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斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」

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2003年01月02日(木) ひたすら読書のお正月

正月中は暇なので、ひたすら本を読んでいる。
僕は普段でも月に20冊くらいの書籍と15冊くらいの雑誌を読む典型的な活字中毒者。
平日はプライベートな時間にはなるべく頭を使いたくないので、軽い本や雑誌ばかりに目が行ってしまう。
正月はまとまった時間があるので、普段は読む気がしないような重めの本を中心に読むことにした。

■巨像も踊る ルイスガースナー著
僕は巨像のしっぽに10年ほどいた。この本に書かれている内容は、僕が巨像で過ごした10年間と時期的にほぼ重なる。元戦略コンサルタントのガースナーと現戦略コンサルタントの僕。僕がリアルで体験してきた事を戦略的な視点で再確認できるというなんとも不思議な本。たぶん僕は誰よりもこの本の内容を正確に理解できる立場にいると思う。得した気分。

■戦略の経済学 デイビットベサンコ他著
今回の冬休み読書の目玉。709ページ!6、400円!重さ3キロ!戦略分析をミクロ経済学を応用して科学的に行おうぜ、という本。と、いいつつ戦略論を全て網羅した戦略コンサルタントバイブル的な本でもある。ビジネス書というより学術書だけど。でかくて重いのが難点。

■よくわかる最新UNIXの基本としくみ 柿井弘他著
リナックスザウルスを使い始めたのを機にUNIXのお勉強のやり直し。やっぱり入門書はしょせん入門書。この本だけ読んでもUNIXマスターにはほど遠い。あと何冊か買って要勉強。ちなみに本日のWEBLOGはザウルスで書いてます。

■小説ペイオフ 木村剛著
キムタケこと木村剛の金融小説。キムタケがどうしてハードランディング路線を取りたがるのかがよくわかる。高杉良そっくりの文体。ビジネスの解説をしつつ、小説にしようとするとどうしてもこうなってしまうのかなあ。本の随所にするどい視点が見え隠れ。小説として読んではいけない。僕はコンビの片割れの竹中平蔵のほうが好きかな。

■バリュエーション 価値創造の理論と実践 マッキンゼー著
昨秋に一気読みをしたのだけれど、とても重要な本なので再読。企業価値評価について懇切丁寧に解説。内容が濃すぎるので、読むのにすんごくエネルギーを消耗するけれど、必読の書。分析ヲタのEXCEL小僧はこの本を読んで目を覚ませ。ファイナンスの本質が理解できる。株をやっていれば目からウロコが落ちまくり。




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孤独に歩め 悪をなさず 求めるところは少なく 林の中の象のように

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