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2002年09月18日(水) 「新」○ビルで説教プレイ

早速、「新」○ビルに行ってきた。
テレビとかでもやたら取り上げている、東京駅前の「新」丸ビル。

「新」○ビルの隣にある商社(入り口で金属探知機でチェックされるところ)には仕事でちょくちょく行く機会があるのだけれど、だいたいタクシーでさくっと行って、ミーティングが終わり次第、速攻で帰るので、「新」○ビルにはまだ行っていなかった。

で、何の目的で行ったかというと、それは若者の「説教」。

僕の会社では「Annual Review」とか呼んでいる儀式。
「昨年度までの仕事の評価と来年度の目標を立てる」という、能力主義とか言ってる企業にとっては重要なお仕事。実際には年寄りがカウンセリングと称して「説教プレイ」を行う。

僕の会社はコンサルティング会社なので、一般企業でいうところのいわゆる組織上の上司、部下という関係は存在しない。正式にはカウンセラー、カウンセリーなどというワケのわからない関係。
軍隊と一緒で、プロジェクトごとに上司、部下の関係が生まれる。
よって、恒常的な組織上の上司、部下の関係というものは存在しないのだ。

変なのっ。

それにだ、更に妙なことにカウンセラーは指名制なのだ。
自分の上司を指名できる。

と、いう事で愚かにも僕を指名してしまった、かわいそうな若者の「説教プレイ」の場として新丸ビルを指定したのだった。
人事的な話なんだから、普通はオフィスの会議室とかでやるんだろうけど、そりゃあさあ、指名してくれたんだからさあ、サービスしないと。ついでに観光もしておきたいし。

正直言って、新丸ビルはただの田舎のデパートと変わらない。
甲府駅の「煮貝」とか売ってる駅ビルと変わらんぞ。
待ち合わせの時間より、10分くらい早く着いたので、ちょろちょろしたのだけど、面白いもの何にもなし。
BEAMSとかコンランショップとかも入ってるんだけど(まともな店はこれくらい)、アホほど高い。
お、いいな、と思ったジャケットが¥298,000-ってどういうことやねん。
一桁違うぞ。
僕は元CSK会長の故大川氏にもらった¥500,000-相当のスーツを持ってるけど(桐の箱に入ったお仕立て券で2回もの仮縫いのうえ作った自慢の品。ただし、ダサい。先輩からもっといいスーツ着ろよ、と言われたことあり)、何でただの吊るしのジャケットが¥298,000-もすんねん。
ま、僕の持株の今日一日で下がった金額とほぼ同じではあるんだけど。

結局、ぐるぐる廻っても、たいしたもんなし。
天井は低いし、しょせんはオフィスビル。
自宅近くのプリンスぺぺのほうがまだまし(ここも相当キツイもんがある)。
お買物スポットとしてはかなり苦しい。
テレビってすごいなあ、こんなところを東京の新名所だなんて言ってしまうなんて。僕はすっかり信じてました。

目的の「説教会場」として僕が選んだのは「一夜一夜(銀シャリと炭火焼)」(これもテレビで見た)。
ごはん一杯、¥1,050-。
注文を受けてから25分かけてごはんを炊くらしい。
¥1,050-のごはん・・・。

タクシーの運転手と1時間に渡って「吉野屋」と「松屋」のごはんの違いに関して議論をふっかけ、スペインでは毎日パエリア、NYに行っては空港から直行でただの日本食の定食屋に行くという、あくまでも米食を守りつづける、米食原理主義者の僕としては、¥1,050-のごはんはどうしても食べたいところ。

が、しかし。

3時間待ち・・・。

おい、米食うのに3時間待ちかよっ。

しかたがないので、ベトナムフレンチ。
2時間待ち。

こじゃれたチャイニーズ。
2時間待ち。

ただの居酒屋。
2時間待ち。

オフィス近くにあるのと同じチェーンのタイ料理。
1時間待ち。

なんじゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ。

と、いう事で新丸ビルは撃沈。

しかたないので、有楽町の紅虎餃子坊に行った。
むかつくので、3時間に渡って若者にコンサルタントありかたについて「説教プレイ」。

そうは言っても「説教プレイ」は楽しい。
自分の事を棚に上げといて、3時間も僕の説教を聞いてくれるんだから。
オヤジが説教をしたがる気持ちが良くわかった。

教訓。
新丸ビルには期待して行ってはいけません。
お店には必ず予約してから行ってください。ただのチェーン店だからといってナメてはいけません。
ただし、混雑はすぐに解消するでしょう。




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