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2005年02月15日(火) 場の空気を読めない堀江氏

僕はライブドアの堀江氏が嫌いである。
堀江氏は就職面接を受けるとしたら、真っ先に不合格にされるタイプだ。
グループディスカッションならば、即切り。
場の空気が読めない人だからである。
人をバカにした話し方も、止めたほうがいい。
相手は不快感を覚えている。

堀江氏はニッポン放送、フジサンケイグループからは、提携どころか完全に敵視されている。
これは、資本主義、株式市場がどうこう、という問題ではない。
堀江氏に公器であるメディアを経営する能力があるとは、認識されていないからである。
仮に今回のTOBがライブドアと全く同じ条件でトヨタ自動車がしかけていた、としよう。
フジサンケイグループは、きちんと交渉のテーブルについて話を聞いたはずである。

堀江氏がフジサンケイグループから拒絶されたのは、既存利権の破壊者だと思われたからではない。
堀江氏は自分で自分を「創造的破壊者」だと思っているようだけれど、大人社会はそうは考えない。
堀江氏の経営能力に疑問を持たれているのだ。
破壊はできるかもしれないけれど、創造できるとは見なされていない。

プロ野球問題の時も同じだ。
プロ野球機構から堀江氏が拒絶された理由は、プロ野球球団を経営するだけの能力がない、と判断されたからである。
僕としては、プロ野球問題の際は、拒絶されることになるだろうな、と思っていた反面、ちょっとは頑張れ、という気持ちもあった。
だが、今回のニッポン放送TOBに関しては、完全否定。

ライブドアとフジサンケイグループのシナジーって何?
具体的に言ってくれ。
僕には全くわからない。

フジサンケイグループは、もっと言えば株式市場は、堀江氏の能力に対して、期待感どころか、不快感を示している。
エスタブリッシュメントが挑戦者に対して、拒絶をしているのではない。
堀江氏の能力に疑問を持っているのだ。

ライブドアにはテクノロジーもないし、コンテンツもないし、資産もない。
経営能力も評価されていない。
マザーズという小さなマーケットで株転がしの対象として、遊ばれているだけの存在なのだ。
堀江氏はニッポン放送TOB問題で、株式市場をも敵に回すことになった。
支持者はもういない。
市場の論理を持ち出しても通用しない。

だいたひかるに「今年の目標。堀江氏に場の空気を読ませること」と言われる日も近い、と思うのは私だけ?




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