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2005年11月25日(金) ブログで飯が食えるか?(言葉マーケット)

一ヶ月ほど前から僕のサイトの下のほうに、GoogleのAdSense広告を表示させている。
AdSenseの管理画面やら、しくみがどうなっているのかについて興味があった。
そもそも儲かるとは考えてはいない。
実験である。

一ヶ月ほど運用してみた結果報告。
収益は、30ドル少々・・・。
一日にすると、1ドルほど。

予想以上に儲からないものなのね・・・。
月収3,000円程度では飯は食えない。
個人サイトとしては、そこそこアクセスがあるほうだと思うのだけれど、現実はこの程度。

AdSenseはクリックされて、はじめて収益が出るしくみになっている。
当サイトの場合、クリック率は0.4%程度。
一般的なサイトのクリック率がどの程度なのかはわからないけれど、低い。
僕自身も、ウェブサイトの広告をクリックすることはめったにないので、そんなものなのかもしれない。
実験を兼ねているので、自分でクリックしたことはない(某ネット広告代理店にはクリック部隊がいるらしいけど)。

AdSenseがおもしろいのは、広告によって、得られる収益が異なること。
AdSenseはサイトの文章から、それに適するであろう広告を表示する。
そして、同じワンクリックでも1セントしか得られないこともあれば、2、3ドル得られることもある。

これは、AdSenseが「言葉」をオークションにかけて値段をつけているからである。
表示される「言葉」によって、値段が異なる。
「言葉」にオークションで値段がつく。
もっとも高い値段をつけた広告出稿者の広告が上位にリスティングされるらしい。
これは、オーバーチュアも同じようだ。
言葉オークションであり、言葉マーケットが出現したわけだ。
言葉に値段がつくなんて、おもしろい時代になったものだと思う。

消費者金融などに関するキーワードの価格が高いらしい。
「ローン」、「借金」、「返済」などのキーワードは高い値段がついていると思われる。
そういえば、いつの間にやらテレビのCMも消費者金融ばかりになっている。

クリック率に変化がなくとも、サラ金の広告がリスティングされるようにキーワードをちりばめた文章を書けば、儲かる、ということになる。
今なら投資ブームなので、投資関係のネタを書けば儲かるかもしれない。
そして、ひたすら「儲かる広告」が表示されるようにキーワードをちりばめて文章を書く。

ネット広告は、バナーではなく、GoogleのAdSenseやオーバーチュアのリスティング広告が主流だ(さようならダブルクリック)。
商用サイトのライターは、高い値段がつく広告が表示されるような文章を書かなくてはならない。
ブログで儲けようと思ったら、今、どういう言葉が高値で取引されているか、を考え、うまく高値の広告が表示されるように文章を書かなくてはならない。
ネットで商売で文章を書いているライターの方は、文章やネタの善し悪しだけではなく、儲かる言葉をちりばめなくてはならない。

と、いうことで、たまに儲かりそうな広告が表示されるであろう文章をわざと書いてみて実験してみたいと思う。




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