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2003年02月18日(火) ボーナスがなくなった

ボーナスがなくなった。

正確に言えば、ボーナスとして支払われていた給与分が、ボーナスの支給日ではなく、毎月の通常の給与支払日に割り振られて支払われることになった、というだけのことなのだけれど。
社会保険制度の総報酬制への対応。
リストラの一環というわけではない。

僕は年俸制なので、一般的な意味のボーナスというものは存在しない。
僕の会社では年俸の分割割合は自由に設定できる。
年俸のうち「ボーナス的」に受け取る金額の割合を自分で設定できるのである。
僕は年俸を16分割して、通常の月には年俸の16分の1、6月と12月にはそれに加えて、年俸の16分の2をボーナス的に受け取るように設定していた。

これが今回の社会保険制度の総報酬制への変更に対応して、年俸を12分割で毎月受け取ることになり、「ボーナス的」な概念がなくなってしまった。

今年の4月から社会保険料の負担額が、月額給与ベースではなく年収ベースで決定される総報酬制になる。
今までは、月額の給与をベースに社会保険料が決定されていたため、年収のうちボーナスの比率が高く、月額給与が少ない人は、社会保険料が少なくて済んでいた。
逆にボーナスが少なく、月額給与の比率が高いと社会保険料の負担率は高くなる。
これではボーナスが少ない中小企業の人たちがかわいそう、って事で4月から総報酬制に変わる事になった。

それにあわせて余計な社会保険料を払いたくないので、ボーナスを多めに設定している僕の社会保険料負担を減らすために「ボーナス的」なものをなくしてしまったのである。

ボーナスがなくなるぶん、毎月受け取る金額が増えてしまうわけで、これは困りもの。
さらなる無駄遣いを招く。
物欲に対して非常に意思の弱い僕としては、月額給与を減らしてボーナス的にもらえるように設定することで、辛うじて通常月の無駄遣いを抑えていたのである。

「○○がスゲー欲しいけど、ボーナスまで待とう」
「いや、ボーナスまでは待てないかもしれないけれど、少なくともクレジットカードの引き落とし日がボーナス支給日以降になる日まで待とう」

その歯止めがなくなってしまう。

僕としては自分の生活に少々の不都合が出ることよりも、ただでさえクソ高い社会保険料をより多く取られることのほうがずっと癪。
総報酬制に対しては、社会保険制度の不公平感をなくすための処置なので、文句を言うわけにもいかない。

ま、しょうがないわな。
でも、ボーナスがないっていうのも何だか味気ないなあ。

■年収基準に保険料算定「総報酬制」
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/ansin/an320401.htm




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