「させて頂く」という言い方はあまり好きではなかったけれど、今日の新聞に載っていた文章は何の違和感もなくすっと読むことができた。つかこうへいさんの遺書の一部、「通夜、葬儀、お別れの会等も一切遠慮させて頂きます」というくだり。「遠慮」に続くからか、「一切」がかかっているためか、わからないけれど、「させて頂きます」がとても気持ち良い。こういう使い方をしてみたい。
「怒るのではなく叱る」とか「ダメと言わずに代替案を出す」などなど、理想的な子育て(?)の方法はよく目にするけれど、「私には無理だわ……」としみじみ思う今日この頃。
「あれ? いま私は怒ってるのか? 叱ってるのか?」なんて考え始めるとストレスがたまるたまる。子どもが台所の通気口を今まさに破壊しようとしているときに、とっさに代替案なんて浮かびません。借家の設備を壊したら「ダメ!」でしょう。ダメなものはダメ。腹が立つものは腹が立つ。
怒りたいときには怒ろう。人は怒るものだということを学んでもらおう。うん。
「あ! まるのひの旗!」と娘(5歳)。
「――ちがった……ひのまる」
いいじゃん、まるのひ。「まるのひの旗のもとに集えー!」だったら争いごとなんか起こらない感じがするよ。