夢のまた夢

2003年10月27日(月) 遥かな蒼

涙が零れ落ちそうだったから、
空を見上げた。
でも、そこにあったのは真っ白な雲。
蒼い空が見たかったのに。

鳥が二羽、飛んでいたよ・・・



2003年10月26日(日) 灰色の午後

友が忘れていった煙草。
火をつけ、口にくわえる。


天井に上る煙。

落ちていく灰。

自分を見ているようで切ない。



2003年10月25日(土) 哀しい絵描き

僕の血と涙を混ぜて、
絶望という色を作ろう。
僕の死様を描こう。


でも、ほんとはね、
世界の終わりを描きたいんだよ。



2003年10月24日(金) ピエロ

君は笑うかもしれないけど、

地面を歩くための羽根の代わりは、

この剃刀なんです。


君は泣くかもしれないけど、

君が捨てたこのピエロの人形は、

奇麗な血を流すんです。



今でもピエロは笑ってるよ。

ただ、少し不自然な笑顔だけどね。



2003年10月14日(火) 言い訳

死の代償が「痛み」でなかったら、

感謝して、今すぐ受け止められるのに。

死の副産物が「悲しみ」でなかったら、

喜んで、今すぐに受け入れられるのに。



2003年10月07日(火) 月下美人

こんなに月が綺麗だから、

そのつぼみを開いてくれないかい?

たとえ一晩だけだとしても、

偽らない笑顔をくれないかい?


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