TWILIGHT DIARY
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2003年07月31日(木) 7月の終わりに。。

上の娘が今度の日曜日にお茶会があるので、急遽、昨日は夏用のお着物を揃えた。

デパートで、洗える絽の仕立て上がりがあったので、
それに合わせてこれも仕立て上がりの絽の長襦袢、絽の名古屋帯、帯揚げ帯締め。
全部揃えても、お洋服のスーツ一着分くらいのお値段で揃えることが出来た。

絽の薄い水色の地に小さな兎がところどころに飛びはねている柄。
遠くから見ると、その小さな兎はまるで海で飛ぶ鴎のように見えるから不思議である。

お買い物ついでに、何か夏のお菓子をと思い、
とらやで夏限定の羊羹「青柚の香」を購入。

今、日記を書きながらそれを薄く切ってつまんでいると、
冬の柚子とはまた違う青々とした若い柚子の香りが爽やかである。

さて、この7月は暑い日が少なかった。
夏なのに、暑くないとどこか損した気分になる。
人というのは、暑い時はどうにかして涼しくならないものか、と思うが、
夏なのにあまり暑くならないと、これまた物足りない。

わがままのようだが、この涼しい7月の終わりの心境なのである。



2003年07月29日(火) 江戸の一日。。

昨日から、平岩弓枝の御宿かわせみシリーズ最新作『江戸の精霊流し』を読み始めた。

書き出しは、まだ明けきらない早朝の江戸から始まる。

読んでいると、江戸の朝の風景がそれとなく自然に浮かんでくる。

まだ薄暗い靄のかかった橋を歩く、カランコロンとげたの音。
向うからやって来るのは豆腐屋だろうか。

湯屋の朝風呂好きの男や、夜鳴き蕎麦。
そんな江戸では変哲も無いごく普通な日常風景の中、殺人事件は起こる。
そこから、御宿かわせみを舞台に謎解きが始まる。

さて、ほんの数ページ読んだだけでも、そこには江戸の一日が存在する。
たとえ普段の居間で読んでいても、である。
これを書き終えたら、また続きを読むとしよう。




2003年07月28日(月) 『地雷を踏んだらサヨウナラ』。。

やっと、一ノ瀬泰造をモデルにした『地雷を踏んだらサヨウナラ』のビデオを見た。
いつも行くレンタル店に一本しかなく、行くタイミングが悪いようで、
毎回貸し出し中でずっと借りられなかったが、やっと今回借りられた。

先日、一ノ瀬くんのお母さんのTVドキュメンタリーを見たこともあって、
一ノ瀬くんをめぐる様々なエピソードを画面で見ていると、
映画とは言え、まるで知り合いの生前のビデオを見せられているような、
そんな切なくて、なんとも言えない気持ちになる。

だが一ノ瀬くんはどんなところでも子供達とはすぐに仲良くなって、ほほえましい。
「もうみんな家に帰ろー!」でも、子供達の写真はたくさん。

今は観光も出来る位に平和になったカンボジアだが、
当時は、アンコールワットを撮影するなんてことは至難の業で、
撮ったとしても、カメラやフィルムは取り上げられ、
命の保障はなかったらしい。

そんなアンコールワットのラストシーンは声を失った。

人には命があるからこその人生なのだが、
逆に命があるからこそ、命には限界がある。

その自由な魂が、今はどうか平和になったアンコールワットで、
誰にも束縛されずに奔放なシャッターを切り続けていてくれるのだと、思いたい。




2003年07月27日(日) お祭りのはしご。。

今日は、知己の方と家族で朝からお出かけ。
追分町のメロン祭りと千歳のビール祭り。

追分町は初めて行った。
紅いひまわりで有名だそうで、
お祭り会場の奥にちゃーんと花壇が拵えてあり、
どのように咲くのか見ることが出来た。
「ひまわり」というよりは、百日紅を大きくしたような花。
紅いのにどこか謙虚な感じのする花である。

おみやげは、会場で売られていた大きな赤肉メロンを二個ほど。
渡される時にあまりに重くて、思わず落しそうになった。
かなり、身の詰まったメロン。

クワガタを売っているコーナーがあって、少し驚く。
虫好きな人が、もし東京あたりから来ていたら、
狂喜乱舞しそうなリーズナブルなお値段。(ペアで500円!)
「へぇーー」と言って私たちは通りすぎたが。。(笑)

その後は千歳のビール祭りに寄る。
みそおでんやつぶ焼き、焼き鳥、お赤飯などを頂いて、帰宅。

初めて、お祭りのはしごを楽しんだ日であった。



2003年07月26日(土) 夏休み。。

今日の放送のテーマは「夏休み」。

たくさんの夏休みの思い出が寄せられた。
ラジオ体操、昆虫採集、スイカ、川遊び、お墓参りなど。
夏休み宿題帳というのもあって懐かしい。

長い人生、何かつらい事があった時などには、
ふと小学生時代の夏休みに戻りたくなるものである。

夏休み。
あのまったりとした昼下がり。

プールから帰ってきて、冷麦を食べ、
甲子園の高校野球を見ながら居眠りをするような平和な夏休みの一日。

あるいは、珍しく早起きをして行くと、誰もまだいないラジオ体操の広場。
クマゲラが木をトントンとつついている音。
道路ではトラックや一番電車が通り過ぎる。
すずめが三々五々と集まり始めると、そろそろ友達も集まってくる。

またあるいは、お墓の前で、なかなかロウソクに火がつかなくて、
結局、直接お線香に火をつけた暑い夏の日だったりするのである。



2003年07月24日(木) 再び体のリセット。。

昨日は、目と肩のコリと頭痛がひどかった。
鎮痛剤で何とか切り抜けたが、これはマッサージだなぁと思い、
今日は、ずっと気になっていた英国式フット・マッサージに初めて行って来た。

オイルマッサージ30分を選ぶ。
最初に10分間、アロマのフットバス。
ラベンダーの香りがして、足に染み渡る感じ。
家でたまに足湯をするが、アロマオイルを入れるだけでこんなに違うと実感。
今まで、あまりアロマオイルに興味がなかったが、
今度ドラックストアのアロマオイルのコーナーをちょいと覗いてみたいと思った。

オイルマッサージは、疲労回復用のアロマオイルにしてもらう。
青々とした松のような匂いがして、頭もすっきりとしてくる。
膝の上までマッサージしてくれるとは思っていなかったので、得した気分。

ふくらはぎの側面にある一本の筋を揉まれると痛気持ち良いので、
「何のツボでしょう?」と訊くと、「消化器系ですね」とのお答え。
足裏も一ヶ所痛いところがあり、
そこはと云うと、どうやら「水分代謝が悪い」らしい。

少し意外であった。

本人は目と肩の疲れと思っていたのだが、そういわれてみると、
そういう部分も確かに思い当たる節がちゃんとあるので面白いものである。

不思議なことに、足をマッサージしてもらっているのに、
腕や手がピリピリとする時があって、
ツボは体の中で密接につながっているのだなぁと思ったりした。

心地良い30分はあっと言う間に過ぎた。

足を中心に体全体がポカポカと暖まり、肩も心なしか、軽くなったような気がした。



2003年07月23日(水) ある理由。。

今日は、仕事の途中で本屋さんに立ち寄る。

新刊やら、気になっている本をパラリとめくっては、ゆっくりと物色。
何冊か欲しいと思った本があったのだが、
絶対これは読むなぁという文庫本を一冊だけ購入。

元テレビディレクターの森達也氏が書いた『放送禁止歌』。

指定されている何曲かは、うろ覚えで知っているが、実情がよくわからない分野。
私は放送にかかわっている割に、ちゃんと知らない。
何故、何の理由で指定されているのか、その根拠が知りたくもある。

取り上げられている曲には、多分、放送禁止歌とは誰もがそうとは知らない曲もある。

そういう曲は普通にカラオケや、譜面集などにもあり、
全くそうとは知らず唄っていたりする曲なのである。

普通に唄ったり、聴いたりしていても、全く不快感も何もない曲。
禁止歌の中には、最近になって解禁された曲もあり、
それなら過去に指定されたのは何故?という気もする。
その時その時の時代の本流に流され、人の価値観というのはこうも変わるのか。

あまりに過激だと思われる歌詞の曲ならよくわかる。

だが、誰が「雨」という言葉を聞いて、戦場の「爆弾」だと思うだろうか。

そんな今では、全く結びつかないような理由でも、
その時代にはとても過激に聴こえ、誰かの心に深く訴え、
また他の誰かの心には不快に感じさせたのかも知れない。

ある「理由」の深い闇の部分なのである。



2003年07月22日(火) 世界水泳。。

深夜帰宅して、TVをつけると、
ここ数日間は、世界水泳をやっているので、日々楽しんでいる。

昨日は、北島くんが平泳ぎの世界新記録で金メダル!の瞬間も見る事が出来た。

考えてみると、心の中で一生懸命応援して、多分ダメだと思う時と、
大丈夫、3位以内には入る!と思っている時では、力の入り方も違うが、
その達成感というか、応援した充実感が全く違う。

欧米の強豪相手に、しっかりと力を出し切って、
その上、金メダルを取ることは、大変だと思う。
そんな北島くんに次のオリンピックもつい期待してしまう。

あれ、もしかしてオリンピックって、来年?






2003年07月20日(日) バナナブレッドな休日。。

今日は、なんだか家族全員が風邪気味やら、仕事の疲れ、
学校祭の疲れ(どうやら下の娘が実行委員長だったらしい。後からわかってみんなビックリ。笑)やらと、
なんだかはっきりとしない体の疲れで起床してもぼんやり気味なので、
出かける気が全くおきずに、ぼうっとして過ごす。

フルーツ籠に、食べごろを少し過ぎたバナナがあったので、
前から一度作ってみたかったバナナブレッド作りにまったりと取り掛かる。

「どの本に載ってたかなぁ。。」と、
まずレシピの載っている料理本をしばらくの間探す。
何冊かパラパラとやってみて、英国菓子の本でビンゴ。

作り始めてから、レシピにあるむき胡桃と、
ブレッド用の型がないのに気付き(元からなかった。笑)、
娘におつかいをしてもらう。

その間、生地作りを進める。
バナナブレッドは卵やバターを泡立てたりする作業がないので、
お疲れ気味の休日でも、簡単に出来て良い。
バナナをつぶして、膨らし粉と砂糖を入れた小麦粉を混ぜ、
溶かしバターと溶いた卵をスプーンで混ぜるだけ。

ラッキーなことに、おつかいしてもらったスーパーに型もあったようで、
無事、バナナブレッドは45分間オーブンの中へ。

思ったよりも中がふわふわに出来て、外はかりっと焼きあがる。

このブレッド用の型があると、レモンケーキやフルーツケーキなども焼けるので、
そのうちまた、まったりとした休日にでもゆっくりと焼こうなどと思い巡らせている。



2003年07月18日(金) 花火の夜に思う。。

今日は、花火大会。

店のあるビルの手前にあったビルが取り壊されたのは去年であったが、
まだ、着工していないので、その場所だけが、依然としてガランとしている。
そのお陰で、豊平川岸で行われる花火大会が窓からはっきりと見る事が出来る。

今日は、偶然、sizukuさんもいらしていて、窓越しにみんなで花火鑑賞。

小さい花火、大きい花火。
猫のような形の花火や、眼鏡の形の花火、
小さな虫が涌いたような、シュワシュワした細かい花火。

昔、子供の頃に見た花火よりも色の種類が多様になったように思うが、
普通の金色に輝く大輪の菊の花火が一番美しいように思う。

花火を見ると、
子供の頃から今までに過ごした幾つもの夏の思い出が、
それとなく静かに甦ってくる。

小さい頃、お弁当を持って出かけた石狩川の花火。
川幅が広い石狩川にかかる大きな橋から滝のように花火が、
川に注ぐように流れる華やかなナイヤガラという花火が美しかった。
8月には、父とその石狩川の河畔に七夕用の柳を切り出しに行った思い出がある。

花火を見ている内、ひょんな事から幸福観の話になった。
花火を見て幸せを感じるかどうかというのが事の発端。
人それぞれ価値観や環境が違うので、一概には言えないが、
幸福の自覚というのは、とかく不幸が訪れた段になってから、
「ああ、あの時はまだ幸福だったのだ」と思い返す時が多い。
そう考えてみると純粋に「今が一番幸福!」と思える時がどんなに少ないことか。

どんな小さな事にでもそう思う事が一度でも出来る人は、
それこそ、本当の意味で幸福なのでは、と思うのである。



2003年07月16日(水) 永遠に26歳のままの一ノ瀬くん。。

この間の日曜の深夜、
報道カメラマンであった一ノ瀬くんのお母さんのドキュメンタリーをTVで見た。
一ノ瀬くんの被弾したカメラの中にあったフィルムを、
30年ぶりに現像することになったのである。

専門家によって淡々と続けられる作業。
静かに進む作業だが、
そのフィルムが現像された時、お母さんは泣いてらっしゃった。
見ているこちらまで、ぐっときてしまった。
他人にはわからない、つらくて長い30年間だったのだろう。

そんなこともあり、本屋さんを何軒か探して、
発行されたばかりの一ノ瀬くんの写真集『もうみんな家に帰ろー!』を買い求めた。

表紙の一ノ瀬くんは、30年経った今でも、26歳のままの若いカメラマンである。
彼が生きていれば、私よりも年上なのに「くん」づけしてしまうほど、彼は若い。

写真は60年代の新宿の学生デモから、
戦場のインド・バングラディシュ、カンボジア、ベトナム。。
60年代後半から70年代前半にかけて、内外で政変の多い時期だったこともあり、
前線を飛び回りファインダーから覗く世界は、どんなに衝撃的であったかと思う。

彼の最期がどうだったか、という件りについては、
いかに報道カメラマンが命がけで仕事をしているかを重く感じさせられた。

そうして撮られた数々の貴重な報道写真には、
真実だけが語られ、そこには嘘のひとかけらもないのである。



2003年07月14日(月) アラブな夢の話。。

インターネットで、サイトや日記徘徊していると、
皆さん、なかなか面白い夢を見るようで、楽しみながら読ませて頂いているが、
今朝私が見た夢も、なんだか不思議であった。

エステコースもある豪華なホテルにチェックインするが、
「○○○号室です」と鍵を渡されたのに、
幾ら探しても、肝心のその部屋が見つからない。

仕方がないので、エステを先にと思い、それらしき受付に行くと、
そこが実は寝室で、何故かアラブ人の方々(注:老若男女混合)が、
たくさん寝そべっており(笑)、その人々の間に入って、
一緒に雑魚寝をしなければならないという夢。

どこか緊張感のある夢(笑)であった。

何故こういう夢を見たのか、色々と思い巡らせた結果、
まず先週、初めて行ったホテルでの仕事で、出演者控え室に行くまで、迷った。
第二にエステではないが、
フットマッサージを受けてみたいとこの頃思い始めている。
第三に日曜の深夜、あのカンボジアの悲劇のカメラマン、
一ノ瀬クンのドキュメンタリーを見てしまった。
それで、第三は戦争つながりで、アラブの方々。

それにしても、その夢の中のホテルはとても豪華で、花々に満ち溢れ極彩色であった。
夢の中でエステも受けられるものなら、もう一度、その続きを見てみたいものである。






2003年07月13日(日) 休日のサクランボ祭り。。

今日は、仁木のサクランボ祭りで、仁木・余市方面に行って来た。

現地に近づくと、長く続くサクランボ畑の木には、
たわわに真赤な実が美味しそうに実っている。
サクランボ狩りをしている家族連れの人達もたくさんいて、
楽しそうに次から次とかごに摘んでいた。

会場に色んな種類のサクランボが展示されていて、
見たことのないような黄色のサクランボの品種もあり、興味深かった。

売店でアメリカン・チェリーのようなサミットという品種のブラック・チェリーと、佐藤錦をおみやげに買う。

帰りに海鮮市場の柿崎商店でお買い物。
有名な二階の食堂は何十人も並んでおり、食事は諦める。
その代わり、美味しいとある方から聞いていた、
余市駅近くのお蕎麦屋さんで食事。
なかなかいける手打ち蕎麦。
鮎の料理もあり、今度はそれを食べてみたいと思う。

行きも帰りも、道がところどころ渋滞しており、
行楽シーズンに突入したのかなぁと思った夏の休日であった。



2003年07月11日(金) 神社と蝉。。

今日は、新しい車の安全祈願の為、北海道神宮に行って来た。

厳密にいうと「宗教上」というよりは、「精神衛生」上の理由から、
と言った方がより近い。

初詣くらいにしか行かない神社なのだが、
この時期に行くと、緑も多く、空気も澄み、
綺麗に整備された境内を、砂利を踏みながら歩くのも、
気持ちも晴れて、なかなかいいものである。

今日のお日柄が大安吉日のこともあり、うちの他に何組か祈祷で訪れており、
その中には、おめでたい百日詣の家族も二組。
待っている間、ビデオやデジカメで赤ちゃんを囲み、記念撮影で忙しそうである。
一つとして、曇りのなさそうなそんな家族の様子を見ていると、
こちらまで、ほんわかとした幸せな気分になってくるものである。

さて、祈祷が始まるので、祈祷殿に移動すると、
美しい建築様式だなぁ、とふと思う。
奥行きが深く、たっぷりとした直線的な欄間も、清潔感に溢れている。
階段が分けられて主要な舞台の上下にあり、
何か、意味があるのかとも思わせる。

笛や太鼓の雅楽も、殿内によく響き、
様々な観点から、よく考えられた上での造りだと思う。

周りの森で鳴いているのだろう。
蝉の声が遠くに聴こえて、季節感のある神社でのひと時であった。







2003年07月10日(木) ある事件に思う。。

ここ数日間、TVを賑わしているのは、ある事件についてである。

このある事件を初めてニュースで認識した時、
私はかなり前に起きたイギリスの事件をふと思い出した。
あるショッピングモールから、年少者が幼児を連れ去った悲しい事件。
しかもその誘拐の模様は、ショッピングモールのビデオカメラに収められており、
すぐに被疑者の身柄は拘束された。
私だけではなく、その他国の事件が記憶に新しい者にとって、
悪い予感は的中し、一見、事件の謎は解決されたように見えるが、
その実、誰の心にも決して良い解決とは言えない衝撃的な事実が明かされたのである。

こういう悲しい事件を目の当たりにした時、
どうにか事件が起こらぬようにする事は出来なかったのか?、とは誰しもが思う。

だが、すでに事が起きてしまった後では、
時間を巻き戻して、失ってしまった幼い命を取り戻したり、
まだ無垢な魂が悪い罪を犯してしまわぬようにその手を止めることなど、
哀しいかな、誰にも出来はしない。

その事件さえなければ、友人との楽しい放課後や、
両親との楽しい夏休みのひと時、
夜の花火を浮き立つ気持ちで眺める暑い夏も、
その当事者の二人にはあったはずだろうにと、
遠い他人であるこの一人の人間にも、哀しく苦い思いが湧き出てくるのである。




2003年07月09日(水) ドナドナな日。。

明日、新しい車がくるので、今の車とは、今日でお別れである。
何年間も毎日乗っていると、なんだか寂しい気持ちもしてくる。

直して乗ってあげれば本当は良いのかもしれないが、
ブレーキやエンジンも修理しなければならないので、
修理費が莫大になることもあり、結局廃車となった。

知己のある車好きの方は、今まで車は廃車にしたことはなく、
何台もの車をちゃんと維持して、大事に使っている。
まず最低限、維持費や駐車スペースに余裕がないと、
なかなか真似の出来ないことである。

そんなこんなで、今日はドナドナな気分の日なのである。



2003年07月07日(月) デヴィッド・ヘルフゴット・シャインツアー2003in札幌。。

今日は、デヴィッド・ヘルフゴットのコンサート。

コンサートの前に映画「シャイン」(彼をモデルにしたピアニストの映画)を、
見ておいたほうがいいと思っていたのだが、結局見ないで当日が来てしまった。
演奏を聴くのにいらない先入観がなくて、かえって良かったかもしれない。

最初はショパンから。
ハチャトリアン、リストへと続く。

昔、レコードで聴いたルービンシュタインやホロビッツを思い出す。
ピアノから響いてくる音楽に、民族色が色濃く出ていて、
まるで生まれた時から歌ったり弾いている曲のように、譜面を全く感じさせない。

オーストラリア出身だそうだが、両親はポーランドからのユダヤ系移民だそうで、お父さんからピアノを習ったそうである。

プロフィールによると、彼は1947年生まれだそうなので、今年56歳。
演奏している時の彼の肩から腕、肘、手首、指に至るまで、
まるで力が入ってないかのように解放され、常に柔らかく、
ごく自然にどんな難曲でも楽しそうに唄いながら、弾き続ける。

彼の音を聴いていると、ふと私が想像するスラブな風景が目に浮かぶ。
どこまでも広がる豊かな田園には小麦がそよぎ、
長く続く道程には極彩色の花々が咲き乱れ、蝶や蜂も飛び交う。
民族衣装を着た村の人々は、祭りの準備で忙しい。

さてそんな夢見の時間はあっと言う間に過ぎて、
アンコール曲の「剣の舞」「熊蜂の飛行」で、コンサートは終わった。





2003年07月06日(日) 陶器市と鰻。。

今日は、空が晴れ渡り、お出かけ日和の日曜日。

上の娘が浴衣に着替えたので、どこに出かけようかと迷ったが、
茨戸のガトーキングダムで全国陶器市が開かれているそうなので、
そちらに向かって出かけることにした。

あまり、茨戸方面に行くことがないので、
車の窓から風景を見ているだけでも飽きない。

道が川沿いなので、草木が生い茂って、たまに吹く風に揺れている。

陶器市は全国の窯から集まって出店されており、
各地の焼き物を見ることが出来た。

小さなものでは可愛い蛙を模したものや豆皿から、
大きなものではテーブルや唐獅子まで、価格も百円から、何十万までと幅広い。

娘はお茶をやっている関係上、どうしても茶器や茶釜に目が向くようで、
色々と一緒に見て回っていたら、リーズナブルな茶器を扱っているお店があり、
志野焼に似た白い茶器をご主人がおまけしてくださって1500円(!)で購入。
何故か、カレースプーン(笑)まで、おまけを付けてくれた。

それで大満足して、帰りは久し振りに鰻屋さんに立ち寄る。
開いた窓から、夕方の涼しい風が入ってきて、鰻の味もよく、気持ち良い夕食であった。



2003年07月03日(木) 音楽の国境。。

6月末から数日間行われていた国際会議(地球・宇宙・環境系)が、
どうやら終了したのか、今日、街は各国の方々でいっぱいだった。

仕事場のジャズバーに、7人ほどそれらしき方々(笑)がいらしたので、
どこからきたのかだけ英語で聞いたら、国は様々。

「イパネマの娘」や「ムーンリバー」など、スタンダードな曲のリクエストを頂く。

こういう時に、各国の曲を唄えたらなぁと思ったが、
スタンダードな曲は各国共通らしく、楽しんでもらえたようで、安心した。

さてその後、ボーダーにフランス人の方がいらっしゃってたので、
何か、フランス語の曲をと思い(彼は英語の曲がどうやら嫌いらしい)、
如何せんシャンソン歌手ではないので、どうしよう!と思ったが、
「ラビアンローズ〜バラ色の人生」だけは何とかフランス語で歌えるのでやってみたら、
彼も唄い始め、二人で「ラビアンローズ」の合唱になった。
付け焼刃なフランス語の歌でもわかってもらえて(笑)本当に良かった。

それにしても、こうしてみると言語は多様で、何カ国もの方々と出会うと、
いかに普段、特定の言語ばかりを使っているかを認識させられる。
音楽に国境はないというが、確かにこういう時、詞よりもメロディーそのものは強い。
「サクランボの実る頃」というシャンソンを日本語で歌ってみたら、
フランス人の彼はそれが何の曲なのかはすぐにわかったようである。

帰り際、「アビアントー!」と言ったら、彼は「アリガトウー!」と言った。



注:日付が間違っておりました。正しくは、7月4日(金)の日記分です。



2003年07月02日(水) 7月の庭。。

あっと言う間に6月も過ぎ、7月に入り、ふと家の庭を見たら、
バラは全種類咲き揃っているし、梅の木はたわわに実がなっている。

ラベンダーもそろそろ開きそうな気配だし、
カモミールは増えに増えて、駐車場まではびこり、花が満開。
車を降りると、そこいら中、青りんごのような匂いで溢れている。

そういえば、今年の6月は、例年以上に暖かかった気がする。
草木の生長もそれで促進されたのかも知れない。

裏のお家所有のスモモも生育がよろしいようで、
「トン。。。トン。。。トトン。」と、
我が家の屋根に実が落ちて当る音が、昼夜問わず聞こえてくる。
それを目当てに、どこからともなく鳥達も集まってきて、
朝昼は、まるで鳥のお祭りのように賑やかである。

それが、その鳥達を目当てに、近所の猫たちも走り回り、
草木も賑わっているが、何故か動物達まで賑わう7月の庭なのである。



2003年07月01日(火) ちょっとヨーグルトの話。。

今日は、主人が珍しくスープカリーを作ったので、私はデザート作り。

カリーに合うようにと、ヨーグルトムースを作ってみた。

カスピ海ヨーグルトときび砂糖、蜂蜜、卵、七分だて生クリーム、
温めた牛乳で溶かしたゼラチンを加えて混ぜ、冷蔵庫で冷やして出来上がり。

ぽわぽわとしたやさしい味のムースに仕上がった。
レアチーズケーキを作ったのと味の上で大して差がないのが嬉しい。

うちのカスピ海ヨーグルトは特濃牛乳で作っているので、
柔らかなチーズのようなコクのあるヨーグルトになってきたのが、
クリームチーズを使ったものとあまり変わらない原因かも知れない。
キメも細かく、心なしか重く感じる。

以前作っていたカスピの種菌は、
3日過ぎると、黄色味を帯びてすぐにダメになったのだが、
今作っているのは、5日くらいおいても(注:冷蔵庫で保存)ほとんど変質しない。
お行儀の良いお利口さんな種菌なのである。

さてこの間、デパ地下の乳製品コーナーに「ケフィア菌」なるものが、
何箱も置かれていて、結構気になっている。
ケフィア・ヨーグルトなるものが出来るらしい。
何箱も置いてあるという事は、人気があるという事だろうか。
作ってみたい気がしてきているのである。

二種類の種菌を飼う(笑)のは、たいへんだろうか。。




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