。

あたしがまだ泣いている事に気付いて。

止まって電話して来て言った。



「なんか、遠距離になったばかりの頃みたいだね」

って事と。

「愛してるよ」

って事を。



2003年08月15日(金) 捉え方

あいつの家につくと、小雨の中あいつが表で待ってた。

「ここに車停めて。俺の車で行こう」

いつも通りの、会話。

でも、あたしは。

「今日はあたしの車でいいから。乗って」

と言った。

「なんでだよー?りりかの車を入れやすいように場所も空けたのに」

「いいの」

「・・・わかった、なら俺の車、立体にしまわなきゃだから待ってて」




どこに行くかなんか決めてなかったし。

だいたい、土地勘がないから、分からないし。

ぶらぶら走らせて、コンビニに停めた。


あいつはと言えば。

コンビニで率先してお茶を買いに行ってくれて。

車の中でも、ものすごく明るい。

無理矢理、テンションをあげているって言う感じで。


あたしが何で来たのか、察しているんだなぁ。


そう思った。




「俺も話があるんだよ」

「なに?」

「りりかを褒めなきゃ」

「褒める?何で?」

「だって、土日が仕事になっちゃって、明日休みになったんだもん」

「え?」

「だから、今日来てくれて好都合だったって事。まぁ、りりかが来なかったとしても、俺から行ってたけど」

「そか」

「うん、で、りりかの話ってなあに?」




仕事が手につかなかったって事から。

色々考えた結果。

あたしがここ(あいつの地元)に来る来ないって言う話は。

これからも何度も何度も出るだろうし。

そのたびに、喧嘩になり、仕事は手につかなくなり。

そんなの、やっぱりだめだと思う。

なら、どうしたらいいの?

あたしが、ここへ来ればいいの?



ここへ来る前。

子供たちと会ってきた。

その時、凄く思った事が。

やっぱり今以上子供たちと距離が出来るのは、嫌だ。

と、言うことだったから。

やっぱり「当分あなたの傍には行けない」と言う考えは変えられず。



そうなると、結論は「別れる事」なんじゃないかな。

あなたの精神的な事を考えると。





「りりか、飛躍しすぎ」

そう言って、あいつはあたしの頬をつまんだ。

「別れるなんて、絶対に嫌だ。りりかは、別れたいの?」

首を横に振るあたし。

「でも、その方があなたのためなのかな、と思って」

「言い方だよ。あの時りりかは、行きたくないって言ったんじゃん?行けない、とかじゃなくて。来たくないの?俺の傍に来るのいや?」

やっぱり首を振る。

「でしょ?でも、あの時は俺も酔っていたし、行きたくないなんて思ってるはずないって思いつつも、そう考えちゃって。あんな大きな喧嘩になっちゃって」

「うん」

「りりかが、さ。行けない、行きたくない、じゃなくてさ。いつかは行くからね。って言ってくれたら、いい事なんだよ?」




あたしが黙っていたら。

「俺はそう信じて、こんなに頑張っているんだからさ」

って、笑いながら、頭を撫でられた。

「だから、この話は、おしまい。ね。一緒にいよ。これからも、ずっとずっとよろしくね」



捉え方の問題、だとあいつは言う。

出来ない、出来ない、無理無理、ばかりじゃなくて。

(今は出来ないけど)いつか必ず出来る。

そう言ってくれた方が、気分の重さが違うんだよ?って。



いつか必ず。

一緒に暮らす事が。

出来る日が。







今はまだ不安定だけど。



2003年08月14日(木) 走らせる

あたしが言った。

「当分(あいつの所には)行きたくない」


そんな一言から大きな喧嘩になり。

翌日なんとか仲直りしたけど。

仲直りしている最中に言われた。

「りりかと喧嘩して、しかも理由も理由だし、凄くイライラして、仕事が手につかなくて今日は怒られっぱなしだった」


それ聞いたあたしは。

またいつもの悪い癖で。

ぐちゃぐちゃ考え出し。



喧嘩は当たり前にするけど。

あいつを。

ここまで落ち込ませて、考え込ませて、イライラさせる。

今回のようなけんかの原因は。

やっぱり、今後も出てくるだろう、と思った。


あたしは、やっぱり一緒にいたらいけないんだと思い込んだ。



夜、思いたって車を飛ばす。

あたしが決めたのは「別れる事」

別れたくない。

当たり前だけど、ずっと一緒にいたい。

けど。

あいつの望むように。

あいつと一緒に。

あいつの地元で暮らす。

それは、まだまだ出来ない。

出来ないし、怖い。

あたしがそう思うたび。

そう答えるたびに。

あいつは悲しくなり、寂しくなり、落ち込んで。





別れよう。



それ言うのに、電話やメールなんかじゃ絶対にいや。

顔見て、言いたい。

だから、少しでいい。

最後にちょっとだけ、時間をちょうだい。

翌日が仕事だって分かってる。

だから、あたしなりに考えた事だけ言ったら帰るから。



あたし、泣くんだろうな。

あいつに会ったら、泣きながら言うんだろうな。

あいつはどうだろ?

案外安心するのかな。


大きな荷物をおろせたように感じて。



そんな事を車の中で、運転しながら考える。

運転中なのに、どんどん涙が出て来る。

勝手に考えて、勝手に泣いて。


ばかだな、あたし。




あと40分位であいつの家につくって言う頃。

あいつから「ただいま」ってメールが入ってきた。

サービスエリアに停まって、あいつに電話。



「今どこだと思う?」

「え?どこ?外?」

「うん、○○SA」

「えぇ!?何で何で??」

「Hに会いに行く途中」

「またまた随分いきなりだなぁ。どうしたの?なんかあった?」

「会ってから話す」




サービスエリアから出て、あいつの家へ。

勝手に考え込んで、こんな結果しか思い浮かばなくて。

あいつにそんな考えをいいに行くあたし。

やっぱり、完璧バカだ。


でも、言わなきゃ、って思う。





だって。




あたしといると。

悲しい位に。

あなたはいつも。



不安定だから。



2003年08月12日(火) 昨日と今日

昨日、今日と13時間勤務と言う連休明けにはかなりきついシフトで。

何とかやってきて、今さっき帰宅と言う感じ。



明日は子供たちが来る。

映画を見たいと言っていたから、一緒に見に行こう。

その楽しみもあって。

昨日も今日も、頑張れた、かな。




あいつとは。

昨日は2時間、今日は1時間弱、電話をした。

日課になっている、この電話。

あたしが独身になったから、なんだよね。

昔は電話なんか出来なかった。

主に、メール。それも、こそこそ。

トイレに持って行って、打ったりしたのが懐かしい。




お盆休みは、土日だけらしい。

金曜の夜から行くね、と言われた。

あたしは、日曜は仕事だから。

日曜の午前中に帰るみたいだけど。

土曜にはバイト仲間を呼んで、あいつも交えて。

バーベキューをする話になっているから。

天気がよければいいな。

今、凄い雨だけど・・・



2003年08月09日(土) 今週半ば

仕事を休んでくる、とあいつは言ったけど。

だいたい、今回の妊娠の話を、あいつのご両親は知らない。

なんで休んで東京に行くんだ?手術?何で?

と、なるに決まってる。

そしたら、イチから全部話さなきゃならない。


話したくなかった。


元気に育っているなら、話せただろうけど。

「妊娠していましたが、育っていませんでした」

なんて言えるはずない。

言いたくも、ない。



「平気。何とかなるよ。病院には友達について来てもらうから」

あいつはその後も、色々言ってたけど、何とかこれで納得してもらった。


でも、友達に頼めることでもなく。

一人で行こうと思っていたんだけど。

病院側から、それはだめだと言われて。

妹に頼もうかと思ってた時。



元旦那から、こっちで仕事があるからそのついでで、長女の修学旅行のお土産を持って来ると電話があった。

「あたし、いないよ」

「何で?仕事?」

「病院」



全部、話した。


「だから、ひな(妹)に頼もうと思ってるの」



結局、妹は仕事がどうしても抜けられず。

病院は明日だし、参ったなぁって思ってた時。

また元旦那から電話。


「ひなちゃん、ついて来てくれるの?」

「うーん。仕事みたいね」

「なら、俺が行くから」

「いいよ、いいよ」

「だめだよ。誰か付き添いがいなきゃいけないんだろ?俺が行くって」





今、あたしと元旦那の間って。

友達。

そんな感じ。

離婚してから、普通に会話したり、愚痴を言いあったり出来るようになった。

不思議だ。

あたしは、元だんなの彼女の愚痴も聞くし。

あたしは・・・あいつの愚痴はさすがに言わないけど、仕事の愚痴はこぼすようになった。


結婚しているときは。

仕事での愚痴とか疲れたとか、そう言うの禁句だったのに。

ホント、不思議だ。



結局、そんな感じで付き添いは元旦那に頼んだ。

あいつに話したら。

もちろん、いい気分じゃないと言われ。

でも、仕方ないから、今回は譲る、と言われ。


「俺も時間に融通聞く仕事だったらなぁ」

「心配しないで」

「心配するに決まってるじゃん!」

「うん、ありがと」

「お礼言うところじゃないし」


明日の夜、電話するね。

と、言って前日の電話は終わった。





当日の手術前。

待合室で。

「悪いね」

「いやいや、お互い様でしょ」

「何がお互い様なのよ?」

「わっかんないけど」


なんて会話をし。


「あたし、三人子供産んだけど、パパは、三人とも生まれるときに病院にいた例がなかったね」

「あー。そうだったかも」

「かも。じゃないじゃん・・・」

「なんか、あれだな。不思議だな」

「あんまり、こういうのいないよね。離婚したのに、一緒に産婦人科って」

「いないいない(笑)」


なんて会話もし。



こんな時にでも、普通に会話出来るあたしは。

もしかしたら、頭がおかしいのかもしれない。


そんな風に思いつつ。

手術室に入った。








目が覚めたら、白い天井が見えた。

窓から、すごくいい天気の空が見えた。



夕方、元だんなは、帰った。




無性に。

独りぼっちになるような気がした。

思わず。

「もうちょっと一緒にいて欲しい」

と、言いそうになってしまった。





あとで、ものすごい罪悪感に襲われ。

あんな風に思ってしまったのは。

吐き気が辛かったせいだと。

自分に言い聞かせた。



あの人の優しさに、これ以上甘えたら。

だめだよ。

もう、終わった人なんだから。



2003年08月08日(金) 先週末

あいつと話した。

今後の事を、色々と。



あたしは、やっぱりあいつと一緒に、あいつの地元で暮らすなんて事は。

今は全く考えられなくて。

そう言う事出来る人を探したほうが、早いかもね。

なんて、意地悪なことも言ってしまい。


あいつを、悲しませた。

また。


やっぱり、あたしはあいつを悲しませてばかりだ。





最近。

バイトの若い子とかみてると、どうしても年齢の壁ってあって。

考えてみたら、三十路まで半年余りで。

だから、まぁ。考えたくないけど。

年齢の壁があるのは当たり前なんだけど。



あたしとあいつの事を昔から知ってる人たちは。

「Hくん、凄く大人っぽくなったよね。しっかりしたよね。落ち着いたよね」

なんて言う。

たった一年半で。

あいつは、本当に落ち着いてきたと思う。

それって、あたしとつき合っているせい?




あいつはあいつで、そう言うの喜んで。

落ち着いたって言われるのは、嬉しいらしい。

でも。

あいつと同じ年くらいのバイト君たちを見ていると。

やっぱりあいつも、こうやってバカ騒ぎしたりする年齢なんだよな、と。

妙に、申し訳なくなる。



そうは言っても。

やっぱり、あたしから見たらお子様な部分は多々あって。

「子供だなぁ」

と、あたしがため息をつくこともしばしば。




今、発展途上なんだな、と思う。



だから、あたしにはまっているのは。

もしかしたら、今だけなのかもしれない。

もっともっと、本当に落ち着いて考えられる、精神的に成長した時。

気付くのかも、しれない。




そう思うと、怖くもなった。



気付かないで欲しい。

今のまま、あたしだけの彼でいて欲しい。



そう悲しく思ってしまう。

なら、繋ぎとめておくために。

一緒に暮らす?

籍も入れちゃう?





それはそれで、やっぱり悲しいと思った。








なんて、言ってるけど。

一緒に暮らしてから。

やっぱりりりかじゃない人がよかった。

そう思われるのが、怖いんだ。



今回の妊娠で、一気に老け込んだ気がする。

肌も、凄くくすんで見える。




いつか、飽きられちゃうんだ。

あたし、捨てられちゃうんだ。


そんな風に考えて、考えて、考える。



もし、そうなるのなら。

一緒に暮らしたりとか、そう言うのじゃなくて。

今のまま、遠距離の恋人のまま。

捨てて欲しい。



勘ぐりすぎ?







結局の所。

あたしの、単なるわがまま。

自分が一番傷つかない方法。

一番大好きな人を。

一番大事な人を。


悲しませても。


あたしはこう言うやり方しか、出来なかった。



2003年08月07日(木) 回復傾向

一日で体もだいぶ楽になってきたと思う。

友達の掲示板に足を運んだり。

布団を干したり。

そう言うこともするようになった。


でも、眠気はいつもあるような、だるいような。


変な感じ。




手術が終わった後。

なぜか、吐きまくってしまった。

ちゃんと前夜の9時以降飲まず食わずだったのに。


吐くものもないのに、吐き気はどんどんこみ上げてきて。

凄く辛かった。



今日はそんなこともなく。

普通に過ごせたから、体は回復しているんだろう。




休みは日曜日まで。




夏期休暇がこんな風に寝て終わるなんて。

もったいないな。


日記でも書こうかなってメモ帳に書いてみたら。

恐ろしく時間がかかり・・・

明日の分の日記は長くなりそう・・・。


うまくまとまんない。



2003年08月06日(水) 色々な事

ずっと仕事を休んでる。

梅雨は明けたみたいで、天気のいい空を窓から眺めている。


考えてみると。

こんな、本当に「夏休み」なんてもらった事は、高校1年生の時以来かもしれない。


家族の世話だったり。

仕事だったり。


そう言うので、一人きりの「夏休み」なんて事が、今までなかったと思った。


何もしないでいい、夏休み。





月曜日に病院へ行き。

水曜日、手術をして。


あと、最近何があったかなぁ。





あぁ。そうだ。



彼と一緒に住む話も。

なくなったんだ。





これ詳しく書いたら、すっごく長くなりそうだな。

だから、追々。






寝てばかりの夏休みになってる。



2003年08月01日(金) 梅雨は明けた?

もう8月になってしまった。

でも全然涼しくて、夏じゃないように感じる。



朝からいいお天気で。

でも、そんなに暑くない。

これから夏が始まるのだろうか?



病院へは、月曜日に行った。

妊娠は、していた。

でも、赤ちゃんの成長は止まったままだった。

延滞流産と言うものらしい。

また来週通院することになっている。




あいつは「仕方ない」を何度も繰り返した。

まるで、自分に言い聞かせるように。


その後。

今後の事を色々話し合った。

あいつは、資格の学校も仕事も辞めて、自分の所に来るように言い。

あたしは、黙ったままだった。

その答えは、今も出せていない。



何がいいのか、悪いのか。

自分がどうしたいのか。

あいつに何をしてあげられるのか。




梅雨は明けたのか分からない。


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