琥珀色の時
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2007年01月12日(金) |
デイヴィッド・マレル「テロリストの誓約」 |
図書館で見つけた暇つぶし本のつもりが、なかなか面白い。 はじめて読む著者だけれどランボーものを書いているベテランライターでした。 書き出しは中世の異端審問、邪教として弾圧された一派が生き延びて現代でも審問官グループと対立というなかなかな設定。
ヒロインはエレベーターで偶然会った灰色の瞳の青年に一目惚れ。 偶然な出会いが重なり、恋人の関係を匂わすが男はプラトニックラブしかできないと謎な告白。 そうこうする内に男が失踪。 こんな小さな出来事から、段々仕掛けが大きくなるのがとても面白い。
一方、題名にあるテロリストは環境破壊、たとえばタンカーの事故などの責任者を次々殺してしまうというテロで、気分的には正義の味方っぽいとこが救われます。
謎解きとアクション、刑事との恋、スペインの秘境での冒険と見所沢山。
異端審問と異端派との確執に挟まれたヒロインはどう出るか〜
ラストも小気味よくどちらに味方するかを読者に委ねたようなとこが好きですね。
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