散歩主義

2006年03月29日(水) キョウトダマシイ ムラサキダマシイ




天気が荒れた。大風が吹き、霙が舞った。
かと思えば抜けるような青空が現れもした。
気温は真冬に逆戻り。
そんな夜にサッカーを観に行った。

京都パープルサンガ対川崎フロンターレ。
京都はJ1の最下位である。今日はナビスコカップ。
どの試合を観ていても「勝ち味」が遅いのが気になる。
もうとうの昔に松井大輔もパク・チソンもいないのだ。

メッセンジャーバックに折りたたみ傘、オーバーパンツ、靴下に貼るカイロ、双眼鏡、座布団、膝掛けを入れ、コートと手袋を着用して自転車で西京極まで行った。

持ち物はまだあって、ちくま文庫の内田百�僚言�とデジカメである。
なにもサッカーを見に行ってまで文庫を読む事もなかろうと思うのだが
あんまり酷い試合をするなら読んでやろうと思った。
西京極はメインスタンドにもほとんど屋根がない。吹きさらしの競技場である。キックオフは午後七時。冷たい夜になるのは必定だった。

ぼくの席はメインスタンドの前から4列目。この辺りがぼくのベスト。
気温はどんどん下がり小雨も降る。本なんてとても読めない。
それに今日のサンガは4−3で負けたとはいえ、いい試合をした。
試合から目を離せなかった。もう少しこのメンバーでじっくり練っていって欲しい。

だけどぼくは試合よりもスタンドのほうが愉しかった。
これだけ若い熱心なファンの声援の横にいたのは久しぶりの事だ。
ましてこんな寒い夜。チームは最低の状態。観客数は3000人しかいない。
観戦に来るのは、サポーター以外はコアなファンに違いなかった。
彼らの中にぼくはいて、熱が伝染した。

ぼくの周りにいたのはほとんどが若い働いている女の子かサッカー好きの中学生男子。彼らの前のめりぶりに惚れた。
その外にいる無口な中年たちの溜息もよかった。


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